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三十八話 目覚まし時計を止めたのは?

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 ジリリリ
 ジリリリ
 ジリリリ

 目覚まし時計が鳴っている。
 だけど、最近この頃朝は肌寒くなってきて布団から手が伸びない。

 ジリリ…

 あれ?止まった?
 いつもはもっと鳴っていた気がする。

 とは思いつつまた寝てしまった。

 ジリリリ
 ジリリリ
 ジリリリ

 また鳴ったよ。
 私は止めようと時計に手を伸ばした。

 暗くてよく分からなかったが、時計では無い温もりを感じた。
 思わず手を離した。

 段々と目が慣れてきた。

 そして、時計にある真っ白な手を見た瞬間失神した。
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