異世界召喚戦記

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第4章 ルピア公国 攻防戦

第7話 ブスタ大平原の戦い 1 (R18 眠れないルーナ)

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異世界召喚 65日目



スポイツア守備隊に明日の戦で行う事があるわけではないが、守備隊の歩兵1000名が出陣するので、守備隊は騎兵200、歩兵500となる。
おそらく、イシュ王都を出発した歩兵部隊は、明日夜に到着するだろう。

ブルガ公爵の執務室から帰宅し、すぐにカローイは、歩兵隊長と打ち合わせの為出向いて行った。


博影は、なにかよそよそしいルーナとともに、ブルガ公爵の策にあった、歩兵部隊の陣の場所を見に行った。
場所は、城塞都市スポイツアと、都市ゼンダの間を流れるティザ川を渡る手前の丘の裏側だった。


「ティザ川か‥大きいな‥」

そろそろ、日が傾いてきた時刻…ティザ川は、ゆったりと流れていた。

「川幅は、大きいところで約200m、深さは5mになるところもあります。イシュ国を三つに分断するように流れる、ドゥイ川、テイザ川は、大きく、美しい川で有名ですから‥
この2つの川のおかげで、このブスタ大平原は、国を豊かにしてくれる大穀倉地帯となっています」

ルーナも騎馬上より、心を‥雄大なティザ川と、周り一面の平原にゆだねた。

ティザ川の、向こう岸に2人の騎兵が見えた。

「敵の斥候ですね、そろそろ帰りますか?」

「そうだね、帰ろう」

馬を回頭し、心地よい風の中、スポイツアへ向かった。

「明日は、朝7時に騎兵部隊、歩兵部隊は出発する。騎兵部隊は、ティザ川を越えて、都市ゼンダへ向かう。
歩兵部隊は、ティザ川を越えず、ほとり手前の丘に隠れまつ。状況は、通信騎兵が知らせる。
川むこうより、弓に文を結び放つそうだ」

みなで囲む食卓で、カローイが説明する。

「まぁ、出番は万に一つもないと思うが…博影、もし出番があるときはどう戦う?」

「そうだな、追撃部隊は騎兵だから、ティザ川を渡ってくる間に、俺とルーナ2人で弓を使い撃つ。
そして、渡り終えたら騎馬で逃げ、ブルガ公爵の策通り敵を引き寄せ、側面から歩兵部隊に突撃させる。
敵騎兵隊が混乱したすきをつき、撤退すると見せかけていたブルガ公爵騎兵隊が、騎兵による突撃を行う」

‥みたいな感じかな‥

と、カローイ達に話し、食事をすすめた。
博影は、ルーナにクロスボウの扱い方を教えていた。もしもの際は、数騎の追撃部隊は、2人の弓で不意をうち、撃ちとれるだろう。

明日は戦だ。

みな、少量のワインを飲みながら若干明日の事を話し、早々と部屋へ引き上げた。

博影、ルーナもサウナで汗を流し、それぞれベッドに入った。


……


僅かにあけている木の窓の隙間より、ちいさな月明かりがもれていた。
その小さな明かりの中、隣のベッドに眠る博影は、すやすや寝息を立てて寝ている。
ルーナは、頭まで被った毛布を少し持ち上げ、博影の横顔を見ている。

昼間はそうでもなかったのだが‥眠れない。
ベッドに入ると、このベッドで昨夜行われた事を思い出してしまい…

胸が熱くなり‥眠れなくなった。

もう、ベッドに入り一時間はたっていた。明日は、出番はないであろうと言えど戦である。ルーナにとって、実は初陣なのだ。

ルーナは、この高鳴りは初陣だから‥と思うのだが、こんなにも胸が高鳴り眠れない自分の前で、すやすやと眠る博影が、だんだん憎らしくなっていった。

‥博影さま‥ひどい‥昨夜、私にあんなことをしておいて‥あんなに気持ちよさそうに‥先に眠るなんて‥

博影の中身は、自分の父上くらいだと聞いていても、見た目は自分より年下の少年である。

ルーナは、だんだん憎らしさを通り越し‥自分だけこのような気持ちになっていることが、悔しくなってきた。

博影から見れば、ルーナが誘ったのだが、ルーナは、その事は棚に上げ、まるで…被害者の立場になっている。


…博影様が悪い‥


そっと、ルーナは起き出すと、博影のベッドに近寄り

…博影様‥博影様‥

と小声で呼んでみた。しかし、博影は起きない。

毛布をそっとめくり‥博影の右横に入る。顔を博影の胸に寄せる‥博影は起きない。
どうしようと、半時ほど迷い‥ゆっくり博影に抱きつく。

もはや、ルーナは、自分の胸の高鳴りで博影が起きてしまうのではないかとさえ思った。

いけないとは、思いつつ…もう、ルーナは自分が抑えきれなくなっていた。

…博影様と2人で過ごせる事は、そうはない、だから‥

と、すべて自分の行動に言い訳を付け足す。
少し、ずり上がり、博影のほほへ唇をよせる。

数回、キスをした後…昨夜の博影のように、耳をちょっとづつなめた。
そして、博影の体に隙間なく体を寄せると、胸の頂の頂点が、博影の体に擦れた。

‥んっ‥

思わず吐息ごと言葉が漏れる。

…いや、こんなこと…私、どうかしてる‥

ルーナは、ゆっくり体をゆらす。胸を、博影の体に強く弱くこすりつける。

あぁ‥あっ‥

…いけない、やめないと‥やめないと…

両胸の頂は、固くなる。より擦れる刺激が強くなる。

そっと、右足を博影の足に絡める。熱くなり、部屋着のズボンまで濡らしてしまっているのではないかと気にしつつ、ルーナは、自分の秘所をズボン越しに博影の足へ押し付けた。

「んっ‥ルーナ、どうしたの?」

博影は、ぼんやりと目が覚めた。ルーナが、自分の体に寄り添い寝ている。

「いえ、あの‥ごめんなさい」

慌てて体を離し、起き上がろうとするルーナの肩を抱き引き寄せる。

「ルーナ、どうしたの?」

すこし、目が覚めてきた。昨夜、あれほどいじめてしまったので、しばらく近寄ってこないのかな‥と思っていたが…

…ごめんなさい、ごめんなさい‥

と泣きながら謝るばかりのルーナが、かわいい。顎に手をよせ、顔を挙げさせるとキスをした。

ルーナの全身が強張る。

しかし、しばらくすると唇を押し付けてきて、抱き着いてきた。ルーナはまだキスは2回目…口を閉じてキスをするのではなく、半開きで唇を押し付けてくる。

その少し開いている唇から舌を差し入れ、ルーナの舌へ絡める。

ルーナは、驚き舌を引っ込めるが、奥に奥に差し込み、ルーナの舌を撫でまわした。

ふぁっ‥

ルーナが、思わず唇を離し、息を吸い込む。

「ルーナ、昨夜の続きをしていいのかな?」

意地悪く、博影はルーナに答えを求める。

「いっ、いじわる。知りません」

ルーナは、博影の胸へ真っ赤になった顔を埋めた。
博影は、ルーナを自分の上へ被さるようにすると、ルーナのズボンの中へ両手を滑り込ませ、ルーナの形の良いおしりを撫でた。

あっ‥うん‥

博影の動き、一つ一つにルーナの吐息が漏れる。
ゆっくり、おしりを撫でたあと、おしりからルーナの秘所へ指を伸ばした。

「いやっ、ひろかげさまっ。そこは、かんにんしてください」

ルーナは、指から逃げようと必死で博影の体へ、脚へ腰を押し付ける。

ルーナのクレバスに、少し届く。そこは、内腿を濡らすほど熱気を帯びていた。
少し、届いたクレバスをなぞり、届く部分の花びらを開くようになでる。

ルーナは、必死で逃げようと腰を押し付け、昨夜のように声を挙げまいと、博影の首元へ唇を押し付けた。

「ルーナは、俺の事どう思ってるの?」

唇を離せないルーナに聞く。

「ルーナ、教えてくれないの?」

一層激しく、僅かに届いているクレバスを上下に、左右にこねる。

「あっ、お答えします、んっ‥お答えします‥あぁーお答えしますから、指を離してください‥んー
お願いしますっ」

息も絶え絶えに、ルーナが懇願する。激しく動かしていた指を、やさしく、ゆっくり動かす。

「あぁぁ‥ひろかげさま、お慕い申しております‥んんっ‥あぁ、好きですっ‥大好きですっ」

ルーナのズボンから手を抜き、体勢を入れ替える。ルーナを仰向きに寝させ、博影は左横から抱き着くような姿勢を取った。
ルーナの左手は、博影との体に挟まれ、右手は、ルーナに腕枕をしているように回された。
博影の右手で手首を握られた。博影の左足は、ルーナの両足の間に入り、股を閉じられないようにしている。

ルーナは、博影の指が離れ、やっと呼吸を整えられた。しかし、薄い部屋着の上から、博影に左胸の頂を口に含まれた。

これ以上固くなり様もないほど、固くなった頂を、愛する博影に口に含まれ又、その光景を見る。
もはや、ルーナは恥ずかしさでパニックになり始めた。

「ひっ、ひろかげさま。やめて、きが‥きが変になります。
あぁー‥ふぅっ‥んっ‥明日は戦です。もう寝ないと‥あっ‥いけません」

必死で、左手を、右手を抜け出そうともがくが、胸の頂を、服越しに口に含まれ、舌でなめられ、甘噛みされ‥もう、力が入らない。

すると、博影の自由な左手が‥ルーナの、部屋着の隙間から入り、ルーナのお腹をやさしく‥なでだす。
もう、おなかへの刺激でさえを、ルーナには強烈だった。

それなのに‥その左手の指は‥お腹をなぞりつつ‥徐々に、下へおりていく。

ルーナは、その指の行き先を知り‥必死で両足を閉じようとするが、博影の左足が間に入っており足が閉じれない。

「ひろかげさま‥うぅっ‥はっ‥ひろかげ‥さま。おやめください‥下は‥下は‥ダメです‥いやです‥んんっ‥」

‥ルーナ、ルーナ…と声をかける。

‥はい‥とルーナは、感極まる中やっと返事をする。

「ルーナは、俺の事好きなんだよね、愛してる?」

ルーナの目をのぞき込みながら、指を動かしながら問う。

ルーナは、思う。

‥ひろかげさま、本当にいじわるな人…

「はい、愛しています」

博影の指が、ズボンの上で止まる。一息つくルーナ…

「愛しているなら、許してくれるよね」

一旦止めた指を、すっとズボンの中に、下着の中にいれる。直接、クレバスをなでた。

「はあぁぁぁ~っ‥あぅぅぅ~ひろかげさま、ひどいです‥あん、んっ‥そこは、ダメです‥お願いします。気が変になりま‥すぅぅ~いやっ‥」

指はクレバスを上下になぞりながら、花びらを左右へ押し広げていく。なんども、なぞりあげ‥そして、上にあるポッチへをゆっくりと押す。

ルーナは、はしたない声を挙げまいと、なんども、口を閉じ努力するのだが、指が動くたびに唇がひらく。指が、ルーナのポッチを押す…なでる…なで上げる。

「ひろかげさま、ひろかげ‥あん‥ひろかげさま。お願いです‥むぅっ‥せめて、せめて手を手を離してください。あぁっ‥」

ルーナが、涙ながらに必死に博影の目を見て訴えた。体を少しずらし、右手を離し、ルーナの両手を自由にする。
ルーナは、両手を博影の首へ回し、抱き着きキスをしてきた。必死に唇を押し付け‥声を出さないようにしてきた。

左手の二本の指でポッチを挟み、やさしく素早くしごき…そして、つまみ上げた。何度も‥

ルーナは、たまらず唇をはなし

「はぁぁー、だめ、だめっ、だめぇぇー」

と、発し、博影に必死で抱き着き、全身を痙攣させ気をやった。息を荒げ、ぐったりしている。

…昨日、今日とちょっと、意地悪しすぎたかな…

ルーナの髪をいじり、なでる。そして、そのまま眠りについた。


………


翌朝、昨夜のように真っ赤に慌てふためくルーナを落ち着かせ、戦支度をする。


1時後‥

貴族エリア正門前で、出発の儀が行われた。ブルガ公爵指揮の元、2500もの騎兵隊がスポイツア正門を出ていく…圧巻の光景であった。

騎兵隊出陣後、歩兵部隊1000名も続く。
歩兵部隊とは言っても、博影、ルーナや、歩兵部隊長・副官、通信兵達は馬に乗っている。

ブルガ公爵、騎士バチキ以下、騎兵2500は、ティザ川を騎馬で渡る。
騎馬の鎧、騎士の鎧・武具はすべて聖石を施してある。

騎士達は、聖力で聖石を御し、鎧を固くし、又重さを軽くする。よって、騎馬はなんなく、流れのおだやかなティザ川を渡っていく。

歩兵部隊も、引き連れての渡河であれば、このように、スムーズにはいかないだろう。ブルガ公爵は、ティザ川渡河の事も考え、騎兵のみでの出陣にこだわっていたのだろう。

テイザ川を、渡りきりしばらく進むと、はるか遠くの草原に騎兵数騎が見えた。
騎兵は、急ぎ都市ゼンダ方面に引き返していく。こちらも、数騎の斥候を先行させた。

…これで、ルピア軍がどう出るか‥

騎馬を疲れさせないように、速歩を数回繰り返す程度で、そのまま数キロ進軍していく。すると‥

「ほう、ルピア騎兵隊は正面から、我々とやりあう気ですかな」

騎士バチキが、嬉しそうにルピア騎兵隊を眺める。

「いくら、数十年戦をしておらぬといえど商業国家ルピアだ。様々な情報が入る。平和ボケしているとは、思えぬがな」

ブルガ公爵は、眼前の突撃体制の陣をはるルピア騎兵隊を見てもまだ疑う。

ルピア騎兵隊より、1騎、重装騎兵がこちらに向かってきた。

「我は、ルピア騎兵隊副官、騎士トマシェである。いざ、一騎打ちを所望する」

右手に持つランスを、高々と掲げた。両軍に歓声が上がる。

「ほぉ、1軍の副官が一騎打ちですか…ブルガ公爵、やはりルピア軍は、平和ボケしているのでは?」

やれやれ、といった風に騎士バチキがため息交じりに言う。

「かりにも、相手は副官ですので、私が行ってまいります」

その言葉にやる気は微塵にも感じられなかったが、騎馬をすすめながら騎士バチキは、聖力を高め馬具の‥武具の‥聖石へ、より聖力を注ぎ込んでいく。

大草原を進む重装騎士‥その甲冑は、日に照らされて輝く以上に、白く輝いて見えた。

「1軍の副官が、一騎打ちをお望みとあれば、こちらもそれ相応の礼をつくそう。イシュ王国軍、副官、ウーヌスナイトのバチキである」

両騎士は、にらみ合う両軍の真ん中で、両軍に平行になるように馬をすすめ…
ランスを右手に握り、猛烈な勢いでお互い突進した。

ガキンッッ

お互いのランスが相手の鎧をつく。ルピア軍騎士トマシェは、若干ふらついたがバチキは、微動だにしなかった。

2回目‥
ガキンッッ‥

トマシェは、落馬こそしなかったが、騎士バチギは、なんとトマシェの懇親のランスの一撃を鎧で受け、跳ね飛ばした。
トマシェのランスは、空中をクルクル回り、大地に落ちる。トマシェは、急いで自軍の方へ逃げた。

「第一陣、突撃っ!」

ブルガ公爵の雄たけびで、第一陣約500名は、横一列になりランスを握りルピア軍へ突撃する。

ルピア軍も慌てて第一陣約500名が、横一列で突撃するが、一騎打ちで負け、気持ちが押されたその間をうめることは出来ない。

ルピア軍第一陣は、ことごとくランスに突かれ落馬し、又聖力の未熟な者は、ランスに串刺しにされる。

「第二陣、突撃っ!」

第二陣が、第一陣のまるで隙間を通るように駆け抜け、ルピア軍へ突撃していく。ルピア軍は、総崩れとなった。

ルピア軍騎士部隊は、混乱しながらも退却していく。

「第三陣、縦列突撃っ!」

ブルガ公爵の指示で、横一列になっていた第三陣は、まるで駆けていく中央の騎士に惹かれるように、両横の騎兵が駆けながら中央へ進む。
縦列の陣になり、混乱している戦場をすり抜けていく。

そして、戦場をすり抜け、ルピア軍後方に陣取り、無傷で退却していく部隊に襲い掛かる。
突撃するときは、逆に両横が広がっていくように陣を変え、次々に背を見せて逃げるルピア騎兵隊を、ランスで串刺しにしていく。

ブルガ公爵は、この第三陣でいったん突撃を止め、陣を整えるつもりだった。

しかし、一騎打ちで自軍の副官が、相手の副官のランスを高く‥高く跳ね飛ばして勝った。

その勢いと、あまりにも華麗に突撃が決まり、もはや制止がきかない状態に陥っていた。
騎士バチギは、第三陣を追いかけ制止しようと試みていたが、追いつけない。

普通なら、このまま追撃し掃討し、後顧の憂いを断つ大勝利である。
しかし、ブルガ公爵の歴戦の勘が、公爵の心をざわめかせていた。

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