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七話 ガチャガチャ

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とある駄菓子屋はいつも繁盛していた。
近くに公園があるから子供が多いという理由もあるが、一番は店の前にガチャガチャが理由だった。

そのガチャガチャを回して、中から未来の自分の写真が出て来るというもの。
興味本位で引く子供も入れば、大人も引くことがある。

しかし、そのガチャガチャはある日を境にぶっ壊れたのだ。

一人の中学生男子がガチャガチャの中から出てきたものを見て、いきなりそのガチャガチャを蹴ったのだ。
何故中学生男子はガチャガチャを蹴ったのか。
それは中から、自分の母親が惨い殺され方をしている写真が出てきたからだ。

もちろん、中学生男子の母親はまだ生きている。
と、思ったのだが、家に帰るとそっくりそのまま写真の状態で母親は殺されていたのだ。

その事件があってからそのガチャガチャを引くと、誰か一番親しい人が殺されることがみんなに知られた。
 
だが、駄菓子屋の店主はガチャガチャを撤去しなかった。
なぜかは分からない。


今でも興味本位で引く人もいるが、大体がヒステリックを起こしてしまう。

駄菓子屋の前のガチャガチャには注意した方がいいですね。







幽霊が現れる気配なし!
この話は若干闇芝居を参考にしました。
(問題があれば直ぐに消します)
次回もお楽しみに~
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