異世界のんびり冒険日記

リリィ903

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本編

18話 神々の世界

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「ふふっ、空狐とはね、
3,000歳を超え、神通力を自在に操れる最強の大神狐。
天狐から、さらに2,000年という長い年月を生きた善狐が空狐に成るといわれているのよ。
地球ではね。詳しくは調べて。
本来、空狐と九尾の狐は別物なんだけどね、この子は特別みたいで。」

「母様とお別れ?」

「あら、瑠璃るりちゃん、お別れだなんて、違うわよ。
アークと一緒に旅をしてきて。
旅が終わったらどんな旅をしたのか聞かせてね。」

「よろしくね、瑠璃るりちゃん!」

「よろしくね、アーク!」

「こんなところかしら、あと、何かある?」

瑠璃るりちゃんの好物は?」

「何でも食べるけど、やっぱり、いなり寿司には凄く反応するわね。」

ピョコッ

「ほらね」

「こっちの世界に米あるのかなぁ?」

「あら、あるはずよ。
地球を元にしてガイアが世界を作ったから、食べ物は呼び方とか同じだったでしょ?」

「たしかに、なら、探すしかないな。
あっ!炊飯器欲しい。」

「炊飯器か……よしわかったわ。
魔道具にすると盗まれたら大変ね。
よし!神器にしちゃおう!
はい、炊飯器ね。それと、音楽はスキルにしちゃいましょうか。」

顎に指を当てて考えたり、指をならして神器を作ったりしている姿を見て、アークはときめいていた、見た目が幼い感じで黒髪のロングヘアーは幼女趣味ロリコンのアークとしては、ドストライクである。
いや、幼女趣味ロリコンでなくても、ドキドキしてしまうだろう。

「ん?どうしたの?顔が赤いよ?」

天照大神あまてらすおおみかみの顔が近づいて来る。

「な、何でもない。
ところで、瑠璃るりちゃんと向こうに行って大丈夫なんですか?
向こうの人からしたらいきなり、瑠璃るりちゃんが現れることにな、なりますよね?」

「まあ、ガイアの像が光ってるから神獣だと思ってくれるわよ。
実際に神獣だし!」

「イエェェェェェェェイ」

まだ、やってるよこのクソジジイめ!

「あっ!そうそう。日本の鍛冶の神から刀の製作に関する知識を預かっているわ。」

そう言っておでこに触れる。
アークは驚いて更に顔が赤くなる。

「それと、これ。」

「これは、神棚?」

「正解!定住先を見つけるまではたまにでいいからお供えよろしくね。」

「ワインとかエールとかしか無いと思いますよ?
味の方も美味しいかどうか……」

「ふふっ無理に敬語は使わなくて良いわよ。
その気になれば考えを読むことが出来るから。
たまには他の世界のものも良いかと思ってね。」

「わかった。まあ、定住して日本酒とか作れるようになったらそれをお供えするから。」

「ありがとう。
さて、あんまり長いこといると大変だからそろそろ行った方が良いわね。」

そう、促されて神棚を無限収納インベントリにしまうアーク。

すると、身体が光り始めた。

「バイバイ。また、来てね。
瑠璃るりちゃんもね。
あっ!因みに瑠璃るりちゃんは女の子だからね。」

「はい、わかりました。
絶対に会いに来ます。」

「キューン!!」

視界が真っ白になり目を開けると教会に戻っていた。

「キューン!!」

そんな声のした方を見ると瑠璃るりちゃんがいた。

「ふふっ、じゃあ、宿に行くか。」

「キューン!!」

アークはいくらか、お布施をして教会を後にする。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

アークが去った後の神界では、

人の子にあそこまで純粋な好意を向けられるとはね。
にこやかな笑みを浮かべていた。

だが、ふと能面のような顔になった。

「さて、……ガイア!!!」

殺気と怒気が出てガイアに向けられる。
先程は、アークが居たためかなり手加減していたようだ。

あまりにも強すぎる殺気と怒気でガイアが喋れなくなっている。

「ガイア!!!洗いざらい吐いて貰おうか!!!」

「ひぃぃぃぃぃぃ!!」

バキッ ドカッ ボコッ

様々な音が響いていた……

天照大神あまてらすおおみかみは地球の神の1人、ガイアは創造神だが、世界の規模が違う為、神としての格は天地の差があった。
故に、一方的な蹂躙になるわけだが、
他の神達はそんな蹂躙劇を恐々としながら見ていただけであった。

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進んだようで進んでない?

3歩進んで2歩下がるの状態?
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