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律動を再開した真紘さんが、何を思ったのか、私を抱え起こし体位を変えた。

対面座位。



「此処だと思う存分抱けない」

「えっ? あっ、ああんっ!? 」



疑問符と共に唇からこぼれ落ちる私のえっちな声。

それに満足してか、真紘さんは片方の口角を上げるとにっと笑った。

確かに此処はリビングのフローリングの上。


ラグが引いてあるものの、抱き合うのには適していないと思う。

背中、痛くなるの目に見えてるし。

そんな事を考えていると、下腹部に甘い衝撃が走った。

思わず吐き出す嬌声に、私自身が驚きを隠せなかった。




「このまま寝室に行くよ。捕まってて」

「!! 」




あろう事か、真紘さん、自身を私の中に収めたまま私を抱えて歩き出した。

ちょっ、ちょっと!! 真紘さんっ!? 

抗議の声を挙げたいけれど、挙がるは甘やかな声ばかり。



「あっ、ダメぇっ……。それ、駄目っっ!! ささるぅっ、おっ、奥まで、くるぅっ!? 」



一歩一歩の歩みが、振動が、私に未知の快楽を与える。


それが、私には怖くて。

私は真紘さんが与えてくれる甘やかな快楽を、感受しつつ身体を震わ     せた。

真紘さんだから、大丈夫。

感じても大丈夫。




「結芽………。ほんと、お前って良いオンナ。俺までイキそうになったよ……」



寝室に到着する頃、私は何度もイって気を失っていた。





 









真紘side🌙



「んっ……んんっ……」



漸く結芽の意識が戻った。

愛しい、愛しい、俺の結芽。

声にはしなかった。

けれど、口にはした。




──好きだ──




その言葉。

もう、バラそうか。

初めから結芽を結芽として抱いていた事を。

亜依の身代わりでは無かった事を。

今もお前を愛している。




「んんっ…………真紘さぁんっ……」

「結……芽っ………はあっ……………」




結芽が起きるまで、緩く緩急を付けていた律動を徐々に早めて行く。




「俺、まだイッて無いから…………。一緒にイッて」

「あんっ……ああ……はあっ……………」




息も絶え絶え、結芽がこくこくと頷く。

はあっ、結芽の中、あったかくて気持ちいい。

きゅうきゅう締め付けられて結芽も同じ思いでいる事を知る。




「結芽…………。イける? 」

「真紘…さぁん……イッて……。あっ……イクッ………」

「くっ……俺もっ! 」




俺は、結芽がイクのを見届けて、彼女の再奥を穿った。

と、同時に自身引き抜こうとした。

生でシても、最近は、専ら外に出す。

結芽の事を考えて。

でも、今日は…………。




「駄目だ、結芽、力抜け!? 」




引っ張り出せない。

結芽が雁字搦めで俺を包み込んでいる。

脚は腰に絡み着いて、尚一層最奥へと導かれた。




「駄目だ! 出るっ! 」

「出して! 中に! 真紘さんっ! 奥に頂戴っ!! 」




俺は我慢出来ずに結芽の中でイッた。

今日に限って、大量に結芽の中に精子を注ぎ込んでしまう。

急速にその質量を減らしていく俺の分身を結芽の身体は、くわえ込んだまま離さないと言うように、うねっていた。

 
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