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Extra3:幸せのいろどり ―透side―
(14)*
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「あーーーーッ!」
その衝撃に、直くんは背中を反らせ、高く悲鳴のような声をあげる。
初めてそこに、男の欲を受け入れて、痛みが伴わない筈はない。
もっと優しくしたいのに……。
無我夢中になってしまった大人気のない自分が情けない。
きつく締め付けてくる熱い感触に、吐息が零れる。
「全部挿ったよ……」
痛みを堪える直くんの薄く開いた唇に、キスを落としながら囁いた。
「直の中……、凄く熱い。俺、もたないかも……」
何度もその唇を啄ばみながら、途切れ途切れに正直に白状する。
「透さんのも、凄く熱い……」
痛い筈なのに、苦しい筈なのに、直くんはそう言いながら、どこか嬉しそうに目を細め微笑んだ。
その表情に、胸が締め付けられるような想いが込み上げてくる。
――愛おしくて堪らない……。
「直、その顔、凄くそそる」
気持ちのままに抱きしめて、唇を重ねた。そうすれば、想いが伝わるような気がして。
唇が離れると、潤んだ瞳で俺を見上げて、直くんは腕を俺の首に絡めて引き寄せて、肩から鎖骨へ滑るように口付けを落とす。
「……っ」
そんな事をされると、直くんも少しは俺の事を好きなのかも……なんて、錯覚をしてしまう。
――淡い期待は、後で必ず裏切られてしまうのに。
直くんの汗ばんだ背中を抱きしめながら「直、もう動いていい?」と耳元で囁いて、ゆっくりと、俺のと直くんの中を馴染ませるように律動する。
「ん、ん……ッ、ん、」
「痛い?」
「だいじょーぶ……」
確かに痛みだけではない直くんの表情や、段々速まる律動の中、動きに合わせて漏れる声、柔らかく蕩けて半身に絡み付いてくるような熱い感触も……全てが愛おしく、全てが自分のものだと思いたかった。
――今、だけでも……と。
動きながらキスを交わして「直……っ」と、その瞳に見つめて欲しくて名前を呼ぶ。
閉じた瞼を開いて見つめてくる潤んだ瞳。
思わず期待をしてしまう心を誤魔化したくて。直くんの感じるところへ、グラインドしながら突き上げた。
「ああっ! そこッ……ああ!」
「これ、気持ちいい?」
「あ……っ、んッ……ん……ッ! 気持ち……いいッ」
身体を揺さぶられながら俺に伸ばしてくる手が、俺の事を必要だと、思ってくれていると期待してしまう。
直くんが快楽を貪って、俺との行為を忘れられなくなればいい。
愛なんて無くても、また俺と逢いたいと思ってくれたら……それでいい。
――そんな事を考える俺は、卑怯な大人で。
直くんの手を取って、引き上げて、膝の上に乗せて向かい合う。
深い処を突き上げると、直くんが俺の動きに合わせて腰を揺らした。
お互いの身体を揺らしながら咥内を貪るようなキスを交わして、淡い期待などもう考えないように、ただ快楽だけを求めた。
「あッ……! だめ……ッそれッ……イキそッ……!」
腰を動かしながら直くんの前に手を伸ばして、射精を促す。
「イッていいよ……、俺もイく……っ」
直くんの腰が、ひくひくと痙攣するように震えて、肌に熱い雫が飛び散る。
その瞬間、中で締め付けて纏わりついてくる直くんの最奥へ、俺も欲を吐き出していた。
その衝撃に、直くんは背中を反らせ、高く悲鳴のような声をあげる。
初めてそこに、男の欲を受け入れて、痛みが伴わない筈はない。
もっと優しくしたいのに……。
無我夢中になってしまった大人気のない自分が情けない。
きつく締め付けてくる熱い感触に、吐息が零れる。
「全部挿ったよ……」
痛みを堪える直くんの薄く開いた唇に、キスを落としながら囁いた。
「直の中……、凄く熱い。俺、もたないかも……」
何度もその唇を啄ばみながら、途切れ途切れに正直に白状する。
「透さんのも、凄く熱い……」
痛い筈なのに、苦しい筈なのに、直くんはそう言いながら、どこか嬉しそうに目を細め微笑んだ。
その表情に、胸が締め付けられるような想いが込み上げてくる。
――愛おしくて堪らない……。
「直、その顔、凄くそそる」
気持ちのままに抱きしめて、唇を重ねた。そうすれば、想いが伝わるような気がして。
唇が離れると、潤んだ瞳で俺を見上げて、直くんは腕を俺の首に絡めて引き寄せて、肩から鎖骨へ滑るように口付けを落とす。
「……っ」
そんな事をされると、直くんも少しは俺の事を好きなのかも……なんて、錯覚をしてしまう。
――淡い期待は、後で必ず裏切られてしまうのに。
直くんの汗ばんだ背中を抱きしめながら「直、もう動いていい?」と耳元で囁いて、ゆっくりと、俺のと直くんの中を馴染ませるように律動する。
「ん、ん……ッ、ん、」
「痛い?」
「だいじょーぶ……」
確かに痛みだけではない直くんの表情や、段々速まる律動の中、動きに合わせて漏れる声、柔らかく蕩けて半身に絡み付いてくるような熱い感触も……全てが愛おしく、全てが自分のものだと思いたかった。
――今、だけでも……と。
動きながらキスを交わして「直……っ」と、その瞳に見つめて欲しくて名前を呼ぶ。
閉じた瞼を開いて見つめてくる潤んだ瞳。
思わず期待をしてしまう心を誤魔化したくて。直くんの感じるところへ、グラインドしながら突き上げた。
「ああっ! そこッ……ああ!」
「これ、気持ちいい?」
「あ……っ、んッ……ん……ッ! 気持ち……いいッ」
身体を揺さぶられながら俺に伸ばしてくる手が、俺の事を必要だと、思ってくれていると期待してしまう。
直くんが快楽を貪って、俺との行為を忘れられなくなればいい。
愛なんて無くても、また俺と逢いたいと思ってくれたら……それでいい。
――そんな事を考える俺は、卑怯な大人で。
直くんの手を取って、引き上げて、膝の上に乗せて向かい合う。
深い処を突き上げると、直くんが俺の動きに合わせて腰を揺らした。
お互いの身体を揺らしながら咥内を貪るようなキスを交わして、淡い期待などもう考えないように、ただ快楽だけを求めた。
「あッ……! だめ……ッそれッ……イキそッ……!」
腰を動かしながら直くんの前に手を伸ばして、射精を促す。
「イッていいよ……、俺もイく……っ」
直くんの腰が、ひくひくと痙攣するように震えて、肌に熱い雫が飛び散る。
その瞬間、中で締め付けて纏わりついてくる直くんの最奥へ、俺も欲を吐き出していた。
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