器用な少年、異世界へ行く

沢煮椀

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本編

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「トキ君、もうそろそろ始めてもいいんじゃないか?」

チェスを売り始めて一週間がたったある日、皆で仲良くあやとりをしている最中に、グレンさんが話しかけてきた。

「ん?始めるって…ああ、チェス大会か?」

「ああ、売り始めてからこれだけ経てばもうこの街に馴染んでいるだろうって思ってさ。」

そうだな…確かに、チェスの売り上げはどんどん伸びているし、街の中にある喫茶店みたいな所でチェスをしてる人も見掛けたし、もう結構広まっているのかもしれないな。
…よし、そろそろ始めてみるか!

自分はここ最近、子供達と遊ぶ、チェスを作る、飯を作る、たまに木材を採りに行く位しかやってなかったから、大きなイベントは楽しみだな。無事に、子供達の性格が良くなればいいんだけどね。
ちなみに、子供達は屋敷の人なら結構自然に関われるようになってきている。だけど、屋敷の人達とは昔からの付き合いだったから慣れるの早かったんだろうから、あまり関わっていないらしい街の人達と話せる様になるのは結構先かもしれないな。
まあ、そこは子供達に根気強く頑張って貰うしかないな。無理しない程度にね。

「よし、分かった。計画はどうなってる?」

ふふ、この時のためにしっかりグレンさんに丸投げしておいた。まぁ、素人が手を出すよりもそれ専門の人がした方が失敗は少ない。餅は餅屋とかいうやつだ。

「ああ、それはちゃんと決めてあるよ。開催日は三日後、場所は私直属の店で行う予定だ。そして広告の方は、私が噴水広場に行って、拡声魔道具を使ってする事にしたよ。その方が人が集まりやすいだろうからね。」

へー、やっぱり色々と考えてるんだなぁ。やっぱりグレンさんにぶん投げてよかった。でも、店の中に人は入り切るのかな?

「ん?そのグレンさんの店に入り切らなかった人はどうすんの?」

「それはもう諦めてもらうしかないね。まぁ、私の店は少し大きいから、君が思っている以上には入ると思うよ。」

へぇ、普通の店よりも大きいのかな?ちょっとだけ楽しみにしておこう。
その後、細々とした打ち合わせをして、打ち合わせは終わった。


明日その店に視察をしに行くらしい。正直言ってかなりワクワクしている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

もうこの長さが定着しちゃって来てるな…まぁ、明日は休みなんで頑張ります。(自分で追い込んでいくスタイル)
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