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本編
12話 領主邸へ
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「単刀直入に言うとアーク。
お前さんを連れてこいと言われたんだ。
この街にいる領主からな。」
「え?領主って?何で?」
「何でって、そりゃあ、ゴブリンの集落の件を領主に報告したからな。」
「えぇぇ、なんで報告するんですか?領主って貴族ですよね?めんどくさいなぁ~(´-ω-`)」
「報告するなって、お前なぁ。報告しないわけにはいかないだろうが。
ゴブリンエンペラーまでいて、500もいる集落だったんだぞ。」
「うっ!たしかに……
でも、貴族ですよね。嫌だなぁ~」
「あら?なんで嫌なの?貴族の屋敷になんてなかなか行けないのよ?」
横からそんなことを言うリリアン。
「堅苦しいのとか嫌いなんですよ。
昔から。」
「昔から?お前さん、15歳だろ?まるで、昔は何かあったみたいな言い方だな?」
貴族に会うのが嫌すぎてついサラリーマン時代の仕事中に急に役員が訪ねてきて堅苦しい思いをした記憶を思いだし、そんなことを言ってしまったアークである。
「え?あっ!いや、まあ、色々とね。」
適当に誤魔化す。
「でも、こんな話を受付のリリアンさんに話して良いんですか?」
「良いんだよ、サブギルドマスターだからな。」
「え?サブギルドマスター!?リリアンさんが?」
「あら?私がサブギルドマスターだと何か問題でもあるのかしら?」
そう言って真顔でアークを睨み付けている。
「いえ、全然、問題ないです。」
変な汗をかいているアークであった。
「因みにリリアンさんがサブギルドマスターだと知ってる人は?」
「職員はもちろん、一部の冒険者は知ってるかもな。」
それでさっき、リリアンさんの怒った顔をみた人達は固まってたんだなぁ。
「とまあ、そんなことはどうでもいい。とにかく、アークお前さんは領主邸へ行け。
時間は明日の昼2の鐘が鳴る頃だ。」
「正装持ってないから行かない方向で。」
「冒険者何だから普段の格好が正装だから大丈夫だ。
あんまり駄々をこねるなら行きたくなるまでリリアンと2人きりで話し合うか?」
「喜んで行かせていただきます("`д´)ゞ」
「何ですか?その反応は?」
ジト目でアークを睨み付けているリリアンであった。
「まあ、明日は俺も行くから、一応。」
翌日、昼2の鐘が鳴る前に冒険者ギルドのギルドマスター室で話をしていた。
「さて、準備は良いか?領主の館は街の北側だから、馬車移動になる。
今回はギルドの馬車でいくぞ。」
「準備はよくないけど、行きますか。はぁぁぁぁ(´-ω-`)」
そうして、馬車で移動してきたアーク達は領主に呼ばれたことを門番に伝えると中に通される。
建物の入口の前で馬車が止まる。
「着いたようだな。降りるぞ。」
そう言って降りていく、アークもそれに続く。
「いらっしゃいませ。
お待ちしておりました。」
執事姿の初老の男性がそんなことを言った。
「私は執事長を勤めます、ダイナムと申します。」
「アークです。」
「本日は私が案内をさせていただきます。」
そう言ってお辞儀をする姿はカッコいい。
「では、こちらにどうぞ。」
ダイナムの案内に着いていくアークとギルドマスター。
「こちらでしばらく、お待ちくださいませ。」
そう言って執事のダイナムは出ていった。
中にはメイドがいてお茶をいれてくれる、ひととおり終わると部屋の壁際に戻って立っている。
「そう言えば、お前さんに領主について話してなかったな。」
「はい、何も聞いてません。」
「じゃあ、少し話しとくか。
王国が帝国と戦争していたのは知ってるな?」
「はい、150年ぐらい前ですよね?」
「そうだ、その戦争は帝国がいきなり仕掛けて来たと言われている。
当時はこの街に領主はいなかったから、対応が遅れてかなりの被害だったそうだ。
そして、戦争が終結した後に万が一の事を考えてこの街に辺境伯がいるようになったって訳だ。」
「辺境伯?」
「貴族の階級についてがわからないか?」
「はい、そうですね。」
そんな会話をしていたら、
急に扉が開き、人が入ってきた。
「貴族階級については私から話そう。」
=============================
やっと領主出せたよ(´-ω-`)
お前さんを連れてこいと言われたんだ。
この街にいる領主からな。」
「え?領主って?何で?」
「何でって、そりゃあ、ゴブリンの集落の件を領主に報告したからな。」
「えぇぇ、なんで報告するんですか?領主って貴族ですよね?めんどくさいなぁ~(´-ω-`)」
「報告するなって、お前なぁ。報告しないわけにはいかないだろうが。
ゴブリンエンペラーまでいて、500もいる集落だったんだぞ。」
「うっ!たしかに……
でも、貴族ですよね。嫌だなぁ~」
「あら?なんで嫌なの?貴族の屋敷になんてなかなか行けないのよ?」
横からそんなことを言うリリアン。
「堅苦しいのとか嫌いなんですよ。
昔から。」
「昔から?お前さん、15歳だろ?まるで、昔は何かあったみたいな言い方だな?」
貴族に会うのが嫌すぎてついサラリーマン時代の仕事中に急に役員が訪ねてきて堅苦しい思いをした記憶を思いだし、そんなことを言ってしまったアークである。
「え?あっ!いや、まあ、色々とね。」
適当に誤魔化す。
「でも、こんな話を受付のリリアンさんに話して良いんですか?」
「良いんだよ、サブギルドマスターだからな。」
「え?サブギルドマスター!?リリアンさんが?」
「あら?私がサブギルドマスターだと何か問題でもあるのかしら?」
そう言って真顔でアークを睨み付けている。
「いえ、全然、問題ないです。」
変な汗をかいているアークであった。
「因みにリリアンさんがサブギルドマスターだと知ってる人は?」
「職員はもちろん、一部の冒険者は知ってるかもな。」
それでさっき、リリアンさんの怒った顔をみた人達は固まってたんだなぁ。
「とまあ、そんなことはどうでもいい。とにかく、アークお前さんは領主邸へ行け。
時間は明日の昼2の鐘が鳴る頃だ。」
「正装持ってないから行かない方向で。」
「冒険者何だから普段の格好が正装だから大丈夫だ。
あんまり駄々をこねるなら行きたくなるまでリリアンと2人きりで話し合うか?」
「喜んで行かせていただきます("`д´)ゞ」
「何ですか?その反応は?」
ジト目でアークを睨み付けているリリアンであった。
「まあ、明日は俺も行くから、一応。」
翌日、昼2の鐘が鳴る前に冒険者ギルドのギルドマスター室で話をしていた。
「さて、準備は良いか?領主の館は街の北側だから、馬車移動になる。
今回はギルドの馬車でいくぞ。」
「準備はよくないけど、行きますか。はぁぁぁぁ(´-ω-`)」
そうして、馬車で移動してきたアーク達は領主に呼ばれたことを門番に伝えると中に通される。
建物の入口の前で馬車が止まる。
「着いたようだな。降りるぞ。」
そう言って降りていく、アークもそれに続く。
「いらっしゃいませ。
お待ちしておりました。」
執事姿の初老の男性がそんなことを言った。
「私は執事長を勤めます、ダイナムと申します。」
「アークです。」
「本日は私が案内をさせていただきます。」
そう言ってお辞儀をする姿はカッコいい。
「では、こちらにどうぞ。」
ダイナムの案内に着いていくアークとギルドマスター。
「こちらでしばらく、お待ちくださいませ。」
そう言って執事のダイナムは出ていった。
中にはメイドがいてお茶をいれてくれる、ひととおり終わると部屋の壁際に戻って立っている。
「そう言えば、お前さんに領主について話してなかったな。」
「はい、何も聞いてません。」
「じゃあ、少し話しとくか。
王国が帝国と戦争していたのは知ってるな?」
「はい、150年ぐらい前ですよね?」
「そうだ、その戦争は帝国がいきなり仕掛けて来たと言われている。
当時はこの街に領主はいなかったから、対応が遅れてかなりの被害だったそうだ。
そして、戦争が終結した後に万が一の事を考えてこの街に辺境伯がいるようになったって訳だ。」
「辺境伯?」
「貴族の階級についてがわからないか?」
「はい、そうですね。」
そんな会話をしていたら、
急に扉が開き、人が入ってきた。
「貴族階級については私から話そう。」
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やっと領主出せたよ(´-ω-`)
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