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短編的なの書こうかなの章
閑話7 恋人たちの日
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バレンタインデー、を皆様はご存知だろうか。
そう、お母さんからチョコレートを貰ったりするあの日だ。
街中がハートの装飾に彩られ、日本人の摂取カロリーが増える謎イベント。
数多くの男性が母親からの愛を確かめながら郷愁の思いを強くする……そんなどこか心に沁み入る伝統的な日。
「恋人達の日?」
「そうよ。バレンタインデーみたいなものよ」
イーナが明日の祝日について説明してくれるが、恋人とバレンタインと何の関係があると言うのだろう。
「つまりチョコレートを世界中の皆んなで食べる日ってことか」
「違うでしょ。明日は恋人達でプレゼントを交換したり、好意を持ってる相手にプレゼントを渡して愛を伝える日なのよ」
なるほど……確かにプレゼントを送る的な辺りがバレンタインデーと内容が多少被っている気もするな。
母ちゃん……元気にしてっかな。
毎年同じ様にチョコチップの入ったクッキーを作ってくれたっけ。
それは社会人になっても変わらずに、ちゃんと宅配でアパートに届けられていた。
時夫の目頭が熱くなる。
「それでルミィちゃんにはちゃんとプレゼント渡さないとダメよ」
「…………はいっす」
どうやら時夫達の何とも言えない関係性は普通にイーナにはバレている様だ。
年の功とか言うやつか。
実はこの世界でもカカオらしきものは栽培されている。
時夫もアイスクリームや饅頭に使えないかと、ものは試しと仕入れてみた。
しかし、メチャクチャ高価でとても庶民相手には商売にならなさそうだった。
苦味のある薬効のある飲み物として重宝されている様なので、店のメンバーにも入荷したのを不思議がられた。
精神異常系の魔法の効果を軽減させる薬らしい。
……精神異常系魔法って何?怖い。
そんな感じでチョコレートは一度アルマ経由の現代知識無双的に作ってみたが、ちょっと苦めになってしまった。
残念ながら失敗作で圧倒的甘党の多いこの世界の住民達には受けなかった。
悔しい……上手に作れていたら絶対皆んな好きになるのに!!
そのうちまた作ろうと思ってカカオ自体は余ってるのを取っておいたので、せっかくだからルミィの為にまた作ってみるか。
そして、自力では無理なのは既に分かっているので、ちゃんと出来そうな人のところにやって来た。
「お、いらっしゃーい」
「あれ?ラビンはいないの?」
とんがり帽子の魔女の薬屋にお邪魔する。
「ああ、近所の子達と遊びに行ってるよ」
普通の子供らしい生活が送れている様でホッとする。
大人しいが良い子だからきっと沢山の友達が出来るだろう。
「それでさー。今日はちょっと手伝って欲しいことがあって……」
かくかくしかじか……。
「ふむ……食べ物売ってるのに作るのは苦手だと言うことかい?」
「いや……苦手と言うほどでは無いけど。
まあ、スキル不足ではある。
なんか薬とか作ってるならきっと店長さんなら作れると思ってさ。
いつも何かネリネリしてるし、カカオってここじゃ薬扱いみたいだし」
「なるほど……人魚の涙も沢山貰っちゃったしね。
それであのお姫様に甘くて癖が強いお菓子に媚薬と妊娠薬を混ぜ込んでアレコレという訳だね」
「違う!!それ犯罪!!」
恐ろしい。
媚薬を飲んでしまったルミィに迫られたらお断りは出来ないぞ。
戦えば普通に負けるし。
ルミィは拘束する魔法持ちだし。
そもそも抵抗するだけの倫理観が時夫には欠けている。
それに薬を接種した後に時夫が逃げてしまったら、他の男とウニャウニャしてしまう可能性が出てしまう。ならばいっそ…………。
時夫は頭をブンブン振って妄想を掻き消す。
「……とにかく!これがアルマが調べてくれた作り方のメモ!あとこっちが材料!
変なものは入れない!って感じで手伝いよろしく!」
「そっかぁ……薬……上手に出来たと思うんだけどね。
お客さんの方は受け取ってくれないんだ。寂しいねぇ」
「因みに誰かに試したのか?」
「ふふ……とある国の王族に渡したけど効果はまだ聞いてないかな。
あと、子供が出来なくてお困りの一般の家庭にも実験がてらにお裾分けしたから、そろそろ効果について嬉しい知らせでもあると良いねぇ」
王族かぁ……。
次の国王を産まないととか、色々大変そうだもんな。
そして、ロイヤルな家じゃない一般家庭でも需要はいくらでもありそうだ。
そして、とんがり帽子の店主に雑さにお叱りを受けつつ、カカオバターを湯煎して材料を丹念に混ぜる。
これ以上凝ったのは作れないので、普通に四角いだけのチョコレートが完成した。
店主の計らいで可愛い箱に入れてラッピングする。
箱とか包み紙とか何にも考えてなかったから感謝だ。
メッセージカードには、いつもありがとう……とだけ書いておいた。
「はぁ……疲れた。
マジで手伝ってくれてありがとう」
「ん……別に良いって。頑張りなよ」
「ういっす」
とんがり魔女に見送られる。
その日は時夫はなかなか寝付けなかった。
不自然じゃなくチョコレートを渡すシミュレーションを脳内で何度も繰り返した。
一番の難関は、チョコレートがこの世界で全く一般的では無いところだ。
見た目はシンプル過ぎるほどにシンプル。
口に合わなかったらどうしよう。
仕方なく一旦起きてから、引き出しを漁ってこっそり外に出る。
手にしているのは花の種。
それを地面に植えて魔法で育てる。
薬屋店主に多めに貰っておいた綺麗な包み紙で包んでブーケにして収納にしまう。
これでチョコレートがダメでも大失敗にはならないな。
時夫は安心して眠りについた。
翌朝。
いつも通りの始まりだ。
食事を取り、神殿の中を手分けして掃除していく。
「買い物に行きましょう」
ルミィから声が掛かった!
イーナをチラリと見ると、コクリと頷かれた。
「私は作りかけの編み物があるから、二人で言ってちょうだい」
イーナが笑顔で送り出してくれる。ナイス!
ルミィと並んで街をどこへ行くともなしに店を冷やかしながら散策する。
そして、噴水のある広場にたどり着いた。
遠くに王宮が見える。
「トキオ、渡したいものがあります」
収納から出て来たのはマフラーだった。
「イーナが楽しそうに作ってるから、私も作ってみたんです。
……大きな失敗は無いですよ」
「……マジか。初めての作品を俺にくれるのか。
嬉しい。本当に嬉しい。ありがとう」
時夫は昨日祝日の意味を聞いて慌ててプレゼントを作ったのに、ルミィは多分何日も……もしかすると何週間も前から用意してくれていたみたいだ。
「俺も……用意してるものがあるんだ」
時夫は花束とチョコレートの箱を取り出した。
「こっちは……俺の世界で有名なお菓子なんだ。
美味く出来たと思う」
ルミィは花束を大きく見開いた目でじっと見つめていた。
何だろ?変な花言葉とかのある花だったかな?
涼やかな花びらの色がルミィの瞳の色に似ていたから選んだんだけど。
「ありがとう……私はこの日を生涯忘れません」
ルミィが幸せそうにはにかんだ。
美しい笑顔だった。
時夫もこの笑顔をずっと忘れたく無い。
抱きしめたかった。だけど恋人では無いからしない。
レティシャがいなくても自重しないといけない。
ルミィはチョコレートを気に入ってくれた。
時夫も少し食べたが懐かしい気持ちになった。
ルミィはイーナにも取っておいて、分けていた。
最初は遠慮していたイーナだったが、一欠片を幸せそうに口にした。
「懐かしいわ……」
おそらくイーナにとって五十年ぶりになるチョコレートの味だ。
作るのは手間だしかなりの高級品だけど、また作ろうと思う。
二人がこんなに笑顔になってくれるなら、頑張り甲斐もあると言うものだ。
そして、イーナと二人になった時に囁かれた。
「聞いたわ。花束を渡したのよね?それもルミィちゃんの瞳の色の花束を」
「ん?チョコレート気に入らなかった時の保険にな。それが?」
「あら、知らなかったの?
この世界では恋人の日に花束を渡すのはプロポーズの定番中の定番よ。
それに貴族間では相手の髪や瞳の色の物を贈るのも独占欲や愛情を示す、恋人相手じゃ無いとやらない事なんだけど……」
「え……!?いや、その……え!?」
「ふふ……良いんじゃ無い?喜んでいたし。
それに……ルミィちゃんも時夫くんがそう言うこちらの常識を知らない事くらいはきっと分かってるわ。
でも、嬉しかったでしょうね」
時夫はむず痒い気持ちになって、誤魔化すのに頬をポリポリ掻いた。
いつまでもこう言う日々が続けば良い……と願ってしまう。
しかし、それはルミィが許さないだろう。
マフラー……日本に持って帰れると良いな。
そう、お母さんからチョコレートを貰ったりするあの日だ。
街中がハートの装飾に彩られ、日本人の摂取カロリーが増える謎イベント。
数多くの男性が母親からの愛を確かめながら郷愁の思いを強くする……そんなどこか心に沁み入る伝統的な日。
「恋人達の日?」
「そうよ。バレンタインデーみたいなものよ」
イーナが明日の祝日について説明してくれるが、恋人とバレンタインと何の関係があると言うのだろう。
「つまりチョコレートを世界中の皆んなで食べる日ってことか」
「違うでしょ。明日は恋人達でプレゼントを交換したり、好意を持ってる相手にプレゼントを渡して愛を伝える日なのよ」
なるほど……確かにプレゼントを送る的な辺りがバレンタインデーと内容が多少被っている気もするな。
母ちゃん……元気にしてっかな。
毎年同じ様にチョコチップの入ったクッキーを作ってくれたっけ。
それは社会人になっても変わらずに、ちゃんと宅配でアパートに届けられていた。
時夫の目頭が熱くなる。
「それでルミィちゃんにはちゃんとプレゼント渡さないとダメよ」
「…………はいっす」
どうやら時夫達の何とも言えない関係性は普通にイーナにはバレている様だ。
年の功とか言うやつか。
実はこの世界でもカカオらしきものは栽培されている。
時夫もアイスクリームや饅頭に使えないかと、ものは試しと仕入れてみた。
しかし、メチャクチャ高価でとても庶民相手には商売にならなさそうだった。
苦味のある薬効のある飲み物として重宝されている様なので、店のメンバーにも入荷したのを不思議がられた。
精神異常系の魔法の効果を軽減させる薬らしい。
……精神異常系魔法って何?怖い。
そんな感じでチョコレートは一度アルマ経由の現代知識無双的に作ってみたが、ちょっと苦めになってしまった。
残念ながら失敗作で圧倒的甘党の多いこの世界の住民達には受けなかった。
悔しい……上手に作れていたら絶対皆んな好きになるのに!!
そのうちまた作ろうと思ってカカオ自体は余ってるのを取っておいたので、せっかくだからルミィの為にまた作ってみるか。
そして、自力では無理なのは既に分かっているので、ちゃんと出来そうな人のところにやって来た。
「お、いらっしゃーい」
「あれ?ラビンはいないの?」
とんがり帽子の魔女の薬屋にお邪魔する。
「ああ、近所の子達と遊びに行ってるよ」
普通の子供らしい生活が送れている様でホッとする。
大人しいが良い子だからきっと沢山の友達が出来るだろう。
「それでさー。今日はちょっと手伝って欲しいことがあって……」
かくかくしかじか……。
「ふむ……食べ物売ってるのに作るのは苦手だと言うことかい?」
「いや……苦手と言うほどでは無いけど。
まあ、スキル不足ではある。
なんか薬とか作ってるならきっと店長さんなら作れると思ってさ。
いつも何かネリネリしてるし、カカオってここじゃ薬扱いみたいだし」
「なるほど……人魚の涙も沢山貰っちゃったしね。
それであのお姫様に甘くて癖が強いお菓子に媚薬と妊娠薬を混ぜ込んでアレコレという訳だね」
「違う!!それ犯罪!!」
恐ろしい。
媚薬を飲んでしまったルミィに迫られたらお断りは出来ないぞ。
戦えば普通に負けるし。
ルミィは拘束する魔法持ちだし。
そもそも抵抗するだけの倫理観が時夫には欠けている。
それに薬を接種した後に時夫が逃げてしまったら、他の男とウニャウニャしてしまう可能性が出てしまう。ならばいっそ…………。
時夫は頭をブンブン振って妄想を掻き消す。
「……とにかく!これがアルマが調べてくれた作り方のメモ!あとこっちが材料!
変なものは入れない!って感じで手伝いよろしく!」
「そっかぁ……薬……上手に出来たと思うんだけどね。
お客さんの方は受け取ってくれないんだ。寂しいねぇ」
「因みに誰かに試したのか?」
「ふふ……とある国の王族に渡したけど効果はまだ聞いてないかな。
あと、子供が出来なくてお困りの一般の家庭にも実験がてらにお裾分けしたから、そろそろ効果について嬉しい知らせでもあると良いねぇ」
王族かぁ……。
次の国王を産まないととか、色々大変そうだもんな。
そして、ロイヤルな家じゃない一般家庭でも需要はいくらでもありそうだ。
そして、とんがり帽子の店主に雑さにお叱りを受けつつ、カカオバターを湯煎して材料を丹念に混ぜる。
これ以上凝ったのは作れないので、普通に四角いだけのチョコレートが完成した。
店主の計らいで可愛い箱に入れてラッピングする。
箱とか包み紙とか何にも考えてなかったから感謝だ。
メッセージカードには、いつもありがとう……とだけ書いておいた。
「はぁ……疲れた。
マジで手伝ってくれてありがとう」
「ん……別に良いって。頑張りなよ」
「ういっす」
とんがり魔女に見送られる。
その日は時夫はなかなか寝付けなかった。
不自然じゃなくチョコレートを渡すシミュレーションを脳内で何度も繰り返した。
一番の難関は、チョコレートがこの世界で全く一般的では無いところだ。
見た目はシンプル過ぎるほどにシンプル。
口に合わなかったらどうしよう。
仕方なく一旦起きてから、引き出しを漁ってこっそり外に出る。
手にしているのは花の種。
それを地面に植えて魔法で育てる。
薬屋店主に多めに貰っておいた綺麗な包み紙で包んでブーケにして収納にしまう。
これでチョコレートがダメでも大失敗にはならないな。
時夫は安心して眠りについた。
翌朝。
いつも通りの始まりだ。
食事を取り、神殿の中を手分けして掃除していく。
「買い物に行きましょう」
ルミィから声が掛かった!
イーナをチラリと見ると、コクリと頷かれた。
「私は作りかけの編み物があるから、二人で言ってちょうだい」
イーナが笑顔で送り出してくれる。ナイス!
ルミィと並んで街をどこへ行くともなしに店を冷やかしながら散策する。
そして、噴水のある広場にたどり着いた。
遠くに王宮が見える。
「トキオ、渡したいものがあります」
収納から出て来たのはマフラーだった。
「イーナが楽しそうに作ってるから、私も作ってみたんです。
……大きな失敗は無いですよ」
「……マジか。初めての作品を俺にくれるのか。
嬉しい。本当に嬉しい。ありがとう」
時夫は昨日祝日の意味を聞いて慌ててプレゼントを作ったのに、ルミィは多分何日も……もしかすると何週間も前から用意してくれていたみたいだ。
「俺も……用意してるものがあるんだ」
時夫は花束とチョコレートの箱を取り出した。
「こっちは……俺の世界で有名なお菓子なんだ。
美味く出来たと思う」
ルミィは花束を大きく見開いた目でじっと見つめていた。
何だろ?変な花言葉とかのある花だったかな?
涼やかな花びらの色がルミィの瞳の色に似ていたから選んだんだけど。
「ありがとう……私はこの日を生涯忘れません」
ルミィが幸せそうにはにかんだ。
美しい笑顔だった。
時夫もこの笑顔をずっと忘れたく無い。
抱きしめたかった。だけど恋人では無いからしない。
レティシャがいなくても自重しないといけない。
ルミィはチョコレートを気に入ってくれた。
時夫も少し食べたが懐かしい気持ちになった。
ルミィはイーナにも取っておいて、分けていた。
最初は遠慮していたイーナだったが、一欠片を幸せそうに口にした。
「懐かしいわ……」
おそらくイーナにとって五十年ぶりになるチョコレートの味だ。
作るのは手間だしかなりの高級品だけど、また作ろうと思う。
二人がこんなに笑顔になってくれるなら、頑張り甲斐もあると言うものだ。
そして、イーナと二人になった時に囁かれた。
「聞いたわ。花束を渡したのよね?それもルミィちゃんの瞳の色の花束を」
「ん?チョコレート気に入らなかった時の保険にな。それが?」
「あら、知らなかったの?
この世界では恋人の日に花束を渡すのはプロポーズの定番中の定番よ。
それに貴族間では相手の髪や瞳の色の物を贈るのも独占欲や愛情を示す、恋人相手じゃ無いとやらない事なんだけど……」
「え……!?いや、その……え!?」
「ふふ……良いんじゃ無い?喜んでいたし。
それに……ルミィちゃんも時夫くんがそう言うこちらの常識を知らない事くらいはきっと分かってるわ。
でも、嬉しかったでしょうね」
時夫はむず痒い気持ちになって、誤魔化すのに頬をポリポリ掻いた。
いつまでもこう言う日々が続けば良い……と願ってしまう。
しかし、それはルミィが許さないだろう。
マフラー……日本に持って帰れると良いな。
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