異世界のんびり冒険日記

リリィ903

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本編

62話 魔王級ダンジョン⑪

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*****6日目*****

翌日、目覚めたアークと瑠璃るりは朝食を食べていた。

するとそこで、
「ねぇ、アーク!
ガイアからこの世界の名前とかって聞いた?」

「この世界の名前?
そういえば聞いたこと無かったな。」

「はぁぁ、やっぱりかぁ…
この世界の名前はシャンバラって言うんだ!覚えておいてね!
あとは、この大陸がレムリア大陸で、海を東に行くと小さいムー大陸があるんだ!
これは本来ガイアが説明しなきゃいけないことだからね!
昨日寝たら夢の中で母様に会ってガイアは何も説明してないからって言われたからさ!
まあ、それを知った母様がお仕置きしたみたいだけどね!」

「そ、そうなんだ、わかった。」



その頃、神界では―――――


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「ガイア!貴方!アークに自分が行く世界の名前すら教えてないとはどういうことなの?」 ボコッ ドスッ バキッ

「ふぐっ!ごふっ!ぐはぁ!
か、勘弁してくれ~
す、すまなかったぁ。」

「しかも、システムの管理に不備がありすぎです!
例えばこの『鑑定』系のスキルの鑑定結果の表示の仕方がバラバラだとか何を考えてこんな風にしたんですか?
まさか、何も考えずに適当に決めて、管理を主要6神に任せっきりだったとかではないわよね?」

「ギクッ!!い、いや、そんなことはないぞ。」

「あら、そうなの?
なら、主要6神をここに呼びなさい!今すぐ!!」

「は、はい~~」

そうして、現れた主要6神

「武の女神 ミネルヴァです。」
「魔法の女神 ヘカテーです。」
「技巧の女神 ヘファイストスです。」
「生命の女神 ノルンです。」
「豊穣の女神 ウェヌスです。」
「商業の女神 マーキュリーです。」

「…………ねぇ、ガイア?」

「ふぁい、なんでひょうか?」

「人間達に崇められる存在の貴方を含めた主要7神の創造神以外が女神ってセクハラしたり、ハーレム気分を味わいたいから彼女達を選んだ訳じゃないわよね?」

そういって、ガイアの方に向いた天照大神あまてらすおおみかみの顔は般若はんにゃの様な顔だったとガイアはのちに語っている。

「ひっ!そ、そんなことはないぞ。」

「貴女達、大丈夫?セクハラされたりしてない?」

「「「「「「常にされてます!!!」」」」」」

「ガイア~~!!!」

「う、裏切り者~~!」

逃げるガイアを捕まえた天照大神あまてらすおおみかみはボコボコにしたあとに自分の弟たちを呼び女神達を鍛えさせて、ガイアがセクハラしたら返り討ちにしていいということを彼女達に言っていた。
後に彼女達は「今までで一番辛い時間だった。」と語った。

神の世界のとある場所(その場所での1年が周りでは1時間程しか経たない場所で天照大神あまてらすおおみかみの許可が無いと入れない場所である。)で5年程鍛えた彼女達は、創造神であるガイアを超える神格を身に付けていた。

「うん、私が作ったあの場所は時間の流れが違うからねぇ。
ガイアの神格を軽く超えるほど鍛えられたね。」

「あ、あのぅ、創造神のわしより神格がある部下ってちょっと………」

「なに?貴方にセクハラされないように鍛えただけよ?神格についてはその副次効果だから仕方ないわよ。
まあ、この神格の差のおかけで彼女達に殴られた場合は怪我はすぐには治らないけどね。」

「既に、傷だらけじゃよ………」

アークと初めてあった時とは比べ物にならない程顔が変形しているため、アークが再び会ってもガイアに気づかないだろう。……整形かな?


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「しかし、84階は断熱結界使ってたのに寒いからなぁ。」

「え?断熱結界は解除してたじゃない!」

「え?解除してないよ?」

「84階に降りる前に消えたからてっきりアークが自分で解除したのかと…」

「………じゃあ、断熱結界使えば大丈夫そうかな。」

「……うん、たぶん」

「とりあえず、断熱結界を発動して…
おぉ、寒くない。」

「じゃあ、どんどん行こうよ!」

そうして、アークは雪山を進んでいく。
雪山と湖が見えている。

「雪山と湖かぁ、何でこんなに寒いのに湖の水は凍ってないんだ?」

そんな疑問を口にしていると湖からは
水竜ウォータードラゴン
雪山の方からは氷竜アイスドラゴンが現れた。

「やっぱりその2種類が来るのか。」

水竜ウォータードラゴン氷竜アイスドラゴンがアークに襲いかかってくる。

とりあえず、数を減らそうとアークは刀を思いっきり振り抜いた。

ドバァーーーン!!

そんな音をたてて湖の水を切り裂いた。
そして、湖は元には戻らずに切り裂かれた状態で停まっていた。

「え?なんで?
……もしかして、この湖は全てが過冷却水だったってこと?
この量が過冷却水って………」

まあ、いいかとアークは気にするのを止め無言で水竜ウォータードラゴン氷竜アイスドラゴンを狩っていく。

「流石に、かなりの量だから解体のスキルもLv.10になったなぁ。」

「ねぇ、アーク!」

「ん?なぁに?」

「母様からの伝言で、「ガイアに神託という形で伝えさせたら、思ったよりも大事になって軍隊を向かわせたみたいだから明日か遅くても明後日にはそのダンジョンを攻略してね」って言われたよ?」

「……ま、マジかorz」

「まあ、母様は普段は怒らないけど、怒るとかなり怖いらしいからね…
だから、攻略スピード上げようね!
今日中に最下層の手前ぐらいまで行こうね!」

「らしいって誰が言ってたの?」

「母様の弟たち!
母様が怒った時は、2人がボロボロになってるから!
今頃、ガイアはボコボコになってて全身の原型無くなってるんじゃないかな?」

「わ、わかった。
怒らせないように、頑張って攻略する………(泣)」

そんなこんなで、魔王級ダンジョンの攻略に期限をもうけられたアークは殲滅スピードを上げていく。

水竜ウォータードラゴン氷竜アイスドラゴンを狩り終わるとやはり何処かから上位種の凍結竜フローズンドラゴンが現れた。
だが、アークは時間が勿体無いと言った感じで紅炎プロミネンスを連発して焼き殺した。

そして、85階層は平原だった。
隠れる場所は一切無い。
そこには、風竜ウインドドラゴンと上位種の颶風竜タイフーンドラゴンがいた。

続く86階層も平原である。
そこには、雷竜サンダードラゴンと上位種の嵐竜テンペストドラゴンがいた。

ここまでで外では朝2の鐘がなる頃である。
3フロア分をクリアするのに3時間程しか掛かっていなかった。

「ハアッハアッ…流石にしんどいぞ。」

「頑張って、手伝って上げたいけど母様から「アークを鍛える為にこのダンジョンを利用するから手を出すな」って言われてるからさ!」

「ゴブリンエンペラーは嬉々として狩ってたよね?」

「あんなのは鍛えるのには対して経験にならないからね、問題ないよ!
母様に退屈だから遊びたいって言ったら、ゴブリンなら良いよって言われたし!
さあ、次!頑張って!」

「あ、はい……(泣)」

そうして、アークは殲滅スピードを更に上げていく、87階層~89階層は平原だったことも関係しているかもしれない。

87階層は毒竜ポイズンドラゴン
88階層は麻痺竜パラライズドラゴン
89階層は睡眠竜ヒュプノスドラゴン
属性竜エレメントドラゴンの中でも稀有けうな種類である。

「か、かなりキツいんだけど…
と、とりあえず、ボスを倒したらお昼に丁度いい時間になりそうだから、倒したらお昼ご飯だね!」

「頑張れ、アーク!」ジュルリッ

「……あ、でも瑠璃るりは動いてないから少しで良いよね?」

「……母様にアークがいじめるって言っとこ!」

「じ、冗談だから!ちゃんと、出すから!」

そんな会話をしつつ、90階層のボス部屋

中には、炎竜フレイムドラゴン凍結竜フローズンドラゴン颶風竜タイフーンドラゴン嵐竜テンペストドラゴン岩竜ロックドラゴン毒竜ポイズンドラゴン麻痺竜パラライズドラゴン睡眠竜ヒュプノスドラゴン属性竜エレメントドラゴンの上位種と稀有けうなドラゴンが揃っていた。

「さ、先にお昼にしとけば良かったかな?」

「お昼まで30分だから、頑張って倒してね!
母様にも伝えてあるからその時間に母様の分を用意出来ないと天罰って形で母様からのお仕置きがあると思うからね!」

「な、なんだよそれ!(泣)」

こうして、望んでいなかったが30分というタイムアタックが行われた。


――30分後――――――――


「お、終わった~~!」

「アーク、お疲れ様!
さ、早く母様の分も含めてご飯出して!」

「わかったから、流石に戻るの面倒だからここで良いか。」

そういったアークはボス部屋内でご飯を食べ始めた。
勿論、神棚にお供えをしつつ…


============================
今回はこんな感じになります。

ダンジョンの話を早めに切り上げますので、もう少しお待ちください!

ダンジョンの話が終わったら何の話にしようかなぁ~~(;´д`)

ヤバイ!ネタが………
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