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本編
16話 平穏な日々、そして…
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「さて、今日はこれで終わろうか。
ダイナムはいるか?」
そう言ってベイグマンはダイナムを呼ぶ。
「はい、こちらに。」
ダイナムが現れた。
そして、ベイグマンがなにかを言おうとするよりも早く、ランセリアがダイナムに指示を出す。
「ダイナム、アーク君を冒険者ギルドに送って上げなさい。
それとアーク君。
リリアンにゴアンはしばらく預かると伝えて頂戴ね」
にこやかに笑っている。
「はい!わかりました!("`д´)ゞ」
ゴアンがアークをなにか言いたそうな目で見つめていたけど知ったことではない。
世の中には逆らっちゃいけない人も居るんだから( ・`д・´) キリッ
「さて、貴方達これから、たっぷり、しっかりとお話をしましょうね。」
ベイグマンとゴアンの顔が青くなっていく。
「では、僕はこれで。m(._.)m」
「ああ、士爵位の件はリリアンからこちらに会いたいってことを伝えて頂戴。時間の調整をするからね。」
「はい!わかりました!("`д´)ゞ」
そう言って部屋を後にして、ダイナムに送って貰った。
冒険者ギルドに入って受付を見るとリリアンがいたので、リリアンに近づき話しかける。
「こんにちは、リリアンさん。」
「あら、こんにちは。
今日はどうしたの?
ギルドマスターと一緒に領主邸に行ったんじゃなかったかしら?」
「はい、終わったので今戻ってきました。
それで、リリアンさんに伝言がありまして。」
「伝言?私に?」
「はい、ギルドマスターはしばらく、預かるとのことです。」
「……わかったわ。
伝言ありがとう。」
「じゃあ、宿に戻りますね。」
そう言って冒険者ギルドを後にする。
そんな、出来事から1週間が経ち
「そろそろ爵位の件を返事しないとマズイよなぁ。
よし!リリアンさんに頼むかな。」
アークはそんな覚悟を決めて冒険者ギルドにやって来た。
「こんにちは、リリアンさん。」
「あら、アーク君。こんにちは。
今日はどうしたの?依頼かしら?」
「今日はお願いがあって、ランセリアさんに面会をしたいと伝えてください。」
「いいけど、何で私なの?普通はギルドマスターが対応するんだけど?」
「ギルドマスターだとランセリアさんに話がいかないからじゃないですかね?この間は相当怒ってましたし。
それに、昔から知り合いなんですよね?」
「あら、ランセリアから聞いたの?その話は内緒よ。
それにしても、やっぱり怒ってたかぁ~~
まあ、仕方ないよね自業自得だから、あの2人は。」
「そ、そうですね。
危うく、僕も凍る所でしたから。」
「凍るって、まさか?ランセリアが『絶対零度』使った?」
「はい、おかげで部屋も凍ってましたよ。と言うわけで、伝言お願いします」
「わかったわ。そっか、そんなにお冠だったか……」
そんな会話の後冒険者ギルドを出たアークは教会に行くことに決めた。
道行く人々に教会の場所を聞いて歩きやっと教会に着いた。
「ここが教会か。ん?隣はなんだ?」
ふと、隣が気になったアークは覗いてみた。
「どうしましたか?」
そんな、アークを怪しく思ったのか建物の中から年輩の女性が声をかけてきた。
「あ、いや、教会に来たんですがふとこっちの建物が気になったので覗いて見ました。
なんだか、すいません。」
「そうですか、ここは、孤児院ですよ。」
「そうなんですか、あっ!僕はアークと言います。」
「これは、ご丁寧に私はこの孤児院の管理をしています、クレメータと申します。」
「ちょっと中を見ても良いですか?」
「どうぞ、こちらです。」
中に入り建物の様子や子供達の様子を観察するアーク。
「お金がないので子供達にも満足に食べさせて上げられなくて、建物も傷んだままで補修も出来ないんですよ。」
「え?領主からの援助金とかは?」
「半年程前から徐々に減らされていきつい、先日に打ち切られました。」
なんだって?怒りが込み上げてくるアーク。
「食べ物はどうしてるんですか?」
「今、お店から売り物に出来ないもの等を貰いに行ってます。」
そんな話をしていたら後ろから若い女性の声がした。
「ただいま戻りました。」
「おかえりなさい。どうでしたか?」
「駄目でした。こちらの方は?」
「僕はアークと言います。冒険者をしています。」
「そうですか、私はロザリンドと申します。ロザリーと呼んでください。」
「あの調理場をお借りしても?」
「構いませんが、食材がないので……」
「食材は大量に持ってますから!ただ、手伝っていただいても良いですか?」
「わかりました。ロザリーも行きますよ!」
そう言って調理場に案内して貰った。
「これは……」
「補修も出来ないので壁や天井に穴が空いていてこの有り様なんですよ。」
「料理の前に簡単な補修をしましょうかね。」
アークは生活魔法のクリーンを使い綺麗にする。そして、穴が空いている部分は土魔法で塞ぐ。
「魔法が使えるんですね。」
「えぇ、まあ、とこんなところかな?じゃあ、料理を始めましょうか。」
ダイナムはいるか?」
そう言ってベイグマンはダイナムを呼ぶ。
「はい、こちらに。」
ダイナムが現れた。
そして、ベイグマンがなにかを言おうとするよりも早く、ランセリアがダイナムに指示を出す。
「ダイナム、アーク君を冒険者ギルドに送って上げなさい。
それとアーク君。
リリアンにゴアンはしばらく預かると伝えて頂戴ね」
にこやかに笑っている。
「はい!わかりました!("`д´)ゞ」
ゴアンがアークをなにか言いたそうな目で見つめていたけど知ったことではない。
世の中には逆らっちゃいけない人も居るんだから( ・`д・´) キリッ
「さて、貴方達これから、たっぷり、しっかりとお話をしましょうね。」
ベイグマンとゴアンの顔が青くなっていく。
「では、僕はこれで。m(._.)m」
「ああ、士爵位の件はリリアンからこちらに会いたいってことを伝えて頂戴。時間の調整をするからね。」
「はい!わかりました!("`д´)ゞ」
そう言って部屋を後にして、ダイナムに送って貰った。
冒険者ギルドに入って受付を見るとリリアンがいたので、リリアンに近づき話しかける。
「こんにちは、リリアンさん。」
「あら、こんにちは。
今日はどうしたの?
ギルドマスターと一緒に領主邸に行ったんじゃなかったかしら?」
「はい、終わったので今戻ってきました。
それで、リリアンさんに伝言がありまして。」
「伝言?私に?」
「はい、ギルドマスターはしばらく、預かるとのことです。」
「……わかったわ。
伝言ありがとう。」
「じゃあ、宿に戻りますね。」
そう言って冒険者ギルドを後にする。
そんな、出来事から1週間が経ち
「そろそろ爵位の件を返事しないとマズイよなぁ。
よし!リリアンさんに頼むかな。」
アークはそんな覚悟を決めて冒険者ギルドにやって来た。
「こんにちは、リリアンさん。」
「あら、アーク君。こんにちは。
今日はどうしたの?依頼かしら?」
「今日はお願いがあって、ランセリアさんに面会をしたいと伝えてください。」
「いいけど、何で私なの?普通はギルドマスターが対応するんだけど?」
「ギルドマスターだとランセリアさんに話がいかないからじゃないですかね?この間は相当怒ってましたし。
それに、昔から知り合いなんですよね?」
「あら、ランセリアから聞いたの?その話は内緒よ。
それにしても、やっぱり怒ってたかぁ~~
まあ、仕方ないよね自業自得だから、あの2人は。」
「そ、そうですね。
危うく、僕も凍る所でしたから。」
「凍るって、まさか?ランセリアが『絶対零度』使った?」
「はい、おかげで部屋も凍ってましたよ。と言うわけで、伝言お願いします」
「わかったわ。そっか、そんなにお冠だったか……」
そんな会話の後冒険者ギルドを出たアークは教会に行くことに決めた。
道行く人々に教会の場所を聞いて歩きやっと教会に着いた。
「ここが教会か。ん?隣はなんだ?」
ふと、隣が気になったアークは覗いてみた。
「どうしましたか?」
そんな、アークを怪しく思ったのか建物の中から年輩の女性が声をかけてきた。
「あ、いや、教会に来たんですがふとこっちの建物が気になったので覗いて見ました。
なんだか、すいません。」
「そうですか、ここは、孤児院ですよ。」
「そうなんですか、あっ!僕はアークと言います。」
「これは、ご丁寧に私はこの孤児院の管理をしています、クレメータと申します。」
「ちょっと中を見ても良いですか?」
「どうぞ、こちらです。」
中に入り建物の様子や子供達の様子を観察するアーク。
「お金がないので子供達にも満足に食べさせて上げられなくて、建物も傷んだままで補修も出来ないんですよ。」
「え?領主からの援助金とかは?」
「半年程前から徐々に減らされていきつい、先日に打ち切られました。」
なんだって?怒りが込み上げてくるアーク。
「食べ物はどうしてるんですか?」
「今、お店から売り物に出来ないもの等を貰いに行ってます。」
そんな話をしていたら後ろから若い女性の声がした。
「ただいま戻りました。」
「おかえりなさい。どうでしたか?」
「駄目でした。こちらの方は?」
「僕はアークと言います。冒険者をしています。」
「そうですか、私はロザリンドと申します。ロザリーと呼んでください。」
「あの調理場をお借りしても?」
「構いませんが、食材がないので……」
「食材は大量に持ってますから!ただ、手伝っていただいても良いですか?」
「わかりました。ロザリーも行きますよ!」
そう言って調理場に案内して貰った。
「これは……」
「補修も出来ないので壁や天井に穴が空いていてこの有り様なんですよ。」
「料理の前に簡単な補修をしましょうかね。」
アークは生活魔法のクリーンを使い綺麗にする。そして、穴が空いている部分は土魔法で塞ぐ。
「魔法が使えるんですね。」
「えぇ、まあ、とこんなところかな?じゃあ、料理を始めましょうか。」
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