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余生の始まり
19.選択
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二人は一度部屋に戻って着替えることにした。
王城に到着したばかりのマルクスを迎えに来たノエルに遭遇し、彼がボロボロの真紘と重盛を見て気絶しかけたからだ。
こういう時のための魔石の欠片なのにと泣かれ、通話用魔石の存在を思い出した。元より真紘は家族としか連絡を取らないためあまり必要性を感じておらず、重盛もスマホを携帯していなくても平気なタイプであった。
ふらつくノエルを支える重盛の姿にデジャビュを覚え、中庭での出来事を思い出す。アテナへの魔力補填は成功したと取り急ぎの伝言を頼むと、ノエルはマルクスに引き渡され、支えられながら王の間に向かって行った。
真紘と重盛は客室に戻り、急いで身なりを整えた。
動きやすさ重視のシャツとパンツだけの恰好から、スーツ姿に早変わりだ。
王の間へと向かう二人は城中のあちこちから盛大な賛辞を受けた。
重盛は尻尾をピンと張り、左右に振りながらスキップをしだす。分かりやすくご機嫌な様子に、真紘も釣られて一度だけぴょんと跳ねた。
アテナと再会すると、先ほどのマルクスと同じ温かい抱擁が待っていた。
素晴らしい体験させてもらった上に、沢山の人に喜んでもらえるなんて、真紘は宝くじにでも当たった気分になった。
今後のことはここでゆっくり考えれば良い、と客室も暫く使わせてもらえることになった。
ついでと言わんばかりにレヴィから莫大な額が書かれた用紙を渡され、一瞬で浮ついていた気持ちがストンと落ち着いた。
「えっと、リアースの市場価値を知らないのですが、もしかして林檎一個で百万円とか……」
真紘の的外れな質問にアテナは笑った。
「そんなわけないじゃない! 林檎はそうね、二つで大体百円くらいかしら? 貴方たちは、国家どころかこの星の平和に貢献したのよ。私が国王になってから出会った救世主様にはこうやって褒賞金をね。このために百年前から少しずつ準備してきたの、無理はしてないわ。受け取ってもらえないと泣いちゃうじゃない、レヴィが」
突然名指しされたレヴィは、重盛よりも下手な泣き真似を始めた。
それでも一生遊んで暮らせそうな額を受け取ってしまっては、健全な人生を歩めなくなるような気がしてならなかった。
「僕は受け取れません。自らの意志でこの世界に来て役目を果たしたわけでないので、結果に見合う褒賞だとしても、どうしても気持ちの面では受け取る資格がない、と思ってしまいます」
「俺も。部屋や服を借りたり安全面を保証してもらったり、甘えてるとこはあるけど、それだけで十分っす。この国の人達が汗水たらして納めた国税をリアース歴三日のやつが受け取っていいとはやっぱ思えない。ばあちゃ……あーアテナ様、悪いけど、その金は今も療養中の二人の治療費とか、魔力補填が上手くいってなかった時のために取っておいてよ」
真紘と重盛の申し出に沈黙が降りた。アテナは重盛の両肩を掴んでもう一度問う。
「勿論、万が一のためのお金もちゃんと準備しているのよ。異世界からの召喚自体が遅れる可能性も想定していたし、魔力枯渇に陥ることも。百年間、ただ他力本願で待っていたわけじゃないわ。それに、療養中の御二方にも、お会いできていない御一方にも同じだけ用意しているの。それでも受け取るつもりはない?」
重盛はアテナの両手を優しく下ろすと「ごめんね、ばあちゃん」と困ったように笑った。
真紘もレヴィに渡された用紙を返して謝罪した。
「もし褒賞をいただけるのであれば、選択という自由をください」
「選択……?」
「一生遊んで暮らせる程のお金があっては、それ主体の人生になってしまいます。使わなければ良いのですが、僕は自分が弱い人間だと知っているので、どうしても気になってしまうことは想像に難くない。自分で稼いで生きていく、そんな当たり前なことを望むのはおかしなことでしょうか……。この世界で人生を謳歌するためには、自身で選択するということが僕にとっては重要なのです。我儘を言ってごめんなさい。この国のためになるような国費の使い方であれば、喜んで知恵を絞ります、現場にも出向きます。王城で出会った皆さんの優しさには、同じ気持ちで報いたいと思っています」
だからどうか――。
もう一度勢い良く頭を下げると、アテナは「負けたわ」と呟いた。
「そうね、人生を楽しんでと言ったのは私だもの。意思を尊重しないわけにはいかないわ。神木が貴方たちを呼んだ理由が分かった気がする。実は意識を取り戻した剣士様も同じことを言っていたのよ。でも、人生いつも順風満帆とはいかないの。特に人より長い時間を生きる者は、人より長い苦しみを味わう可能性だってある。その時はいつでも私の元に来なさい。おばあちゃんのポケットには沢山の自由と選択肢が入ってるんだから」
アテナが少女のようにニカっと笑うと、その場にいる全員に笑顔が戻った。
王城に到着したばかりのマルクスを迎えに来たノエルに遭遇し、彼がボロボロの真紘と重盛を見て気絶しかけたからだ。
こういう時のための魔石の欠片なのにと泣かれ、通話用魔石の存在を思い出した。元より真紘は家族としか連絡を取らないためあまり必要性を感じておらず、重盛もスマホを携帯していなくても平気なタイプであった。
ふらつくノエルを支える重盛の姿にデジャビュを覚え、中庭での出来事を思い出す。アテナへの魔力補填は成功したと取り急ぎの伝言を頼むと、ノエルはマルクスに引き渡され、支えられながら王の間に向かって行った。
真紘と重盛は客室に戻り、急いで身なりを整えた。
動きやすさ重視のシャツとパンツだけの恰好から、スーツ姿に早変わりだ。
王の間へと向かう二人は城中のあちこちから盛大な賛辞を受けた。
重盛は尻尾をピンと張り、左右に振りながらスキップをしだす。分かりやすくご機嫌な様子に、真紘も釣られて一度だけぴょんと跳ねた。
アテナと再会すると、先ほどのマルクスと同じ温かい抱擁が待っていた。
素晴らしい体験させてもらった上に、沢山の人に喜んでもらえるなんて、真紘は宝くじにでも当たった気分になった。
今後のことはここでゆっくり考えれば良い、と客室も暫く使わせてもらえることになった。
ついでと言わんばかりにレヴィから莫大な額が書かれた用紙を渡され、一瞬で浮ついていた気持ちがストンと落ち着いた。
「えっと、リアースの市場価値を知らないのですが、もしかして林檎一個で百万円とか……」
真紘の的外れな質問にアテナは笑った。
「そんなわけないじゃない! 林檎はそうね、二つで大体百円くらいかしら? 貴方たちは、国家どころかこの星の平和に貢献したのよ。私が国王になってから出会った救世主様にはこうやって褒賞金をね。このために百年前から少しずつ準備してきたの、無理はしてないわ。受け取ってもらえないと泣いちゃうじゃない、レヴィが」
突然名指しされたレヴィは、重盛よりも下手な泣き真似を始めた。
それでも一生遊んで暮らせそうな額を受け取ってしまっては、健全な人生を歩めなくなるような気がしてならなかった。
「僕は受け取れません。自らの意志でこの世界に来て役目を果たしたわけでないので、結果に見合う褒賞だとしても、どうしても気持ちの面では受け取る資格がない、と思ってしまいます」
「俺も。部屋や服を借りたり安全面を保証してもらったり、甘えてるとこはあるけど、それだけで十分っす。この国の人達が汗水たらして納めた国税をリアース歴三日のやつが受け取っていいとはやっぱ思えない。ばあちゃ……あーアテナ様、悪いけど、その金は今も療養中の二人の治療費とか、魔力補填が上手くいってなかった時のために取っておいてよ」
真紘と重盛の申し出に沈黙が降りた。アテナは重盛の両肩を掴んでもう一度問う。
「勿論、万が一のためのお金もちゃんと準備しているのよ。異世界からの召喚自体が遅れる可能性も想定していたし、魔力枯渇に陥ることも。百年間、ただ他力本願で待っていたわけじゃないわ。それに、療養中の御二方にも、お会いできていない御一方にも同じだけ用意しているの。それでも受け取るつもりはない?」
重盛はアテナの両手を優しく下ろすと「ごめんね、ばあちゃん」と困ったように笑った。
真紘もレヴィに渡された用紙を返して謝罪した。
「もし褒賞をいただけるのであれば、選択という自由をください」
「選択……?」
「一生遊んで暮らせる程のお金があっては、それ主体の人生になってしまいます。使わなければ良いのですが、僕は自分が弱い人間だと知っているので、どうしても気になってしまうことは想像に難くない。自分で稼いで生きていく、そんな当たり前なことを望むのはおかしなことでしょうか……。この世界で人生を謳歌するためには、自身で選択するということが僕にとっては重要なのです。我儘を言ってごめんなさい。この国のためになるような国費の使い方であれば、喜んで知恵を絞ります、現場にも出向きます。王城で出会った皆さんの優しさには、同じ気持ちで報いたいと思っています」
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アテナが少女のようにニカっと笑うと、その場にいる全員に笑顔が戻った。
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