異世界召喚戦記

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第7章 ロムニア国 建国編 湾岸都市スタンツア・ガリア

第5話 ロムニア国 建国 5 (テュルク族と魔力)

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異世界召喚 118日目

イシュ王都を出発し、21日目



…んっ…なんだか…体が…

うっすらと目が開くと…左隣からシスが博影へ半分覆いかぶさるように、博影と毛布の中で重なっていた。

「おはよう、博影」

システィナが、軽くキスを求めてくる…軽く……軽く…

…いや、長いよ…

無理やりシスティナの頭を左手で抱き寄せ、胸元へ軽く押し付け抱きしめる。

「朝から、やけに情熱的なキスだね」

シスの髪をなでると…

…うっ…

まるで、サバ折りのように思いっきりシスティナに抱きしめられた。

「博影ずるいぞ…私が、眠っている間にルーナとだけ…」

どうやら、昨夜、ルーナと愛し合った後に…

失神したルーナに、寝間着の上だけ着させていつものように、朝…慌てるルーナの可愛い姿をみようと思っていたことが、システィナにばれる要因となったようだ。

「いや…ほら…シスは、お酒が入って気持ちよさそうに寝ていたから、起こすと悪いかなーって、思って…」

「ふーん…」

と、聞いてなさそうな相槌を打つと、システィナは、目ざとく博影の左の首筋に小さな歯形があるのに気付いた。

「ルーナ…昨夜はかなり積極的だったのかな…自分の印をつけるなんて」

昨夜は、いきなりブレダを博影の嫁に…なんて、話が出たりしたから、ルーナも、嫉妬したな…などと、システィナは考えながら…
博影の右の首筋に顔を寄せ、唇で首筋を…はむはむ…しだした。

「シス、くすぐったいよ…こら…たっ」

シスがじゃれていると思っていたが、急にガブッと首筋を咬んできた。

「たっ、少し痛いよ、血が出たんじゃないの」

少しシスティナに引け目がある博影は、強く言えない。
博影の首筋に…歯形がつき…少し血が滲む。システィナは、舌でちろちろ舐めだす。

なんだか、昨夜のルーナと同じことをしている。
しばらく、傷口をなめたり…キスマークを付けたりしていたシスティナだったが、満足したのか、博影の胸元に顔を戻した。

「ふふっ、私も自分の印をつけた」

と、満足そうにつぶやいた。

…ルーナと同じことをするなんて、やけに素直だな…と思いつつ…

「そろそろ起きようか?」

と、システィナに促す。システィナは、意地悪そうに笑うと、起きずに博影の右隣で、丸まって寝ているルーナに手を伸ばし…

すーっと、膝の内側から内股にかけて、触れるか、触れないか程度で触っていく

…んっ…ひやっ…

敏感なところを刺激されて、ルーナは慌てて起きた。

「ルーナ、おはよう」

「おはよう…シス…もう、びっくりするじゃない」

システィナは、博影の胸元に顎をのせながら…

「ルーナ、昨夜はいっぱい愛してもらえたかな」

本当に…意地が悪そうな笑顔のシス…

「えっ…それは、その…少しだけ…」

システィナに目線を合わせずに、あちこち視線を移しながら答える。

「少しだけ?」

「少しだけ…」

「3回?」

「いっ、1回です! もう、シス意地悪!」

3回と聞かれ、思わず即答で1回と答え…あまりの恥ずかしさに、博影の右腕に顔を押し付けた。

「ルーナ、今夜は私の番だね」

と言いながら、シスはルーナの右耳を指でなでた。
システィナは、ルーナが可愛くてしょうがないような感じだった。
時折、まるで妹のようにルーナに接するときがある。
ルーナもティアナの前では見せないようなしぐさも、システィナの前では見せている。

「さぁ、起きようか。今日は、することが多い」

2人に着替えを促し、博影も軽装に着替え食堂へ向かう。

朝6時、一階の食堂で朝食をとっていると、ティラとブレダが降りてきた。
簡単に挨拶をし、2人も軽く朝食をとる…しかし、

二日酔いで頭が痛いらしく、2人はスープとお茶だけを頼んでいた。
族長ウルディは? と聞くと、目が覚めた時にはもういなかったそうだ。
朝早く起きて、城壁警備に行ったのだろう。

「ティラ、ブレダ…テュルク族の事について、聞きたいことがあるのだけど?」

「博影様なんなりと。我らは、博影様に何ら隠し事はいたしません」

ティラは、二日酔いでガンガンと疼く頭をしっかりと上げ、博影の目を見つめる。

「いや、そう難しい話じゃない。この間の戦いで思ったのだが…テュルク族は、聖石の加護を持つ武具は使えない?」

「そうです、テュルク族は騎士達が使うような聖力はありません。
その為、日頃は猟で弓をよく使いますが、騎士相手の戦では、黒山羊の突進力で騎士を跳ね飛ばすか…この大きな剣や槍で甲冑ごと騎士を薙ぎ飛ばし、その衝撃で騎士を倒すしかありません。
なので…正直言って、上級騎士が相手となると…
いささか時間がかかります。
又、騎士の持つ、聖石の剣とは、まともに剣を合わせられないので、いなすか、防御に魔物の黒山羊の体を使うしかありません」

「そうすると、全力で戦えるのは黒山羊の魔力の持続次第…1時間ほどかな?」

「はい、個体差はありますが1時ほどです。
黒山羊の魔力が尽きてしまう前に勝負をつけるか…撤退しつつ戦をしかけ削っていくか…が我々の定石です」

…そうか…

とつぶやくと、博影は椅子の背に体を預け、揺らしながら…

今後の戦いを考えれば、テュルク族の兵が黒山羊を使えない戦いもあるだろうし、黒山羊が使えない場合、正攻法で正面から戦うことは、少なくとも同程度の戦力でないと難しい。
これからの戦いも、我々が少数…という戦ばかりだろう。
少なくとも、聖石の加護をもつ武具と対等に戦える武具が欲しい。

「ブレダ、ティラ。この後、ちょっと付き合ってくれないか…」

朝食を済ませた後、目立たぬよう本館裏へ移動する。

「ブレダ、ティラ、これを使ってみてくれ」

黒の術袋から、黒い大剣を二振り出すと二人へそれぞれ渡し、システィナ、ルーナと軽く手合わせを行わせる。
しかし、魔力を帯びていない黒い大剣は、ただ、硬くて重い大剣と言うだけで、その能力は発揮できない。
小さな聖石をはめた剣を試す…やはり、聖石の加護は発揮できない。

二人とも、申し訳なさそうに博影をみる。

…う~ん、戦いのさなかテュルク族の兵の体全体から、わずかに魔力を感じたのだが…

再度、黒い大剣を二人に持たせ、敵を想定し、本気の殺陣をしてもらう…と…
僅かではあるが、二人の体全体が魔力を帯びているように感じた。

…量か…魔力量が足りないということか…

術袋から聖石の加護のない普通の剣と、小指ほどの魔石を取り出す。
魔法陣を足元に出現させ、その魔石を手で握る柄の部分へ、まるで溶け込むようにはめ込んだ。
そして、魔石へ…その魔力を剣の固さ、と鋭利の能力を発揮するように念じる。

博影は、剣を右手にとり魔石へ魔力を流すと、剣がわずかに輝いた。
その剣でルーナが持つ聖石の加護をもつ剣へ打ち込む。

ギャン

二振りとも刃こぼれはない。

「ん、うまくいった。ブレダ、この剣を振ってみてくれ」

ブレダに渡し、数回振らせる。魔石の力は発揮できていないようだ。

…ブレダが剣を握り集中すると、体からわずかに魔力を感じる…それを柄の魔石へ注げれば…

「ブレダ、こっちへ、もう一度集中して剣を振って!」

ブレダを呼び寄せると、魔法陣を出現させブレダの足元まで広げる。
剣を振るブレダの体中に感じるわずかな魔力を、柄の魔石へ少しづつ流す。
まるで、魔力の流し方を体験させるようにすこしづつ流す。
すると、剣がわずかに輝きだした。

「博影様、剣に…剣に力を感じる…」

申し訳なさそうにしていたブレダの顔が輝き、体全体に力が入っていく。
魔法陣を収め、ルーナと打ち合わせる。

ギャン…ギャン…ガキッ…

「ルーナ、どうかな?」

「そうですね、下級騎士の聖力より強いと思います。
初めてでこれですから、少し練習すれば中級騎士の聖力にすぐに匹敵すると思います」

ブレダが、あまりに力任せに剣を振るうので、ルーナは、苦笑しながら博影に答えた。


「ブレダ、そこまで。二人とも、いつも使う剣を出してくれ」

二人に剣を出させると、二人の了承を得て、その柄に小指ほどの魔石を溶け込むようにはめ込む。
ティラにも同じく、魔法陣を使い魔石へ魔力を少しづつ流すと、ブレダと同じく、剣がわずかに輝きだし、ティラも剣に力を感じ始めた。

ブレダとティラにそのまま打ち合わせたが、いくら女性とはいえ、身長180cm程ある…その見事な筋肉がついている体躯から繰り出される剣戟は、周りで見ている博影達の体をまるで震わせるかのように激しい。

「これは…中級騎士でも5分持たないな…」

システィナが驚嘆しつぶやいた。

「あぁ、これでいける。ブレダ、ティラそこまでだ、ウルディの所へ行こう」

本館内で政務をとり行っているイムーレ王子に、外壁の守備をしているウルディの元へ行く旨を伝え、博影、シス、ルーナ、ブレダ、ティラの5人で向かう。

若干、騎馬に駆け足で向かわせるが、貴族・騎士エリア、市民エリアとも、あちこち見回りが多いことをのぞけば、占領下とは思えない程、日常的だった。

しかし、正門周りは多くのテュルク族や騎士、歩兵が見回りしており、物々しい雰囲気に包まれていた。

最近は、城塞都市グリナへの出入りが禁止されている…との噂が回り、正門外で待つ人々は少ないが、入念なチェックがなされていた。
基本的に、商人と付近の村々からの荷馬車隊のみ入城を許されているようだ。

正門で指揮を執っていたウルディに、実際にブレダ、ティラの打ち合いを見せ了承を得る。

そして…この日は、博影にとってかなり長い日となった。

3交代制で城壁付近の見回り、護衛にテュルク族はついている。一班約70名のテュルク族の剣や槍、皮鎧、小盾に魔石を埋め込む。
そして、20名程度づつ魔法陣で魔力の流し方を覚えさせる。
昼食をはさみ、同じことを繰り返す。
2班、約140名すべて終わったのは…日が落ちた午後8時頃だった。


「今日は…疲れた…」

夕食とお風呂を手早く済ませ、ベッドへ倒れ込む。
かなり集中して魔力を膨大に使ったため、心身ともに疲れていた。

「博影、私が体をほぐしてやろう」

ベッドへ倒れこんだ博影の傍らにシスティナが近寄り、回復呪文・ヒールを唱えた。

「ティアナやベレッタのようにはいかないが…」

「シス、ありがとう…だいぶ体が楽になる…」

と、システィナへ答えながら早くも博影はわずかな寝息を立てだした。

「おい、うつぶせに寝ると疲れが取れないぞ」

髪をといていたルーナへ声をかけ、ゆっくり二人がかりで博影を仰向けに寝させた。
ルーナが、若干笑う。

「なんだ、ルーナなぜ笑う?」

「いえ、シス、せっかく入念にお風呂に入ったのに…と思って」

「なっ…別に入念に入ったわけではない。それに、こいつは一日中魔法陣を使い続けていた、今夜はゆっくり休まないと…」

言葉尻が途切れ、システィナはルーナから目を離した。

「シス、ちゃんと順番は守りますよ」

ルーナは、システィナをしっかり見つめ博影の右足をほぐしだした。

「べ、べつにそんなつもりではないと言っているだろう!」

システィナは、目を合わさず、同じく博影の左足をほぐしだす。


…博影様…かなり疲れている…でも、たぶん…5日以内には、港町ガリア、スタンツァに向かう事だろう…
相手はモスコーフ帝国…速さが決めて…早くこちらの体制を整えないと、せっかく解放したこの、城塞都市グリナもあっというまに陥落する…

…早さが決め手…

ルーナも重々承知しているが、あまりに事が次々に起こりすぎて…

その渦中の中心に、おらざるを得ない博影が、まるで死に急ぎすぎているような気がして…そんなことを思う、自分の心が怖くなる。

その思いをなくすかのように、システィナと二人、博影の手をやわらかく握りながら博影の隣に入った。


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