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第一幕 歌のない世界
二人だけの旅立ち
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暖炉から室内に戻ろうと思ったら、暖炉の存在を隠すためだろう、前に何か大きい家具を置いてあるようで、扉はビクともしない。
えー、どうやってここを出るんだよ。ニコと抱き合った姿勢で狭い空間に押し込まれていると、ニコが少し動く度に彼女の身体の凹凸が感じられて、またヘンな気分になってしまいそうだ。
煙突を這い上がって屋根に出ることもできそうだが、先端まで上がるのは大変だし、上がったところで今度は屋根から下りる方法が分からない。女の子にやらせるのは危険だ。
困ったな、どうしようか。
とりあえず思いついたのは震の歌術を使うことだった。
このレンガ造りの煙突は、4面の壁のうち1面はそのまま家の外壁になっている。そこを壊せば家の外に出られるはずだ。
ただ、こんな至近距離で震歌を使うと、衝撃がこっちにも来るので危ない。それに今、こんな屋外みたいな場所で歌術を使えば間違いなく魔物に感知される。黙呪兵どころかまたとんでもない奴が飛んでくるかもしれない。
「ソウタ、あれやってみたら?」
ニコが悪戯っぽい笑顔で両手の人差し指を突き出してみせる。そうだ、俺も今それを思い出していたんだ。
ちょうど昨日のレッスンの最後にこんな場面があった。
震刃の成功率がほぼ100%になり、真っ二つになったリンゴの山を前に俺がドヤ顔をしてる時だ。ジゴさんが俺に問題を与えた。
「ソウタ、この震刃は左右両手の人差し指で同時に発動することもできる。それをやったらどうなると思う?」
俺は単純に考えて答えた。
「効果が2倍ってことですか? 同時に別方向の2体の敵を相手にできるとか」
ジゴさんはしてやったりの笑顔だ。
「残念、ソウタ君、35点! もっと違うことだよ」
しかしその時、
「あ、分かった! お父さん分かった! 魔物に気付かれないんでしょ」
空気の読めない子が、先生に指される前にいきなり答えてしまった。
「ニコ、正解。100点だ。でも学校じゃ先生に指されてから答えないとダメだぞ」
「はーい」
しかしその答を聞いて俺も理解した。そうかノイズキャンセリングと同じ理屈なんだろうな。
音は空気の振動、つまり波だ。音源で発生した振動が空気を震わせ、それが空気を伸び縮みさせながら伝わっていって鼓膜を震わせ、最終的に電気信号となって脳に伝わり、音として認知される。
ある音に対して、ちょうど伸び縮みのタイミングが逆の音をぶつけると、音の波と波が打ち消し合って聞こえなくなる。これを応用したのがヘッドホンやイヤホンに使われるノイズキャンセリングだ。
左右の人差し指で同時に震刃を使うと、左右の指からちょうど逆の波形の振動波が発せられるんだろう。それぞれ歌術の効果は発現するが、空気中に伝わった振動波は左右で打ち消し合うので遠くまでは伝わらない。だから魔物には検知されない。そういうことか。
「じゃあ、やるよ」
「うん、がんばってね、ソウタ」
俺はハイスピードでスクエアな16ビートのリズムを頭の中で刻み始めた。
(ドンチキ、パンチキ、ドンチキ、パンチキ、ドンチキ、パンチキ、ドンチキ、パンチキ)
両手の人差し指をそれぞれ外側の壁に向け、俺はリズムを感じながらハイスピードのラップを歌い始めた。テンポが早いのでまるで早口言葉のようになる。
「んっ来いやっ、来いやっ、来いやっ、来いやっ」
「んっ断てやっ、断てやっ、断てやっ、断てやっ」
左右の人差し指の先にジリジリ振動を感じる。指さした先の壁から細かい粉が舞い始めた。ちゃんと術は発動している。
本当に左右で振動波を打ち消し合えているんだろうか。分からないが、とにかく術を絶やさずに発動させるためには相当な集中力が要る。余計なことは考えずにハイスピードラップを呪文のように歌い続ける。
左右の人差し指でそれぞれゆっくり半円を描くと、左右合わせてぐるっと直径20センチほどの円弧になった。押してみると、きれいに円筒状に切り抜かれたレンガが音を立てて外に落ちた。よし、成功だ。
できた穴から外をのぞいてみるがもう誰もいない。白く霜の降りた麦畑が月に寒々しく照らされている。
念のためしばらく待つが、魔物が飛んでくる様子もない。よし。これなら外に出て大丈夫だな。
今度はもっと大きく、四角く壁を切る。足で蹴飛ばすとちょうとくぐり抜けられそうな大きさの出口が開いた。俺とニコは家の外の地面に降り立った。
「やったね! ソウタ。外に出られたね」
「そうだな。しかし寒いな」
「うん寒いね」
吐く息が下弦の月に照らされ白くもうもうと煙る。そういえば俺たちは寝間着の上に上着をはおっただけの格好だ。寒いはずだ。この格好で今から旅立とうというのはさすがに無理がある。
玄関の方に回り込むと、扉は大きく開けっ放しになっていた。連中がいないのを確認してもう一度家の中に戻り、扉を閉め、ホッと一息つく。
お茶でも入れようか。いやいや、ゆっくりしてる時間はない。いつまた連中が戻ってくるか分からない。
大慌てで旅装を整え、最低限の日用品や着替え、保存食などをごつい布製のバックパックに詰める。お金も必要だ。あるだけ持っていこう。そういえばこの地方の地図もあったな。
とりあえずの目的地は、ジゴさんの言っていた、ナジャの街にある魔笛亭とかいう店だ。
しかしナジャの街までは最低でも途中で一泊はしないといけない距離らしい。野宿になるかもしれないし、いろいろ準備しておくに越したことはない。
ジゴさんに手渡された武器も確認しておこう。『強力な武器』つったよな。魔剣のようなものだろうか、魔法の杖だろうか。ちょっとドキドキする。
しかしよれよれの布袋から出てきたのは、とてもまともな武器とは思えない代物だった。
薄汚れた剣……柄の部分は革が巻いてあってしっかりしているが、刀身の部分は、どう見ても木製だ。木刀、じゃない、木剣だ。
刀身の長さも短い。いわゆる片手剣にしても短い方だろう。一応両刃だが木製なので刃は丸い。バターナイフよりも丸いぐらいだ。これじゃ紙すら切れない。
そしてもう一つ入ってたのは30~40センチほどの棒……いや、中が空洞になってるから棒というより筒か管だな。謎の木管だ。
何じゃこりゃ。こいつらが強力な武器? ジゴさん、袋を間違えたんじゃないのか? がっかり感が半端ない。
まあそれでもここは異世界。こんなガラクタでも歌術に関連して思いもよらぬ効果を発揮するのかもしれない。とりあえず持って行ってナジャの街でジゴさんの知り合いに使い方を訊こう。それに軽いから、これだったらニコに背負ってもらっても大丈夫だ。
俺たちが改めて玄関を出て鍵をかけた時、東の空が少し明るくなりかけていた。
本当なら春が来てから旅立つはずだったのに、まだ本格的な冬すら来ていない。準備なんてほとんどできてない。それでも、もう行かなければならない。
俺たちは白い息を吐きながら暁光を求めて足を踏み出した。
えー、どうやってここを出るんだよ。ニコと抱き合った姿勢で狭い空間に押し込まれていると、ニコが少し動く度に彼女の身体の凹凸が感じられて、またヘンな気分になってしまいそうだ。
煙突を這い上がって屋根に出ることもできそうだが、先端まで上がるのは大変だし、上がったところで今度は屋根から下りる方法が分からない。女の子にやらせるのは危険だ。
困ったな、どうしようか。
とりあえず思いついたのは震の歌術を使うことだった。
このレンガ造りの煙突は、4面の壁のうち1面はそのまま家の外壁になっている。そこを壊せば家の外に出られるはずだ。
ただ、こんな至近距離で震歌を使うと、衝撃がこっちにも来るので危ない。それに今、こんな屋外みたいな場所で歌術を使えば間違いなく魔物に感知される。黙呪兵どころかまたとんでもない奴が飛んでくるかもしれない。
「ソウタ、あれやってみたら?」
ニコが悪戯っぽい笑顔で両手の人差し指を突き出してみせる。そうだ、俺も今それを思い出していたんだ。
ちょうど昨日のレッスンの最後にこんな場面があった。
震刃の成功率がほぼ100%になり、真っ二つになったリンゴの山を前に俺がドヤ顔をしてる時だ。ジゴさんが俺に問題を与えた。
「ソウタ、この震刃は左右両手の人差し指で同時に発動することもできる。それをやったらどうなると思う?」
俺は単純に考えて答えた。
「効果が2倍ってことですか? 同時に別方向の2体の敵を相手にできるとか」
ジゴさんはしてやったりの笑顔だ。
「残念、ソウタ君、35点! もっと違うことだよ」
しかしその時、
「あ、分かった! お父さん分かった! 魔物に気付かれないんでしょ」
空気の読めない子が、先生に指される前にいきなり答えてしまった。
「ニコ、正解。100点だ。でも学校じゃ先生に指されてから答えないとダメだぞ」
「はーい」
しかしその答を聞いて俺も理解した。そうかノイズキャンセリングと同じ理屈なんだろうな。
音は空気の振動、つまり波だ。音源で発生した振動が空気を震わせ、それが空気を伸び縮みさせながら伝わっていって鼓膜を震わせ、最終的に電気信号となって脳に伝わり、音として認知される。
ある音に対して、ちょうど伸び縮みのタイミングが逆の音をぶつけると、音の波と波が打ち消し合って聞こえなくなる。これを応用したのがヘッドホンやイヤホンに使われるノイズキャンセリングだ。
左右の人差し指で同時に震刃を使うと、左右の指からちょうど逆の波形の振動波が発せられるんだろう。それぞれ歌術の効果は発現するが、空気中に伝わった振動波は左右で打ち消し合うので遠くまでは伝わらない。だから魔物には検知されない。そういうことか。
「じゃあ、やるよ」
「うん、がんばってね、ソウタ」
俺はハイスピードでスクエアな16ビートのリズムを頭の中で刻み始めた。
(ドンチキ、パンチキ、ドンチキ、パンチキ、ドンチキ、パンチキ、ドンチキ、パンチキ)
両手の人差し指をそれぞれ外側の壁に向け、俺はリズムを感じながらハイスピードのラップを歌い始めた。テンポが早いのでまるで早口言葉のようになる。
「んっ来いやっ、来いやっ、来いやっ、来いやっ」
「んっ断てやっ、断てやっ、断てやっ、断てやっ」
左右の人差し指の先にジリジリ振動を感じる。指さした先の壁から細かい粉が舞い始めた。ちゃんと術は発動している。
本当に左右で振動波を打ち消し合えているんだろうか。分からないが、とにかく術を絶やさずに発動させるためには相当な集中力が要る。余計なことは考えずにハイスピードラップを呪文のように歌い続ける。
左右の人差し指でそれぞれゆっくり半円を描くと、左右合わせてぐるっと直径20センチほどの円弧になった。押してみると、きれいに円筒状に切り抜かれたレンガが音を立てて外に落ちた。よし、成功だ。
できた穴から外をのぞいてみるがもう誰もいない。白く霜の降りた麦畑が月に寒々しく照らされている。
念のためしばらく待つが、魔物が飛んでくる様子もない。よし。これなら外に出て大丈夫だな。
今度はもっと大きく、四角く壁を切る。足で蹴飛ばすとちょうとくぐり抜けられそうな大きさの出口が開いた。俺とニコは家の外の地面に降り立った。
「やったね! ソウタ。外に出られたね」
「そうだな。しかし寒いな」
「うん寒いね」
吐く息が下弦の月に照らされ白くもうもうと煙る。そういえば俺たちは寝間着の上に上着をはおっただけの格好だ。寒いはずだ。この格好で今から旅立とうというのはさすがに無理がある。
玄関の方に回り込むと、扉は大きく開けっ放しになっていた。連中がいないのを確認してもう一度家の中に戻り、扉を閉め、ホッと一息つく。
お茶でも入れようか。いやいや、ゆっくりしてる時間はない。いつまた連中が戻ってくるか分からない。
大慌てで旅装を整え、最低限の日用品や着替え、保存食などをごつい布製のバックパックに詰める。お金も必要だ。あるだけ持っていこう。そういえばこの地方の地図もあったな。
とりあえずの目的地は、ジゴさんの言っていた、ナジャの街にある魔笛亭とかいう店だ。
しかしナジャの街までは最低でも途中で一泊はしないといけない距離らしい。野宿になるかもしれないし、いろいろ準備しておくに越したことはない。
ジゴさんに手渡された武器も確認しておこう。『強力な武器』つったよな。魔剣のようなものだろうか、魔法の杖だろうか。ちょっとドキドキする。
しかしよれよれの布袋から出てきたのは、とてもまともな武器とは思えない代物だった。
薄汚れた剣……柄の部分は革が巻いてあってしっかりしているが、刀身の部分は、どう見ても木製だ。木刀、じゃない、木剣だ。
刀身の長さも短い。いわゆる片手剣にしても短い方だろう。一応両刃だが木製なので刃は丸い。バターナイフよりも丸いぐらいだ。これじゃ紙すら切れない。
そしてもう一つ入ってたのは30~40センチほどの棒……いや、中が空洞になってるから棒というより筒か管だな。謎の木管だ。
何じゃこりゃ。こいつらが強力な武器? ジゴさん、袋を間違えたんじゃないのか? がっかり感が半端ない。
まあそれでもここは異世界。こんなガラクタでも歌術に関連して思いもよらぬ効果を発揮するのかもしれない。とりあえず持って行ってナジャの街でジゴさんの知り合いに使い方を訊こう。それに軽いから、これだったらニコに背負ってもらっても大丈夫だ。
俺たちが改めて玄関を出て鍵をかけた時、東の空が少し明るくなりかけていた。
本当なら春が来てから旅立つはずだったのに、まだ本格的な冬すら来ていない。準備なんてほとんどできてない。それでも、もう行かなければならない。
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