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祠より怖いのは人間だよ
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僕の名前は中端 健五郎。解体作業を仕事にしている三十二歳だ。
突然だか、俺はかなりまずい場面に直面している。
「おい!これどうするんだ!」
「あ、ああ...」
俺はとある廃墟の解体作業を重機をつかってしていたのだが、なんと廃墟にある祠を壊してしまったのだ。
解体作業をする前に、親方から
「あの祠だけは壊すなよ」
と言われていたのに...。
「こりゃ、坊さんに怒られるな」
と親方が突然いった。
「なんで坊さんに怒られるのですか?」
「なんせこの祠はこの廃墟の神を納めていたのだからな」
「このままだとどうなるんですか?」
「お前は死ぬな」
親方は冗談なのか本当なのかわからないトーンでそう言った。
「とりあえず俺がなんとかするからお前はお祓いに行け」
「ありがとうございます。本当にすみませんでした。」
俺は親方に言われた通りに、お祓いに行った。
「はぁ、あなたはかなりまずいですねぇ」
「え?もしかして死ぬんですか!?」
俺は坊さんから言われたことに対して大声でリアクションしてしまった。
「死にゃあしないだろうけど、前までの生活は厳しいと思っておいた方がいいな」
「なんせあの神を解き放ったのだからな」
と言われてお祓いを受けた。
その日は何にも起きずに次の日を迎えた。
「...あの祠、大丈夫かな?」
俺はあの祠を壊してしまったことと、親方と坊さんの言うことが気になりすぎて仕事に行くのが憂鬱になってきた。
「親方、昨日は本当にすみませんでした!」
俺は全力で謝罪した。
「ああ、お前まだ生きてたんだな」
「どういうことですか?」
「俺が仕掛けたんだよ、これ」
と親方が指を刺したのはあの時、俺が操縦していた重機だった。
「この祠をお前に壊させておけば、お前はいなくなると思ったんだが失敗だったわ。」
俺は言葉失った。
親方に命を狙われていたなんて。嘘だろ。
ん?なんか体が重い。
少し息苦しさを感じた。
こりゃ、死ぬな。
いや、殺さ
『解体作業中に』 完
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