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そろそろ良い加減少しはスローライフをしたい
第59話 学園。伊織を探しに
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「伊織ちゃん今日も来ないね」
仕事に学業に忙しいのは知っているし、急な仕事もあるだろうから、時夫はあまりとやかく言いたくない。
ましてや仕事については聖女である時夫が好き勝手やってる代わりにセレモニーに出まくってくれているらしいのだ。
この世界にも携帯電話なんてあれば、サラッと今日は来る?明日は?なんて聞けるんだけどなぁ。
「どうしましょう。潜入調査するにも店の方に人手がある日が良いですよね」
ルミィも困り顔だ。
客足は少し戻って来ている。
かき氷の物珍しさに、若い子が嬉しそうに買っていくのを見るのは、時夫としても嬉しい。
しかし、このかき氷の発案者である伊織は、このお客さん達の笑顔をまだ見れていないのだ。
「イオリさん、やはり忙しいんですね」
コニーもフワフワの尻尾を弄りながら、出入り口をチラチラ見て、伊織が来るのを待っている。
狐姉妹にとっては、早く同族達の安否を確認して貰いたい所なのだろう。
「わかった。ちょっとルミィと一緒に学園の方に行って伊織ちゃんと話してくる」
久々の用務員復活である。
そんな訳で久々のボルゾイ師匠の元へやって来た。感謝!
「お久しぶりです。師匠!急なお願いに応えていただき感謝!します」
「うむ。弟子達の元気な姿をまた見られるのは、この上ない喜びだ。
今日はよろしく頼むよ」
「「はい!感謝!」」
ルミィと声を合わせて、師匠への挨拶を終えたら、早速伊織探しだ。
「ふふふ~んふふ~んお掃除お掃除~」
鼻歌を歌いつつお掃除がてらに、授業中の教室付近をウロついたり、休み時間の女子学生の近くを通って確認したが、どうにも見当たらない。
お、少し癖のあるあの紺色頭は……
「ぃよお!リックゥ!!元気してるか?」
苦労人乳母子リックを発見した。相変わらず辛気臭い顔をしてる。
「あ!……トキタさん。お話ししたいと思ってたんです。
エ……ルミィ様もいるなら丁度良いです。
こちらへ……」
目の下にクマが出来て、憔悴した様子のリック。
「何があったんだ?」
「ここでは話せません」
時夫とルミィに身振りで着いてくるように指示しながら、スタスタと歩き出す。
ルミィと顔を見合わせてから、その背を追う。
連れてこられたのは、前にも連れてこられたリック専用の部屋だ。
前よりも書類が山積みになっている。
そんな時夫の目線を理解したのか、リックが自虐的な笑みを浮かべる。
「アレクがパトリーシャ様と婚約破棄したせいで、パトリーシャ様に手伝って貰っていた執務が私の方に回って来てるんです」
「王子が頑張りゃ良いのにな」
時夫の率直な感想に、リックがフフと笑った。
上司の悪口を言える相手に飢えてるのかも知れない。
上司がムカつく奴でも、こんな仕事辞めてやらぁ!なーんて出来ないもんな!
乳母子なら、産まれる前からリックの人生は半ば決まったようなものだったろう。
ただ、今はリックの境遇を嘆いてやる時間では無い。
「んでもって、話って何?俺らも伊織ちゃん探さないとだから忙しいんだけど」
「それです!」
リックが立ち上がり、大きな声で叫ぶ様に言ってから、慌てた様に座り直す。
「そうなんです。イオリ様が行方不明なんです!
あなた方なら何か知ってるかと思っていたのですが……」
「はぁ!?マジか!?行方不明!?伊織ちゃんが!?
聖女が行方不明とか国にとっても大事件じゃ無いのか!?」
「そうなんです!でも、国民の混乱を考えて情報は今のところ秘匿されています。
学校関係者へも、聖女としての活動のため休学中と伝えていて……」
そんな……行方不明……まさか……。
「まさか……地下で……強制労働で……アイスクリームを……」
女神アルマ曰く、全ての魔法の才能を持ってるらしいし、もしかすると頑張れば氷魔法も使えるかもだし……そうでなくても、看板娘が減れば、こっちの戦力は大幅ダウン!
時夫は後悔し始めている。
時夫にとっては気軽な気持ちで始めたアイスクリーム屋さんだった。
だが、まさかアイスクリーム界隈がこんな殺伐とした命のやり取り系の恐ろしいモノだったなんて……。
「はい?アイスクリーム?」
どうやらリックもまたアイスクリーム界隈の恐ろしさを知らない様だ。
……俺だって知りたくなかったよ!!
真っ白に無垢で純粋な気持ちで、沢山の人の笑顔を見たかっただけなのに!
……まあ、少しは大儲けしてブルジョワジーとして、札束風呂に入りたいとかは、思ってたけど。
時夫はリックに説明してやった。
アイスクリーム界隈の血で血を洗う恐ろしさを!地下施設で泣きながら強制労働させられている哀れな子供達の悲痛な声を!!!
「いや、子供達の事についてはこれから調査しようと思ってる所なんです」
ルミィがクールに水を差す。
なんかルミィ偶に落ち着いてるよな。
リックの前だといつもそんな感じだ。
時夫はむくれた。そんな事されると、まるで時夫が子供っぽい阿保に見えるからキャラの方向性は守ってくれません?
「……で、それにゴールダマイン家のフィリーが関わっている、と」
リックはふむ……と考え込む。
「何かあの長髪緑成金に最近不審な動きはあるか?」
「長髪緑成金……もしや私のことも影で変な名前で呼んでないですよね?」
薄幸苦労人乳母子さん……もといリックってば、するど~い!
「ないない。被害妄想やめろよ。そんな考え方してると幸せになれないぞ!
で、どうなんだ?」
時夫はキリッとした顔で聞き返す。
真面目で真摯な顔をするのは得意だ。
リックは胡散臭いものを見る様な顔をした。
目上の者に対する目つきでは無いな。社会人経験が無い学生は仕方ないなぁ。
そんなんじゃ社会でやっていけないぞ。
「最近、隣国のマルズ国と本当の聖女を巡って我が国が争ってるのはご存知でしょう」
「ご存知だけど?」
何なら当事者だけど?
「ゴールダマイン家はそのマルズ家との繋がりが深いんです。
母方が向こうの王族の親戚の血縁でして。
それで彼の家が二国の貿易の中心を担っています」
王家の血筋!なんか強そう!
と思ったが、言ったら馬鹿っぽいので言わないでおく。
「んでんで?なんか怪しいことやってるの?」
「……向こうの聖女の宣伝スポンサーに、彼の母方の家が大いに関わってるみたいなんです。
しかも、彼も家の関係で本日はお休みです」
イヤーな予感がする。
なんたって向こうの偽聖女の正体は邪教徒だ。それも、実の双子の姉を囮にする様な冷酷なやつ。
「偽聖女と成金が結託して伊織ちゃんを攫ったか……。
でも、何でアイスクリーム屋を邪魔したんだろうな」
その時夫の疑問に、リックは少し考える様な顔をした。
「彼……飄々として見えるのですが、とてもプライドが高いんです。
だから、王子を裏切ったイオリ様のことも恨んでいるのかも知れません。
そして、あなた方がイオリ様と親しい事も調べ上げたんでしょう」
カッコつけてるのに、余裕の無い奴ってことか。
リックが真面目な顔で、時夫に忠告する。
「攫われた子供達を調べるつもりと言ってましたね。
もしかしたら、罠かも知れません。
気をつけてください。
……役に立つかは分かりませんが、私の所有の魔石を幾つかお渡ししておきます」
「お、気が利くね!ありがとさん」
そして、仕事に追われているリックとは分かれた。
あんまり時間取ると馬鹿王子と鉢合わせしかねない。
「それで、どうしますか?」
ルミィがモップを握りしめて時夫を見上げる。
「うーん……何も思いつかないから、罠に飛び込んでみるか!!」
仕事に学業に忙しいのは知っているし、急な仕事もあるだろうから、時夫はあまりとやかく言いたくない。
ましてや仕事については聖女である時夫が好き勝手やってる代わりにセレモニーに出まくってくれているらしいのだ。
この世界にも携帯電話なんてあれば、サラッと今日は来る?明日は?なんて聞けるんだけどなぁ。
「どうしましょう。潜入調査するにも店の方に人手がある日が良いですよね」
ルミィも困り顔だ。
客足は少し戻って来ている。
かき氷の物珍しさに、若い子が嬉しそうに買っていくのを見るのは、時夫としても嬉しい。
しかし、このかき氷の発案者である伊織は、このお客さん達の笑顔をまだ見れていないのだ。
「イオリさん、やはり忙しいんですね」
コニーもフワフワの尻尾を弄りながら、出入り口をチラチラ見て、伊織が来るのを待っている。
狐姉妹にとっては、早く同族達の安否を確認して貰いたい所なのだろう。
「わかった。ちょっとルミィと一緒に学園の方に行って伊織ちゃんと話してくる」
久々の用務員復活である。
そんな訳で久々のボルゾイ師匠の元へやって来た。感謝!
「お久しぶりです。師匠!急なお願いに応えていただき感謝!します」
「うむ。弟子達の元気な姿をまた見られるのは、この上ない喜びだ。
今日はよろしく頼むよ」
「「はい!感謝!」」
ルミィと声を合わせて、師匠への挨拶を終えたら、早速伊織探しだ。
「ふふふ~んふふ~んお掃除お掃除~」
鼻歌を歌いつつお掃除がてらに、授業中の教室付近をウロついたり、休み時間の女子学生の近くを通って確認したが、どうにも見当たらない。
お、少し癖のあるあの紺色頭は……
「ぃよお!リックゥ!!元気してるか?」
苦労人乳母子リックを発見した。相変わらず辛気臭い顔をしてる。
「あ!……トキタさん。お話ししたいと思ってたんです。
エ……ルミィ様もいるなら丁度良いです。
こちらへ……」
目の下にクマが出来て、憔悴した様子のリック。
「何があったんだ?」
「ここでは話せません」
時夫とルミィに身振りで着いてくるように指示しながら、スタスタと歩き出す。
ルミィと顔を見合わせてから、その背を追う。
連れてこられたのは、前にも連れてこられたリック専用の部屋だ。
前よりも書類が山積みになっている。
そんな時夫の目線を理解したのか、リックが自虐的な笑みを浮かべる。
「アレクがパトリーシャ様と婚約破棄したせいで、パトリーシャ様に手伝って貰っていた執務が私の方に回って来てるんです」
「王子が頑張りゃ良いのにな」
時夫の率直な感想に、リックがフフと笑った。
上司の悪口を言える相手に飢えてるのかも知れない。
上司がムカつく奴でも、こんな仕事辞めてやらぁ!なーんて出来ないもんな!
乳母子なら、産まれる前からリックの人生は半ば決まったようなものだったろう。
ただ、今はリックの境遇を嘆いてやる時間では無い。
「んでもって、話って何?俺らも伊織ちゃん探さないとだから忙しいんだけど」
「それです!」
リックが立ち上がり、大きな声で叫ぶ様に言ってから、慌てた様に座り直す。
「そうなんです。イオリ様が行方不明なんです!
あなた方なら何か知ってるかと思っていたのですが……」
「はぁ!?マジか!?行方不明!?伊織ちゃんが!?
聖女が行方不明とか国にとっても大事件じゃ無いのか!?」
「そうなんです!でも、国民の混乱を考えて情報は今のところ秘匿されています。
学校関係者へも、聖女としての活動のため休学中と伝えていて……」
そんな……行方不明……まさか……。
「まさか……地下で……強制労働で……アイスクリームを……」
女神アルマ曰く、全ての魔法の才能を持ってるらしいし、もしかすると頑張れば氷魔法も使えるかもだし……そうでなくても、看板娘が減れば、こっちの戦力は大幅ダウン!
時夫は後悔し始めている。
時夫にとっては気軽な気持ちで始めたアイスクリーム屋さんだった。
だが、まさかアイスクリーム界隈がこんな殺伐とした命のやり取り系の恐ろしいモノだったなんて……。
「はい?アイスクリーム?」
どうやらリックもまたアイスクリーム界隈の恐ろしさを知らない様だ。
……俺だって知りたくなかったよ!!
真っ白に無垢で純粋な気持ちで、沢山の人の笑顔を見たかっただけなのに!
……まあ、少しは大儲けしてブルジョワジーとして、札束風呂に入りたいとかは、思ってたけど。
時夫はリックに説明してやった。
アイスクリーム界隈の血で血を洗う恐ろしさを!地下施設で泣きながら強制労働させられている哀れな子供達の悲痛な声を!!!
「いや、子供達の事についてはこれから調査しようと思ってる所なんです」
ルミィがクールに水を差す。
なんかルミィ偶に落ち着いてるよな。
リックの前だといつもそんな感じだ。
時夫はむくれた。そんな事されると、まるで時夫が子供っぽい阿保に見えるからキャラの方向性は守ってくれません?
「……で、それにゴールダマイン家のフィリーが関わっている、と」
リックはふむ……と考え込む。
「何かあの長髪緑成金に最近不審な動きはあるか?」
「長髪緑成金……もしや私のことも影で変な名前で呼んでないですよね?」
薄幸苦労人乳母子さん……もといリックってば、するど~い!
「ないない。被害妄想やめろよ。そんな考え方してると幸せになれないぞ!
で、どうなんだ?」
時夫はキリッとした顔で聞き返す。
真面目で真摯な顔をするのは得意だ。
リックは胡散臭いものを見る様な顔をした。
目上の者に対する目つきでは無いな。社会人経験が無い学生は仕方ないなぁ。
そんなんじゃ社会でやっていけないぞ。
「最近、隣国のマルズ国と本当の聖女を巡って我が国が争ってるのはご存知でしょう」
「ご存知だけど?」
何なら当事者だけど?
「ゴールダマイン家はそのマルズ家との繋がりが深いんです。
母方が向こうの王族の親戚の血縁でして。
それで彼の家が二国の貿易の中心を担っています」
王家の血筋!なんか強そう!
と思ったが、言ったら馬鹿っぽいので言わないでおく。
「んでんで?なんか怪しいことやってるの?」
「……向こうの聖女の宣伝スポンサーに、彼の母方の家が大いに関わってるみたいなんです。
しかも、彼も家の関係で本日はお休みです」
イヤーな予感がする。
なんたって向こうの偽聖女の正体は邪教徒だ。それも、実の双子の姉を囮にする様な冷酷なやつ。
「偽聖女と成金が結託して伊織ちゃんを攫ったか……。
でも、何でアイスクリーム屋を邪魔したんだろうな」
その時夫の疑問に、リックは少し考える様な顔をした。
「彼……飄々として見えるのですが、とてもプライドが高いんです。
だから、王子を裏切ったイオリ様のことも恨んでいるのかも知れません。
そして、あなた方がイオリ様と親しい事も調べ上げたんでしょう」
カッコつけてるのに、余裕の無い奴ってことか。
リックが真面目な顔で、時夫に忠告する。
「攫われた子供達を調べるつもりと言ってましたね。
もしかしたら、罠かも知れません。
気をつけてください。
……役に立つかは分かりませんが、私の所有の魔石を幾つかお渡ししておきます」
「お、気が利くね!ありがとさん」
そして、仕事に追われているリックとは分かれた。
あんまり時間取ると馬鹿王子と鉢合わせしかねない。
「それで、どうしますか?」
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