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四十二話 電話の声

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 学生の頃、私は友達と夜電話するのが日課になっていた。
 他愛も無い、くだらない話。
 それが楽しかった。

 ある日、いつものように電話をしていた。
「本当にテストやばいかも」
「大丈夫だよ。なんとかなるよ。」

 すると、友達の声とは違う声が聞こえ始めた。
「それでさぁ…アッッ」
 こんな感じで、呻き声のようなのが聞こえた。

 「ごめん。近くに誰かいる?」
「居ないよ。ウッ。なんで?」

 やはり友人では無い何かがいるようだった。
 
 友達にこのことを話すのも申し訳ないと思い、私はとりあえず友人に寝るからと適当な理由を付けて電話を切った。

 「ウッ、アッッ」
 だが、電話を切っても呻き声は聞こえる。

 後ろを見ると、大きく口を開けた灰色の顔色の男がいた。
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