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第四幕 逃避行
女神の旋律
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俺とニコは思わず顔を見合わせたが、ニコは真っ赤になってすぐに顔を伏せてしまった。
「い、いえ……」
「えっ! そうなの? じゃあ、せめてキスぐらいはしてるわよね?」
「いえ……それも……」
「えっ! あなたたち、まだキスもしてないの?」
ハルさんは呆れた顔をしてる。
「す、すいません……」
「まあ、謝らなくってもいいけど……せっかく同じ部屋で二人一緒に寝てたのに、あなたたち何してたの?」
「えっと……お互いに癒歌をかけ合ったり……ハグぐらいはしましたけど……」
本当はお風呂でニコの身体を見せつけられて鼻血噴いたとか、いろいろあったけど、そんな恥ずかしいこと言えない。
「はああ、呆れたわねえ。それじゃお子様じゃないの。てっきりもう上になったり下になったり、ぎっこんばっこんしてると思ってたわ」
ぎっこんばっこんって。そ、そんなこと。
以前なら「ぎっこんばっこんってどんなことするの?」って無邪気に反応してそうなニコも、ちょっと大人になってきたのか、赤い顔して黙ったままだ。
「うーん、それでは困るわねえ」
ハルさんが本当に困った顔をしてるので、思い切って訊いてみた。
「あの……キスしてないと何が困るんですか?」
「あのね、奏鳴剣を発動する直前に剣士と奏者の身体が触れあうと、共鳴性が高まって、距離が離れても効果が切れないようにできるのよ」
「はあ……それだったら握手とかハイタッチでも良いのでは?」
「確かにそうなんだけどね、キスするのが一番効果が高いの」
「そ、そうなんですか……」
「ハイタッチだと効果が切れない距離が1.2倍ってとこかしら。握手で良いところ1.5倍ね。それがキスだったらね……」
「キスだったら?」
「軽いキスでもだいたい3倍には伸びるわね。熱烈なキスなら5倍ぐらいよ。キス以上の肉体的接触をすればもっと伸びるんでしょうけど、さすがに戦闘場面でそんなことやってられないしね」
いや、キスだけでも十分、やってられないと思うが。
「あの……お父さんとお母さんはそういう時にキスしてたの?」
ニコがおずおずと尋ねる。
「ジゴとナギはしっかりキスしてたわよ。ジゴのヤツ、私とは絶対してくれなかったのに、ナギとだったらぶっちゅううってキスしやがって、それじゃこの笛はナギに譲るしかないじゃない。本当、どストレートの男は面白くないわ」
ハルさんは心底悔しそうに語る。ああ、そういう三角関係があったわけか。三人の過去がちょっと見えてきた。
「元々剣士と奏者の関係が深ければ深いほど剣の効果も高まると言われてるのよ。そんな状態じゃ今後の戦闘力に大いにマイナスだから、あなたたち、さっさと関係しちゃいなさい。これから3日間、私だけ早めに寝ちゃうようにするから」
と、言われてしまった。そ、そんなこと言われても……
そしてその日の夜。食事が終わるやいなや、ハルさんは言葉通り
「ごゆっくりね、うふふ」
と意味深に笑いながらテントに潜り込んで寝てしまった。
後には何となく緊張した面持ちの俺とニコが残されていた。焚き火のはぜる音だけが暗闇に響いている。
俺は木剣をボロ布で手入れしながら考える。
さっさと関係しちゃいなさいって言われても……いったいどうやってそういう方向に持って行ったらいいものか、彼女いない歴=年齢の俺にはさっぱり分からない。
何か言おうと思っても言葉が浮かんでこない。だって何て言うんだよ。
「さあニコ、エッチしようか?」とか言うのか?
「レッツ、メイクラブだぜ!」とか言うのか?
そんなこと言えるわけないし。
そもそも、ニコの相手が俺でいいのか?
たぶん彼女も俺のことを嫌いではないだろう。好意ぐらいは持ってくれてるだろう。でもそれとこれとは別だ。俺が本気で迫ったら、
『ソウタのこと嫌いじゃないけど、そこまでOKとは言ってないし!』
って言われる可能性大だ。
それに、仮にニコがOKしてくれたとしても、俺は黒髪、遠からず死ぬ運命にある人間だ。深い関係になったところでハイ、さよなら、っていうのは、彼女を傷つけることにしかならない。ニコを幸せにできるのは、やっぱり彼女と同じこの世界の住人なんじゃないか。
……そんなことを考えていると、ますます彼女にアプローチできない。
その時、意を決したようにニコが顔を上げた。
「ソウタ、あのね……」
「うん、何?」
「えっと……あの約束覚えてる?」
約束? 約束なんてしたかな? あ! あれか。俺のオリジナル曲のことか。
「あの歌のことか?」
「そう! 今だったら歌っても大丈夫でしょ? 歌ってよ」
まあ一応ここはフリーゾーンだからな。魔物が飛んでくることはないだろう。
でも大丈夫じゃないのは俺の音痴だ。こんな微妙な状況で歌ったら、いつも以上に音程を外してしまって、いよいよニコに不快感を与えてしまうんじゃないか。嫌われてしまうんじゃないか。
「お願い、歌ってよ」
俺が煮え切らない顔をしていたからだろう。お願いされてしまった。
「分った」
もう覚悟を決めて歌うしかない。『天使の旋律』、もとい『女神の旋律』だ。
朝7時 いつものアラームは鳴らず
目覚めたら 驚いた顔の君がいた ♪
ここはどこ 俺の問いかけは通じず
君の声 不思議な響きの言葉 ♪
君の瞳 君の髪 君の姿
全てが焼き付いているよ ♪
君の視線 君の仕草 君の笑顔
全てが心に迫ってくるよ ♪
ああ 君に出会うためここに来た
ああ 君に歌うため世界を越えた ♪
女神の旋律 君に歌うよ 音痴だけど
顔を上げ 胸を張って 必死で歌う ♪
女神の旋律 君に歌うよ 下手くそだけど
光になって 風になって 夢中で歌う
俺の女神に ♪
前のバージョンで『天使』だった部分は全て『女神』に置き換えて歌った。それにしてもクサい歌詞だ。自分でも恥ずかしくなる。
まあ曲そのものは悪くないと思うんだが、なんせ歌ってるのが俺だ。音程外れまくって、メロディーは原型を止めていないかもしれない。
それでも今回は、モンスターに邪魔されることもなく、サビまで歌いきった。
そっとニコの顔をうかがってみる。彼女は閉じていた目をゆっくり開いて、ほうっと息を吐いた。
「……ソウタ、ありがとう」
その目は涙で潤んでいる。そ、そんなに気持ち悪かったのだろうか。俺の音痴な歌が。
「ごめん、ニコ。あんまり上手く歌えなくって」
「えっ!? そんなの上手いか上手くないかなんて分からないよ。ソウタが作った歌をソウタが歌ってるんだもん」
ま、まあ、そりゃそうだよな。
「でも私はこの歌、大大大好きだよ。『君に歌うため世界を越えた』ってところね、胸がきゅんとなってゾクゾクしてくるの」
そ、そうか。俺の歌で本当に感動してくれるとは思わなかったよ。気持ち悪いから涙ぐんでたわけじゃないんだな。良かった。
「私ね、この歌を聴くとね、すごく懐かしい気分になるの。ソウタがこっちの世界に来るよりももっとずーっと前からこの歌を知ってたような……変だよね。あり得ないよね。でもそんな気分になるの」
それはまあ、あり得ないよな。デジャブだろう。音楽って時々、そういうことあるもんな。
「ねえソウタ……この歌、私のことを歌った、って言ってくれたよね?」
「あ、ああ」
それは本当のことだ。
「あの……あのあの……ソウタ、あのね」
ニコは急にもじもじし始めた。緊張してるのか声がかすれている。
「うん、何?」
「えと……あのね、ソウタ……あの、私のこと……私のこと……」
声が小さくなってしまった。俺は膝の上の木剣を笛の隣に置いて、ニコの横に寄って座り直した。
ひょっとして、ひょっとして、『私のこと好き?』とか、言ってくれようとしてるんだろうか? だったら、それにはきちんと答えないといけない。
しかしニコは赤くなってうつむいたまま、続きを口にできないようだ。
じゃあ、ここは男である俺の方がちゃんと言うべきだ。
心臓がバクバクしている。そうか、いよいよ俺はニコに告るのか。こっちの世界に来て、出会って1年ちょっと。とうとう想いを伝える時が来たのか。
フラれるか? でもフラれたら仕方ない。ニコにだったらフラれてもいい。
「ニコ、俺はニコのこと……」
大好きだ、君は俺の女神だ、そう言おうとした。しかし俺の言葉もそこで止まってしまった。
ニコは潤んだ目で俺の顔を見上げて……いなかった。よそ見していた。
えっ!? なんでよそ見?
盛り上がった気持ちが一瞬で萎えた。
だめだ、こりゃ。フラれるな、と覚悟した。
しかし彼女の視線をたどった俺は、そこにいた変なヤツと目が合ってしまった。
「い、いえ……」
「えっ! そうなの? じゃあ、せめてキスぐらいはしてるわよね?」
「いえ……それも……」
「えっ! あなたたち、まだキスもしてないの?」
ハルさんは呆れた顔をしてる。
「す、すいません……」
「まあ、謝らなくってもいいけど……せっかく同じ部屋で二人一緒に寝てたのに、あなたたち何してたの?」
「えっと……お互いに癒歌をかけ合ったり……ハグぐらいはしましたけど……」
本当はお風呂でニコの身体を見せつけられて鼻血噴いたとか、いろいろあったけど、そんな恥ずかしいこと言えない。
「はああ、呆れたわねえ。それじゃお子様じゃないの。てっきりもう上になったり下になったり、ぎっこんばっこんしてると思ってたわ」
ぎっこんばっこんって。そ、そんなこと。
以前なら「ぎっこんばっこんってどんなことするの?」って無邪気に反応してそうなニコも、ちょっと大人になってきたのか、赤い顔して黙ったままだ。
「うーん、それでは困るわねえ」
ハルさんが本当に困った顔をしてるので、思い切って訊いてみた。
「あの……キスしてないと何が困るんですか?」
「あのね、奏鳴剣を発動する直前に剣士と奏者の身体が触れあうと、共鳴性が高まって、距離が離れても効果が切れないようにできるのよ」
「はあ……それだったら握手とかハイタッチでも良いのでは?」
「確かにそうなんだけどね、キスするのが一番効果が高いの」
「そ、そうなんですか……」
「ハイタッチだと効果が切れない距離が1.2倍ってとこかしら。握手で良いところ1.5倍ね。それがキスだったらね……」
「キスだったら?」
「軽いキスでもだいたい3倍には伸びるわね。熱烈なキスなら5倍ぐらいよ。キス以上の肉体的接触をすればもっと伸びるんでしょうけど、さすがに戦闘場面でそんなことやってられないしね」
いや、キスだけでも十分、やってられないと思うが。
「あの……お父さんとお母さんはそういう時にキスしてたの?」
ニコがおずおずと尋ねる。
「ジゴとナギはしっかりキスしてたわよ。ジゴのヤツ、私とは絶対してくれなかったのに、ナギとだったらぶっちゅううってキスしやがって、それじゃこの笛はナギに譲るしかないじゃない。本当、どストレートの男は面白くないわ」
ハルさんは心底悔しそうに語る。ああ、そういう三角関係があったわけか。三人の過去がちょっと見えてきた。
「元々剣士と奏者の関係が深ければ深いほど剣の効果も高まると言われてるのよ。そんな状態じゃ今後の戦闘力に大いにマイナスだから、あなたたち、さっさと関係しちゃいなさい。これから3日間、私だけ早めに寝ちゃうようにするから」
と、言われてしまった。そ、そんなこと言われても……
そしてその日の夜。食事が終わるやいなや、ハルさんは言葉通り
「ごゆっくりね、うふふ」
と意味深に笑いながらテントに潜り込んで寝てしまった。
後には何となく緊張した面持ちの俺とニコが残されていた。焚き火のはぜる音だけが暗闇に響いている。
俺は木剣をボロ布で手入れしながら考える。
さっさと関係しちゃいなさいって言われても……いったいどうやってそういう方向に持って行ったらいいものか、彼女いない歴=年齢の俺にはさっぱり分からない。
何か言おうと思っても言葉が浮かんでこない。だって何て言うんだよ。
「さあニコ、エッチしようか?」とか言うのか?
「レッツ、メイクラブだぜ!」とか言うのか?
そんなこと言えるわけないし。
そもそも、ニコの相手が俺でいいのか?
たぶん彼女も俺のことを嫌いではないだろう。好意ぐらいは持ってくれてるだろう。でもそれとこれとは別だ。俺が本気で迫ったら、
『ソウタのこと嫌いじゃないけど、そこまでOKとは言ってないし!』
って言われる可能性大だ。
それに、仮にニコがOKしてくれたとしても、俺は黒髪、遠からず死ぬ運命にある人間だ。深い関係になったところでハイ、さよなら、っていうのは、彼女を傷つけることにしかならない。ニコを幸せにできるのは、やっぱり彼女と同じこの世界の住人なんじゃないか。
……そんなことを考えていると、ますます彼女にアプローチできない。
その時、意を決したようにニコが顔を上げた。
「ソウタ、あのね……」
「うん、何?」
「えっと……あの約束覚えてる?」
約束? 約束なんてしたかな? あ! あれか。俺のオリジナル曲のことか。
「あの歌のことか?」
「そう! 今だったら歌っても大丈夫でしょ? 歌ってよ」
まあ一応ここはフリーゾーンだからな。魔物が飛んでくることはないだろう。
でも大丈夫じゃないのは俺の音痴だ。こんな微妙な状況で歌ったら、いつも以上に音程を外してしまって、いよいよニコに不快感を与えてしまうんじゃないか。嫌われてしまうんじゃないか。
「お願い、歌ってよ」
俺が煮え切らない顔をしていたからだろう。お願いされてしまった。
「分った」
もう覚悟を決めて歌うしかない。『天使の旋律』、もとい『女神の旋律』だ。
朝7時 いつものアラームは鳴らず
目覚めたら 驚いた顔の君がいた ♪
ここはどこ 俺の問いかけは通じず
君の声 不思議な響きの言葉 ♪
君の瞳 君の髪 君の姿
全てが焼き付いているよ ♪
君の視線 君の仕草 君の笑顔
全てが心に迫ってくるよ ♪
ああ 君に出会うためここに来た
ああ 君に歌うため世界を越えた ♪
女神の旋律 君に歌うよ 音痴だけど
顔を上げ 胸を張って 必死で歌う ♪
女神の旋律 君に歌うよ 下手くそだけど
光になって 風になって 夢中で歌う
俺の女神に ♪
前のバージョンで『天使』だった部分は全て『女神』に置き換えて歌った。それにしてもクサい歌詞だ。自分でも恥ずかしくなる。
まあ曲そのものは悪くないと思うんだが、なんせ歌ってるのが俺だ。音程外れまくって、メロディーは原型を止めていないかもしれない。
それでも今回は、モンスターに邪魔されることもなく、サビまで歌いきった。
そっとニコの顔をうかがってみる。彼女は閉じていた目をゆっくり開いて、ほうっと息を吐いた。
「……ソウタ、ありがとう」
その目は涙で潤んでいる。そ、そんなに気持ち悪かったのだろうか。俺の音痴な歌が。
「ごめん、ニコ。あんまり上手く歌えなくって」
「えっ!? そんなの上手いか上手くないかなんて分からないよ。ソウタが作った歌をソウタが歌ってるんだもん」
ま、まあ、そりゃそうだよな。
「でも私はこの歌、大大大好きだよ。『君に歌うため世界を越えた』ってところね、胸がきゅんとなってゾクゾクしてくるの」
そ、そうか。俺の歌で本当に感動してくれるとは思わなかったよ。気持ち悪いから涙ぐんでたわけじゃないんだな。良かった。
「私ね、この歌を聴くとね、すごく懐かしい気分になるの。ソウタがこっちの世界に来るよりももっとずーっと前からこの歌を知ってたような……変だよね。あり得ないよね。でもそんな気分になるの」
それはまあ、あり得ないよな。デジャブだろう。音楽って時々、そういうことあるもんな。
「ねえソウタ……この歌、私のことを歌った、って言ってくれたよね?」
「あ、ああ」
それは本当のことだ。
「あの……あのあの……ソウタ、あのね」
ニコは急にもじもじし始めた。緊張してるのか声がかすれている。
「うん、何?」
「えと……あのね、ソウタ……あの、私のこと……私のこと……」
声が小さくなってしまった。俺は膝の上の木剣を笛の隣に置いて、ニコの横に寄って座り直した。
ひょっとして、ひょっとして、『私のこと好き?』とか、言ってくれようとしてるんだろうか? だったら、それにはきちんと答えないといけない。
しかしニコは赤くなってうつむいたまま、続きを口にできないようだ。
じゃあ、ここは男である俺の方がちゃんと言うべきだ。
心臓がバクバクしている。そうか、いよいよ俺はニコに告るのか。こっちの世界に来て、出会って1年ちょっと。とうとう想いを伝える時が来たのか。
フラれるか? でもフラれたら仕方ない。ニコにだったらフラれてもいい。
「ニコ、俺はニコのこと……」
大好きだ、君は俺の女神だ、そう言おうとした。しかし俺の言葉もそこで止まってしまった。
ニコは潤んだ目で俺の顔を見上げて……いなかった。よそ見していた。
えっ!? なんでよそ見?
盛り上がった気持ちが一瞬で萎えた。
だめだ、こりゃ。フラれるな、と覚悟した。
しかし彼女の視線をたどった俺は、そこにいた変なヤツと目が合ってしまった。
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