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本編
47話 冒険者ギルドを出た後に…
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「さてと、とりあえず、宿を探すかな。」
宿を探すこと数十分少し高級な感じの宿を見つけた。
「まあ、ここで良いかな。」
そうして、中に入ったが、アークを見た受付の男が嫌そうな顔をしている。
周りを見ると宿泊客らしき人もいる。
貴族っぽい服装の人や冒険者のようで鎧を着ている人もいる。
そして、アークが
「ここで泊まりたいのですが、部屋は空いてますか?」
と聞いたところ。
「部屋は空いてますが、冒険者の方はBランク以上の方だけが泊まれます。
そのような防具では低ランクですよね?
申し訳ありませんが、お引き取りください。」
と言われた。
流石に、この態度に頭に来たアークはギルドカードを出し、
「Aランクのギルドカードですけど。」
と言った。
更に、
「それと、子爵証です。」
と言って、貴族であることの証明証を見せた。
それを見た受付の男は、態度が変わり、
「貴族の方でしたか、しかも、Aランクの冒険者とは、申し訳ないです。
部屋の方はすぐに、用意いたします。」
と言った。
「いえ、貴方の態度でここに泊まる気は無くなりましたので結構です。
失礼しました。」
と言って、宿屋を後にしようとすると
受付の奥から、ピシッとした服装をした人が出てきた。
「どうかしたのか?」
と受付の男に聞いている。
奥から出てきた男が受付の男に何か言うと男は何かを言っていたが、やがて、うつ向いていた。
そして、事の経緯を聞いた男は、アークに近寄り、
「受付の者が申し訳ありませんでした。
私はこの宿の支配人をしております、グレゴリオと申します。
すぐに部屋を用意致しますので、こちらで宿泊をお願い致します。」
と言ってきた。
「いえ、人を見た目で判断し人の話を聞かずに宿泊拒否をして、身分証を見せると態度を変えるような人が居るところには泊まりたくありませんので。」
「今までも今回の様なことがあったので、もうあの者は解雇致しましたが、そうですか、わかりました。
では、またの機会を御待ちしております。
誠に申し訳ありませんでした。」
そう言って支配人と名乗った男は頭を下げた。
そうして、アークはその宿を出て宿を探すこと数分後、見た目は傷んだ感じの宿を見つけた。
そして、中に入ると獣耳幼女がいた。
「い、いらしゃませ!」
元気に挨拶をしている。
「こんばんわ。宿泊したいんだけど、部屋は空いてるかな?」
「だい、じょぶです!」
そう言って奥に入っていく。
少し待っていると先程の女の子と恰幅の良い同じく獣耳の女性が戻ってきた。
「おや、いらっしゃい。
宿泊だね。食事は別で、ここで食べるならその都度、料金を貰うよ。
宿泊は大銅貨5枚で食事は銅貨5枚になるよ。
それでも良いかい?」
「はい、大丈夫です。
とりあえず、明日からダンジョンに籠ったりするので、1泊分ずつその都度払いますね。」
そう言ってアークは大銅貨5枚を出す。
「はい、確かに。わかったよ。
それで?早速、食事は食べるかい?」
そう言いながら、部屋の鍵を渡してくる。
「はい、お願いします。
僕の分とこの子の分で2人前で。」
鍵を受け取りながら答える。
待つこと数分、奥から同じく獣耳のガッチリした男性が料理を持ってきた。
「はい、おまちどう。
俺はケヴィン、この宿屋の主人だ。
あっちが妻のケーシーであっちが娘のケイシャだ。
うちに来てくれてありがとうな。
うちは外観以外はそこそこ良いんだが、高ランクの冒険者は高級宿屋の方にいっちまうからな。」
「そうなんですか。」
返事をしつつ、料理を食べるアーク。
「しかし、2人前って言われたから2人かと思ったら従魔か?」
「はい、この子は僕の従魔の瑠璃です。」
そう言ったら、食事中の瑠璃に向かって祈り始めた。
「えっと………」
「あっ!すまん!
この従魔は神獣だろ?」
「ええ、狐の神獣ですよ。」
「やっぱりか、俺達は狐の獣人だからな、なんとなくわかったよ。」
奥さんも娘さんも祈っている。
「そうなんですか。」
そんな、会話をしていると食べ終わったらしい瑠璃が
「祈るのは良いけど、アークの迷惑になるようなことはしないでね。」
と言った。
「「はい、わかりました。」」
祈り終わった女の子が瑠璃に近づき、撫で回している。
瑠璃も気持ち良さそうにしている。
「こら、ケイシャ、神獣様を撫でるとは。」
「別に良いよ。」
「そ、そうですか。
ありがとうございます。」
アークが食事を終えるまで撫でていた。
「ごちそうさまでした。
じゃあ、部屋に行きますね。」
「わかりました。」
そして、女の子は瑠璃に
「またね。」
と言っていた。
部屋に入ったアークは、
「外観はあれだけど中はちょっと豪華な感じだな。」
と呟いた。
「もう寝るの?」
「そうだね、寝ようか。
おやすみ、瑠璃。」
「おやすみ、アーク。」
============================
初級ダンジョンの話を書いていこうと思ったら、何故か宿屋の話になりました("`д´)ゞ
おかしいなぁ~~
宿を探すこと数十分少し高級な感じの宿を見つけた。
「まあ、ここで良いかな。」
そうして、中に入ったが、アークを見た受付の男が嫌そうな顔をしている。
周りを見ると宿泊客らしき人もいる。
貴族っぽい服装の人や冒険者のようで鎧を着ている人もいる。
そして、アークが
「ここで泊まりたいのですが、部屋は空いてますか?」
と聞いたところ。
「部屋は空いてますが、冒険者の方はBランク以上の方だけが泊まれます。
そのような防具では低ランクですよね?
申し訳ありませんが、お引き取りください。」
と言われた。
流石に、この態度に頭に来たアークはギルドカードを出し、
「Aランクのギルドカードですけど。」
と言った。
更に、
「それと、子爵証です。」
と言って、貴族であることの証明証を見せた。
それを見た受付の男は、態度が変わり、
「貴族の方でしたか、しかも、Aランクの冒険者とは、申し訳ないです。
部屋の方はすぐに、用意いたします。」
と言った。
「いえ、貴方の態度でここに泊まる気は無くなりましたので結構です。
失礼しました。」
と言って、宿屋を後にしようとすると
受付の奥から、ピシッとした服装をした人が出てきた。
「どうかしたのか?」
と受付の男に聞いている。
奥から出てきた男が受付の男に何か言うと男は何かを言っていたが、やがて、うつ向いていた。
そして、事の経緯を聞いた男は、アークに近寄り、
「受付の者が申し訳ありませんでした。
私はこの宿の支配人をしております、グレゴリオと申します。
すぐに部屋を用意致しますので、こちらで宿泊をお願い致します。」
と言ってきた。
「いえ、人を見た目で判断し人の話を聞かずに宿泊拒否をして、身分証を見せると態度を変えるような人が居るところには泊まりたくありませんので。」
「今までも今回の様なことがあったので、もうあの者は解雇致しましたが、そうですか、わかりました。
では、またの機会を御待ちしております。
誠に申し訳ありませんでした。」
そう言って支配人と名乗った男は頭を下げた。
そうして、アークはその宿を出て宿を探すこと数分後、見た目は傷んだ感じの宿を見つけた。
そして、中に入ると獣耳幼女がいた。
「い、いらしゃませ!」
元気に挨拶をしている。
「こんばんわ。宿泊したいんだけど、部屋は空いてるかな?」
「だい、じょぶです!」
そう言って奥に入っていく。
少し待っていると先程の女の子と恰幅の良い同じく獣耳の女性が戻ってきた。
「おや、いらっしゃい。
宿泊だね。食事は別で、ここで食べるならその都度、料金を貰うよ。
宿泊は大銅貨5枚で食事は銅貨5枚になるよ。
それでも良いかい?」
「はい、大丈夫です。
とりあえず、明日からダンジョンに籠ったりするので、1泊分ずつその都度払いますね。」
そう言ってアークは大銅貨5枚を出す。
「はい、確かに。わかったよ。
それで?早速、食事は食べるかい?」
そう言いながら、部屋の鍵を渡してくる。
「はい、お願いします。
僕の分とこの子の分で2人前で。」
鍵を受け取りながら答える。
待つこと数分、奥から同じく獣耳のガッチリした男性が料理を持ってきた。
「はい、おまちどう。
俺はケヴィン、この宿屋の主人だ。
あっちが妻のケーシーであっちが娘のケイシャだ。
うちに来てくれてありがとうな。
うちは外観以外はそこそこ良いんだが、高ランクの冒険者は高級宿屋の方にいっちまうからな。」
「そうなんですか。」
返事をしつつ、料理を食べるアーク。
「しかし、2人前って言われたから2人かと思ったら従魔か?」
「はい、この子は僕の従魔の瑠璃です。」
そう言ったら、食事中の瑠璃に向かって祈り始めた。
「えっと………」
「あっ!すまん!
この従魔は神獣だろ?」
「ええ、狐の神獣ですよ。」
「やっぱりか、俺達は狐の獣人だからな、なんとなくわかったよ。」
奥さんも娘さんも祈っている。
「そうなんですか。」
そんな、会話をしていると食べ終わったらしい瑠璃が
「祈るのは良いけど、アークの迷惑になるようなことはしないでね。」
と言った。
「「はい、わかりました。」」
祈り終わった女の子が瑠璃に近づき、撫で回している。
瑠璃も気持ち良さそうにしている。
「こら、ケイシャ、神獣様を撫でるとは。」
「別に良いよ。」
「そ、そうですか。
ありがとうございます。」
アークが食事を終えるまで撫でていた。
「ごちそうさまでした。
じゃあ、部屋に行きますね。」
「わかりました。」
そして、女の子は瑠璃に
「またね。」
と言っていた。
部屋に入ったアークは、
「外観はあれだけど中はちょっと豪華な感じだな。」
と呟いた。
「もう寝るの?」
「そうだね、寝ようか。
おやすみ、瑠璃。」
「おやすみ、アーク。」
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初級ダンジョンの話を書いていこうと思ったら、何故か宿屋の話になりました("`д´)ゞ
おかしいなぁ~~
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