悪役令嬢にされた白雪姫のひとり娘は人形使いに恋をする

侯爵令嬢のサクラ=レナ=ストレインは10歳のある日、偶然、断罪の場に立ち会ってしまった。
家族と共に見た、粛正者と呼ばれる法の番人の行う断罪は、罪を犯した者に取って厳しいものであった。
銀色の髪に赤い瞳の粛正者に、目が離せないサクラは、10歳にして粛正者の彼に恋をする。
そして6年の歳月が経ったある日、サクラは何でもない相手から(婚約者でも何でもない赤の他人)無実の罪で断罪にあう。
そう、その人はただ単に、悪役令嬢が欲しかったのだ。
そんな理由で悪役令嬢にされたサクラの前に現れたのは、10歳の時出会った初恋の青年、『銀の粛正者』扇 睦月だった。
しかも、彼は6年前と寸分違わぬ姿で現れ、濡れ衣を着せられたサクラを、庇ってくれたのだ。



白雪姫の一人娘である侯爵令嬢サクラと、銀の粛正者と呼ばれる謎多き人形使い、扇 朔夜との甘くて苦い恋物語。


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