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秋-初恋-
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クッキー缶を購入した二人は、なだらかな坂道の続く住宅街を歩いていた。
小林家にはクッキー缶を一つ贈るだけでいいと有平に諭された朔だが、それならば有平にも礼をさせてほしい、と頼み込んだのだ。
しかし、甘い物が好きな有平は自身でクッキー缶を購入してしまったため、別のお礼を考えなくてはならない。
ベッドで寝ていない有平を気遣って後日にでもと提案したが、せっかくだからこのまま遊びに行こうということになった。
本人が良しとするならば、断る理由はない。
「食べ物でも仕事で使うものでも、なんでも大丈夫ですよ。あ、電化製品とかでも!」
「たっは! こら、いつも僕がなんのためにおかずを朔のお弁当に突っ込んでると思ってるのさ! 家電は、その……いつか、機会があればね。今回は仕事用のペンとか……あ! そうだ――」
有平のリクエストは、似合いそうなネクタイを選んでほしい、というものだった。
もちろん朔は二つ返事で了承した。
二人は車を停めていたパーキングから歩いて行ける距離にある朔の馴染みの仕立屋に向かう。
到着した仕立屋は、文明開化の息吹を丸ごと保管しているような疑洋風建築だった。
朔は入口へ続く真っ白な階段を躊躇なく上がっていく。
ところがエントランスホールに反響するのはいつまで経っても一人分だけ。後ろを振り返ると、有平は仔犬のような目をして、こちらを見上げていた。
「有平さん?」
「まさかこんな本格的なお店に連れて来られるとは思っていなくて……。僕、ジャケットにズボンだけど、この格好で平気?」
薄手のミルク色のニットに紺のジャケットは、マネキンコーディネートなだけあって有平の美しさを存分に引き立てていた。全く問題ないどころか、百点だろう。
どうしてそこまで自信がないのだろうかと朔は困惑する。
「俺はもこもこしたニットですよ。有平さんが入れなかったらきっと俺もだめですよ」とニットの袖を握って両手を広げて見せる。
「朔が着るとくりくりのテディベアみたいで可愛いじゃないか。ほら、なんだかこの建物にも雰囲気が合ってる気がしてきた」
「テディベアみたいかは、ちょっとよく分かりませんけど……。早く来てください。今回はスーツを仕立てるわけではないですし、ほら、緊張せずに! ここのブランドね、取引先の方が愛用していることが多いんです。同じ店のネクタイをしていたら会話も弾むでしょう? 柄はシンプルだけど面白い素材の商品が多いので、きっと有平さんにも似合うと思うんです。それとも、やっぱり俺が選ぶものでは不満ですか……?」
「いいや。さすが受付! 人をよく見てる。それに朔が好きな場所を教えてもらえて嬉しい」
「えへへ、良かった。さあ、行きましょう」
階段を駆け下りて、有平をエスコートする朔は、ここぞとばかりに後輩力を発揮する。
緊張のためか、握った有平の手はいつもより熱かった。
ネクタイを無事に選んだ朔と有平は、それぞれ小さな紙袋を持って車へと戻る。
「俺が贈るって話だったのに、有平さんが俺の分まで買っちゃったらお礼になりませんよ」
「そう怒んないでよ。朔だって受付から別の課へ異動したらスーツにネクタイになるんだから、その時に使ってほしいなって思ったんだ。その青いネクタイ、似合ってたからさ」
朔が有平に贈ったのは、アイボリーにベージュの小花の刺繍が散りばめられた少々遊び心のあるものと、紺生地に紅赤のドットが入った二本。合わせたら一ヶ月分くらいの食費が飛んでいったが、そのネクタイを身に着けた有平を見てみたいという欲が勝った。明日からまたもやし生活である。
一方、有平から贈られたのは、爽やかな冬空を彷彿とさせるスカイブルーのネクタイだ。
「怒っていませんよ。本当はすごく嬉しいです……。ありがとうございます。だけど今はもう少しだけ受付にいたいな、と思っています」
「へぇ、そうなんだ。どうしてそう思ったの?」
有平は特に驚きもせず、嬉しそうに目尻にしわをつくった。
「現場で仕事したい気持ちは、今でも変わっていませんが、受付がこんなにもすべての部署の仕事を理解した上で、会社全体の動きを把握する必要があるなんて思っていませんでした。意気込みだけは一丁前なのに、毎日新しいことの連続で、正直ギリギリです。経験も技術も、何もかも誤魔化しが利かない。等身大の自分が評価されて、梅福の若いのは駄目だね、なんて耳にした日には眠れなくなります。恥ずかしながら小林先輩に頼りっきりなのも現状です。自信を持って自分を自分で認めてあげることができるくらい一人前になってからじゃないと、どこに行ってもきっと通用しないと思います」
「そうか……」
朔は首もとに手をあてて、はにかむ。
気恥ずかしかったスカーフも、今では朔に取ってお守りのようなものになっている。
こんな未来を半年前の自分は想像もしていなかった。
「だからまだスカーフでいたいんです。ネックガードやカラーを隠すためのものじゃなくて、本当の意味でスカーフが似合う受付になるまで、できたら見守っていてください。ネクタイを締める頃には、フレッシュな水色が似合わない歳になっているかもしれませんが、こんなはずじゃなかったのになぁ~って笑わないでくださいね。その時が来るまで大切に保管しておきますから」
宝物を掲げるみたいに紙袋を両手で持ち、胸元に引き寄せた。
有平はぴたりと足を止める。
「カッコいいね、朔は」
「え?」
「きみは、出会った時からずっと自分の気持ちに正直だけど、自己満足じゃ終わらないんだ。目標のために何かできるのか、何をすべきなのか、考え続けながら走ってる」
「考えながら、なのかな……」
「うん。立ち止まって考えることが必要な時もあるけど、走り続けているからこそ出会える景色や人もまた多いんだと僕は思うよ」
「そっか……。走り続けたから俺は有平さんや下波さんに会えた。そう考えると、自分の突っ走る癖も悪くないなって思えるかもしれません。有平さん、ありがとうございます」
気恥ずかしくて下を向いてはにかむと、有平はいつもみたいに朔の頭をわしゃわしゃ撫でた。
「お礼を言いたいのは僕の方だよ。いつも刺激を受けている。朔は常に上を向いているから自分が高いところにいることに気付かず、焦ってしまう日もあるのかもしれないけど、僕から見れば動き出さない人よりも何倍も先をいっているように思うよ。だから新人なのに受付に選ばれたんだ。大抜擢だよ! ぼおーっと生きて来た僕には、ずうっと眩しいくらい……」
「そ、そんな……」
そんなことあるんだ、と有平は笑う。
「実はさ、僕、わりと人見知りするタイプで。特に電話が苦手だった」
「そうだったんですか? 内線を繋ぐ時もそんな風には感じませんでしたが……」
「ふふ、それは朔が外部との電話を取り次いでくれるようになって、緊張が和らいだからだよ。業務の合間に不規則にかかってくる電話の内容を聞き取りして、各担当に繋いで、時にはクレームやアポイントもこなして……。ああ、朔も頑張ってるなぁって思うと、僕も頑張れるんだ。きっと辛いこともあるのに、内線の向こう側にいる朔の声はいつだって気丈で、明るくて、元気をくれた。こんなこと未冬に言ったら、私じゃご不満かって怒られるかもしれないから、内緒ね」
道端で話すことではなかったかもしれない。
瞼の内側に涙が溜まっていく。
朔は鼻を啜って空を見上げた。なんとかぐっと堪えて、喉の震えが止まるのを待つ。
「はい、ありがとうございます……。有平さんだって、いつも穏やかで、笑顔で素敵で、周りから慕われていて、すごくカッコいい先輩ですよ。人見知りだと感じさせないのは、相手じゃなくて、苦手に立ち向かう自分自身と戦ってきたからなんですね……。俺もいつか有平さんみたいになりたいです」
目尻をこすると、茶色いニットが小さな楕円を描いて焦げた。無性に有平の顔が見たくて堪らないのに、顔を上げることができない。
こんなこと今までなかったのに、この人といるとどんどん知らない自分に出会う。
「そう言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう。僕もまだまだ成長しないとね。朔にずっとそう思ってもらえるように頑張るよ」
「……頑張ってください。すぐに追い抜いてやります!」
「あははっ! 言ったなぁ~?」
吹き出すような笑い声を聞きながら、朔は赤くなった目で有平を睨む。
照れ隠しにもなっていない減らず口は、有平のお気に召したらしい。隣からすっと手が伸びて来る。
こういう時だけ、握手を求めるなんてズルい人だ。いつもみたいに頭を撫でてくれたらいいのに。
初めて手を握るわけでもないのに、ひどく緊張している。
繋いだ手から心臓の音が聞こえてしまいそうで、指先が触れた瞬間、心が震えた。
「待ってる。今より上の席に座って、朔のこと待ってるよ。だからいつか、できれば同じところに来て。その水色のネクタイをして一緒に仕事をしよう」
キラキラと光る瞳がこちらを見つめている。
早く隣に立ちたい――。
初めて金平糖を食べた時みたいな優しい幸福に包まれる。
(嗚呼、俺はずっとこの言葉を、有平さんからの言葉を、待っていたんだ……)
安全な鳥かごから飛び出してまで追いかけた憧れの人と働くという夢が、一番近くにいる憧れの先輩と働くという夢に、変わった瞬間だった。
小林家にはクッキー缶を一つ贈るだけでいいと有平に諭された朔だが、それならば有平にも礼をさせてほしい、と頼み込んだのだ。
しかし、甘い物が好きな有平は自身でクッキー缶を購入してしまったため、別のお礼を考えなくてはならない。
ベッドで寝ていない有平を気遣って後日にでもと提案したが、せっかくだからこのまま遊びに行こうということになった。
本人が良しとするならば、断る理由はない。
「食べ物でも仕事で使うものでも、なんでも大丈夫ですよ。あ、電化製品とかでも!」
「たっは! こら、いつも僕がなんのためにおかずを朔のお弁当に突っ込んでると思ってるのさ! 家電は、その……いつか、機会があればね。今回は仕事用のペンとか……あ! そうだ――」
有平のリクエストは、似合いそうなネクタイを選んでほしい、というものだった。
もちろん朔は二つ返事で了承した。
二人は車を停めていたパーキングから歩いて行ける距離にある朔の馴染みの仕立屋に向かう。
到着した仕立屋は、文明開化の息吹を丸ごと保管しているような疑洋風建築だった。
朔は入口へ続く真っ白な階段を躊躇なく上がっていく。
ところがエントランスホールに反響するのはいつまで経っても一人分だけ。後ろを振り返ると、有平は仔犬のような目をして、こちらを見上げていた。
「有平さん?」
「まさかこんな本格的なお店に連れて来られるとは思っていなくて……。僕、ジャケットにズボンだけど、この格好で平気?」
薄手のミルク色のニットに紺のジャケットは、マネキンコーディネートなだけあって有平の美しさを存分に引き立てていた。全く問題ないどころか、百点だろう。
どうしてそこまで自信がないのだろうかと朔は困惑する。
「俺はもこもこしたニットですよ。有平さんが入れなかったらきっと俺もだめですよ」とニットの袖を握って両手を広げて見せる。
「朔が着るとくりくりのテディベアみたいで可愛いじゃないか。ほら、なんだかこの建物にも雰囲気が合ってる気がしてきた」
「テディベアみたいかは、ちょっとよく分かりませんけど……。早く来てください。今回はスーツを仕立てるわけではないですし、ほら、緊張せずに! ここのブランドね、取引先の方が愛用していることが多いんです。同じ店のネクタイをしていたら会話も弾むでしょう? 柄はシンプルだけど面白い素材の商品が多いので、きっと有平さんにも似合うと思うんです。それとも、やっぱり俺が選ぶものでは不満ですか……?」
「いいや。さすが受付! 人をよく見てる。それに朔が好きな場所を教えてもらえて嬉しい」
「えへへ、良かった。さあ、行きましょう」
階段を駆け下りて、有平をエスコートする朔は、ここぞとばかりに後輩力を発揮する。
緊張のためか、握った有平の手はいつもより熱かった。
ネクタイを無事に選んだ朔と有平は、それぞれ小さな紙袋を持って車へと戻る。
「俺が贈るって話だったのに、有平さんが俺の分まで買っちゃったらお礼になりませんよ」
「そう怒んないでよ。朔だって受付から別の課へ異動したらスーツにネクタイになるんだから、その時に使ってほしいなって思ったんだ。その青いネクタイ、似合ってたからさ」
朔が有平に贈ったのは、アイボリーにベージュの小花の刺繍が散りばめられた少々遊び心のあるものと、紺生地に紅赤のドットが入った二本。合わせたら一ヶ月分くらいの食費が飛んでいったが、そのネクタイを身に着けた有平を見てみたいという欲が勝った。明日からまたもやし生活である。
一方、有平から贈られたのは、爽やかな冬空を彷彿とさせるスカイブルーのネクタイだ。
「怒っていませんよ。本当はすごく嬉しいです……。ありがとうございます。だけど今はもう少しだけ受付にいたいな、と思っています」
「へぇ、そうなんだ。どうしてそう思ったの?」
有平は特に驚きもせず、嬉しそうに目尻にしわをつくった。
「現場で仕事したい気持ちは、今でも変わっていませんが、受付がこんなにもすべての部署の仕事を理解した上で、会社全体の動きを把握する必要があるなんて思っていませんでした。意気込みだけは一丁前なのに、毎日新しいことの連続で、正直ギリギリです。経験も技術も、何もかも誤魔化しが利かない。等身大の自分が評価されて、梅福の若いのは駄目だね、なんて耳にした日には眠れなくなります。恥ずかしながら小林先輩に頼りっきりなのも現状です。自信を持って自分を自分で認めてあげることができるくらい一人前になってからじゃないと、どこに行ってもきっと通用しないと思います」
「そうか……」
朔は首もとに手をあてて、はにかむ。
気恥ずかしかったスカーフも、今では朔に取ってお守りのようなものになっている。
こんな未来を半年前の自分は想像もしていなかった。
「だからまだスカーフでいたいんです。ネックガードやカラーを隠すためのものじゃなくて、本当の意味でスカーフが似合う受付になるまで、できたら見守っていてください。ネクタイを締める頃には、フレッシュな水色が似合わない歳になっているかもしれませんが、こんなはずじゃなかったのになぁ~って笑わないでくださいね。その時が来るまで大切に保管しておきますから」
宝物を掲げるみたいに紙袋を両手で持ち、胸元に引き寄せた。
有平はぴたりと足を止める。
「カッコいいね、朔は」
「え?」
「きみは、出会った時からずっと自分の気持ちに正直だけど、自己満足じゃ終わらないんだ。目標のために何かできるのか、何をすべきなのか、考え続けながら走ってる」
「考えながら、なのかな……」
「うん。立ち止まって考えることが必要な時もあるけど、走り続けているからこそ出会える景色や人もまた多いんだと僕は思うよ」
「そっか……。走り続けたから俺は有平さんや下波さんに会えた。そう考えると、自分の突っ走る癖も悪くないなって思えるかもしれません。有平さん、ありがとうございます」
気恥ずかしくて下を向いてはにかむと、有平はいつもみたいに朔の頭をわしゃわしゃ撫でた。
「お礼を言いたいのは僕の方だよ。いつも刺激を受けている。朔は常に上を向いているから自分が高いところにいることに気付かず、焦ってしまう日もあるのかもしれないけど、僕から見れば動き出さない人よりも何倍も先をいっているように思うよ。だから新人なのに受付に選ばれたんだ。大抜擢だよ! ぼおーっと生きて来た僕には、ずうっと眩しいくらい……」
「そ、そんな……」
そんなことあるんだ、と有平は笑う。
「実はさ、僕、わりと人見知りするタイプで。特に電話が苦手だった」
「そうだったんですか? 内線を繋ぐ時もそんな風には感じませんでしたが……」
「ふふ、それは朔が外部との電話を取り次いでくれるようになって、緊張が和らいだからだよ。業務の合間に不規則にかかってくる電話の内容を聞き取りして、各担当に繋いで、時にはクレームやアポイントもこなして……。ああ、朔も頑張ってるなぁって思うと、僕も頑張れるんだ。きっと辛いこともあるのに、内線の向こう側にいる朔の声はいつだって気丈で、明るくて、元気をくれた。こんなこと未冬に言ったら、私じゃご不満かって怒られるかもしれないから、内緒ね」
道端で話すことではなかったかもしれない。
瞼の内側に涙が溜まっていく。
朔は鼻を啜って空を見上げた。なんとかぐっと堪えて、喉の震えが止まるのを待つ。
「はい、ありがとうございます……。有平さんだって、いつも穏やかで、笑顔で素敵で、周りから慕われていて、すごくカッコいい先輩ですよ。人見知りだと感じさせないのは、相手じゃなくて、苦手に立ち向かう自分自身と戦ってきたからなんですね……。俺もいつか有平さんみたいになりたいです」
目尻をこすると、茶色いニットが小さな楕円を描いて焦げた。無性に有平の顔が見たくて堪らないのに、顔を上げることができない。
こんなこと今までなかったのに、この人といるとどんどん知らない自分に出会う。
「そう言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう。僕もまだまだ成長しないとね。朔にずっとそう思ってもらえるように頑張るよ」
「……頑張ってください。すぐに追い抜いてやります!」
「あははっ! 言ったなぁ~?」
吹き出すような笑い声を聞きながら、朔は赤くなった目で有平を睨む。
照れ隠しにもなっていない減らず口は、有平のお気に召したらしい。隣からすっと手が伸びて来る。
こういう時だけ、握手を求めるなんてズルい人だ。いつもみたいに頭を撫でてくれたらいいのに。
初めて手を握るわけでもないのに、ひどく緊張している。
繋いだ手から心臓の音が聞こえてしまいそうで、指先が触れた瞬間、心が震えた。
「待ってる。今より上の席に座って、朔のこと待ってるよ。だからいつか、できれば同じところに来て。その水色のネクタイをして一緒に仕事をしよう」
キラキラと光る瞳がこちらを見つめている。
早く隣に立ちたい――。
初めて金平糖を食べた時みたいな優しい幸福に包まれる。
(嗚呼、俺はずっとこの言葉を、有平さんからの言葉を、待っていたんだ……)
安全な鳥かごから飛び出してまで追いかけた憧れの人と働くという夢が、一番近くにいる憧れの先輩と働くという夢に、変わった瞬間だった。
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