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本編
32話 王都へ向かう旅路③
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アークの気配察知に異変があった。
それに気づいたアークは叫ぶ。
「ベイグマン様!新たにオークの群れが向かってきます!
数は今のところ、50体程です!」
「何!血の臭いか!」
そう言ってベイグマンは指示を出す。
「アークは急いで死体の処理をしろ!おそらく、血の臭いでこっちに向かっているのだろう。
騎士達は近衛騎士達と共に馬車を守れ!
ルーセリアは2人と共に馬車の中に入ってなさい!」
「瑠璃も一緒に馬車の中にいて守って上げて!」
「わかった。」
「ベイグマン様!100体程に増えました!」
「何!オークの集落でもあるのか?」
「では、殲滅してきましょうか?」
死体の処理を終えたアークが答える。
「しかし、治療したとはいえ、近衛騎士10人と私の騎士10人と私では、100体ものオークはキツいぞ!」
「あら?私もいますわよ?」
「わ、忘れてはいないぞ。
それでも、22人だ。
数は圧倒的に不利だ。」
「では、ある程度数は減らしますので、防衛はお願いしますね!」
そう言ってアークは魔法を使った。
『真空刃』
『真空刃』
『真空刃』
「では、行ってきます!」
アークはオークの方に走っていき近付いてくるオークを切り捨てながらどんどん、オークの来た方へ進んでいく。
少しすると、オークの集落を見つけた。
「街道の近くに集落があるなんて。」
マップを確認すると赤い点だらけである。
「じゃあ、やるか!」
……10分後
「ふぅっ、終わったぁ。
まさか、オークキングまで居るとは。」
そんなことをボヤキながら無限収納にしまっていくアーク、するとベイグマンとランセリアが合流した。
「ゴブリンの集落に続きオークの集落も殲滅してしまうとはな。」
「すごい数ですわね。」
「ざっと300は居ましたね。」
「最初に襲っていたのと後から来たのと合わせて凡そ500体か。」
アークがしまいおわったのを確認して、
「では、戻るか。」
「はい、わかりました。
あ、ちなみにオークキングも居ましたよ。」
「まあ、この数の集落だ、いても不思議じゃないな。」
オークが作ったであろう家は土魔法で潰しておく。
そんな会話をしながら、馬車まで戻ると騎士達が疲れきった顔をしている。
「やけに疲れているようですが大丈夫ですか?」
『エリアハイヒール』
「「「「「た、助かった。」」」」」
ベイグマンは自分の騎士達に怒っている。
「この程度で音を上げるとは何事だ!帰ったら、全員俺が鍛え直すからな!」
「「「「「えぇぇぇぇぇ!」」」」」
うん!放っておこう。
そんなこんなで、出発の準備を整えて、馬車に乗ろうとしたところ。
「「あの!アーク様!」」
王女達が声をかけてきた。
「はい。どうしました?」
「私たちだけでは、怖いので一緒にこちらの馬車に乗ってください。」
「え?いや……」
「いや、それは……」
アークもベイグマンも言葉に詰まる。
「年頃の男女が同じ馬車に乗るなんて駄目ですわ!それに、侍女も居るのですよ!」
ルーセリアが珍しく怒っている。
「あら?侍女はそちらの馬車に乗せてください。私たちは、また、同じようなことがあったらと思うと不安なのです。だから、アーク様にこちらの馬車に乗っていただき私たちを守っていただこうと思ってますのよ。」
「くっ!」
ルーセリアが悔しそうな顔をしている。
貴女達、仲良いんだよね?
「仕方無い。アークはそちらの馬車に乗れ。」
ベイグマンは諦めたようだ。
「なら、私もそちらの馬車に乗りますわ。」
ルーセリアが言う。
ベイグマンが驚いて止めようとするがランセリアが賛成する。
「そうですね。侍女をこちらに乗せると狭くなるからルーセリアもそちらの馬車に乗せて貰いなさい。」
アイリスとフィアーナが悔しそうな顔をする。
反対にルーセリアは勝ち誇ったような顔をしている。
だから、貴女達仲良いんだよね?
そんなやり取りをしつつ、出発することになりアークはベイグマンに着いていき馬車に乗ろうとしたら、ランセリアと侍女によって阻止された。
アークは諦めてアイリス達の馬車に向かい乗り込む。
「アーク様はそちらに座ってください。」
座るように促されたので大人しく座るアーク。
そして、当たり前の様に横に座るアイリスとフィアーナ。
前にはルーセリアが座っているが、頬っぺたを膨らませている。
「ここだと狭いでしょうから前に移動しますね。」
「いえ、まだ不安なので隣にいてください。」
そう言って腕に抱きついてくるアイリス。
「私も不安なので、隣にいてください。」
そう言って反対側の腕に抱きついてくるフィアーナ。
そんな2人を頬っぺたを膨らませて睨んでいるルーセリア。
瑠璃は我関せずの状態で、ルーセリアの膝の上で寝ている。
「ところで、ルーセリアさん、その子はどうしたの?」
「この子はアークさんの従魔で瑠璃ちゃんですわ。」
そう言って瑠璃をモフモフし始めるルーセリア。
アイリスもフィアーナも羨ましそうに見ている。
だが、抱きついている腕を離さないどころか更に抱きついてくる。
えっと、修羅場?
そんなこんなで、街に到着し、宿を取り寝ることになったが、アイリス、フィアーナ、ルーセリアの3人でアークをどっちの部屋に寝かせるかで言い争いが始まり、ランセリアが切れた為、4人が同じ部屋になった。
もちろん、瑠璃も一緒である。
「流石に、疲れた。おやすみなさい。」
それに気づいたアークは叫ぶ。
「ベイグマン様!新たにオークの群れが向かってきます!
数は今のところ、50体程です!」
「何!血の臭いか!」
そう言ってベイグマンは指示を出す。
「アークは急いで死体の処理をしろ!おそらく、血の臭いでこっちに向かっているのだろう。
騎士達は近衛騎士達と共に馬車を守れ!
ルーセリアは2人と共に馬車の中に入ってなさい!」
「瑠璃も一緒に馬車の中にいて守って上げて!」
「わかった。」
「ベイグマン様!100体程に増えました!」
「何!オークの集落でもあるのか?」
「では、殲滅してきましょうか?」
死体の処理を終えたアークが答える。
「しかし、治療したとはいえ、近衛騎士10人と私の騎士10人と私では、100体ものオークはキツいぞ!」
「あら?私もいますわよ?」
「わ、忘れてはいないぞ。
それでも、22人だ。
数は圧倒的に不利だ。」
「では、ある程度数は減らしますので、防衛はお願いしますね!」
そう言ってアークは魔法を使った。
『真空刃』
『真空刃』
『真空刃』
「では、行ってきます!」
アークはオークの方に走っていき近付いてくるオークを切り捨てながらどんどん、オークの来た方へ進んでいく。
少しすると、オークの集落を見つけた。
「街道の近くに集落があるなんて。」
マップを確認すると赤い点だらけである。
「じゃあ、やるか!」
……10分後
「ふぅっ、終わったぁ。
まさか、オークキングまで居るとは。」
そんなことをボヤキながら無限収納にしまっていくアーク、するとベイグマンとランセリアが合流した。
「ゴブリンの集落に続きオークの集落も殲滅してしまうとはな。」
「すごい数ですわね。」
「ざっと300は居ましたね。」
「最初に襲っていたのと後から来たのと合わせて凡そ500体か。」
アークがしまいおわったのを確認して、
「では、戻るか。」
「はい、わかりました。
あ、ちなみにオークキングも居ましたよ。」
「まあ、この数の集落だ、いても不思議じゃないな。」
オークが作ったであろう家は土魔法で潰しておく。
そんな会話をしながら、馬車まで戻ると騎士達が疲れきった顔をしている。
「やけに疲れているようですが大丈夫ですか?」
『エリアハイヒール』
「「「「「た、助かった。」」」」」
ベイグマンは自分の騎士達に怒っている。
「この程度で音を上げるとは何事だ!帰ったら、全員俺が鍛え直すからな!」
「「「「「えぇぇぇぇぇ!」」」」」
うん!放っておこう。
そんなこんなで、出発の準備を整えて、馬車に乗ろうとしたところ。
「「あの!アーク様!」」
王女達が声をかけてきた。
「はい。どうしました?」
「私たちだけでは、怖いので一緒にこちらの馬車に乗ってください。」
「え?いや……」
「いや、それは……」
アークもベイグマンも言葉に詰まる。
「年頃の男女が同じ馬車に乗るなんて駄目ですわ!それに、侍女も居るのですよ!」
ルーセリアが珍しく怒っている。
「あら?侍女はそちらの馬車に乗せてください。私たちは、また、同じようなことがあったらと思うと不安なのです。だから、アーク様にこちらの馬車に乗っていただき私たちを守っていただこうと思ってますのよ。」
「くっ!」
ルーセリアが悔しそうな顔をしている。
貴女達、仲良いんだよね?
「仕方無い。アークはそちらの馬車に乗れ。」
ベイグマンは諦めたようだ。
「なら、私もそちらの馬車に乗りますわ。」
ルーセリアが言う。
ベイグマンが驚いて止めようとするがランセリアが賛成する。
「そうですね。侍女をこちらに乗せると狭くなるからルーセリアもそちらの馬車に乗せて貰いなさい。」
アイリスとフィアーナが悔しそうな顔をする。
反対にルーセリアは勝ち誇ったような顔をしている。
だから、貴女達仲良いんだよね?
そんなやり取りをしつつ、出発することになりアークはベイグマンに着いていき馬車に乗ろうとしたら、ランセリアと侍女によって阻止された。
アークは諦めてアイリス達の馬車に向かい乗り込む。
「アーク様はそちらに座ってください。」
座るように促されたので大人しく座るアーク。
そして、当たり前の様に横に座るアイリスとフィアーナ。
前にはルーセリアが座っているが、頬っぺたを膨らませている。
「ここだと狭いでしょうから前に移動しますね。」
「いえ、まだ不安なので隣にいてください。」
そう言って腕に抱きついてくるアイリス。
「私も不安なので、隣にいてください。」
そう言って反対側の腕に抱きついてくるフィアーナ。
そんな2人を頬っぺたを膨らませて睨んでいるルーセリア。
瑠璃は我関せずの状態で、ルーセリアの膝の上で寝ている。
「ところで、ルーセリアさん、その子はどうしたの?」
「この子はアークさんの従魔で瑠璃ちゃんですわ。」
そう言って瑠璃をモフモフし始めるルーセリア。
アイリスもフィアーナも羨ましそうに見ている。
だが、抱きついている腕を離さないどころか更に抱きついてくる。
えっと、修羅場?
そんなこんなで、街に到着し、宿を取り寝ることになったが、アイリス、フィアーナ、ルーセリアの3人でアークをどっちの部屋に寝かせるかで言い争いが始まり、ランセリアが切れた為、4人が同じ部屋になった。
もちろん、瑠璃も一緒である。
「流石に、疲れた。おやすみなさい。」
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