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本編
13話 領主邸にて①
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12話の中で戦争の100年前を150年前に変更しました。
===============================
「貴族階級については私から話そう。」
扉がいきなり開いて入ってきた人がそんなことを言った。
金色で短髪。そして、ガッチリしていて、服がピチピチである。
「先ずは王族がいて、王の兄弟が公爵になる、公爵とは……」
と、そんなことを早口で捲し立てる。
そして、顔が近いから怖い。
そこでギルドマスターが引き剥がしながら横から声をかける。
「おいおい、ベイグマン、先ずは自己紹介が先だろうが。」
「おっと、これは、失礼した。
私はベイグマン・ジルベール・ロドス。
貴族階級は辺境伯だ。
この城塞都市ロドスを初めとして交易都市リユニオン等の帝国に面している土地の防衛を任されて領地にしている。
一般的にはこの辺一帯をロドス領と言っているな。」
「僕は、アークです。
ロドス領ですか、だから、名前にロドスが付くんですね?」
「いや、名前にロドス…と言うか領地名が付くのはその領地の領主だけだよ。」
「そうなんですか。へぇ~( ・∀・)」
「あっ!そうそう、公爵とは……」
「ベイグマン。だから、少しは落ち着けってのに。」
そう言いながらギルドマスターが領主様の頭を殴った。
「え?」
「痛いではないか!何をする!」
「そ、そうですよ。ギルドマスター。領主様の頭を殴るなんて。」
アークの顔は青ざめていた。
「ん?いつものことだから、気にする必要は無いぞ。アーク。」
「え?いつものこと?」
「あぁ、私とコイツ。……ゴアンは若い頃は冒険者仲間として色々やっていたんだよ。」
「たしかに、色々やっていましたね。よく、2人で娼館に行ったり。」
入口の方から怒気を孕んだ女性の声が聞こえてきたのでそちらを見る。
翠と銀を足して2で割ったような色をした髪が腰まで伸びている。
髪よりも少し濃い翠色のドレスを着ている。
「綺麗だ。」
アークはそんなことを口走ってしまった。
「あら、ありがとう。
私はランセリア・ジルベールよ。
これでも、35歳よ。」
そう言った女性からは少し怒気が和らいだが
「おい!人の妻を口説くとはいい度胸だな!」
とベイグマンが言った途端
「いい度胸はあなたの方ですよ!」
と言いながら口元は笑っているが目が笑っていない。更には最初よりも怒気が濃くなった気がする……
「あっ!いや、その……どうして?そんなに怒っているんだランセリア。」
「どうして?ですって?」
「「「ひっ!」」」
3人とも一斉にそんな声を上げた!
「あなた!今日は来客があるから仕事を早めに終わらせるように言ってありましたよね?
それに、ゴアン!
あなたも何故、今日ここに来ることを言わなかったのですか?
朝早くにサブギルドマスターのリリアンが来て今日、ゴアンと新人が来るからと言ってたからわかりましたが!!
あなたにも色々仕事を頼んでましたよね?その報告もありませんが!?」
怒気が一気に濃くなる。
どうやら、2人とも仕事をサボったらしい。
そして、ランセリアと名乗った女性から冷気が出始めた。
アークはランセリアに魔力が集中しているのを感じ取った。
そこでふと周りを見たアークは焦った顔をしながら走らずに入口まで行き扉を閉めるメイドと目があった。
メイドは目でお気を付けてと言っていた。
ベイグマンとゴアンは泣きながら抱き合っている。ちょっと見るに耐えない。
ランセリアの魔力がどんどん大きくなっていく。
アークは急いで自分に断熱結界を貼った。
すると、そのとき。
『絶対零度』
水系の上位魔法が放たれた。
部屋の中が真っ白い霧で覆われている。
待つこと数分、少しずつ霧が晴れてきた。
そして、予想通り、抱き合いながら凍っている、ベイグマンとゴアンの氷像があった……
アークはソファに座って結界を貼ったためソファも含めてアークの周りは無事だった。
そんなアークの前には凍ったソファがあるのだが、そこに動く影かあることに気付く。
完全に霧が晴れた中、ふと見ると、スッキリした顔のランセリアが座っていた!
そして、いち早く氷が解けたベルを鳴らす。
そして、凍った扉をこじ開けて入ってきたのは、執事長のダイナムだった。
「ダイナム、別の部屋を直ぐに用意して頂戴。
それとメイドを呼んでこの部屋の掃除をして頂戴。
あと、これは……溶けるまで外に捨てておいて。」
「かしこまりました。奥様。」
そう言ってお辞儀をする執事長。
少しも顔に出さないってことはこれがここでは日常なんだろうか?
とそんなことを思うアークであった。
===============================
思ったよりも話が進まない(´-ω-`)
その場のノリと思い付きで書くからこうなるんだよなぁ(´-ω-`)
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「貴族階級については私から話そう。」
扉がいきなり開いて入ってきた人がそんなことを言った。
金色で短髪。そして、ガッチリしていて、服がピチピチである。
「先ずは王族がいて、王の兄弟が公爵になる、公爵とは……」
と、そんなことを早口で捲し立てる。
そして、顔が近いから怖い。
そこでギルドマスターが引き剥がしながら横から声をかける。
「おいおい、ベイグマン、先ずは自己紹介が先だろうが。」
「おっと、これは、失礼した。
私はベイグマン・ジルベール・ロドス。
貴族階級は辺境伯だ。
この城塞都市ロドスを初めとして交易都市リユニオン等の帝国に面している土地の防衛を任されて領地にしている。
一般的にはこの辺一帯をロドス領と言っているな。」
「僕は、アークです。
ロドス領ですか、だから、名前にロドスが付くんですね?」
「いや、名前にロドス…と言うか領地名が付くのはその領地の領主だけだよ。」
「そうなんですか。へぇ~( ・∀・)」
「あっ!そうそう、公爵とは……」
「ベイグマン。だから、少しは落ち着けってのに。」
そう言いながらギルドマスターが領主様の頭を殴った。
「え?」
「痛いではないか!何をする!」
「そ、そうですよ。ギルドマスター。領主様の頭を殴るなんて。」
アークの顔は青ざめていた。
「ん?いつものことだから、気にする必要は無いぞ。アーク。」
「え?いつものこと?」
「あぁ、私とコイツ。……ゴアンは若い頃は冒険者仲間として色々やっていたんだよ。」
「たしかに、色々やっていましたね。よく、2人で娼館に行ったり。」
入口の方から怒気を孕んだ女性の声が聞こえてきたのでそちらを見る。
翠と銀を足して2で割ったような色をした髪が腰まで伸びている。
髪よりも少し濃い翠色のドレスを着ている。
「綺麗だ。」
アークはそんなことを口走ってしまった。
「あら、ありがとう。
私はランセリア・ジルベールよ。
これでも、35歳よ。」
そう言った女性からは少し怒気が和らいだが
「おい!人の妻を口説くとはいい度胸だな!」
とベイグマンが言った途端
「いい度胸はあなたの方ですよ!」
と言いながら口元は笑っているが目が笑っていない。更には最初よりも怒気が濃くなった気がする……
「あっ!いや、その……どうして?そんなに怒っているんだランセリア。」
「どうして?ですって?」
「「「ひっ!」」」
3人とも一斉にそんな声を上げた!
「あなた!今日は来客があるから仕事を早めに終わらせるように言ってありましたよね?
それに、ゴアン!
あなたも何故、今日ここに来ることを言わなかったのですか?
朝早くにサブギルドマスターのリリアンが来て今日、ゴアンと新人が来るからと言ってたからわかりましたが!!
あなたにも色々仕事を頼んでましたよね?その報告もありませんが!?」
怒気が一気に濃くなる。
どうやら、2人とも仕事をサボったらしい。
そして、ランセリアと名乗った女性から冷気が出始めた。
アークはランセリアに魔力が集中しているのを感じ取った。
そこでふと周りを見たアークは焦った顔をしながら走らずに入口まで行き扉を閉めるメイドと目があった。
メイドは目でお気を付けてと言っていた。
ベイグマンとゴアンは泣きながら抱き合っている。ちょっと見るに耐えない。
ランセリアの魔力がどんどん大きくなっていく。
アークは急いで自分に断熱結界を貼った。
すると、そのとき。
『絶対零度』
水系の上位魔法が放たれた。
部屋の中が真っ白い霧で覆われている。
待つこと数分、少しずつ霧が晴れてきた。
そして、予想通り、抱き合いながら凍っている、ベイグマンとゴアンの氷像があった……
アークはソファに座って結界を貼ったためソファも含めてアークの周りは無事だった。
そんなアークの前には凍ったソファがあるのだが、そこに動く影かあることに気付く。
完全に霧が晴れた中、ふと見ると、スッキリした顔のランセリアが座っていた!
そして、いち早く氷が解けたベルを鳴らす。
そして、凍った扉をこじ開けて入ってきたのは、執事長のダイナムだった。
「ダイナム、別の部屋を直ぐに用意して頂戴。
それとメイドを呼んでこの部屋の掃除をして頂戴。
あと、これは……溶けるまで外に捨てておいて。」
「かしこまりました。奥様。」
そう言ってお辞儀をする執事長。
少しも顔に出さないってことはこれがここでは日常なんだろうか?
とそんなことを思うアークであった。
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