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⑥
しおりを挟む律動を再開した真紘さんが、何を思ったのか、私を抱え起こし体位を変えた。
対面座位。
「此処だと思う存分抱けない」
「えっ? あっ、ああんっ!? 」
疑問符と共に唇からこぼれ落ちる私のえっちな声。
それに満足してか、真紘さんは片方の口角を上げるとにっと笑った。
確かに此処はリビングのフローリングの上。
ラグが引いてあるものの、抱き合うのには適していないと思う。
背中、痛くなるの目に見えてるし。
そんな事を考えていると、下腹部に甘い衝撃が走った。
思わず吐き出す嬌声に、私自身が驚きを隠せなかった。
「このまま寝室に行くよ。捕まってて」
「!! 」
あろう事か、真紘さん、自身を私の中に収めたまま私を抱えて歩き出した。
ちょっ、ちょっと!! 真紘さんっ!?
抗議の声を挙げたいけれど、挙がるは甘やかな声ばかり。
「あっ、ダメぇっ……。それ、駄目っっ!! ささるぅっ、おっ、奥まで、くるぅっ!? 」
一歩一歩の歩みが、振動が、私に未知の快楽を与える。
それが、私には怖くて。
私は真紘さんが与えてくれる甘やかな快楽を、感受しつつ身体を震わ せた。
真紘さんだから、大丈夫。
感じても大丈夫。
「結芽………。ほんと、お前って良いオンナ。俺までイキそうになったよ……」
寝室に到着する頃、私は何度もイって気を失っていた。
真紘side🌙
「んっ……んんっ……」
漸く結芽の意識が戻った。
愛しい、愛しい、俺の結芽。
声にはしなかった。
けれど、口にはした。
──好きだ──
その言葉。
もう、バラそうか。
初めから結芽を結芽として抱いていた事を。
亜依の身代わりでは無かった事を。
今もお前を愛している。
「んんっ…………真紘さぁんっ……」
「結……芽っ………はあっ……………」
結芽が起きるまで、緩く緩急を付けていた律動を徐々に早めて行く。
「俺、まだイッて無いから…………。一緒にイッて」
「あんっ……ああ……はあっ……………」
息も絶え絶え、結芽がこくこくと頷く。
はあっ、結芽の中、あったかくて気持ちいい。
きゅうきゅう締め付けられて結芽も同じ思いでいる事を知る。
「結芽…………。イける? 」
「真紘…さぁん……イッて……。あっ……イクッ………」
「くっ……俺もっ! 」
俺は、結芽がイクのを見届けて、彼女の再奥を穿った。
と、同時に自身引き抜こうとした。
生でシても、最近は、専ら外に出す。
結芽の事を考えて。
でも、今日は…………。
「駄目だ、結芽、力抜け!? 」
引っ張り出せない。
結芽が雁字搦めで俺を包み込んでいる。
脚は腰に絡み着いて、尚一層最奥へと導かれた。
「駄目だ! 出るっ! 」
「出して! 中に! 真紘さんっ! 奥に頂戴っ!! 」
俺は我慢出来ずに結芽の中でイッた。
今日に限って、大量に結芽の中に精子を注ぎ込んでしまう。
急速にその質量を減らしていく俺の分身を結芽の身体は、くわえ込んだまま離さないと言うように、うねっていた。
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