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疾風の天使
第23話 トーナメントの乱入者
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ルミィと赤毛に変装した時夫は無事学園に入ることができた。
他にも何人も冒険者が雇われている様だ。
杖は『空間収納』に仕舞いっぱなしだ。少し特殊な物のために目立つからな。
ルミィも同じくしまっている。
冒険者稼業に慣れてきて分かったのは、ルミィのクラス2ってかなりのやり手だと言うことだ。
でかい城下町だから他にもクラス2がいたりするが、普通は街に一人いれば良い方らしい。
クラス1ともなると、国に数人程度の冒険者の中の冒険者で、その名前はよその国にまで知れ渡るほどの知名度だ。
国家の危機には呼び出されたりするらしい。
羨ましい……と思ったけど、時夫もお国に呼び出されたんだよな。しかも別の世界から。
そしてポイ捨てされた。
……俺よりは多分呼び出されても扱い悪く無いとは思うが、クラス1冒険者への憧れが少し減った。
国とは関わらないのが一番だな。うん。
「ふふふん。懐かしいですねー。私がいた頃と全然変わりないです」
ルミィは嬉しそうだ。花の女学生だったルミィはどんな感じだったのかな。
そこら辺の学生を見ると、女子はブレザー風の制服の上にマントをつけている。
男子も装飾多めな服の上にマントをつけているが、どちらも中二病を患いそうな無駄にかっこいい服装だった。
「ルミィは今でも制服似合うんじゃないか?制服着たら学生に紛れて見失いそうだ」
「え?えへへへへへへへへへ。そうですか?そんなに若く見えますか?ふへへへへへはへへへへへ」
ルミィは若く見られたいらしい。
笑い方が変になっている。本当に嬉しいとこういう風に笑うのか……ちょっと引いたけど、時夫は大人なので態度には出さない。
本当はだいぶ引いたけど。
警備する学生の行事は、魔法も剣もありの決闘の様なものだった。
特殊な魔法陣とやらが使われているために、死ぬ様な大怪我はしないらしいが、骨折程度は普通にすると言うことで、観客席に飛んできた魔法を防ぐのが時夫たちの役割だ。
そのための使い捨ての魔道具もそれぞれ配布されている。
円盤の様なものに緑の石が嵌められている。
これに魔法の攻撃が当たると、風の魔法のバリアが張られて、攻撃が霧散するという訳だ。
ルミィは今回はいつもの目と髪の色を変えるのにプラスしてメガネを掛けている。
おさげ髪にしていて、なかなか可愛い。
一応、教師とかにも自分のことは気がついて欲しくないらしい。
卒業して何年も経ってるんだから気にし過ぎな気もするが、美人だし割と目立ちそうな気がするから、念には念を入れた方が良いのか。
魔法学園の生徒達は、街中の人達よりも髪の色が多種多様だ。
街中だと茶色か黒が多かったが、ここは時夫も含めてになるが、赤や青、緑に紫もいる。
髪や目の色は持っている魔法の強さや属性によって影響を受けるらしく、特に髪の色は魔力の強い貴族じゃないと、殆どが地味な色になってしまうそうだ。
そして、魔力が強い貴族は髪と目の色で家門がだいたい名乗らずとも分かったりするらしい。
うーん……なんだか覚えるのは面倒くさそう。
そして、見回すと意外と金髪っていないんだな。茶色と判別に困るくらいの暗い色ならいるけど、ルミィくらいの明るい色は、せいぜいあそこにいる……あ!あいつ!なんか……アレ……えっと、なんちゃら王子!と言うことは、隣にいる長い黒髪の少女は齋藤さんか!
あいつも出たりするのかな?
……負けろ!一回戦敗退しろ!!時夫は女神アルマに心の中で祈った。
あのなんとか王子に敗北をお与えください……。
端金だけ握らせて追い出されそうになった恨みは深いのだ。
時夫はすんなり許してやれるほど心が広くなかった。
女神アルマの声が微かに聞こえた気がした。
――面倒くさい。どうでもいい。忙しい……。
「くそ!あのポンコツグータラ女神ぃ!」
「……?トキオどうしました?」
ルミィがキョトンと小首を傾げる。
「いや、女神と話をするのにルミィを介さずに少しならできそうな感じだな」
「え!?私の役割取らないでください!」
ルミィが本気でショックを受けている顔をした。女神の依代になることに割とアイデンティティを見出してたくさい。
「分かった。分かった。ルミィ無しだと聞き取りづらくて仕方ないから、今後も頼むよ」
「お任せください!」
ルミィが鼻息荒くふんぞり返った。偉そうだ。
デコピンしたい衝動に駆られたが、右手を左手で強く握り押さえつけることで、ついにその衝動に打ち勝った。
時夫も精神的に日々成長しているのだ。
時夫は強く拳を握り締めて、己が心の変化に深く頷いた。よし!
そして、ルミィと何とか王子の悪口を言いつつ、夕飯のメニューについてなど、重要案件を話し合っているうちに試合が始まった。
学生いっぱいいるし、どんくらい掛かるんだよーと思っていたが、立候補だか推薦だかしないと出ないらしい。
と言うか出るだけでも名誉らしい。
なので、出る時点でそれなりに家が太いとこのお坊ちゃんお嬢ちゃんらしい。
生まれでチャンスすら得られないのは普通らしい。
そんな秘めたる悲しい社会の格差を感じさせない青春の熱狂がここにはあった。
少年たちが、互いに爽やかに挨拶をして、剣を閃かせ、杖を打ち振るい、熱と光と風圧を観客席にお届けしながら技術を競い合った。
観客席もやんややんやの大喝采だ。
そして、勝った方が片手をあげて観客席の少女を見ると、少女も身を乗り出して大きく手を振りかえした。青春だ。
俺の知らないタイプ青春のやつだ。それ、俺がやらなかったやつ……。
空は晴れ渡っているのに、こんなにも人々は明るく笑うのに、時夫の心にたまに影が差すのは何故なのでしょうか。
女神アルマに聞こうと思ったけど、次の試合が始まったのでやめた。
次は何とか王子だ!負けろ!
しかし、本物の聖女たる時夫の心の底からのまっすぐな曇りなき願いだったのに普通に王子が勝った。
……あいつ強いの?
その後も王子は時夫の願いも虚しく勝ち続けた。
「まけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろ」
「トキオ……なんか怖いからブツブツ呟くのやめてください」
ルミィが嫌っそうな顔で見てきた。うるさい!何であいつ負けてくれないんだよー!女子の黄色い悲鳴うるせー!!
そして、早くも決勝だ。
相手はなんか赤毛の短髪の体育会系な感じの爽やか男だ。
赤毛は俺とキャラ被りするからやめて欲しいのに。
そして、二人の戦いが始まった。お互いに剣と魔法の両方を使って戦うスタイルだ。
炎を纏った剣が王子のすぐ横を通り過ぎて、観客席から悲鳴が上がり、紫電を纏いながら高速移動する王子の一撃を赤毛が辛くも受け止める。
実力が拮抗しているのか、なかなか決着がつかない。
そして、二人が距離を取り、不思議な緊張があたりを包み、観客達が息を呑む。
ついに決着がつく時か!?
時夫も思わず固唾を飲んだその時、
「キェエエエエーーーー!!!!!!」
突然の空からの音波攻撃に時夫もルミィも耳を塞いで上空を見上げる。
「おい!何だアレは!?」
そこにいたのは、腕が巨大な翼になっている人型の化け物。
「ハーピィってやつか……!?」
時夫が呟く。
ハーピィが名乗りをあげた。
「ごきげんよう!ここにアルマの手先の聖女がいると聞いてきた!
私は唯一神ハーシュレイの敬虔なる僕、疾風の天使アーロー!
聖女よ!私と共に来なさい!あなたをハーシュレイの天使に加えてあげよう!
偉大なるハーシュレイは愚かなユミスとの事はお許しくださった。
さあ!どこにいる?名乗りなさい!」
観客がザワザワと互いに話しながら、その視線が自然と一点に集まった。
長い黒髪の少女に。
「わ、私が聖女、です!」
齋藤さんが緊張を隠せない様子ながらも、名乗りをあげた。
アーローが耳まで裂けた口を三日月型にして、笑みを浮かべて、齋藤さんに向けて急降下した。
他にも何人も冒険者が雇われている様だ。
杖は『空間収納』に仕舞いっぱなしだ。少し特殊な物のために目立つからな。
ルミィも同じくしまっている。
冒険者稼業に慣れてきて分かったのは、ルミィのクラス2ってかなりのやり手だと言うことだ。
でかい城下町だから他にもクラス2がいたりするが、普通は街に一人いれば良い方らしい。
クラス1ともなると、国に数人程度の冒険者の中の冒険者で、その名前はよその国にまで知れ渡るほどの知名度だ。
国家の危機には呼び出されたりするらしい。
羨ましい……と思ったけど、時夫もお国に呼び出されたんだよな。しかも別の世界から。
そしてポイ捨てされた。
……俺よりは多分呼び出されても扱い悪く無いとは思うが、クラス1冒険者への憧れが少し減った。
国とは関わらないのが一番だな。うん。
「ふふふん。懐かしいですねー。私がいた頃と全然変わりないです」
ルミィは嬉しそうだ。花の女学生だったルミィはどんな感じだったのかな。
そこら辺の学生を見ると、女子はブレザー風の制服の上にマントをつけている。
男子も装飾多めな服の上にマントをつけているが、どちらも中二病を患いそうな無駄にかっこいい服装だった。
「ルミィは今でも制服似合うんじゃないか?制服着たら学生に紛れて見失いそうだ」
「え?えへへへへへへへへへ。そうですか?そんなに若く見えますか?ふへへへへへはへへへへへ」
ルミィは若く見られたいらしい。
笑い方が変になっている。本当に嬉しいとこういう風に笑うのか……ちょっと引いたけど、時夫は大人なので態度には出さない。
本当はだいぶ引いたけど。
警備する学生の行事は、魔法も剣もありの決闘の様なものだった。
特殊な魔法陣とやらが使われているために、死ぬ様な大怪我はしないらしいが、骨折程度は普通にすると言うことで、観客席に飛んできた魔法を防ぐのが時夫たちの役割だ。
そのための使い捨ての魔道具もそれぞれ配布されている。
円盤の様なものに緑の石が嵌められている。
これに魔法の攻撃が当たると、風の魔法のバリアが張られて、攻撃が霧散するという訳だ。
ルミィは今回はいつもの目と髪の色を変えるのにプラスしてメガネを掛けている。
おさげ髪にしていて、なかなか可愛い。
一応、教師とかにも自分のことは気がついて欲しくないらしい。
卒業して何年も経ってるんだから気にし過ぎな気もするが、美人だし割と目立ちそうな気がするから、念には念を入れた方が良いのか。
魔法学園の生徒達は、街中の人達よりも髪の色が多種多様だ。
街中だと茶色か黒が多かったが、ここは時夫も含めてになるが、赤や青、緑に紫もいる。
髪や目の色は持っている魔法の強さや属性によって影響を受けるらしく、特に髪の色は魔力の強い貴族じゃないと、殆どが地味な色になってしまうそうだ。
そして、魔力が強い貴族は髪と目の色で家門がだいたい名乗らずとも分かったりするらしい。
うーん……なんだか覚えるのは面倒くさそう。
そして、見回すと意外と金髪っていないんだな。茶色と判別に困るくらいの暗い色ならいるけど、ルミィくらいの明るい色は、せいぜいあそこにいる……あ!あいつ!なんか……アレ……えっと、なんちゃら王子!と言うことは、隣にいる長い黒髪の少女は齋藤さんか!
あいつも出たりするのかな?
……負けろ!一回戦敗退しろ!!時夫は女神アルマに心の中で祈った。
あのなんとか王子に敗北をお与えください……。
端金だけ握らせて追い出されそうになった恨みは深いのだ。
時夫はすんなり許してやれるほど心が広くなかった。
女神アルマの声が微かに聞こえた気がした。
――面倒くさい。どうでもいい。忙しい……。
「くそ!あのポンコツグータラ女神ぃ!」
「……?トキオどうしました?」
ルミィがキョトンと小首を傾げる。
「いや、女神と話をするのにルミィを介さずに少しならできそうな感じだな」
「え!?私の役割取らないでください!」
ルミィが本気でショックを受けている顔をした。女神の依代になることに割とアイデンティティを見出してたくさい。
「分かった。分かった。ルミィ無しだと聞き取りづらくて仕方ないから、今後も頼むよ」
「お任せください!」
ルミィが鼻息荒くふんぞり返った。偉そうだ。
デコピンしたい衝動に駆られたが、右手を左手で強く握り押さえつけることで、ついにその衝動に打ち勝った。
時夫も精神的に日々成長しているのだ。
時夫は強く拳を握り締めて、己が心の変化に深く頷いた。よし!
そして、ルミィと何とか王子の悪口を言いつつ、夕飯のメニューについてなど、重要案件を話し合っているうちに試合が始まった。
学生いっぱいいるし、どんくらい掛かるんだよーと思っていたが、立候補だか推薦だかしないと出ないらしい。
と言うか出るだけでも名誉らしい。
なので、出る時点でそれなりに家が太いとこのお坊ちゃんお嬢ちゃんらしい。
生まれでチャンスすら得られないのは普通らしい。
そんな秘めたる悲しい社会の格差を感じさせない青春の熱狂がここにはあった。
少年たちが、互いに爽やかに挨拶をして、剣を閃かせ、杖を打ち振るい、熱と光と風圧を観客席にお届けしながら技術を競い合った。
観客席もやんややんやの大喝采だ。
そして、勝った方が片手をあげて観客席の少女を見ると、少女も身を乗り出して大きく手を振りかえした。青春だ。
俺の知らないタイプ青春のやつだ。それ、俺がやらなかったやつ……。
空は晴れ渡っているのに、こんなにも人々は明るく笑うのに、時夫の心にたまに影が差すのは何故なのでしょうか。
女神アルマに聞こうと思ったけど、次の試合が始まったのでやめた。
次は何とか王子だ!負けろ!
しかし、本物の聖女たる時夫の心の底からのまっすぐな曇りなき願いだったのに普通に王子が勝った。
……あいつ強いの?
その後も王子は時夫の願いも虚しく勝ち続けた。
「まけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろまけろ」
「トキオ……なんか怖いからブツブツ呟くのやめてください」
ルミィが嫌っそうな顔で見てきた。うるさい!何であいつ負けてくれないんだよー!女子の黄色い悲鳴うるせー!!
そして、早くも決勝だ。
相手はなんか赤毛の短髪の体育会系な感じの爽やか男だ。
赤毛は俺とキャラ被りするからやめて欲しいのに。
そして、二人の戦いが始まった。お互いに剣と魔法の両方を使って戦うスタイルだ。
炎を纏った剣が王子のすぐ横を通り過ぎて、観客席から悲鳴が上がり、紫電を纏いながら高速移動する王子の一撃を赤毛が辛くも受け止める。
実力が拮抗しているのか、なかなか決着がつかない。
そして、二人が距離を取り、不思議な緊張があたりを包み、観客達が息を呑む。
ついに決着がつく時か!?
時夫も思わず固唾を飲んだその時、
「キェエエエエーーーー!!!!!!」
突然の空からの音波攻撃に時夫もルミィも耳を塞いで上空を見上げる。
「おい!何だアレは!?」
そこにいたのは、腕が巨大な翼になっている人型の化け物。
「ハーピィってやつか……!?」
時夫が呟く。
ハーピィが名乗りをあげた。
「ごきげんよう!ここにアルマの手先の聖女がいると聞いてきた!
私は唯一神ハーシュレイの敬虔なる僕、疾風の天使アーロー!
聖女よ!私と共に来なさい!あなたをハーシュレイの天使に加えてあげよう!
偉大なるハーシュレイは愚かなユミスとの事はお許しくださった。
さあ!どこにいる?名乗りなさい!」
観客がザワザワと互いに話しながら、その視線が自然と一点に集まった。
長い黒髪の少女に。
「わ、私が聖女、です!」
齋藤さんが緊張を隠せない様子ながらも、名乗りをあげた。
アーローが耳まで裂けた口を三日月型にして、笑みを浮かべて、齋藤さんに向けて急降下した。
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