異世界のんびり冒険日記

本編

１１話 平穏な日々そして、呼び出し

迷宮都市に行こうと決意をしてから数日、なれるために街中の依頼をこなしていた。

また、森に行き薬草を大量に採取したので、かなりの量になっている。

具体的には1ヶ所群生地を見つけた後に木魔法を使い薬草を促進させて、数を増やしたのである。
が、実は一回しかやっていない、使いなれていない魔法だったため加減がわからずに大量に増やしてしまったのである。
そうして、増やした薬草の品質はSSランクになっていた。

………………

「薬草あるから初級回復薬ヒールポーションと初級魔力回復薬マナポーションでも作るかな。」

どうやら、アークは考えるのを止めたようだ！

初級回復薬ヒールポーションと初級魔力回復薬マナポーションを作るための材料は薬草だけである！

では、何が違うのかと言うと成分を抽出したあとに混ぜる水の温度である！

通常の水で初級回復薬ヒールポーションが出来て、お湯で初級魔力回復薬マナポーションが出来るのである。

数日の間に空樽(小)を買い川の水を汲んでいたアークはその水を使うことにした。予め、クリーンを使い水を綺麗にしてある。

１つの樽はそのままでもう１つの樽の水を火球ファイヤーボールで暖める。

ゴブリンの集落で採取？した薬草を使って回復薬ヒールポーションと魔力回復薬マナポーションを作り始めた。

「薬草はどれぐらいの量が必要なんだろう？まあ、適当で良いか。
どうせ、沢山あるから40個ずつ使うか。」

因みに、樽(小)は20Lリットル、樽(中)は40Lリットル、樽(大)は80Lリットルが一般的である。

「と言うわけで、『成分抽出』まずは、水に入れて、次、『成分抽出』次にお湯に入れて、あっ、混ぜるのどうしよう？魔法で混ぜるか。」

水魔法を使いしっかりと混ぜていた、まるで洗濯機のようである。

「よし、完成。」

鑑定を使い確認する。

【初級回復薬ヒールポーション】 品質;A
軽い怪我や風邪を治す。
疲労回復効果もある。

製作者;アーク

【初級魔力回復薬マナポーション】 品質;A
少量の魔力を回復する。

製作者;アーク

「げ！製作者まで書いてある。
まあ、いいか。」

適当過ぎるぞ、アークよ…

「あっ！入れ物無いや。
まあ、いいか。樽のままで。
ギルドに売れるかなぁ～。」

だから、適当過ぎるぞ、アークよ…

「じゃあ、ギルドに行くか。」

そうして、ギルドに向かい受付にリリアンを見つけた。

「こんにちは。リリアンさん。」

「あら？アーク君、今日はどうしたの？依頼？」

「いえ、今日は買い取りをお願いしたいのがありまして。」

「買い取り？なら、買い取りカウンターの方でお願いね。」

「いえ、魔物の素材じゃないんです。」

そんなとき、2階からギルドマスターが降りてきた。

「おい！誰かアークを呼びに行ってくれ！ちょっと面倒なことになった！」

するとリリアンがアークを睨み付けながら

「今目の前に居ますけど。」

と言った。

完全に何かヤったな？といった顔をしている。

これには、アークも蛇に睨まれた蛙状態である。

「おぉ、アーク！ちょっと来い！
面倒なことになっちまった！」

ギルドマスターからはリリアンの顔が見えない。

そんなやり取りを周りで見ていた他の冒険者もリリアンの顔をみて恐怖の顔になっている。

いち早く元に戻ったアークは

「こっちもお願いしたいことがあったのでちょうどいいです。」

そう言ってリリアンから目を反らしギルドマスターと共に会議室に向かった。

中に入り席に座るとギルドマスターが口を開く。

「それで？お願いってのは？」

「ギルドマスターも何かあったのでは？」

「いや、お前さんの方を先に聞く。」

「そうですか。では……」

そう言ってアークは無限収納インベントリから樽(小)を２つ取り出す。

「それは、なんだ？」

「これは初級回復薬ヒールポーションと初級魔力回復薬マナポーションです！
買い取りをお願いしますm(._.)m」

「これ、どうしたんだ？」

「錬金術で作りました(´>∀<｀)ゝ」

「……そうか、誰かいるか！？」

「はい！何でしょうか？」

そう言って入ってきたのはリリアンだった。

「リリアンか。ちょうどいい、確か鑑定使えたよな？」

「はい、使えますよ。」

「なら、この樽の中身を鑑定してくれ。」

「わかりました。『鑑定』」

鑑定結果を羊皮紙に書いてギルドマスターに渡している。

【初級回復薬ヒールポーション】 品質;A
軽い怪我や風邪を治す。
疲労回復効果もある。

製作者;アーク

【初級魔力回復薬マナポーション】 品質;A
少量の魔力を回復する。

製作者;アーク

「わかった。これはうちから商業ギルドに渡しておく。
代金は後で良いか？」

「わかりました。大丈夫です。」

「じゃあ、次は面倒事だがな、ちょうどいい、リリアンも聞いててくれ。」

「はい、わかりました。」

「単刀直入に言うとアーク。
お前さんを連れてこいと言われたんだ。
この街にいる領主からな。」

「え？領主って？何で？」