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第1章
80話 バエル
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80話
「どうした?来ないのか人間?」
私と夢ちゃんは動けないでいる。戸村さんは思い詰めたような顔をしていた。
「すまん2人とも、最初の相手は弱い奴がよかったんだが」
私は何も言えずにいた。
「大丈夫です師匠!師匠のおかげで私も強くなれました!きっと勝てます」
夢ちゃんは強い。目の前に強大な敵がいるのに目はまっすぐ敵を見ている。
「宮田さん、大丈夫。私が宮田さんを守るから」
夢ちゃんに迷惑をかけるわけにはいかない。
「大丈夫、夢ちゃんは自分のことに集中して。私だって攻撃の避け方は分かるようになったから」
「うん」
返事の後、夢ちゃんと戸村さんは2人でバエルに切りかかった。
「こんな攻撃で当たるわけがないだろ!」
バエルの近くで遅くなった攻撃に合わせて隙ができた懐に蹴りを入れた。
夢ちゃんは大きく後ろにつき飛ばされたが私の防御力アップのおかげで綺麗に受け身をとることができた。
戸村さんは浮遊する剣のおかげで距離があるため蹴りを予測してすんなり交わし再度、剣を放った。
「平気か!?夢ちゃん!」
「大丈夫です師匠」
「よし、夢ちゃんはバエルの後ろに回ってくれ!」
「はい」
戸村さんは1本の剣を直接手に持ち切りかかった。
夢ちゃんは言われた通りにバエルの後ろに回り込み攻撃を開始した。魔法で剣の重さを変え威力が上がる。
「くそ!鬱陶しい」
いくら攻撃が遅くなろうとも交わさなければ当たってしまう。2人はバエルが避ける空間を作らないように攻撃している。
バエルは避けることで必死になっていた。そして、バエルは2人の隙間に空間が空いてるのを見つけた。
「爪があまい!」
バエルが空いてる空間に攻撃を避けようとしたその時、戸村さんのもう一本の剣がバエルに放たれた。
「ちっ!」
その一本の剣に反応して隙ができた時、2人にさらなる攻撃力アップを付与して2人の攻撃がバエルに当たった。
「くっっっ」
「バエル諦めろ、お前では俺たちには勝てないぞ」
「諦めてください」
その時、ダンジョンの中で大きな揺れが発生した。
「ついに.......」
バエルはポツリと呟き暗闇の中に逃げていった。
「追いましょう師匠!」
「あぁ...」
戸村さんは不安そうな表情をしていた。
「どうしたんですか戸村さん?あと少しで倒せますよ?」
「いや、何か嫌な予感がする」
考えている時間もないため私たちはバエルの後を追うことにした。
続く
「どうした?来ないのか人間?」
私と夢ちゃんは動けないでいる。戸村さんは思い詰めたような顔をしていた。
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「うん」
返事の後、夢ちゃんと戸村さんは2人でバエルに切りかかった。
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「平気か!?夢ちゃん!」
「大丈夫です師匠」
「よし、夢ちゃんはバエルの後ろに回ってくれ!」
「はい」
戸村さんは1本の剣を直接手に持ち切りかかった。
夢ちゃんは言われた通りにバエルの後ろに回り込み攻撃を開始した。魔法で剣の重さを変え威力が上がる。
「くそ!鬱陶しい」
いくら攻撃が遅くなろうとも交わさなければ当たってしまう。2人はバエルが避ける空間を作らないように攻撃している。
バエルは避けることで必死になっていた。そして、バエルは2人の隙間に空間が空いてるのを見つけた。
「爪があまい!」
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「ちっ!」
その一本の剣に反応して隙ができた時、2人にさらなる攻撃力アップを付与して2人の攻撃がバエルに当たった。
「くっっっ」
「バエル諦めろ、お前では俺たちには勝てないぞ」
「諦めてください」
その時、ダンジョンの中で大きな揺れが発生した。
「ついに.......」
バエルはポツリと呟き暗闇の中に逃げていった。
「追いましょう師匠!」
「あぁ...」
戸村さんは不安そうな表情をしていた。
「どうしたんですか戸村さん?あと少しで倒せますよ?」
「いや、何か嫌な予感がする」
考えている時間もないため私たちはバエルの後を追うことにした。
続く
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