異世界のんびり冒険日記

リリィ903

文字の大きさ
上 下
62 / 78
本編

59話 魔王級ダンジョン⑧

しおりを挟む
*****4日目*****

朝、目を覚ましたアーク達は素早く軽めの朝食を済ませてボス部屋に向かった。

部屋の中にはボーンドラゴンとリッチが1体ずついるだけであった。

「あれ?部屋が元に戻ってる。」

「あんな状態が一晩で元に戻るんだ!凄いね、ダンジョンって!」

「そうだね、とりあえず次のフロアに行こうか。」

そういってボスを普通に倒したあとに階段を降りた。

「さて、ここから71階層だけど、ここも洞窟かぁ。」

「敵はなんだろうね!」

「う~ん、なんだろうね。」

アーク達は洞窟の通路を進んでいくと開けた場所に出た。

「うげっ!ゾンビか!」

「うっ!臭いが!アークよろしくね!」

瑠璃るりは臭いにやられたため、アークに任せるようだ。

紅炎プロミネンス

アークはふいに魔法を発動した。
攻撃範囲内にいたゾンビ達は灰になったようだ。
それを確認したアークは魔石の引き寄せて回収しながら進むことにした。

紅炎プロミネンス

紅炎プロミネンス

紅炎プロミネンス

紅炎プロミネンス

そうして、どんどん進んでいき74階層に降りたときに、スケルトンの時と同様にゾンビボア、ゾンビリザード、ゾンビオーク、グール等ゾンビの強化個体が現れた。

「うげぇ、だんだん、面倒になってきたなぁ……
仕方ない、一気にやるか。」

何を思ったのかアークは今まで以上に魔力を練り上げ両手に集中させていく。

まだ、魔物達は気付いていなかったが膨大な魔力に反応したのかゆっくりとアークの方へ近付いてきている。

極超新星ハイパーノヴァ

突如、アークが魔法を発動した。
そして、すぐに階段に避難する。
このダンジョンの階段はビル等の階段のように踊り場が中間階のようにあるタイプなので、アークは73階層と踊り場の間の階段に待機し始めた。

階段に避難が完了して念のために断熱結界を200枚程貼った。
その直後、ダンジョンが揺れた。
そして、下の階段を見ると魔法そのものは来ないが魔法の余波で熱が凄かった。

ダンジョンの階段は魔物が通れないのは勿論、魔法や弓矢等も通さない様になっている。不思議だ。

「念のために
極氷之世界ニブルヘイム
を発動して様子見とこ。」

そして、1時間程して揺れが収まった頃、断熱結界を解除して、したに降りて階段の外を見るとそこには何もなかった。

「え!?」

「ん?どうしたの、アーク?って何これ!?何がどうしたらこうなるの?」

アークの魔法により上と下の階層がごっそりと無くなっていた。

本来、ダンジョン内の天井、壁、床は破壊不可能である。

アークの放った極超新星ハイパーノヴァによりそれがごっそりと無くなっていた。
一番外側の壁は残っているが溶岩の様にドロドロになっている。
上は71階層の天井が、下は79階層の床がそれぞれあるが中間の階層は無くなっていて下を確認すると溶岩の海になっていた、どうやら中間の階層の天井やら壁やらの成れの果てらしい。
ボス部屋の床になる71階層の天井は特殊な結界でも貼ってあるのかは不明だが無傷だった。

下を観察していると、大量のドラゴンゾンビが溶岩に焼かれていて、魔石を残して消えていた。

「あ、ドラゴンゾンビが……
まあ、そうなるよね。」

「ドロップ品は集めないの?」

「集められるかなぁ…まあ、一応やってみるか。」

引き寄せアポーツ

溶岩の中から大量の魔石がアークの元に集まってくる。

「集まってきた。」

さっそく、無限収納インベントリに収納していく。

20分程してドロップ品を集め終わったアークは溶岩の中にボス部屋への階段を見つけた。

「あ、階段発見!溶岩の影響は無さそうだな。」

「それはいいけど、どうやってあそこまで行くの?」

「……………」

絶対零度アブソリュート・ゼロ

絶対零度アブソリュート・ゼロ

絶対零度アブソリュート・ゼロ

絶対零度アブソリュート・ゼロ

「………とりあえず、溶岩が固まったから今のうちに行くかな。」

そんなこんながあったが無事にボス部屋の前のスペースにたどり着いた。

「さて、このままボスを倒すかな。」

ボス部屋の扉を開くと、ドラゴンゾンビが30体程いた。

「グォォォォオオオオオオ!」

ドラゴンゾンビはそんな叫び声を上げていた。

そんなボスを倒すと扉が開いた。

「さて、さっきの所に戻って少し早いけど、ご飯にして寝ようか。」

「うん!そうだね!」

そして、ボス部屋の前のスペースに戻るとワイバーンの肉で焼肉を堪能したあと、念のためにと物理結界を展開して就寝した。
しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました

おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。 ※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。 ※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・) 更新はめっちゃ不定期です。 ※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。

野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。 私ーーエルバはスクスク育ち。 ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。 (このスキル使える)   エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。 エブリスタ様にて掲載中です。 表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。 プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。 物語は変わっておりません。 一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。 よろしくお願いします。

異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)

ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。 流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定! 剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。 せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!? オマケに最後の最後にまたもや神様がミス! 世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に なっちゃって!? 規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。 ……路上生活、そろそろやめたいと思います。 異世界転生わくわくしてたけど ちょっとだけ神様恨みそう。 脱路上生活!がしたかっただけなのに なんで無双してるんだ私???

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。 亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。 さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。 南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。 ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *無断転載、無断翻訳を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活

ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。 「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。 現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。 ゆっくり更新です。はじめての投稿です。 誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。

処理中です...