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私だけの思い出
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(実際に起きた話です)
今年で大学を卒業してから2年が経つ頃、私の携帯に久しぶりに大学以来会っていない友達から連絡がありました。
『久しぶりに会わない?』
私はもちろん了承しました。
後日また連絡があり、大学時代の友人3人と夜景を見ることになったのです。
当日、友人Aが運転手で後部座席に友人Bと友人Cが座っていました。
「久しぶり~、元気だった?」
昔と変わらない雰囲気で私は少し安心しました。
目的地に到着するまで雑談をし、近状報告も交えながら楽しいひとときを過ごしました。
ですが、目的地に着き、車から降りようとした瞬間に、道端から白い顔の男が出てくるのが見えました。
たまらず私は悲鳴を上げ、友人達に経緯を話しました。すると、友人Bは私と同じく白い顔の男を見たようでした。他の2人の友人は、「見間違いじゃない?」などと、特に気にしていない様子でした。
その後は何も起きず、解散となりました。
数ヶ月後、私の携帯に友人Aから連絡が来ました。
『久しぶりに飲み行かない?』
私は随分短いスパンで会うんだなと思いましたが、会うことは楽しいので私は再び了承しました。
大学近くの居酒屋で飲むことになりました。
居酒屋に着くと、既に3人とも待っていて、口々に久しぶり~などと言っていました。少し違和感は感じたものの、直ぐに気にしなくなりました。
1時間程だった時、私が先日の夜景の話をしました。
「夜景見に行った時さぁ、白い顔の男の人出たの怖かったね。」
すると3人とも不思議そうな顔を浮かべました。
「ねぇ。私たち、あんたと夜景なんか見に行ってないよ。」
なにかの悪ふざけかと思いましたが、どうやら本当に3人は私と夜景なんか行ってないようでした。
あの夜景を見に行った時の思い出はなんだったのか。あの時の3人は誰だったのか。
今でも恐ろしくて忘れられない話です。
おしまい
今年で大学を卒業してから2年が経つ頃、私の携帯に久しぶりに大学以来会っていない友達から連絡がありました。
『久しぶりに会わない?』
私はもちろん了承しました。
後日また連絡があり、大学時代の友人3人と夜景を見ることになったのです。
当日、友人Aが運転手で後部座席に友人Bと友人Cが座っていました。
「久しぶり~、元気だった?」
昔と変わらない雰囲気で私は少し安心しました。
目的地に到着するまで雑談をし、近状報告も交えながら楽しいひとときを過ごしました。
ですが、目的地に着き、車から降りようとした瞬間に、道端から白い顔の男が出てくるのが見えました。
たまらず私は悲鳴を上げ、友人達に経緯を話しました。すると、友人Bは私と同じく白い顔の男を見たようでした。他の2人の友人は、「見間違いじゃない?」などと、特に気にしていない様子でした。
その後は何も起きず、解散となりました。
数ヶ月後、私の携帯に友人Aから連絡が来ました。
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1時間程だった時、私が先日の夜景の話をしました。
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すると3人とも不思議そうな顔を浮かべました。
「ねぇ。私たち、あんたと夜景なんか見に行ってないよ。」
なにかの悪ふざけかと思いましたが、どうやら本当に3人は私と夜景なんか行ってないようでした。
あの夜景を見に行った時の思い出はなんだったのか。あの時の3人は誰だったのか。
今でも恐ろしくて忘れられない話です。
おしまい
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