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「今日も面白いスレッドはあるかなぁ~」
俺は武藤 勝矢、引きこもりの二十七歳だ。俺は大学には行ったが、就職に失敗し、そのまま数年が経ちこんな引きこもりになってしまったのだ。
「勝矢~、散歩くらい行ってきたらどうなの?」
一階から母の声が聞こえる。
「久しぶりにマックでも行くか」
一応服装は整えて外へ出た。今は平日の十時でまともなやつだったら会社とか作業場にいるのかなぁと考えてしまう。
久しぶりの外出から帰ると、いつも通りまたネット掲示板を見ていた。
「ん?これは面白そうだな」
そのスレッドの名前は、『廃墟潜入できるやつおらんか』というものだった。俺は興味本意でそのスレッドに入った。それがあの恐ろしい出来事になるとは知らずに。
書き込みはすでに100件ほどされていた。
自慢じゃないが、タイピングの速度だけはかなり早い。まぁ、こんだけ引きこもっていれば当たり前か。一番新しい投稿は、
『おいおい、ダチから聞いたんだけどよぉ、○○県の○○市でやばい廃墟があるらしいぞ』
というものだった。
「あれ?これうちと結構近いぞ...」
その投稿が本当ならうちの近くにそのやばい廃墟があることになる。
『何がやばいんだ?』
すかさず俺は聞いた?
『俺のダチが言うには、あそこの廃墟に入ったやつが精神的におかしくなって、自分で首絞めて死んじまったらしい』
『おいおいw 作り話はやめろよw』
と俺は書き込むと、
『決して嘘じゃねぇぞ。本当に死んだんだってさ。』
俺はこの書き込みを見て少し鳥肌が立った。今の時刻は午後一時。日はほぼ真上にある。
「行ってみるか...」
俺はあの廃墟に行ってみることにした。本当にあるかどうかはわからないが、とてつもなく好奇心を刺激された気がした。
「あら、珍しいじゃない。こんなに外に出るなんて。」
母が煽るような口調で言ってきた。
「気が変わったんだよ」
ぶっきらぼうに母に話した。
今日二回目の外出だ。こんなに日光を浴びた日は久しぶりだなと思いながら、例の廃墟に向かう。
「ここか...」
家から約十分歩いたところに廃墟があったのだ。俺は本当に廃墟があるとは思っていなく、かなりびっくりした。それと同時に興奮してきていた。外観の写真を撮り、スレッドに投稿した。
『来てやったぜ』
すぐにスレ内は盛り上がった。
『うぉーーー』
『ガチで行ったのかwww』
『もちろん中に入るよな!』
俺はまるで讃えられているヒーローみたいな感じだなと思った。
もちろん、ここまで来たなら中に入ってやる。まぁこの時間だったらまだ怖くはないだろう。そう思った俺は、廃墟の中に潜入することにした。
廃墟は平家造りの昔ながらの木造の家。割れた窓ガラスや、穴が空いた床、ボロボロの柱を見るに、おそらくかなり築年数は経っているだろう。
廃墟には簡単に侵入できた。玄関らしきドアを開けると、すぐそばの棚の上に日本人形が置いてあった。
「結構怖いなぁ」
俺はそう言いながらスレッドに写真を投稿した。
『うお!まじで入ったのか!』
『もう引き返せないなw』
みんなからすぐに書き込みが来る。すると、
『おい!お前も死にたいのか!早く逃げろ!』
と、この廃墟の場所を書き込んだ人からこんなのがきた。おいおい、お前が書き込んだんだろうに...。
俺はこの書き込みの忠告を無視して先へ進んだ。
家の中は窓はほとんど割れているため、日がはいりまくって明るい。今のところ怖いところは全くない。
「うわぁ!!」
油断していたら廊下の何かにつまづいてしまった。
「結構痛いなぁ。ん、あ、ああああ嘘だろ!」
床にある穴に足を囚われたのに気づいた瞬間、穴の間から真っ白な顔が見えたのだ。
「うわぁぁぁぁーーー!!!!」
すぐに玄関に向かう。しかし、何かに足を掴まれているため思うように走れなかった。
「くそ!絶対に足元は見ちゃいけない!」
そう自分に言い聞かせて玄関まで向かった。多分この時に足元を見ていなくて正解だったんだろうな。
「ウヴウウウ」
この唸り声は外に出るまでずっと続いた。
なんとか外へ逃げることができた。だが、俺は自分の足元を見て驚愕した。
「これは、やばいぞ.........」
俺の足は血が滲むほどに掴まれた跡があり、どんどん紫色に変色していた。俺は急いで病院へ向かった。
俺の足には、猫しか持っていないというウイルスが入って紫色に変色してしまったそうだ。
病院から出るともう五時になっていた。
『まじでやばかったんだ...』
俺は家まで帰る道中に今日の出来事をスレッドに書き込み続けた。すると、
『お前、足を掴まれた時に下を見たか?』
とあいつに書き込みをされ、
『いいや、見てない』
と言うと、
『お前は助かったな。自分の運の良さに感謝しとけ』
と言いあいつはスレを離れた。
確かにあの時下を見ていれば、大変なことになっていたのかもしれない。
この出来事をきっかけにアルバイトを始めた。理由はスレッドばかり見ている生活に嫌気がさしたのと、あの経験をしてから、家にずっといると気が狂いそうになったからだ。
お前らも気をつけろよ、廃墟。
俺は武藤 勝矢、引きこもりの二十七歳だ。俺は大学には行ったが、就職に失敗し、そのまま数年が経ちこんな引きこもりになってしまったのだ。
「勝矢~、散歩くらい行ってきたらどうなの?」
一階から母の声が聞こえる。
「久しぶりにマックでも行くか」
一応服装は整えて外へ出た。今は平日の十時でまともなやつだったら会社とか作業場にいるのかなぁと考えてしまう。
久しぶりの外出から帰ると、いつも通りまたネット掲示板を見ていた。
「ん?これは面白そうだな」
そのスレッドの名前は、『廃墟潜入できるやつおらんか』というものだった。俺は興味本意でそのスレッドに入った。それがあの恐ろしい出来事になるとは知らずに。
書き込みはすでに100件ほどされていた。
自慢じゃないが、タイピングの速度だけはかなり早い。まぁ、こんだけ引きこもっていれば当たり前か。一番新しい投稿は、
『おいおい、ダチから聞いたんだけどよぉ、○○県の○○市でやばい廃墟があるらしいぞ』
というものだった。
「あれ?これうちと結構近いぞ...」
その投稿が本当ならうちの近くにそのやばい廃墟があることになる。
『何がやばいんだ?』
すかさず俺は聞いた?
『俺のダチが言うには、あそこの廃墟に入ったやつが精神的におかしくなって、自分で首絞めて死んじまったらしい』
『おいおいw 作り話はやめろよw』
と俺は書き込むと、
『決して嘘じゃねぇぞ。本当に死んだんだってさ。』
俺はこの書き込みを見て少し鳥肌が立った。今の時刻は午後一時。日はほぼ真上にある。
「行ってみるか...」
俺はあの廃墟に行ってみることにした。本当にあるかどうかはわからないが、とてつもなく好奇心を刺激された気がした。
「あら、珍しいじゃない。こんなに外に出るなんて。」
母が煽るような口調で言ってきた。
「気が変わったんだよ」
ぶっきらぼうに母に話した。
今日二回目の外出だ。こんなに日光を浴びた日は久しぶりだなと思いながら、例の廃墟に向かう。
「ここか...」
家から約十分歩いたところに廃墟があったのだ。俺は本当に廃墟があるとは思っていなく、かなりびっくりした。それと同時に興奮してきていた。外観の写真を撮り、スレッドに投稿した。
『来てやったぜ』
すぐにスレ内は盛り上がった。
『うぉーーー』
『ガチで行ったのかwww』
『もちろん中に入るよな!』
俺はまるで讃えられているヒーローみたいな感じだなと思った。
もちろん、ここまで来たなら中に入ってやる。まぁこの時間だったらまだ怖くはないだろう。そう思った俺は、廃墟の中に潜入することにした。
廃墟は平家造りの昔ながらの木造の家。割れた窓ガラスや、穴が空いた床、ボロボロの柱を見るに、おそらくかなり築年数は経っているだろう。
廃墟には簡単に侵入できた。玄関らしきドアを開けると、すぐそばの棚の上に日本人形が置いてあった。
「結構怖いなぁ」
俺はそう言いながらスレッドに写真を投稿した。
『うお!まじで入ったのか!』
『もう引き返せないなw』
みんなからすぐに書き込みが来る。すると、
『おい!お前も死にたいのか!早く逃げろ!』
と、この廃墟の場所を書き込んだ人からこんなのがきた。おいおい、お前が書き込んだんだろうに...。
俺はこの書き込みの忠告を無視して先へ進んだ。
家の中は窓はほとんど割れているため、日がはいりまくって明るい。今のところ怖いところは全くない。
「うわぁ!!」
油断していたら廊下の何かにつまづいてしまった。
「結構痛いなぁ。ん、あ、ああああ嘘だろ!」
床にある穴に足を囚われたのに気づいた瞬間、穴の間から真っ白な顔が見えたのだ。
「うわぁぁぁぁーーー!!!!」
すぐに玄関に向かう。しかし、何かに足を掴まれているため思うように走れなかった。
「くそ!絶対に足元は見ちゃいけない!」
そう自分に言い聞かせて玄関まで向かった。多分この時に足元を見ていなくて正解だったんだろうな。
「ウヴウウウ」
この唸り声は外に出るまでずっと続いた。
なんとか外へ逃げることができた。だが、俺は自分の足元を見て驚愕した。
「これは、やばいぞ.........」
俺の足は血が滲むほどに掴まれた跡があり、どんどん紫色に変色していた。俺は急いで病院へ向かった。
俺の足には、猫しか持っていないというウイルスが入って紫色に変色してしまったそうだ。
病院から出るともう五時になっていた。
『まじでやばかったんだ...』
俺は家まで帰る道中に今日の出来事をスレッドに書き込み続けた。すると、
『お前、足を掴まれた時に下を見たか?』
とあいつに書き込みをされ、
『いいや、見てない』
と言うと、
『お前は助かったな。自分の運の良さに感謝しとけ』
と言いあいつはスレを離れた。
確かにあの時下を見ていれば、大変なことになっていたのかもしれない。
この出来事をきっかけにアルバイトを始めた。理由はスレッドばかり見ている生活に嫌気がさしたのと、あの経験をしてから、家にずっといると気が狂いそうになったからだ。
お前らも気をつけろよ、廃墟。
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