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夏-蜜月-
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腹を満たした二人は、寺社仏閣や宿に近い工芸品店を巡った。
ギャラリーのようになっている伝統工芸品を取り扱う店で、購入する商品の目星を付けていると、有平は木製のかごを持って隣にやって来た。
「それも気に入った?」
朔が手に取っているのは二組の湯飲み。そうだと頷く。
「もうお土産買っちゃうんですか? どうせ帰り道ですし、別に明々後日でも」
「今買っちゃえば荷造りする時にキャリーに詰められるよ? 最終日はホテルからキャリーごと自宅に発送しちゃおう」
「確かに手ぶらで帰れるのはいいですね、俺もそうします」
有平はにこりと笑うと、朔の手から湯飲みをするっと抜いて、まとめて購入してくれた。
「あとでお支払いします。有平さんと色違いのペアにしようと思っていたので、プレゼントさせてください」
「それならなおさら僕が払うよ。湯飲み代はいいから、僕の分も朔の家に置いてほしいな。まだ朔の家に行ったことないし、お邪魔する理由がほしい」
都合の良い時だけ先輩面するなと言えば、彼氏面したいと強請られる。
根気負けした朔は渋々首を縦に振った。
「理由なんてなくても、もういつでも来ていいのに……。番申請すればマンションのセキュリティカードと合鍵をもらえるので、旅館に着いたら忘れないうちに申請書も書いてもらえませんか? あと病院に行って、有平さんのアルファ因子が俺の中に定着している証明書をもらって、第二性パートナー契約の届けも役所に出さないといけません」
婚姻届けの他に、番届けというものがある。それを提出すると、妊娠した際の補助金や、サポートを受けることができるため、番契約及び結婚をする者は、申請しておいて損はない。
かなり事務的な会話。噛んで番になってそれで終わりではないのが、現代社会だ。
抑制剤で第二性による衝動を管理できるようになった世の中では、抑制剤を利用しながら計画的に番契約を結ぶことが一般的で、朔と有平も段階を踏んでようやくここまでたどり着いた。
「うん。僕に遠慮して一人で病院行ったり役所に行ったりしたらいやだよ? 一緒に行こうね」
「はい。ちゃんと相談します」
第二性専門医による診断書があれば、何も二人で提出しにいく必要はないのだが、有平にとっては面倒な事務手続きではなく、二人にとっての特別な行事であり思い出になるのだろう。だからこそ、今こうして手を繋いで横にいるのだ。
朔はどちらかというと過程よりも結果を見据えて、物事を能率的に淡々と進めるタイプであるため、そういう正反対なところに惹かれるのかもしれない。
嬉しそうな有平に頭を撫でられて朔は頬が緩む。
「はあぁ、あの凍えるような管理人の視線からもおさらばか~」
「そういえば、何度かマンションの前まで来てくれていたんですよね。管理人さんに、あの人とどういう関係? って、先月聞かれたんですけど、寝る時間がないほど忙しかったのに、まさか深夜にうちの前に来ていたりしないですよね……?」
だらだらと汗を流す有平は視線を逸らす。それは暑さからくるものではなく、冷や汗の類いだ。
「んん~? 有平さん?」
「一回だけ、一回だけだから! 仕事の帰りで、近くを通った時にね。でも深夜だったからもう朔は寝てるかなと思って、すぐに帰ったから!」
体調優先とあれほど言っていたし、来てしまったのならば、深夜でも呼び出してほしかった。家の前じゃなくとも、呼んでくれたら部屋を飛び出して会いに行ったのに。
それが有平の気遣いであると理解しているが、遠慮されているようでもどかしい。
朔は、大きなため息を吐く。
「そんなに会いたいと思ってくれていたなら、呼び出してください!」
「怒ってないの? 気持ち悪くない?」
「恋人に会いたいのは俺も同じです。気持ち悪いなんて思いません。というか時折俺に対して怯えますけど、もしかして罵ってほしいんですか? 無理ですよ? だって有平さんになら何されても喜んじゃうのに……」
「さ、朔ぅ~!」
「だけどやっぱり自己犠牲的な愛し方はだめです。心配になります。会いたくなったら我慢しないで、ちゃんと俺を呼んでください。もうすっかり元気って診断されていますから」
「うん、わかった。朔も俺の仕事を優先してくれるのはありがたいけど、会いたい時にはちゃんと言ってね。今度こそ一人にさせないし、絶対に駆けつけるから」
「はい」
ギャラリーのレジを担当している女性は、二人を見ないように必死だったが、丸聞こえの会話に悶え震えていた。
心のこもった「ありがとうございました」という声に見送られて、二人は蜜月の舞台となる温泉宿にたどり着いた。
高台にある温泉宿は、入口から厳かで趣を感じる良い古さであった。どうやらリニューアルオープンといっても、改装したのは離れの方だったらしい。通常の部屋とは違い、離れは完全にカップルとファミリー向けに作られたものだ。静かな温泉地で子供が騒いでも問題ないということは、恋人同士の営みを阻むものもない。
今回は番向け宿泊プランということもあり、食事の有無も当日に選択することができて、冷蔵庫にある栄養食品なども自由に飲み食いして良いらしい。
朔は有平の隣で、担当コンシェルジュから説明を受けているが、今から性交することがメインであると知られているのは恥ずかしく、どういう表情でいれば良いのか分からずにいた。しかし体格差から有平がアルファ、朔がオメガであることなど一目瞭然で、ロビーではなく隔離された部屋での説明になるのも無理はない。
「最後になりますが、お部屋にアルコール類は置いていないため、始めの二日間分はこちらで選んでいただく必要がございます。ご提供の種類はこちらの表をご覧ください」
スッと差し出されたメニュー表を受け取る。
ペラペラと捲っていくと、見覚えのあるワインに目に止まった。そしてその注意書きに驚愕する。
「アルファにのみ発情作用が多少あります――って、有平さん、これ……」
「これは……クリスマスに飲んだワインだね」
「じゃあ有平さんは泥酔していたわけじゃなくて、ワインの成分のせいでラット気味だったんだ……」
「いやいや、単に僕がお酒に弱いってのもあるよ」
あのワインの送り主が飲料メーカーのストーカーであったため、このワインの効能を知らなかったとは思えない。飲む前にも新品のワインであることは徹底的に確かめたが、副作用まで確認していなかった。
こちらを酔わせるのが目的ではなく、ラットになって襲う建前として準備していたのがこのアルファ限定の副作用があるワインだったのだ。
つまり、クリスマスの夜は朔がワインの副作用を知らなかったとはいえ、有平をラットに陥れて無理矢理襲わせようとしたことになる。
(ヒートで襲うより質が悪い……。俺、本当に最低ッ!)
危機管理能力の甘い自分に嫌気がさした朔は、顔を覆ってうな垂れる。
「本当にごめんなさい。俺のせいで、有平さんに余計な心労をかけてしまいました」
「朔のせいじゃないよ! 最早あれは深層心理っていうか、僕が常日頃から妄想でも夢でも朔とセックスしていたから、途中まで現実だって気付かなくて、あれ? なんかいつもより可愛いぞ? アルコールの匂いもするぞ? って思ったあたりから記憶が曖昧で」
「やっぱり覚えていたんじゃないですか!」
「全然覚えてないよ!」
「キスはしてないですよね?」
「キスはしたよ、そこだけちゃんと覚えてる。ついさっきまで夢だったと思ってたけど」
「あ、あああ~……」
つい熱が入ってしまったが、手本のような笑みを崩さないコンシェルジュの前で話し合うことではない。
有平は咳払いをして、朔の背中を強めに撫でた。
「とにかく朔のせいじゃないよ。あの日のことはお相子って決着がついただろう?」
「はい……」
「ほら、朔も好きなの選んで。僕はこの小さな地酒の瓶だけお願いします」
「じゃあ、俺も同じので……」
「朔はお酒強いし好きでしょ? 遠慮せずもっと頼んでいいよ。僕はお酒あまり強くないけど、ぐびぐび飲んでる朔を見ているのも結構好きだし」
「今回は大丈夫です」
「どうして?」
「有平さんにお酒臭いと思われたくないので……」
ふいっと顔を背ける朔のあまりの愛らしさに、有平はひしっと抱き着いた。
個室で説明を受けるカップルなんて皆このように浮かれているのか、全く気にする素振りを見せぬコンシェルジュは淡々と説明を続ける。
「それではお部屋のご案内の際に、こちらの日本酒も二本お持ちいたします。準備が整い次第お迎えに参りますので、こちらでもう少々お待ちくださいませ」
コンシェルジュは一礼すると、さっと席を立った。
ギャラリーのようになっている伝統工芸品を取り扱う店で、購入する商品の目星を付けていると、有平は木製のかごを持って隣にやって来た。
「それも気に入った?」
朔が手に取っているのは二組の湯飲み。そうだと頷く。
「もうお土産買っちゃうんですか? どうせ帰り道ですし、別に明々後日でも」
「今買っちゃえば荷造りする時にキャリーに詰められるよ? 最終日はホテルからキャリーごと自宅に発送しちゃおう」
「確かに手ぶらで帰れるのはいいですね、俺もそうします」
有平はにこりと笑うと、朔の手から湯飲みをするっと抜いて、まとめて購入してくれた。
「あとでお支払いします。有平さんと色違いのペアにしようと思っていたので、プレゼントさせてください」
「それならなおさら僕が払うよ。湯飲み代はいいから、僕の分も朔の家に置いてほしいな。まだ朔の家に行ったことないし、お邪魔する理由がほしい」
都合の良い時だけ先輩面するなと言えば、彼氏面したいと強請られる。
根気負けした朔は渋々首を縦に振った。
「理由なんてなくても、もういつでも来ていいのに……。番申請すればマンションのセキュリティカードと合鍵をもらえるので、旅館に着いたら忘れないうちに申請書も書いてもらえませんか? あと病院に行って、有平さんのアルファ因子が俺の中に定着している証明書をもらって、第二性パートナー契約の届けも役所に出さないといけません」
婚姻届けの他に、番届けというものがある。それを提出すると、妊娠した際の補助金や、サポートを受けることができるため、番契約及び結婚をする者は、申請しておいて損はない。
かなり事務的な会話。噛んで番になってそれで終わりではないのが、現代社会だ。
抑制剤で第二性による衝動を管理できるようになった世の中では、抑制剤を利用しながら計画的に番契約を結ぶことが一般的で、朔と有平も段階を踏んでようやくここまでたどり着いた。
「うん。僕に遠慮して一人で病院行ったり役所に行ったりしたらいやだよ? 一緒に行こうね」
「はい。ちゃんと相談します」
第二性専門医による診断書があれば、何も二人で提出しにいく必要はないのだが、有平にとっては面倒な事務手続きではなく、二人にとっての特別な行事であり思い出になるのだろう。だからこそ、今こうして手を繋いで横にいるのだ。
朔はどちらかというと過程よりも結果を見据えて、物事を能率的に淡々と進めるタイプであるため、そういう正反対なところに惹かれるのかもしれない。
嬉しそうな有平に頭を撫でられて朔は頬が緩む。
「はあぁ、あの凍えるような管理人の視線からもおさらばか~」
「そういえば、何度かマンションの前まで来てくれていたんですよね。管理人さんに、あの人とどういう関係? って、先月聞かれたんですけど、寝る時間がないほど忙しかったのに、まさか深夜にうちの前に来ていたりしないですよね……?」
だらだらと汗を流す有平は視線を逸らす。それは暑さからくるものではなく、冷や汗の類いだ。
「んん~? 有平さん?」
「一回だけ、一回だけだから! 仕事の帰りで、近くを通った時にね。でも深夜だったからもう朔は寝てるかなと思って、すぐに帰ったから!」
体調優先とあれほど言っていたし、来てしまったのならば、深夜でも呼び出してほしかった。家の前じゃなくとも、呼んでくれたら部屋を飛び出して会いに行ったのに。
それが有平の気遣いであると理解しているが、遠慮されているようでもどかしい。
朔は、大きなため息を吐く。
「そんなに会いたいと思ってくれていたなら、呼び出してください!」
「怒ってないの? 気持ち悪くない?」
「恋人に会いたいのは俺も同じです。気持ち悪いなんて思いません。というか時折俺に対して怯えますけど、もしかして罵ってほしいんですか? 無理ですよ? だって有平さんになら何されても喜んじゃうのに……」
「さ、朔ぅ~!」
「だけどやっぱり自己犠牲的な愛し方はだめです。心配になります。会いたくなったら我慢しないで、ちゃんと俺を呼んでください。もうすっかり元気って診断されていますから」
「うん、わかった。朔も俺の仕事を優先してくれるのはありがたいけど、会いたい時にはちゃんと言ってね。今度こそ一人にさせないし、絶対に駆けつけるから」
「はい」
ギャラリーのレジを担当している女性は、二人を見ないように必死だったが、丸聞こえの会話に悶え震えていた。
心のこもった「ありがとうございました」という声に見送られて、二人は蜜月の舞台となる温泉宿にたどり着いた。
高台にある温泉宿は、入口から厳かで趣を感じる良い古さであった。どうやらリニューアルオープンといっても、改装したのは離れの方だったらしい。通常の部屋とは違い、離れは完全にカップルとファミリー向けに作られたものだ。静かな温泉地で子供が騒いでも問題ないということは、恋人同士の営みを阻むものもない。
今回は番向け宿泊プランということもあり、食事の有無も当日に選択することができて、冷蔵庫にある栄養食品なども自由に飲み食いして良いらしい。
朔は有平の隣で、担当コンシェルジュから説明を受けているが、今から性交することがメインであると知られているのは恥ずかしく、どういう表情でいれば良いのか分からずにいた。しかし体格差から有平がアルファ、朔がオメガであることなど一目瞭然で、ロビーではなく隔離された部屋での説明になるのも無理はない。
「最後になりますが、お部屋にアルコール類は置いていないため、始めの二日間分はこちらで選んでいただく必要がございます。ご提供の種類はこちらの表をご覧ください」
スッと差し出されたメニュー表を受け取る。
ペラペラと捲っていくと、見覚えのあるワインに目に止まった。そしてその注意書きに驚愕する。
「アルファにのみ発情作用が多少あります――って、有平さん、これ……」
「これは……クリスマスに飲んだワインだね」
「じゃあ有平さんは泥酔していたわけじゃなくて、ワインの成分のせいでラット気味だったんだ……」
「いやいや、単に僕がお酒に弱いってのもあるよ」
あのワインの送り主が飲料メーカーのストーカーであったため、このワインの効能を知らなかったとは思えない。飲む前にも新品のワインであることは徹底的に確かめたが、副作用まで確認していなかった。
こちらを酔わせるのが目的ではなく、ラットになって襲う建前として準備していたのがこのアルファ限定の副作用があるワインだったのだ。
つまり、クリスマスの夜は朔がワインの副作用を知らなかったとはいえ、有平をラットに陥れて無理矢理襲わせようとしたことになる。
(ヒートで襲うより質が悪い……。俺、本当に最低ッ!)
危機管理能力の甘い自分に嫌気がさした朔は、顔を覆ってうな垂れる。
「本当にごめんなさい。俺のせいで、有平さんに余計な心労をかけてしまいました」
「朔のせいじゃないよ! 最早あれは深層心理っていうか、僕が常日頃から妄想でも夢でも朔とセックスしていたから、途中まで現実だって気付かなくて、あれ? なんかいつもより可愛いぞ? アルコールの匂いもするぞ? って思ったあたりから記憶が曖昧で」
「やっぱり覚えていたんじゃないですか!」
「全然覚えてないよ!」
「キスはしてないですよね?」
「キスはしたよ、そこだけちゃんと覚えてる。ついさっきまで夢だったと思ってたけど」
「あ、あああ~……」
つい熱が入ってしまったが、手本のような笑みを崩さないコンシェルジュの前で話し合うことではない。
有平は咳払いをして、朔の背中を強めに撫でた。
「とにかく朔のせいじゃないよ。あの日のことはお相子って決着がついただろう?」
「はい……」
「ほら、朔も好きなの選んで。僕はこの小さな地酒の瓶だけお願いします」
「じゃあ、俺も同じので……」
「朔はお酒強いし好きでしょ? 遠慮せずもっと頼んでいいよ。僕はお酒あまり強くないけど、ぐびぐび飲んでる朔を見ているのも結構好きだし」
「今回は大丈夫です」
「どうして?」
「有平さんにお酒臭いと思われたくないので……」
ふいっと顔を背ける朔のあまりの愛らしさに、有平はひしっと抱き着いた。
個室で説明を受けるカップルなんて皆このように浮かれているのか、全く気にする素振りを見せぬコンシェルジュは淡々と説明を続ける。
「それではお部屋のご案内の際に、こちらの日本酒も二本お持ちいたします。準備が整い次第お迎えに参りますので、こちらでもう少々お待ちくださいませ」
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