84 / 92
コロコロ焼肉店
しおりを挟む
『コロコロ焼肉店』は移転を脅威のペースで繰り返し、現在どこに出店しているのか誰も分からないという。
ホームページも無く、情報はサイコロステーキ専門店との情報しかない。
コロコロ焼肉店に行った人のインターネットの記事は何故か軒並み削除されるという不可解な事態も起きており、コロコロ焼肉店に入った人は何らかの危険が及ぶとされていた。
しかし、ジャーナリストの石井隆明氏がコロコロ焼肉店に潜入したことを雑誌の特集で前編後編で分けて公表した。コロコロ焼肉店の真実は世間に瞬く間に広まった。
ここからは石井隆明氏の雑誌から引用したものになる。
─────────────────────
コロコロ焼肉店が世田谷区に出店したとの情報提供を受けた我々一行は、ボイスレコーダーを忍ばせ潜入することにした。
○○日の午後7時に潜入した。
コロコロ焼肉店は世田谷区の中心部の閑静な住宅街にぽつんと存在していた。一見すると倉庫のようだが、たしかに小さくコロコロ焼肉店と書かれた看板があった。
店内に入ると真っ先に違和感を感じた。
建物の外見と広さが明らかに違うのだ。建物の大きさにあっていない店内。
唖然とする一行に店員がやってきた。
黒いエプロンを付けた清潔感のある青年が案内してくれた。
どうやらこの店は全個室のようだ。靴が並べられている個室があることから他にも客がいることがわかった。
メニューを見た我々は驚愕した。
『国産人肉サイコロステーキセット』
先程からの違和感も相まってどんどん心臓の鼓動が激しくなるのを感じた。
「ご注文はお決まりですかね?」
先程の店員が来た。我々は人数分そのセットを頼んだ。
ドリンクは見たことの無いものばかりで皆水を飲んでいた。
ついに品が届いたのだが、明らかに肉の色が着色されているのだ。遠目で見ると非常に美味しそうなサイコロステーキなのだが、よく見ると何かがおかしい。
とりあえずサイコロステーキを焼くことに。
店内BGMのジャズがここまで不気味に感じることはこの先ないだろう。
ついに実食の時。意を決して私は肉を口に入れた。
「意外と美味いぞ」
一行も同じような反応だった。
ジューシーでとろける肉だった。しかし、牛肉とも豚肉ともどの肉にも属さない変な味が微かにする。
バクバク食っているうちに食べ尽くしてしまった。
私ともう一人のメンバーでトイレに行った。その時とんでもないものを目撃する。
続きは後編で!
─────────────────────
しかし、後編が出るのを前に石井隆明氏は不審死を遂げている。
この一件からコロコロ焼肉店の噂は不自然な程にやんだという。
※この物語はフィクションです
ホームページも無く、情報はサイコロステーキ専門店との情報しかない。
コロコロ焼肉店に行った人のインターネットの記事は何故か軒並み削除されるという不可解な事態も起きており、コロコロ焼肉店に入った人は何らかの危険が及ぶとされていた。
しかし、ジャーナリストの石井隆明氏がコロコロ焼肉店に潜入したことを雑誌の特集で前編後編で分けて公表した。コロコロ焼肉店の真実は世間に瞬く間に広まった。
ここからは石井隆明氏の雑誌から引用したものになる。
─────────────────────
コロコロ焼肉店が世田谷区に出店したとの情報提供を受けた我々一行は、ボイスレコーダーを忍ばせ潜入することにした。
○○日の午後7時に潜入した。
コロコロ焼肉店は世田谷区の中心部の閑静な住宅街にぽつんと存在していた。一見すると倉庫のようだが、たしかに小さくコロコロ焼肉店と書かれた看板があった。
店内に入ると真っ先に違和感を感じた。
建物の外見と広さが明らかに違うのだ。建物の大きさにあっていない店内。
唖然とする一行に店員がやってきた。
黒いエプロンを付けた清潔感のある青年が案内してくれた。
どうやらこの店は全個室のようだ。靴が並べられている個室があることから他にも客がいることがわかった。
メニューを見た我々は驚愕した。
『国産人肉サイコロステーキセット』
先程からの違和感も相まってどんどん心臓の鼓動が激しくなるのを感じた。
「ご注文はお決まりですかね?」
先程の店員が来た。我々は人数分そのセットを頼んだ。
ドリンクは見たことの無いものばかりで皆水を飲んでいた。
ついに品が届いたのだが、明らかに肉の色が着色されているのだ。遠目で見ると非常に美味しそうなサイコロステーキなのだが、よく見ると何かがおかしい。
とりあえずサイコロステーキを焼くことに。
店内BGMのジャズがここまで不気味に感じることはこの先ないだろう。
ついに実食の時。意を決して私は肉を口に入れた。
「意外と美味いぞ」
一行も同じような反応だった。
ジューシーでとろける肉だった。しかし、牛肉とも豚肉ともどの肉にも属さない変な味が微かにする。
バクバク食っているうちに食べ尽くしてしまった。
私ともう一人のメンバーでトイレに行った。その時とんでもないものを目撃する。
続きは後編で!
─────────────────────
しかし、後編が出るのを前に石井隆明氏は不審死を遂げている。
この一件からコロコロ焼肉店の噂は不自然な程にやんだという。
※この物語はフィクションです
1
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
【本当にあった怖い話】
ねこぽて
ホラー
※実話怪談や本当にあった怖い話など、
取材や実体験を元に構成されております。
【ご朗読について】
申請などは特に必要ありませんが、
引用元への記載をお願い致します。
意味がわかると怖い話
邪神 白猫
ホラー
【意味がわかると怖い話】解説付き
基本的には読めば誰でも分かるお話になっていますが、たまに激ムズが混ざっています。
※完結としますが、追加次第随時更新※
YouTubeにて、朗読始めました(*'ω'*)
お休み前や何かの作業のお供に、耳から読書はいかがですか?📕
https://youtube.com/@yuachanRio
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる