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娼婦と涙
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夜はすっかりと更けていた。深夜の町はしんと静まり返っている。大通りから外れた細い路地をのしのしとザイクスが無言で歩く。
「ねえ、降ろしてくれない?」
何度目になるかわからない願いを口にする。無言でじろりと睨まれ、仕方がないと息を吐いて再度ザイクスに体を預けた。
今、私はザイクスの左腕に抱えられている。お姫様抱っこというものではなく、片腕で軽々と子供を抱えるように。細いといっても成人の女性だ。重いはずなのに、そんな素振りは全く見せない。太い腕はしっかりと私を支えていて安定感がある。それでも歩いていれば揺れるから、ザイクスの首に腕を回して落ちないように体を支えている。ザイクスの右腕も腰に回されて支えてくれているが、見方によっては逃がさないように巻き付いているようにも見えた。
同じように杯を交わした男とは到底思えない。私より酒豪の人を初めて見た。
飲み比べの勝負が終わって気が抜けたのか、体は私の言うことを全く聞いてくれなくなった。頭がふらついて足が立たず、無理に歩こうとすれば千鳥足となってあちこちにぶつかる始末。その結果、ザイクスに抱えられることになった。
満足に動けない私に代わって、店での支払いも結局ザイクスがしてくれた。私は一銭も出していない上に抱っこされている状態。体の自由はきかなくとも、頭はしっかりとしている。この状況が耐えられなくなって何度か下ろすように催促したが、全く聞いてくれる様子はない。
「ねえ、どこに向かってるの?」
店を出てからかなりの時間がたっていた。当てもなくフラフラと歩いているようには見えず、どこかに向かっているのだろうがその目的地がわからない。聞いてみればザイクスはピタリと歩みを止めた。
「どこに向かってる?」
「それは私が聞いてるのよ。酔ってるの? 帰る道がわからないの?」
「酔ってないし、帰り道がわからないわけじゃない。考えごとしながら歩いてたから、別に目的があって歩いてたわけじゃないんだ」
「何それ。まあ、いいわ。じゃあどこか適当な宿に入って、さっさと済ませましょうよ」
「……済ませる」
「そうよ。そのために勝負を吹っかけてきたんでしょ? あなたが勝ったんだから、私の体を思う存分好きにしたらいいわ」
ザイクスは驚いたように私を見つめてごくりと生唾を飲み込んだ。
「確かに俺が勝ったらお前をもらうと言ったが、その……いいのか、本当に」
「今更何言ってるのよ。私はそのつもりで勝負を受けたんだけど。負けたのは本当に悔しいけど、一晩付き合うくらいどうということはないわ」
「…………」
「言ってなかったけど、私娼婦なのよ。だから男遍歴が一人増えるくらいどうってことないわ」
「娼婦……」
「処女じゃなくて残念だった?」
「別に娼婦だろうが何だろうが、ロジーはロジーだろ。関係ない」
まっすぐに見てくる黄色の瞳に偽りを語っている影はない。私は急に罪悪感を覚えた。まだ彼に病気のことを話していない。感染しないし目立たないからバレることはないかもしれないが、ザイクスに黙ったままでいるのが心苦しくなってきた。
「私……まだあなたに言ってないことがある」
「なんだ」
話そうと思っていたはずのに、いざ話すとなると言葉に詰まった。私は無理やりザイクスから視線を引きはがす。それでもザイクスの視線は外れず、私は小さく息を吐いた。
「肌白《きはく》って病を患ってるの。皮膚病の一種で人にはうつらないし、命にかかわる病じゃないけど……嫌がる人は多い」
視線を逸らしているからザイクスがどんな顔をしているのかわからない。ただ、長い沈黙が流れた。
「黙っててごめんなさい」
病気持ちだと言わずに抱かれようとしたこと怒っているだろうか。触れている肌が気持ち悪いと思っているのかもしれない。どんな顔をしているのか気になる。けれど病気が発覚した後の娼婦仲間の視線を思い出せば、確かめる勇気なんか出ない。
長い沈黙の後、深いため息がザイクスからこぼれた。
私は自嘲の笑みを浮かべた。ザイクスはきっと呆れたのだろう。病気持ちとわかれば、抱きたいと思えなくなる。馬鹿にするなと放り出されなかっただけマシだ。
私は身じろぎした。ザイクスの腕から降りようと腰の位置を変えると、逆に抱きこまれた。逃がすまいとする腕に、また自嘲の笑みが浮かぶ。私を抱けなくなったから、他の方法での補填を考えてるんだろう。その答えが出る前に私に逃げられたら困るに決まってる。
「金貨を三枚渡すわ」
背に回された腕がピクリと振るえる。
私の一日の稼ぎが金貨一枚。先ほどの店の飲み代や詫び料を含めての値段だ。手持ちのお金を考えれば痛い出費だが、勝負に負けたのに自身の体を差し出すこともできない私ができるのはこれくらいしかない。
「それで勘弁してくれない?」
「何の話だ」
「私を抱けなくなったから、その代わりにお金を渡そうって言ってるの」
「抱けない? なぜ」
「だから、私は病気持ちで――」
「ただの皮膚病だろ。そんなことでお前を諦めるわけがない」
私は目を見開いた。抜けるような白い肌の中でも、さらに白く変色した皮膚。それを見るたびに、ただの皮膚病だと自分に言い聞かせてきたが、他人からそう言われたのは初めてだ。
「……気持ち悪いでしょ」
「感染しないし、治す薬もある。諦める理由にならない」
「だって――」
「気持ち悪いと誰かに言われたのか」
「っ!」
言葉に詰まって思わず顔を逸らせた。
肌が白く変色していく。それは一気に変わるのではなく、徐々に広がっていき肌はまだら模様となる。見立ちにくいが、鏡でよくよく見ればわかる。自分でも気持ち悪いと思うのに、他人の目なら尚更だろう。
病気がバレてからの半日、汚いものでも見るような蔑んだ視線に晒された。
稼ぎ頭の私を貴族をもてなすかのように媚へつらってきた下働きの者たちでさえ、侮蔑の表情でヒソヒソと囁きあう。大声で私を非難し侮辱する言葉を吐き捨てる娼婦仲間もいた。
娼婦だと後ろ指を指されようと、病気だと口汚く罵られようと、私は常に毅然とした態度でそれを受けた。泥水を啜るような生活をしたことのない者たちに、病についての知識のない馬鹿な奴らに負けてなるものかと胸を張っていた。負ければ体だけでなく必死に突っ張ていた心が折れてしまうと思ったから。
どんなことがあっても歯を食いしばって余裕の笑みを見せていたけれど、一度負けを経験すると途端に心は弱くなる。気丈にふるまうためにかけていた心のヴェールは、負けを認めたせいであっけなく剥がされていた。そこに過去の理不尽な口汚い罵り、皮肉、嫌味、嘲りといった言葉の暴力と、偏見、侮蔑、辛辣な悪意のある視線が思い起こされて、心に黒い棘となって刺さり血の涙を流す。それでもどうにか体面を保とうと、唇を引き拳を強く握りしめた。
「その様子だと、今まで傷つくこともたくさん言われたんだろ。だが俺はロジーが娼婦でも関係ないし、病気でも気にしない。ロジーはとても綺麗だ」
優しい言葉が降ってくる。その声には過去の私に向けられたどれとも違っていて、労りだけが感じられた。体に触れている腕は離れず、ゆっくりと背中を撫でさすってくれる。白い白斑のある背中を。
少しずつ少しずつ広がっている白い色。鏡を見るたびに大丈夫だと言い聞かせても、確実に広がっていく病。
病気が周りにバレてから、娼婦仲間でさえ気持ち悪いと蔑みの眼差しを向けてきた。誰も私に近づくことさえしなかった。
——それが本当は、とても辛かった。
震える口元を隠そうと手で覆う。
目の奥が熱くなる。それを隠すために顔を覆えば、今度が体が震えた。喉からこらえきれない嗚咽が漏れて、それを噛みしめると頭に大きな手が乗った。
「大丈夫だ。俺がお前のそばにいる」
低く耳にもたらされた言葉。誰も言ってくれなかった言葉。
強くなければ生きられなかった。弱い自分を誰にも知られないようにと、自分さえだまして生きてきた。いつでも背筋を伸ばして、強い女を演じていた。そうしなければすべてに絶望し、立つことさえできなくなると思ったから。
今まで弱さを見られたことはなかった。負けたことなど一度もなかった。いつでも背伸びして耐え忍んでいた気持ちが、ザイクスとの勝負に負けたことで簡単に崩れた。
けれど同時に嬉しかった。
ああ、私はこの言葉が欲しかったのだ。
ただそばにいるという約束が欲しかった。ただの皮膚病だと言って、大丈夫だと言ってほしかった。
私はザイクスの胸の中で、子供のように泣き続けた。
「ねえ、降ろしてくれない?」
何度目になるかわからない願いを口にする。無言でじろりと睨まれ、仕方がないと息を吐いて再度ザイクスに体を預けた。
今、私はザイクスの左腕に抱えられている。お姫様抱っこというものではなく、片腕で軽々と子供を抱えるように。細いといっても成人の女性だ。重いはずなのに、そんな素振りは全く見せない。太い腕はしっかりと私を支えていて安定感がある。それでも歩いていれば揺れるから、ザイクスの首に腕を回して落ちないように体を支えている。ザイクスの右腕も腰に回されて支えてくれているが、見方によっては逃がさないように巻き付いているようにも見えた。
同じように杯を交わした男とは到底思えない。私より酒豪の人を初めて見た。
飲み比べの勝負が終わって気が抜けたのか、体は私の言うことを全く聞いてくれなくなった。頭がふらついて足が立たず、無理に歩こうとすれば千鳥足となってあちこちにぶつかる始末。その結果、ザイクスに抱えられることになった。
満足に動けない私に代わって、店での支払いも結局ザイクスがしてくれた。私は一銭も出していない上に抱っこされている状態。体の自由はきかなくとも、頭はしっかりとしている。この状況が耐えられなくなって何度か下ろすように催促したが、全く聞いてくれる様子はない。
「ねえ、どこに向かってるの?」
店を出てからかなりの時間がたっていた。当てもなくフラフラと歩いているようには見えず、どこかに向かっているのだろうがその目的地がわからない。聞いてみればザイクスはピタリと歩みを止めた。
「どこに向かってる?」
「それは私が聞いてるのよ。酔ってるの? 帰る道がわからないの?」
「酔ってないし、帰り道がわからないわけじゃない。考えごとしながら歩いてたから、別に目的があって歩いてたわけじゃないんだ」
「何それ。まあ、いいわ。じゃあどこか適当な宿に入って、さっさと済ませましょうよ」
「……済ませる」
「そうよ。そのために勝負を吹っかけてきたんでしょ? あなたが勝ったんだから、私の体を思う存分好きにしたらいいわ」
ザイクスは驚いたように私を見つめてごくりと生唾を飲み込んだ。
「確かに俺が勝ったらお前をもらうと言ったが、その……いいのか、本当に」
「今更何言ってるのよ。私はそのつもりで勝負を受けたんだけど。負けたのは本当に悔しいけど、一晩付き合うくらいどうということはないわ」
「…………」
「言ってなかったけど、私娼婦なのよ。だから男遍歴が一人増えるくらいどうってことないわ」
「娼婦……」
「処女じゃなくて残念だった?」
「別に娼婦だろうが何だろうが、ロジーはロジーだろ。関係ない」
まっすぐに見てくる黄色の瞳に偽りを語っている影はない。私は急に罪悪感を覚えた。まだ彼に病気のことを話していない。感染しないし目立たないからバレることはないかもしれないが、ザイクスに黙ったままでいるのが心苦しくなってきた。
「私……まだあなたに言ってないことがある」
「なんだ」
話そうと思っていたはずのに、いざ話すとなると言葉に詰まった。私は無理やりザイクスから視線を引きはがす。それでもザイクスの視線は外れず、私は小さく息を吐いた。
「肌白《きはく》って病を患ってるの。皮膚病の一種で人にはうつらないし、命にかかわる病じゃないけど……嫌がる人は多い」
視線を逸らしているからザイクスがどんな顔をしているのかわからない。ただ、長い沈黙が流れた。
「黙っててごめんなさい」
病気持ちだと言わずに抱かれようとしたこと怒っているだろうか。触れている肌が気持ち悪いと思っているのかもしれない。どんな顔をしているのか気になる。けれど病気が発覚した後の娼婦仲間の視線を思い出せば、確かめる勇気なんか出ない。
長い沈黙の後、深いため息がザイクスからこぼれた。
私は自嘲の笑みを浮かべた。ザイクスはきっと呆れたのだろう。病気持ちとわかれば、抱きたいと思えなくなる。馬鹿にするなと放り出されなかっただけマシだ。
私は身じろぎした。ザイクスの腕から降りようと腰の位置を変えると、逆に抱きこまれた。逃がすまいとする腕に、また自嘲の笑みが浮かぶ。私を抱けなくなったから、他の方法での補填を考えてるんだろう。その答えが出る前に私に逃げられたら困るに決まってる。
「金貨を三枚渡すわ」
背に回された腕がピクリと振るえる。
私の一日の稼ぎが金貨一枚。先ほどの店の飲み代や詫び料を含めての値段だ。手持ちのお金を考えれば痛い出費だが、勝負に負けたのに自身の体を差し出すこともできない私ができるのはこれくらいしかない。
「それで勘弁してくれない?」
「何の話だ」
「私を抱けなくなったから、その代わりにお金を渡そうって言ってるの」
「抱けない? なぜ」
「だから、私は病気持ちで――」
「ただの皮膚病だろ。そんなことでお前を諦めるわけがない」
私は目を見開いた。抜けるような白い肌の中でも、さらに白く変色した皮膚。それを見るたびに、ただの皮膚病だと自分に言い聞かせてきたが、他人からそう言われたのは初めてだ。
「……気持ち悪いでしょ」
「感染しないし、治す薬もある。諦める理由にならない」
「だって――」
「気持ち悪いと誰かに言われたのか」
「っ!」
言葉に詰まって思わず顔を逸らせた。
肌が白く変色していく。それは一気に変わるのではなく、徐々に広がっていき肌はまだら模様となる。見立ちにくいが、鏡でよくよく見ればわかる。自分でも気持ち悪いと思うのに、他人の目なら尚更だろう。
病気がバレてからの半日、汚いものでも見るような蔑んだ視線に晒された。
稼ぎ頭の私を貴族をもてなすかのように媚へつらってきた下働きの者たちでさえ、侮蔑の表情でヒソヒソと囁きあう。大声で私を非難し侮辱する言葉を吐き捨てる娼婦仲間もいた。
娼婦だと後ろ指を指されようと、病気だと口汚く罵られようと、私は常に毅然とした態度でそれを受けた。泥水を啜るような生活をしたことのない者たちに、病についての知識のない馬鹿な奴らに負けてなるものかと胸を張っていた。負ければ体だけでなく必死に突っ張ていた心が折れてしまうと思ったから。
どんなことがあっても歯を食いしばって余裕の笑みを見せていたけれど、一度負けを経験すると途端に心は弱くなる。気丈にふるまうためにかけていた心のヴェールは、負けを認めたせいであっけなく剥がされていた。そこに過去の理不尽な口汚い罵り、皮肉、嫌味、嘲りといった言葉の暴力と、偏見、侮蔑、辛辣な悪意のある視線が思い起こされて、心に黒い棘となって刺さり血の涙を流す。それでもどうにか体面を保とうと、唇を引き拳を強く握りしめた。
「その様子だと、今まで傷つくこともたくさん言われたんだろ。だが俺はロジーが娼婦でも関係ないし、病気でも気にしない。ロジーはとても綺麗だ」
優しい言葉が降ってくる。その声には過去の私に向けられたどれとも違っていて、労りだけが感じられた。体に触れている腕は離れず、ゆっくりと背中を撫でさすってくれる。白い白斑のある背中を。
少しずつ少しずつ広がっている白い色。鏡を見るたびに大丈夫だと言い聞かせても、確実に広がっていく病。
病気が周りにバレてから、娼婦仲間でさえ気持ち悪いと蔑みの眼差しを向けてきた。誰も私に近づくことさえしなかった。
——それが本当は、とても辛かった。
震える口元を隠そうと手で覆う。
目の奥が熱くなる。それを隠すために顔を覆えば、今度が体が震えた。喉からこらえきれない嗚咽が漏れて、それを噛みしめると頭に大きな手が乗った。
「大丈夫だ。俺がお前のそばにいる」
低く耳にもたらされた言葉。誰も言ってくれなかった言葉。
強くなければ生きられなかった。弱い自分を誰にも知られないようにと、自分さえだまして生きてきた。いつでも背筋を伸ばして、強い女を演じていた。そうしなければすべてに絶望し、立つことさえできなくなると思ったから。
今まで弱さを見られたことはなかった。負けたことなど一度もなかった。いつでも背伸びして耐え忍んでいた気持ちが、ザイクスとの勝負に負けたことで簡単に崩れた。
けれど同時に嬉しかった。
ああ、私はこの言葉が欲しかったのだ。
ただそばにいるという約束が欲しかった。ただの皮膚病だと言って、大丈夫だと言ってほしかった。
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