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縁起のいい友達がみょうちくりんな件について
第3話
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「はい、ありがとうございました~!えーでは次、渡辺 結凪さん!自己紹介お願いします」
「は、はい!え、えっと...渡辺結凪、です。岡山から引っ越してきました。す、好きなものはアニメや漫画です...!!よろしくお願いします!!」
「はい、ありがとうございました~!次は.........」
キーンコーンカーンコーン
「はぁ...や、やっと終わったぁ....」
どうも皆さんこんにちは、渡辺結凪です。昨日ひょんなことから狐の神様こと、アヤメと出会い、何故かアドバイスをいただいてしまった人間でございます
そんなこんなでアドバイスしてもらった通りに実際に行動してみたんですがね......めっちゃ不安ッ!!!!いやホントにあれで大丈夫だったのかな!?!?
確かに好きなもの言ってあわよくば同士いないかなぁ~?とか思ってたけどそもそも私コミュ障だったしうわっ、クソオタクじゃんキモッ...笑
とか言われたらガチ泣きするってぇ...!!
いやたしかにそうだけど!!でもいざ言われると結構クるじゃん!!!こちとらメンタルクソ雑魚の民なんだよ!?!?
私、こんなんで友達出来るのかなぁ...やっぱぼっちコースかなぁ...泣
そんなことを悶々と考えていると後ろの席からツンツンと肩をつつかれる
「ねぇねぇ」
「ぴゃい!?!?」
「あれ、もしかして驚かせちゃった?」
びっくりしすぎて変な声を出してしまったことを恥ずかしく思いながらも振り向くと、茶色のサイドテールに薄紫色のネイルや派手すぎない化粧をした元気そうな女の子がこちらを見ていた
...どうしよう一番陰キャオタクと相性悪いタイプに声をかけられてしまったんじゃないか?明らかに陽側の人、しかも多分ギャル...だよね???え、私何か気に障るようなことしちゃったっけ????
と色々不安に思いながらも、何とか返事を返そうと口を開く
「ア、イヤ、アノ...ダイジョウブ、デス...」
「何でそんなカタコトなの笑。面白いね~」
「そ、そりゃどうも...えっと...」
「ん?あ、名前?私は玲奈、高橋玲奈!」
「た、高橋さん」
「れいなでいいよ?」
「じゃ、じゃあれいな、さん?」
「まだちょーっと固いかな~?」
「...れ、れいな、ちゃん...?」
「うん!いいね~!それで、どうしたの?」
「いやあの...声かけられたから何、かなぁ...って...」
「...そうじゃん!?アタシから声かけといてそれはなかったよね!?!?ごめんね~!!」
「い、いや大丈夫...デス」
そうは答えたけど本当にこの人大丈夫か...?何か話が合ってない感が...あとテンションが違いすぎて正直置いてけぼりになってる自分がいる...陽キャ怖い...
そんなことはつゆ知らずか、相手は満面の笑みでこちらに話してくる
「よかった~!えっとね、声かけたのは前の席だし、よかったら話して仲良くなりたいなーって思って!!えっと...」
「あ、渡辺結凪です...」
「おっけーありがと!ゆいな...じゃあゆいぴーって呼ぶね!!」
「え、あ、う、うん...?どうぞ...?」
「でね、ゆいぴーに聞きたいこといっぱいあるんだけど~、確かアニメ好きって言ってたよね?何見てるの?」
「えっ...!?あ、えっと...も、もふもふさんぽみち...ってやつ...」
「マジで!?もふさん観てるの!?あれいいよねー!!」
「え、知ってるの!?」
「テレビつけたらたまたま流れてて、そっから観てた!!え、やっぱり推しとかいるの?」
「く、くろすけが好きで...グッズも持ってきてるんだけど...」
「えー可愛いー!!いいな私も買おうかなぁ~!!え、他には?」
「あとは...バトル系だけどHOND VECHTENとか...」
「あー!最近流行ってるやつだよね!!あれ面白い?」
「結構ギャグ多いから面白いと思う...!!あとやっぱりバトルシーンの描写がカッコよくて...」
「マジかー!!え~観ようかな...」
「ま、漫画でよかったら...今度貸そっか...?」
「え、いいの!?もう神じゃーん!!!ゆいぴー大好き!!」
「わ、わ!?ちょ、危ないよ!?」
私が勇気を出して提案してみると今までにないほど目をキラキラさせて抱きついてきた
もしかして意外といい人なのでは...?いや、アニメ好きに悪いやつはいない!とオタク特有の謎理論を脳内で語りながらニコニコする
おいそこ、チョロいとか言わない。だってオタクだもん、自分の好きなものの話されたら喜ぶに決まってるじゃん。それに陰キャコミュ障の私にわざわざ話しかけてくれた訳だし...
ギュウギュウと抱きしめられながらそんなことを考えていると、キーンコーンカーンコーンと今度は授業開始の鐘が鳴った
「あれもう授業!?マジか早いなぁ...また休み時間話そ!!」
「う、うん!」
次も話せることに喜びを感じながら返事をし、学校が終わったらあの神様にお礼と今日あったこと言いにいかないとなーと漠然と思いながら黒板の方へ身体を向き直した
「は、はい!え、えっと...渡辺結凪、です。岡山から引っ越してきました。す、好きなものはアニメや漫画です...!!よろしくお願いします!!」
「はい、ありがとうございました~!次は.........」
キーンコーンカーンコーン
「はぁ...や、やっと終わったぁ....」
どうも皆さんこんにちは、渡辺結凪です。昨日ひょんなことから狐の神様こと、アヤメと出会い、何故かアドバイスをいただいてしまった人間でございます
そんなこんなでアドバイスしてもらった通りに実際に行動してみたんですがね......めっちゃ不安ッ!!!!いやホントにあれで大丈夫だったのかな!?!?
確かに好きなもの言ってあわよくば同士いないかなぁ~?とか思ってたけどそもそも私コミュ障だったしうわっ、クソオタクじゃんキモッ...笑
とか言われたらガチ泣きするってぇ...!!
いやたしかにそうだけど!!でもいざ言われると結構クるじゃん!!!こちとらメンタルクソ雑魚の民なんだよ!?!?
私、こんなんで友達出来るのかなぁ...やっぱぼっちコースかなぁ...泣
そんなことを悶々と考えていると後ろの席からツンツンと肩をつつかれる
「ねぇねぇ」
「ぴゃい!?!?」
「あれ、もしかして驚かせちゃった?」
びっくりしすぎて変な声を出してしまったことを恥ずかしく思いながらも振り向くと、茶色のサイドテールに薄紫色のネイルや派手すぎない化粧をした元気そうな女の子がこちらを見ていた
...どうしよう一番陰キャオタクと相性悪いタイプに声をかけられてしまったんじゃないか?明らかに陽側の人、しかも多分ギャル...だよね???え、私何か気に障るようなことしちゃったっけ????
と色々不安に思いながらも、何とか返事を返そうと口を開く
「ア、イヤ、アノ...ダイジョウブ、デス...」
「何でそんなカタコトなの笑。面白いね~」
「そ、そりゃどうも...えっと...」
「ん?あ、名前?私は玲奈、高橋玲奈!」
「た、高橋さん」
「れいなでいいよ?」
「じゃ、じゃあれいな、さん?」
「まだちょーっと固いかな~?」
「...れ、れいな、ちゃん...?」
「うん!いいね~!それで、どうしたの?」
「いやあの...声かけられたから何、かなぁ...って...」
「...そうじゃん!?アタシから声かけといてそれはなかったよね!?!?ごめんね~!!」
「い、いや大丈夫...デス」
そうは答えたけど本当にこの人大丈夫か...?何か話が合ってない感が...あとテンションが違いすぎて正直置いてけぼりになってる自分がいる...陽キャ怖い...
そんなことはつゆ知らずか、相手は満面の笑みでこちらに話してくる
「よかった~!えっとね、声かけたのは前の席だし、よかったら話して仲良くなりたいなーって思って!!えっと...」
「あ、渡辺結凪です...」
「おっけーありがと!ゆいな...じゃあゆいぴーって呼ぶね!!」
「え、あ、う、うん...?どうぞ...?」
「でね、ゆいぴーに聞きたいこといっぱいあるんだけど~、確かアニメ好きって言ってたよね?何見てるの?」
「えっ...!?あ、えっと...も、もふもふさんぽみち...ってやつ...」
「マジで!?もふさん観てるの!?あれいいよねー!!」
「え、知ってるの!?」
「テレビつけたらたまたま流れてて、そっから観てた!!え、やっぱり推しとかいるの?」
「く、くろすけが好きで...グッズも持ってきてるんだけど...」
「えー可愛いー!!いいな私も買おうかなぁ~!!え、他には?」
「あとは...バトル系だけどHOND VECHTENとか...」
「あー!最近流行ってるやつだよね!!あれ面白い?」
「結構ギャグ多いから面白いと思う...!!あとやっぱりバトルシーンの描写がカッコよくて...」
「マジかー!!え~観ようかな...」
「ま、漫画でよかったら...今度貸そっか...?」
「え、いいの!?もう神じゃーん!!!ゆいぴー大好き!!」
「わ、わ!?ちょ、危ないよ!?」
私が勇気を出して提案してみると今までにないほど目をキラキラさせて抱きついてきた
もしかして意外といい人なのでは...?いや、アニメ好きに悪いやつはいない!とオタク特有の謎理論を脳内で語りながらニコニコする
おいそこ、チョロいとか言わない。だってオタクだもん、自分の好きなものの話されたら喜ぶに決まってるじゃん。それに陰キャコミュ障の私にわざわざ話しかけてくれた訳だし...
ギュウギュウと抱きしめられながらそんなことを考えていると、キーンコーンカーンコーンと今度は授業開始の鐘が鳴った
「あれもう授業!?マジか早いなぁ...また休み時間話そ!!」
「う、うん!」
次も話せることに喜びを感じながら返事をし、学校が終わったらあの神様にお礼と今日あったこと言いにいかないとなーと漠然と思いながら黒板の方へ身体を向き直した
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