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第1章
43話 久しぶりの王国
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43話
「最強の飛行生物?もしかして一夜くんも飛べるの!?」
「俺じゃねーよ!ナノの友達がな」
「テスくんと遊べるのー」
ナノは空中に大きな魔法陣を出してテスタメントを呼び出した。
「あわわわわ」
「村に神が降臨なされた!」
「天女様のお仲間か」
村でドラゴンを召喚したせいで村人はパニックになってしまった。桜田もドラゴンを見つめたまま固まっている。
「何やってるだナノ!村でテス君呼んだら皆んな驚いちゃうだろ」
「ごめんなの」
「これ以上騒ぎにならないうちに行くぞ」
固まっている桜田を担ぎ上げ俺たちはドラゴンに乗った。そのままドラゴンは羽を羽ばたかせ空に飛翔した。
「村の皆んなありがとー」
下に見える村人に向かって桜田は大きな声で叫んでいた。
「で、どの方向に進めばいいんだ桜田?」
「とりあえず今の方角のまままっすぐ進んで」
桜田は体を震わせながら答えた。
「普通に乗っちゃったけど大丈夫...なんだよね?」
「知らん、俺たちも乗るの初めてだしな」
俺の隣にいたタリアを見ると目をつぶりながら震えていた。
「一夜君、本当に大丈夫...なの?」
「タリアもテス君が怖いのか?」
「いえ、テス君が怖いのじゃなくて下を見るのが怖いんです。生まれて初めて高所に来たので」
怯える二人をしり目にナノはテス君の頭の上で楽しそうにしていた。途中タリアが下を見て気絶しそうになったが何とかタリーエ王国の近くまできた。
「ナノ!そろそろテス君とお別れの時間だ。このまま王国に入るわけにはいかないからな」
「わかったなの!」
ナノはテス君にお願いをして高度を落とし着地してテス君を魔法陣に入れた。
「鏡さん、すいませんちょっと気分が悪いんで休んでいいですか?」
テス君に乗って乗り物酔いしたタリアは王国までずっと体調が悪かった。
そして俺は久しぶりに王国に帰ってきた。
「桜田様見回りお疲れ様です.....その方たちは?」
「一夜くんだよ。ほら私たちと一緒にきた」
「一夜様とは確か鏡一夜様でしたよね」
「あぁ」
「そうですか...どうぞお通りください」
門番にいた兵士は残念そうな顔で俺を見た後、タリーエ王国に入れてくれた。
「一夜くんこのまま王様のところまで行こ」
「そうだな、クラスの皆んながどのくらい戻ってきてるか詳しく知りたいからな。タリアとナノは買い物でもしててくれ」
「わかりました」
「久しぶりのお買い物なのー」
そして、俺と桜田は王様のいる城まできた。
「なんだか久しぶりな感じがするな」
「そうだよね、私はあの日から2日で戻ってきたんだけどそれでも懐かしく感じたよ」
城の門番が俺たちに気づき王の間まで案内してくれた。
「王様ー、ただ今戻りました」
「ご苦労であった桜田様、何か変わったことはあったか?」
「変わったことは無かったんですがクラスメイトを見つけました」
「ほぉ~、それは大手柄だ。なにせ今は戦力が足りていなくての」
王様の言葉の後物陰に隠れていた俺は姿を出した。王様はなんとも言えない表情だった。
「確か鏡様だったな。よ、よくぞ戻って来られた」
戦力としては嬉しくないのだろう喜び方がさっきとは違った。
続く
「最強の飛行生物?もしかして一夜くんも飛べるの!?」
「俺じゃねーよ!ナノの友達がな」
「テスくんと遊べるのー」
ナノは空中に大きな魔法陣を出してテスタメントを呼び出した。
「あわわわわ」
「村に神が降臨なされた!」
「天女様のお仲間か」
村でドラゴンを召喚したせいで村人はパニックになってしまった。桜田もドラゴンを見つめたまま固まっている。
「何やってるだナノ!村でテス君呼んだら皆んな驚いちゃうだろ」
「ごめんなの」
「これ以上騒ぎにならないうちに行くぞ」
固まっている桜田を担ぎ上げ俺たちはドラゴンに乗った。そのままドラゴンは羽を羽ばたかせ空に飛翔した。
「村の皆んなありがとー」
下に見える村人に向かって桜田は大きな声で叫んでいた。
「で、どの方向に進めばいいんだ桜田?」
「とりあえず今の方角のまままっすぐ進んで」
桜田は体を震わせながら答えた。
「普通に乗っちゃったけど大丈夫...なんだよね?」
「知らん、俺たちも乗るの初めてだしな」
俺の隣にいたタリアを見ると目をつぶりながら震えていた。
「一夜君、本当に大丈夫...なの?」
「タリアもテス君が怖いのか?」
「いえ、テス君が怖いのじゃなくて下を見るのが怖いんです。生まれて初めて高所に来たので」
怯える二人をしり目にナノはテス君の頭の上で楽しそうにしていた。途中タリアが下を見て気絶しそうになったが何とかタリーエ王国の近くまできた。
「ナノ!そろそろテス君とお別れの時間だ。このまま王国に入るわけにはいかないからな」
「わかったなの!」
ナノはテス君にお願いをして高度を落とし着地してテス君を魔法陣に入れた。
「鏡さん、すいませんちょっと気分が悪いんで休んでいいですか?」
テス君に乗って乗り物酔いしたタリアは王国までずっと体調が悪かった。
そして俺は久しぶりに王国に帰ってきた。
「桜田様見回りお疲れ様です.....その方たちは?」
「一夜くんだよ。ほら私たちと一緒にきた」
「一夜様とは確か鏡一夜様でしたよね」
「あぁ」
「そうですか...どうぞお通りください」
門番にいた兵士は残念そうな顔で俺を見た後、タリーエ王国に入れてくれた。
「一夜くんこのまま王様のところまで行こ」
「そうだな、クラスの皆んながどのくらい戻ってきてるか詳しく知りたいからな。タリアとナノは買い物でもしててくれ」
「わかりました」
「久しぶりのお買い物なのー」
そして、俺と桜田は王様のいる城まできた。
「なんだか久しぶりな感じがするな」
「そうだよね、私はあの日から2日で戻ってきたんだけどそれでも懐かしく感じたよ」
城の門番が俺たちに気づき王の間まで案内してくれた。
「王様ー、ただ今戻りました」
「ご苦労であった桜田様、何か変わったことはあったか?」
「変わったことは無かったんですがクラスメイトを見つけました」
「ほぉ~、それは大手柄だ。なにせ今は戦力が足りていなくての」
王様の言葉の後物陰に隠れていた俺は姿を出した。王様はなんとも言えない表情だった。
「確か鏡様だったな。よ、よくぞ戻って来られた」
戦力としては嬉しくないのだろう喜び方がさっきとは違った。
続く
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