異世界召喚戦記

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第10章 ルピア公国 滅亡編

第9話 都市デロボにて (幼い二人の敵討ち)

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城塞都市ロムニア(旧グリナ)・占領68日目
ロムニア国建国宣言より67日目
スタンツァ・ガリア占領60日目
鉄門砦陥落23日目
城塞都市ルピア6日目




ザザッ…ザァァ…

真っ青な青空の中…頬を通り過ぎる心地よい風が、草花をも揺らす…城塞都市デロボ郊外…

12歳の少年と10歳の少女が短剣を持ち、黒い皮鎧をまとう黒騎士の正面に立っていた。

「黒騎士、剣はどうした!」

少年は、短剣で黒騎士を指しながら叫ぶ。
黒騎士は無言のまま、黒い術袋から短剣を取り出し、二人と同じく短剣を右手に持った。

「貴様、剣を出さないのか! 我らを愚弄するか! 我がウフナン家を愚弄するか!」

少年は、大きく目を見開き、黒騎士を射るように睨む。

「黒騎士、わが父、ウガン・ウフナンの無念はらさせてもらう」

少年は、傍らの少女に体を寄せた。

「ウフス、お前は私の5歩程度後ろにいろ、私が黒騎士と剣を交える。そして、必ず黒騎士の体を止める、隙を作る。
合図を送るから、その時全力で黒騎士に剣を突き立てろ」

「うっ、うん」

ウフスと呼ばれた…僅か10歳ほどの少女は、声を震わせながら頷く。しかし、その両目は黒騎士を睨み続けた。

「黒騎士、貴様、ヘルムを皮鎧を取らないのか! 我ら二人、短剣を持っているだけだ。貴様は、皮鎧で身を固め、ヘルムまでつけている。恥を知れ!」

風に吹かれる草花の音しか通らない草原で、少年が叫ぶ声が響き渡る。
周りを遠巻きに囲んでいる両軍の騎士達は、少年と思えぬ気迫に若干心地よさを感じながら、静かに成り行きを見守った。

黒騎士は、その黒い皮鎧を外していく…その細い体を現わしていく…そして、ヘルムに両手を掛ける。

「黒騎士…」

手伝っていたシスティナが、思わずつぶやいた。黒騎士は、僅かにシスティナに振り返ると…大丈夫だ…とつぶやき、ヘルムを外した。
黒騎士は、口元・目元まで黒い布で覆っていた。しかし、その両目を…顔の上半分をさらしたことで、

…若い…まだ、成人したて…15歳程度の少年だ…

と、多くの騎士達に、特にモスコーフ帝国の騎士達に見られることとなった。

「若い…」

スキピオは思わずつぶやいた。失われた古の魔術、魔法陣を操る者…
何代にもわたり研究し、物にしたのだろうと考えていた。当然、老年に差し掛かる者ではないかと考えていたのだ。

「あの若さで、どうやって古の魔法陣を操れるようになったのだ…」

魔法陣を操ることに年齢は関係ないだろう。だが、多くの者達が長きにわたり研究してきた。だが、誰も成功した者はいないのだ。

…魔法陣と言われる、神のごとき力を見てみたい…

スキピオは、目の前の決闘を忘れ、ただ黒騎士を見続けていた


「黒騎士、同じ土俵に立ってくれた事感謝する」

ジファは、黒い皮鎧を脱いだ黒騎士に一言礼を述べると、12歳とは思えない素早い動きで、黒騎士の懐に素早く入り込んだ。そして、短剣を黒騎士の喉元目掛け、突き上げた。
黒騎士は、上半身をわずかに捻り交わす、そして左手の拳でジファの腹部を殴り、体を吹き飛ばした。

ドサァッ…ぐぅぅ…

ジファは、5mほど吹き飛ばされ、地面に突っ伏した。
呻きながらゆっくりと立ち上がる。

じっと黒騎士を見つめ…同じく正面から再び飛び込み、寸前で右横へ大きく踏み込み、黒騎士の左半身から腹部目掛けて短剣を突く。
しかし、黒騎士は回転しながら左手でジファの短剣を持つ右手をいなす…ジファは、交わされながら短剣を捨て、黒騎士に抱き着いた。

「今だ! ウフス、やれ!」

少女は、よろけそうな足取りで必死に黒騎士へ突進すると

「お父様の敵!」

と、叫びながら黒騎士の後ろから腰あたりへ短剣を突き刺した…しかし…短剣は黒い服を突き破ることが出来ない。

「どうして…」

少女は、絶望の声を上げる。

「ウフス、諦めるな。何度も刺せ」

必死で黒騎士の腰にしがみつきながら、ジファはウフスを叱咤する。少女は我に返る。

…うん…と返事を返し…やぁぁぁ、やぁ…と何度も黒騎士を刺した。

だが、短剣は黒騎士の体には突き刺さらず、その黒い服もわずかな傷さえもつかなかった。
そう、黒騎士は、皮鎧の下には魔石を原料として造られた黒い服を着ていた。
その黒い服は、黒騎士が魔力を注ぐことで、少なくとも聖石の加護を持つ剣でないと傷一つつけることは出来ないだろう。

「くそぉおお! 化け物がぁぁ」

ジファは、必死でしがみついていた両手を離し、足元に投げ捨てていた短剣を素早く拾い上げると、まるで体をぶつけていくように渾身の力を込め、体ごと短剣を黒騎士に打ち込んだ…しかし…

「なぜだ…なぜ、通らない、突き刺さらない」

バシッ、バシッ

ジファとウフスの短剣は、黒騎士の手刀で叩き落とされそして…短剣は黒騎士の手に取られた。

…くっ…くそっ……

思わず片膝をついたジファは、地面に視線を落とし目をつぶる。
そして、黒騎士を見上げた。見上げた先の黒騎士の両目は、険しさでも悲しみでもなく…ただ、無感情でジファを見下ろしていた。

ゆっくりとジファが立つ。両足を踏ん張り胸を張る。傍らにはウフスが並んだ。

「黒騎士、我らの負けだ殺すがいい」

ジファの両手から力が抜けた。

「父の…父の最後を教えてください…お願い…」

体を震わせながら、カフスが黒騎士へ叫んだ。しばし風の音だけが聞こえる…黒騎士は、静かに口を開いた。

「我の策により、ルピア公国騎士・市民兵は焼き殺され又、暗闇の中おぼれ死に全滅した。ウガン・ウフナン伯爵は、その者達の無念を背負い我と一騎打ちを行った。
命を掛けた一撃を我に打ちそして…我の剣により命を潰えた」

…お父様…

ウフスは、両手を胸の前で合わせた、そして父の冥福を祈った。ジファは、無意識に唇をかみ、黒騎士を睨んだ。
黒騎士を殺したい気持ちに変わりはない…ただ、父が黒騎士に一撃を入れる事が出来たことは、心が少しだけ落ち着く話だった。

…死ぬ前に聞けて良かった…

黒騎士を睨みつつも、ジファは少し口元が緩んだ…右手でウフスの手を握りしめる。

「黒騎士、貴公を倒せなかったことは心残りだが、あの世で父に胸を張って会うことが出来る。その事には感謝する。」


ジファとカフスは目を閉じる。黒騎士の足音が近づいてくる。カフスの手が震えている…黒騎士の足音が、二人の後方へ進んだ。
ジファは、カフスを促し両膝をつくと頭を下げた、後ろから首を切りやすくするために…

カチャ…

握り合った二人の手に手かせがはめられた…二人の手を繋ぐように…

「デロボ・ブトゥチ伯爵!」

黒騎士は、大きな声でデロボ伯爵を呼ぶ。デロボ伯爵は、ルピア側の隊列より一歩前に進み出た。

「我は、勝利した。この二人は貰ってよいな?」

膝をついたまま、ジファとウフスは黒騎士を見上げた…こいつ、どういうつもりだ…
デロボ伯爵が、黒騎士へ近寄ってきた。

「貴公が勝利したのだ、二人をどうしようと構わぬ。だが、ウフナン家は誰も生き残っておらぬ、よって二人の身請け金を要求しても無駄だが?」

「要求するつもりはない」

「そうか…では、奴隷商に売るつもりか? 二人は子供とはいえ、ウフナン家の者として貴公に敵討ちを挑んだのだ。ウフナン家、そして二人の名誉を汚すことはやめていただきたいが?」

「金が欲しいわけではない」

「では、何のために二人を生かそうと言うのだ? 連れて行こうと言うのだ?」

デロボ伯爵は、黒騎士を睨みつけた。
消えていくウフナン家の生き残りの子供二人など、デロボ伯爵にとって何の価値もないだろう、今後の事を考えれば、自分に害が及ばぬ限り黒騎士らへ相対する言動をとるべきではない。
しかしデロボ伯爵の言動は、自分の立場が悪くなってもウフナン家の名誉を守ろうとしている。

…協定会議で、わざわざ黒騎士へ突っかかるような言動をしたときは、浅はかな伯爵だな…と考えたが…なにか、あるな…

二人のやり取りを、後方よりじっと見ていたシスティナは協定会議の時とは異なる伯爵の言動に違和感を感じた。

「そうだな…二人とも立て!」

ジファとウフスを立たせると、二人の顎に指をかけ、上を向かせた。
ジファは、ウフナン家の名誉のために勝てぬとわかっている…死ぬとわかっている敵討ちを行った。
命を掛けて名誉を守ろうとした。命を掛けた思いを踏みにじられようとしている。

…ペッッ…

ジファは、黒騎士の顔へ唾を吐きかけた。ウフスは、驚きジファの顔を見る。

「ジファやめて、お父様が悲しむ…」

人に唾を吐きかけるなど、礼儀に厳しい父…ウガン伯爵が知ったらどう思うだろう…天に召された父に、とても顔向けできないと、ウフスは思った。
そしてそれは…その気持ちは、ジファも同じだった。
しかし、奴隷として売られ、ウフナン家の名誉が汚れるぐらいなら、父の教えに反しても黒騎士を怒らせ、切られた方がいい…
そう、ジファは、考えた。

「黒騎士、何だ貴様、俺たちを殺すのが恐ろしいのか? あれほど騎士を市民兵を、酷い殺し方をしておきながら、子供は殺せぬのか! この腰抜け!」

ジファは、自分の最後の時だというのに、こんな言動をする自分が…とても悲しく、情けなく…涙が溢れだした…

黒騎士は、ジファに顔を寄せる。

「剣も持てぬ子どもとの決闘など決闘ではない、ただの余興だ」

「きっ、きさまぁー、ウフナン家の名誉を掛けた決闘を余興だと言うのか!
殺す…貴様だけは許さない! たとえ死すとも、絶対に呪い殺してやるー!」

ジファは、黒騎士へ体当たりし絶叫した。しかし、黒騎士に突き飛ばされ、ジファとウフスは地面に転がった。

「ほう? 子供よ、我を殺すというか? いいだろう、二人が成人したら決闘を受けてやろう。成人するまで、俺の部下に武術を教えさせてやる。
それまで、せいぜい我の役に立て。その代わり、ウフナン家を名乗ることを許してやろう」

黒騎士は、二人に近づき手かせを外した。ジファは、素早く短剣を拾い黒騎士に向け構えた。

「ジファ、ダメだよ」

ウフスが、ジファの手を抑えた。

「わかってる!」

ジファは、震える手でゆっくりと短剣を鞘へ戻した。

「黒騎士、俺は父の名誉に懸けて、ウフナン家の名に懸けてウフスが成人するまでは、絶対に貴様に剣を向けない。
だが、ウフスが、成人した暁には、必ず俺と一騎打ちをしろ!」

「いいだろう。楽しみに待つことにしよう。シス、二人を連れて行ってくれ、しばらく面倒を頼む」

「私が?」

いつの間にか、黒騎士の数歩後ろへ来ていたシスティナへ、黒騎士は二人の事を頼んだ。

「やれやれ、いつも私の役目はお前の尻ぬぐいだ。黒騎士、二人に少々教える事は構わないが、5年は勘弁してほしいな」

システィナは、ジファとウフスを連れ自陣へ向かった。

「ふははは、貴公は面白いな。敵討ちを挑まれ勝利したのだ、殺してしまった方が後々の為になるだろう。
もしくは、子供を殺したくないのであれば、我らの元へ戻せばよいだろう…まぁ……」

デロボ伯爵の最後の言葉は、聞き取れなかった。

「伯爵、国が滅んだとはいえ、あなたには背負うものがある…という事でしょう。お察しいたします。私は、明日、昼前に城塞都市ルピアを出ます。
陸路で王都イシュへ向かいます」

「なにを考えておるのだ、わしにそのような話をしてなんになる?」

デロボ伯爵は、訝し気な目を黒騎士へ向けた。わざわざ自分の行動を敵に教えるとは、暗殺してくれと言っているようなものだ。

「お互い利用できればよいでしょう。では、これで失礼する」

黒騎士は、踵を返しブルガ侯爵、騎士バチギが待つ陣へ向かった。



天幕内では、黒騎士とジファ・ウフスの敵討ちを見届けたブルガ公爵と騎士バチギが待っていた。

「黒騎士、おまえもよくよく厄介ごとを引き込むやつであるな」

騎士バチギが、黒騎士へぬるいワインを勧めながらあきれたように笑う。
黒騎士もつられ、笑いながら口元・目元を覆うフードを首元へ降ろした。天幕内は、ブルガ公爵、騎士バチギ、黒騎士とイリヤの四人がテーブルを囲んだ。

「黒騎士、笑い事ではないぞ…と言いたいところだが、今回は我らがお前を呼び出したのが原因であるしな」

ブルガ公爵は、すまなそうに黒騎士へ笑いかけた。

「ところで我らは、このまま都市デロボへ入り、ルピア・モスコーフ帝国残党軍の武装解除を行う。
そして、南方の都市や村々へ使者を出し、早急にまとめるつもりだ。黒騎士はどうする?」

「公爵、私は城塞都市ルピアへ戻ります。あと2・3日でブレダがガレー船を率いてルピアへ着くでしょうから、そこからの手筈はブレダ達へ任せます。
そして私は、明日昼前には、イリヤ達とイシュ王都へ向け陸路で出発します。」

「なっ? バカを申すな。いかに護衛の鉄意騎士団騎士達が手練れの者達であるとはいえ、僅か10名。貴公らもガレー船でイシュ王都へ戻った方が良い」

「黒騎士、ブルガ公爵の言われる通りだ。我らの領地内とはいっても、治め始めたばかりだ。それに、ルピア公国が滅亡したことで、しばらく盗賊の類が多くなり治安が悪くなる。
盗賊が、残党崩れの者であるならば、聖石の加護を持つ武具を使いこなす者もいよう。
侮ると大怪我をすることになる」

「ブルガ公爵、騎士バチギ、ありがとうございます。ですが、なかなかこちらへ来る機会はありません。
ぜひまた、都市ゼンダなどを見ておきたいのです…それに…」

「それに?」

騎士バチギが聞き返した…


………


一時後…天幕の入り口をイリヤが押し上げる。皮鎧を着た黒騎士が天幕より出る、そしてブルガ侯爵と騎士バチギも出てきた。

「黒騎士、世話になったな」

「公爵、まだ礼を言われるほど終わっておりません。ブレダに港町スタンツァ・ガリアのダペス騎士、カキアスとボレアに手筈を言づけておりますので、問題ないと思いますが、ルピア王族たちの護送の件、よろしくお願い致します」

「黒騎士、それはこちらが言わねばならぬことだ。何から何まで世話になる。また、塩の件も助かる」

ブルガ公爵は、黒騎士に近づき右手を差し出すと、差し出された黒騎士の右手をしっかりと握った。

「港町のスタンツァ・ガリアには塩は豊富にありますから、南部の都市の支配に役立てて貰えればありがたいです」

「ふん、本当にお前という奴は、控えめというか、お人好しというか…黒騎士、命を粗末にするなよ」

ブルガ公爵は、黒騎士の両肩を強く掴み抱きしめた。いくら自軍の騎士達の前とはいえ、黒騎士に対し気安く接する公爵に騎士達は、少し驚く。
しかし、ブスタ大平原での戦を直接経験している騎士達は、ブルガ公爵の行動に温かい物を感じる。
厳しい撤退戦の中で、黒騎士が命を懸け一人、殿を務めたあの姿を…皆、心に思い出していた…


「では、出発いたします」

「うむ、気をつけてな」

ブルガ公爵、騎士バチギの前に整列した50名の騎士達は、一礼すると騎乗した。
そして、黒騎士、システィナ(システィナは、前後にジファとウフスを乗せていた)、イリヤと護衛9名を中心に囲み、城塞都市ルピアへ向かった。



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