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自宅に着き母に体調が悪いとだけ伝え部屋に戻る。張り詰めていた気持ちが途切れ床に崩れ落ちる。彼の手が、耳元で響く水音が、首元の温もりの感触が残っている。
身体の滾りが治らない。自分を抱きしめ耐える。
しかしどう耐えようと疼く体は治ることを知らない。
ふわりと漂う香り。気がつけばその香りの元へ足を向けていた。その場所は近くに住む一人暮らしの騎士の家だった。
夜の巡回帰りだろうか、自宅で寝ている男。初めて学生ではない人の元へ来た緊張で心臓の動きが早まっている。
いつも通り寝ている男にフェロモンを効かせゆっくり跨る。すでに勃ち上がる逸物にごくりと唾を飲み込んだ。
足の間の疼きにふと本能が顔を出す。するり、と腰を揺らしてみる。男のモノと秘所が擦れ合う。
「んっ⋯⋯」
なんて卑猥なことをしているのだろう。そう思うのに固いものが秘所と擦れる度に快感が走る。止めなければそう思えば思うほど腰は動いていく。男の胸元に手を置き逸物に秘所を押し付けるように動く。
「はっんん⋯⋯ひぁっ」
突然痺れるような刺激が走る。ある一部分を刺激することで腰が跳ね強すぎる快感が走った。
──な、なに、この感じ。
強い刺激であるはずなのに腰が止まらない。同じ部分に当たるように男の滾りを押し付ける。
「ふぅっ⋯⋯んっ、あっ、んぅっ」
自分とは思えない甘い声が止まらない。私の気持ちが上がる度、男も興奮していくのかゆるゆると腰が動き始める。
高まりへ向かうように腰の動きを激しくしていく。
「あっんっ、あぁっっ」
びくびく体が痙攣する。途端身体が弛緩し手に力が入らない。男の身体に縋るように倒れ込む。息が荒く整えるよう深呼吸をする。胸元に耳を当てれば男の鼓動が聴こえる。早く脈打つ心臓はまるで私へ特別な感情を向けているかのように思えてしまい静かに聞き入る。
寝息と心臓の音。外から聞こえてくる喧騒が遠くに聞こえこの世界に1人取り残されたかのように感じた。
──とりあえず、魔力を補給しないと。
息が落ち着いたタイミングで起き上がる。ゆっくり男の足の間へ移動して手慣れたようにズボンとパンツを脱がせる。先程芳しい香りを嗅いでしまったため物足りなく感じてしまうがいい香りには違いない。
──この男もお菓子のような香りがするのね。
脳裏に残るチョコレート。身体を這う大きな手。首元に付けられた痕が熱を持っているようだった。
ちゅこちゅこ、男のモノを咥えることに抵抗がなくなっている。頭に添えられた手とその直後に起きた喉奥への刺激を思い出しずぶりと頭を沈めていく。
2番目よりは少し小ぶりなモノが喉奥へ当たる。やはり物足りない。さっきの刺激が、快感が。
根元に近づけば茂みに鼻がかかる。汗と男の匂いが混ざり下腹部に響く香りが鼻を刺激する。目を閉じればあの男のくぐもった声と香りが脳裏に浮かぶ。
動きが早まれば少し膨らむ逸物。別の男のモノを咥えながら別の男を思い出す。なんて、はしたない女なのだ。気が付いた時には目の前の男は達しており口腔内に甘みが広がる。
魔力は補給できたはずなのに空腹感が満たされない。今だに目覚めない男に催眠をかける労力もなく、そっと部屋を後にした。
身体の滾りが治らない。自分を抱きしめ耐える。
しかしどう耐えようと疼く体は治ることを知らない。
ふわりと漂う香り。気がつけばその香りの元へ足を向けていた。その場所は近くに住む一人暮らしの騎士の家だった。
夜の巡回帰りだろうか、自宅で寝ている男。初めて学生ではない人の元へ来た緊張で心臓の動きが早まっている。
いつも通り寝ている男にフェロモンを効かせゆっくり跨る。すでに勃ち上がる逸物にごくりと唾を飲み込んだ。
足の間の疼きにふと本能が顔を出す。するり、と腰を揺らしてみる。男のモノと秘所が擦れ合う。
「んっ⋯⋯」
なんて卑猥なことをしているのだろう。そう思うのに固いものが秘所と擦れる度に快感が走る。止めなければそう思えば思うほど腰は動いていく。男の胸元に手を置き逸物に秘所を押し付けるように動く。
「はっんん⋯⋯ひぁっ」
突然痺れるような刺激が走る。ある一部分を刺激することで腰が跳ね強すぎる快感が走った。
──な、なに、この感じ。
強い刺激であるはずなのに腰が止まらない。同じ部分に当たるように男の滾りを押し付ける。
「ふぅっ⋯⋯んっ、あっ、んぅっ」
自分とは思えない甘い声が止まらない。私の気持ちが上がる度、男も興奮していくのかゆるゆると腰が動き始める。
高まりへ向かうように腰の動きを激しくしていく。
「あっんっ、あぁっっ」
びくびく体が痙攣する。途端身体が弛緩し手に力が入らない。男の身体に縋るように倒れ込む。息が荒く整えるよう深呼吸をする。胸元に耳を当てれば男の鼓動が聴こえる。早く脈打つ心臓はまるで私へ特別な感情を向けているかのように思えてしまい静かに聞き入る。
寝息と心臓の音。外から聞こえてくる喧騒が遠くに聞こえこの世界に1人取り残されたかのように感じた。
──とりあえず、魔力を補給しないと。
息が落ち着いたタイミングで起き上がる。ゆっくり男の足の間へ移動して手慣れたようにズボンとパンツを脱がせる。先程芳しい香りを嗅いでしまったため物足りなく感じてしまうがいい香りには違いない。
──この男もお菓子のような香りがするのね。
脳裏に残るチョコレート。身体を這う大きな手。首元に付けられた痕が熱を持っているようだった。
ちゅこちゅこ、男のモノを咥えることに抵抗がなくなっている。頭に添えられた手とその直後に起きた喉奥への刺激を思い出しずぶりと頭を沈めていく。
2番目よりは少し小ぶりなモノが喉奥へ当たる。やはり物足りない。さっきの刺激が、快感が。
根元に近づけば茂みに鼻がかかる。汗と男の匂いが混ざり下腹部に響く香りが鼻を刺激する。目を閉じればあの男のくぐもった声と香りが脳裏に浮かぶ。
動きが早まれば少し膨らむ逸物。別の男のモノを咥えながら別の男を思い出す。なんて、はしたない女なのだ。気が付いた時には目の前の男は達しており口腔内に甘みが広がる。
魔力は補給できたはずなのに空腹感が満たされない。今だに目覚めない男に催眠をかける労力もなく、そっと部屋を後にした。
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