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本編
59話 魔王級ダンジョン⑧
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*****4日目*****
朝、目を覚ましたアーク達は素早く軽めの朝食を済ませてボス部屋に向かった。
部屋の中にはボーンドラゴンとリッチが1体ずついるだけであった。
「あれ?部屋が元に戻ってる。」
「あんな状態が一晩で元に戻るんだ!凄いね、ダンジョンって!」
「そうだね、とりあえず次のフロアに行こうか。」
そういってボスを普通に倒したあとに階段を降りた。
「さて、ここから71階層だけど、ここも洞窟かぁ。」
「敵はなんだろうね!」
「う~ん、なんだろうね。」
アーク達は洞窟の通路を進んでいくと開けた場所に出た。
「うげっ!ゾンビか!」
「うっ!臭いが!アークよろしくね!」
瑠璃は臭いにやられたため、アークに任せるようだ。
『紅炎』
アークはふいに魔法を発動した。
攻撃範囲内にいたゾンビ達は灰になったようだ。
それを確認したアークは魔石の引き寄せて回収しながら進むことにした。
『紅炎』
『紅炎』
『紅炎』
『紅炎』
そうして、どんどん進んでいき74階層に降りたときに、スケルトンの時と同様にゾンビボア、ゾンビリザード、ゾンビオーク、グール等ゾンビの強化個体が現れた。
「うげぇ、だんだん、面倒になってきたなぁ……
仕方ない、一気にやるか。」
何を思ったのかアークは今まで以上に魔力を練り上げ両手に集中させていく。
まだ、魔物達は気付いていなかったが膨大な魔力に反応したのかゆっくりとアークの方へ近付いてきている。
『極超新星』
突如、アークが魔法を発動した。
そして、すぐに階段に避難する。
このダンジョンの階段はビル等の階段のように踊り場が中間階のようにあるタイプなので、アークは73階層と踊り場の間の階段に待機し始めた。
階段に避難が完了して念のために断熱結界を200枚程貼った。
その直後、ダンジョンが揺れた。
そして、下の階段を見ると魔法そのものは来ないが魔法の余波で熱が凄かった。
ダンジョンの階段は魔物が通れないのは勿論、魔法や弓矢等も通さない様になっている。不思議だ。
「念のために
『極氷之世界』
を発動して様子見とこ。」
そして、1時間程して揺れが収まった頃、断熱結界を解除して、したに降りて階段の外を見るとそこには何もなかった。
「え!?」
「ん?どうしたの、アーク?って何これ!?何がどうしたらこうなるの?」
アークの魔法により上と下の階層がごっそりと無くなっていた。
本来、ダンジョン内の天井、壁、床は破壊不可能である。
アークの放った極超新星によりそれがごっそりと無くなっていた。
一番外側の壁は残っているが溶岩の様にドロドロになっている。
上は71階層の天井が、下は79階層の床がそれぞれあるが中間の階層は無くなっていて下を確認すると溶岩の海になっていた、どうやら中間の階層の天井やら壁やらの成れの果てらしい。
ボス部屋の床になる71階層の天井は特殊な結界でも貼ってあるのかは不明だが無傷だった。
下を観察していると、大量のドラゴンゾンビが溶岩に焼かれていて、魔石を残して消えていた。
「あ、ドラゴンゾンビが……
まあ、そうなるよね。」
「ドロップ品は集めないの?」
「集められるかなぁ…まあ、一応やってみるか。」
『引き寄せ』
溶岩の中から大量の魔石がアークの元に集まってくる。
「集まってきた。」
さっそく、無限収納に収納していく。
20分程してドロップ品を集め終わったアークは溶岩の中にボス部屋への階段を見つけた。
「あ、階段発見!溶岩の影響は無さそうだな。」
「それはいいけど、どうやってあそこまで行くの?」
「……………」
『絶対零度』
『絶対零度』
『絶対零度』
『絶対零度』
「………とりあえず、溶岩が固まったから今のうちに行くかな。」
そんなこんながあったが無事にボス部屋の前のスペースにたどり着いた。
「さて、このままボスを倒すかな。」
ボス部屋の扉を開くと、ドラゴンゾンビが30体程いた。
「グォォォォオオオオオオ!」
ドラゴンゾンビはそんな叫び声を上げていた。
そんなボスを倒すと扉が開いた。
「さて、さっきの所に戻って少し早いけど、ご飯にして寝ようか。」
「うん!そうだね!」
そして、ボス部屋の前のスペースに戻るとワイバーンの肉で焼肉を堪能したあと、念のためにと物理結界を展開して就寝した。
朝、目を覚ましたアーク達は素早く軽めの朝食を済ませてボス部屋に向かった。
部屋の中にはボーンドラゴンとリッチが1体ずついるだけであった。
「あれ?部屋が元に戻ってる。」
「あんな状態が一晩で元に戻るんだ!凄いね、ダンジョンって!」
「そうだね、とりあえず次のフロアに行こうか。」
そういってボスを普通に倒したあとに階段を降りた。
「さて、ここから71階層だけど、ここも洞窟かぁ。」
「敵はなんだろうね!」
「う~ん、なんだろうね。」
アーク達は洞窟の通路を進んでいくと開けた場所に出た。
「うげっ!ゾンビか!」
「うっ!臭いが!アークよろしくね!」
瑠璃は臭いにやられたため、アークに任せるようだ。
『紅炎』
アークはふいに魔法を発動した。
攻撃範囲内にいたゾンビ達は灰になったようだ。
それを確認したアークは魔石の引き寄せて回収しながら進むことにした。
『紅炎』
『紅炎』
『紅炎』
『紅炎』
そうして、どんどん進んでいき74階層に降りたときに、スケルトンの時と同様にゾンビボア、ゾンビリザード、ゾンビオーク、グール等ゾンビの強化個体が現れた。
「うげぇ、だんだん、面倒になってきたなぁ……
仕方ない、一気にやるか。」
何を思ったのかアークは今まで以上に魔力を練り上げ両手に集中させていく。
まだ、魔物達は気付いていなかったが膨大な魔力に反応したのかゆっくりとアークの方へ近付いてきている。
『極超新星』
突如、アークが魔法を発動した。
そして、すぐに階段に避難する。
このダンジョンの階段はビル等の階段のように踊り場が中間階のようにあるタイプなので、アークは73階層と踊り場の間の階段に待機し始めた。
階段に避難が完了して念のために断熱結界を200枚程貼った。
その直後、ダンジョンが揺れた。
そして、下の階段を見ると魔法そのものは来ないが魔法の余波で熱が凄かった。
ダンジョンの階段は魔物が通れないのは勿論、魔法や弓矢等も通さない様になっている。不思議だ。
「念のために
『極氷之世界』
を発動して様子見とこ。」
そして、1時間程して揺れが収まった頃、断熱結界を解除して、したに降りて階段の外を見るとそこには何もなかった。
「え!?」
「ん?どうしたの、アーク?って何これ!?何がどうしたらこうなるの?」
アークの魔法により上と下の階層がごっそりと無くなっていた。
本来、ダンジョン内の天井、壁、床は破壊不可能である。
アークの放った極超新星によりそれがごっそりと無くなっていた。
一番外側の壁は残っているが溶岩の様にドロドロになっている。
上は71階層の天井が、下は79階層の床がそれぞれあるが中間の階層は無くなっていて下を確認すると溶岩の海になっていた、どうやら中間の階層の天井やら壁やらの成れの果てらしい。
ボス部屋の床になる71階層の天井は特殊な結界でも貼ってあるのかは不明だが無傷だった。
下を観察していると、大量のドラゴンゾンビが溶岩に焼かれていて、魔石を残して消えていた。
「あ、ドラゴンゾンビが……
まあ、そうなるよね。」
「ドロップ品は集めないの?」
「集められるかなぁ…まあ、一応やってみるか。」
『引き寄せ』
溶岩の中から大量の魔石がアークの元に集まってくる。
「集まってきた。」
さっそく、無限収納に収納していく。
20分程してドロップ品を集め終わったアークは溶岩の中にボス部屋への階段を見つけた。
「あ、階段発見!溶岩の影響は無さそうだな。」
「それはいいけど、どうやってあそこまで行くの?」
「……………」
『絶対零度』
『絶対零度』
『絶対零度』
『絶対零度』
「………とりあえず、溶岩が固まったから今のうちに行くかな。」
そんなこんながあったが無事にボス部屋の前のスペースにたどり着いた。
「さて、このままボスを倒すかな。」
ボス部屋の扉を開くと、ドラゴンゾンビが30体程いた。
「グォォォォオオオオオオ!」
ドラゴンゾンビはそんな叫び声を上げていた。
そんなボスを倒すと扉が開いた。
「さて、さっきの所に戻って少し早いけど、ご飯にして寝ようか。」
「うん!そうだね!」
そして、ボス部屋の前のスペースに戻るとワイバーンの肉で焼肉を堪能したあと、念のためにと物理結界を展開して就寝した。
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