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本編
27話 旅立ちと思ったら……
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昼頃、指輪が出来たとのことで受け取りに行くと、少し話があると言われた。
「話とは何でしょうか?」
「ああ、ここから、迷宮都市までどうやって行くのかと思ってな。」
「どうやってとは?」
「経路だよ。北側から行くのか東側から行くのかだな。」
そう言われてアークは頭の中に地図を思い浮かべる。
まず、城塞都市ロドス。そして、南側に交易都市リユニオン、更に南にはアトランティス帝国、南西には広大なエリュシオン大森林がある。
そして、ここからが本題。
北側にはいくつかの街があり、王都がある。そして、王都から2日程の場所に迷宮都市がある!東側も同じようにいくつかの街があり、直ぐに迷宮都市になる。
そう考えると、東側から行くかな。
そんなことを思いアークは、
「東側からですかね。」
と言うとベイグマンは
「そうか……」
とやけに歯切れが悪い。
どうやら、王都経由で行かせたいらしい。
「せめて、あと1日いないか?」
「いえ、今日出ます。」
「…わかった。気をつけて行けよ。」
「はい!」
そう言って、屋敷を出た。
街を出る前に孤児院と冒険者ギルドに寄り挨拶をする。
孤児院では、子供達に泣かれたが先生達が宥めていた。
そうして、街を出たアークと瑠璃は、東側の門から出て迷宮都市に向かった。
「さて、走るか。」
そうして、アークは瑠璃を肩に乗せたまま走る。
そして、1時間程走ったところで、マップに赤い点が見え始めた。
それに気付いたアークは、走るスピードを落としていき、ゆっくり歩き始めた。
「何がいるんだろう?」
赤い点がある方に目を凝らすとどうやら、盗賊の斥候のようだった。
盗賊の斥候はまだ、こちらに気付いていない様子だ。
「なるほど、斥候が3人か。
捕まえて他の仲間の場所を聞いて、そいつらも捕まえてロドスに戻るしかないかなぁ。」
「アーク!戦うの?」
「いや、戦いにはならないと思うよ。」
「なぁんだ( ´-ω-)」
「サクッと捕まえるか。」
そう言って、アークは足を踏み込んだ。地面に窪みが出来たと思ったら、盗賊の斥候達の元まで辿り着いていた。そして、盗賊達の目の前に現れる形となる。
「「「ッ!!?」」」
急に目の前に現れたアークに気付いた盗賊達は驚きの表情したが、そのあと行動することが出来ずに捕まった。
「とりあえず周囲に防音の結界を貼ってと。さて、盗賊さん達、あんた達の仲間の人数と場所を教えて貰えるかな?」
「ふざけんな!誰が言うか!」
「あっそ!」
アークは盗賊達の手足を折った。
「「「ぐっ!!」」」
「今はわざと、手足を折っただけだけど、次は斬るよ!」
そう言うと同時に軽く殺気を放つ。
3人のうちの2人は気絶してしまった。
残りの1人は顔が青ざめていて、今にも気絶しそうだったが、そこでアークは殺気を止めて再度仲間の人数と場所を聞いた。
「最後の質問ね(*^-^*)
仲間の人数と場所を教えて貰えるかな?」
「わ、わかりました。」
そう言って教えてくれた。
ここから、南に2km程行った所に洞窟があり、そこを根城にしているらしい。
人数は斥候の3人を含めて20人の盗賊団らしい。
「はあ、じゃあ、そいつらも直ぐに捕まえて来るから君達はそのままそこで、お留守番ね。
たぶん、魔物には襲われないだろうから、大丈夫でしょ?」
「……そんな」
「「……………」」
自分も気絶していれば!と後悔するのであった。
「さて、行くか。」
……走って5分程で洞窟が見えてきた。
「ここかな?」
アークはマップを確認する。
「赤い点が1,2,3………17人、置いてきた奴らを含めて20人居るな。
正面から行ってサッサッと捕まえて戻るか。」
10分程で中の探索、制圧は終わったが、盗賊の頭がまさかのアークの冒険者登録初日に絡んできた、ハー○様だった。
中に目ぼしいものは無く、主に武器と食料だけだった。
「さて、こいつらも捕まえたし、戻りたいけど、人数が多いな。」
そう言って、アークは土魔法で円形状の檻を作った。
「コイツらをエイ!っと檻の中に投げ込んで。あの3人も回収してからロドスに戻らなきゃ。
ロープは……あった!
これを檻にくくりつけてっと。」
ハンマー投げのハンマーのような形になった檻ができあがった。
「はぁ、これは、出発が1日遅れるなぁ。」
そんなことをボヤキながら斥候の3人を回収したアークは少しその場で休憩をした。
「ん?ここは?」
そんな、声が聞こえた方を見るとハー○様が目を覚ました。
「やあ、元気?」
「お前は、いつぞやのガキ!」
「盗賊の斥候の3人組を捕まえてね。他の仲間の場所を聞いたから捕まえさせて貰ったよ。」
「ふざけるな!出しやがれ!」
そんな、会話をしているうちに全員が目を覚ました様で各々が色々と言っている。
「僕はAランクの冒険者だから、盗賊討伐も仕事のうちなんだよ。
だから、捕まえたんだよ。
それだけだから、逃がさないからね。」
言うだけ言って檻に防音の結界を貼るアーク。
何やら、叫んでいるが、聞こえない。
「さて、戻るか。」
アークは走った!
走れ○ロスのように走った!
走った状態で右に曲がったり左に曲がったりしたもんだから、円形状の檻も右に左にと転がるわけで………
東門に着いたときに衛兵に話をして一緒に檻の中を見たら、盗賊達は目から鼻から口から下から色々なものを出して気絶していた。
そして、衛兵に盗賊達が居た場所を聞かれたので地図を見ながら答えるとロドスから、馬車で1日半の場所であることがわかった。
そこで、アークは冒険者ギルドに報告をするからと言って衛兵達に囲んで貰い檻を土に戻し、ロープも回収した、念のためにクリーンを掛けてから。
そして、盗賊達は気絶しているので衛兵達が運ぶのだが色々と汚いので、皆、いやいや運んでいた。
頭のハー○様は運ぶのが大変そうだった。
門の兵士長から、盗賊捕縛の証明書を発行して貰い、冒険者ギルドに向かった。
「話とは何でしょうか?」
「ああ、ここから、迷宮都市までどうやって行くのかと思ってな。」
「どうやってとは?」
「経路だよ。北側から行くのか東側から行くのかだな。」
そう言われてアークは頭の中に地図を思い浮かべる。
まず、城塞都市ロドス。そして、南側に交易都市リユニオン、更に南にはアトランティス帝国、南西には広大なエリュシオン大森林がある。
そして、ここからが本題。
北側にはいくつかの街があり、王都がある。そして、王都から2日程の場所に迷宮都市がある!東側も同じようにいくつかの街があり、直ぐに迷宮都市になる。
そう考えると、東側から行くかな。
そんなことを思いアークは、
「東側からですかね。」
と言うとベイグマンは
「そうか……」
とやけに歯切れが悪い。
どうやら、王都経由で行かせたいらしい。
「せめて、あと1日いないか?」
「いえ、今日出ます。」
「…わかった。気をつけて行けよ。」
「はい!」
そう言って、屋敷を出た。
街を出る前に孤児院と冒険者ギルドに寄り挨拶をする。
孤児院では、子供達に泣かれたが先生達が宥めていた。
そうして、街を出たアークと瑠璃は、東側の門から出て迷宮都市に向かった。
「さて、走るか。」
そうして、アークは瑠璃を肩に乗せたまま走る。
そして、1時間程走ったところで、マップに赤い点が見え始めた。
それに気付いたアークは、走るスピードを落としていき、ゆっくり歩き始めた。
「何がいるんだろう?」
赤い点がある方に目を凝らすとどうやら、盗賊の斥候のようだった。
盗賊の斥候はまだ、こちらに気付いていない様子だ。
「なるほど、斥候が3人か。
捕まえて他の仲間の場所を聞いて、そいつらも捕まえてロドスに戻るしかないかなぁ。」
「アーク!戦うの?」
「いや、戦いにはならないと思うよ。」
「なぁんだ( ´-ω-)」
「サクッと捕まえるか。」
そう言って、アークは足を踏み込んだ。地面に窪みが出来たと思ったら、盗賊の斥候達の元まで辿り着いていた。そして、盗賊達の目の前に現れる形となる。
「「「ッ!!?」」」
急に目の前に現れたアークに気付いた盗賊達は驚きの表情したが、そのあと行動することが出来ずに捕まった。
「とりあえず周囲に防音の結界を貼ってと。さて、盗賊さん達、あんた達の仲間の人数と場所を教えて貰えるかな?」
「ふざけんな!誰が言うか!」
「あっそ!」
アークは盗賊達の手足を折った。
「「「ぐっ!!」」」
「今はわざと、手足を折っただけだけど、次は斬るよ!」
そう言うと同時に軽く殺気を放つ。
3人のうちの2人は気絶してしまった。
残りの1人は顔が青ざめていて、今にも気絶しそうだったが、そこでアークは殺気を止めて再度仲間の人数と場所を聞いた。
「最後の質問ね(*^-^*)
仲間の人数と場所を教えて貰えるかな?」
「わ、わかりました。」
そう言って教えてくれた。
ここから、南に2km程行った所に洞窟があり、そこを根城にしているらしい。
人数は斥候の3人を含めて20人の盗賊団らしい。
「はあ、じゃあ、そいつらも直ぐに捕まえて来るから君達はそのままそこで、お留守番ね。
たぶん、魔物には襲われないだろうから、大丈夫でしょ?」
「……そんな」
「「……………」」
自分も気絶していれば!と後悔するのであった。
「さて、行くか。」
……走って5分程で洞窟が見えてきた。
「ここかな?」
アークはマップを確認する。
「赤い点が1,2,3………17人、置いてきた奴らを含めて20人居るな。
正面から行ってサッサッと捕まえて戻るか。」
10分程で中の探索、制圧は終わったが、盗賊の頭がまさかのアークの冒険者登録初日に絡んできた、ハー○様だった。
中に目ぼしいものは無く、主に武器と食料だけだった。
「さて、こいつらも捕まえたし、戻りたいけど、人数が多いな。」
そう言って、アークは土魔法で円形状の檻を作った。
「コイツらをエイ!っと檻の中に投げ込んで。あの3人も回収してからロドスに戻らなきゃ。
ロープは……あった!
これを檻にくくりつけてっと。」
ハンマー投げのハンマーのような形になった檻ができあがった。
「はぁ、これは、出発が1日遅れるなぁ。」
そんなことをボヤキながら斥候の3人を回収したアークは少しその場で休憩をした。
「ん?ここは?」
そんな、声が聞こえた方を見るとハー○様が目を覚ました。
「やあ、元気?」
「お前は、いつぞやのガキ!」
「盗賊の斥候の3人組を捕まえてね。他の仲間の場所を聞いたから捕まえさせて貰ったよ。」
「ふざけるな!出しやがれ!」
そんな、会話をしているうちに全員が目を覚ました様で各々が色々と言っている。
「僕はAランクの冒険者だから、盗賊討伐も仕事のうちなんだよ。
だから、捕まえたんだよ。
それだけだから、逃がさないからね。」
言うだけ言って檻に防音の結界を貼るアーク。
何やら、叫んでいるが、聞こえない。
「さて、戻るか。」
アークは走った!
走れ○ロスのように走った!
走った状態で右に曲がったり左に曲がったりしたもんだから、円形状の檻も右に左にと転がるわけで………
東門に着いたときに衛兵に話をして一緒に檻の中を見たら、盗賊達は目から鼻から口から下から色々なものを出して気絶していた。
そして、衛兵に盗賊達が居た場所を聞かれたので地図を見ながら答えるとロドスから、馬車で1日半の場所であることがわかった。
そこで、アークは冒険者ギルドに報告をするからと言って衛兵達に囲んで貰い檻を土に戻し、ロープも回収した、念のためにクリーンを掛けてから。
そして、盗賊達は気絶しているので衛兵達が運ぶのだが色々と汚いので、皆、いやいや運んでいた。
頭のハー○様は運ぶのが大変そうだった。
門の兵士長から、盗賊捕縛の証明書を発行して貰い、冒険者ギルドに向かった。
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