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ふたりはうたう
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「さてと、じゃあ俺達はいくぜ。マッピお前は危険だと感じたらとにかく町から離れろ」
そう言うとドラーガさんはガスタルデッロの十字剣を引き抜いて肩に担いだ。
「本当に……行っちゃうんですか」
私は涙を流しそうになるのを必死にこらえながら訊ねる。
「しょうがねえだろ。ここで笛を吹いたら結局市民が巻き添えになる。それにムカフ島に近い方が効果もあるだろうしな」
「でも……」
ああ、我慢してたけど、とうとう瞳から涙が零れてしまった。
こいつに弱みを見せるのは癪に障るけど……
でも、いやだ。もう誰とも離れたくない。
「心配すんな。俺は危ねえと思ったら一人でも逃げるぜ? よく分かってんだろうが」
分かってる。分かってるけど……もう涙が止められない。
「ドラーガさん……ッ!!」
私は自分を止められず、ノイトゥーリさんも見ているというのに思わず彼に抱き着いて、その胸に顔をうずめてしまった。
だって……不安で、恐ろしくて。
大丈夫だとは、大丈夫だとは思うけど。
でも絶対じゃない。
絶対に死ぬことなんてないと思っていたアルグスさんは、ガスタルデッロに敗れて死んでしまった。
ここでドラーガさんを信じて送り出すことは、果たして「仲間を信じている」ことになるんだろうか? 無責任なだけなんじゃないのか。それとも仲間を信じられない私が弱いんだろうか。
でも、いやだ。
もう、誰も失いたくない。
「絶対に……絶対に帰ってきてください」
私がそう呟くと。ドラーガさんはあいている左手でぽんぽんと私の頭を軽く叩いた。
「湯でも沸かして待っててくれ。灰だらけで気持ちわりいからよ」
そう言うと、ドラーガさんは背中を見せ、ムカフ島に、ノイトゥーリさんを連れて歩いていく。彼は巨大な剣を。彼女は黒い笛を持って。
――――――――――――――――
「本当に……良かったんですか?」
「あ? 何がだよ」
問いかけるノイトゥーリにドラーガは不機嫌そうな表情で返す。
「本当に危険はないと思っているんなら、別にマッピさんを連れてきても良かったんじゃないですか?」
「バカかてめえ。そんなことしたらあいつが野風の影響を受けるだろうが」
「ドラーガは大丈夫なんですか?」
「へっ、そんな笛ごときが俺に効くかよ」
ドラーガの応えにノイトゥーリは小さく笑みを浮かべた。
本当に不思議な人間だ。三百年前には、会った事のないタイプの人間だった。すでに死んでいたつもりの自分が、いったいなぜ、どういった星の巡り合わせでこんな人間と出会うことになったのか。奇妙な運命に笑みを浮かべずにはいられなかったのだ。
「笛、吹いてみろよ、俺はまだ一度も聞いてねえんだ」
歩きながらドラーガはそう語りかけた。
こんな至近距離で、いや距離など関係なく笛の音を聞かせても大丈夫なものなのだろうかとノイトゥーリは少し心配になったが、しかしこの男なら案外本当に大丈夫なのかもしれない、と思い直し、ほんの数小節だけ音色を彼に聞かせた。
唄口から注ぎ込まれた空気が、朝露のように景色に染み入る。
悲しげではあるが、本当に美しい音色だ。山の向こうに、少しずつ夕焼けの光が溶け消えていく。そんなほんの少し寂しさを感じさせる時間帯。目に入る景色と笛の音色が混ざり合う。
ドラーガは歩きながら、耳を塞ぐこともなく少しの間目をつぶってその音を聞いていた。
吹くのをやめても、しばらく彼はそのまま目をつぶって、ゆっくりと歩き続けていた。ほんの少し、彼女の脳裏に不安がよぎる。
「いい音色だ」
しかしドラーガは何事もなかったかのように目を開けた。
「……平気なんですか」
尋ねると、彼はふっ、と笑う。
「現実を正しく認識できないから、理想との乖離に苦しむ。
俺にとってその笛の音は、ただの美しい音色だ」
「……本当に、不思議な人です」
「正しく見、正しく聞き、正しく想い、正しく行動すれば自分を失うことは決してない」
その目は、まっすぐ前を向いていた。
独覚というものか。
ノイトゥーリは聞いたことがあった。誰に師事することもなく、己の力で悟りを開き、衆生を救わぬ聖者。なぜかこの俗っぽい男に、その姿を重ね見た。
「さて、この辺でいいか」
いつの間にかムカフ島のふもとまで来ていた。今の火山の状態ではこれ以上は登ることは出来ない。
ノイトゥーリは少し寂しい気分になった。
もう、これで終わりなのかと。
辛いことも、悲しいことも、たくさんあった。しかしそれ以上に、この目覚めてからの数ヶ月は、本当に楽しい時間だった。
その旅も、ここが終着点なのだ。
ドラーガがざくりと剣を土に刺し、そして柄に手をかける。ノイトゥーリは手ごろな木に背中を預けて彼に向き合う。
「私の冒険も、ここでおしまいです。
ドラーガ、今まで本当に、ありがとう」
「これが終わればまたどこにでも冒険にいけるさ。ムカフ島だけがダンジョンじゃねえ」
しかしノイトゥーリは困ったような表情で小さく首を横に振る。
「私、思ったんです……ドラーガとマッピさんって、とってもお似合いだな、って。こう……自然体な感じで、もうお二人が付き合ったらいいんじゃないかな? って」
「笑えねえ冗談だな」
「時々、クオスさんやアンセさんにも会いに行ってあげてくださいね。きっとドラーガが尋ねてくれば喜びますから」
「おい、何の話をしてるんだ」
いつの間にか瞳に涙を溜めて話しているノイトゥーリにドラーガが詰め寄る。しかしそれでも彼女は話すのをやめない。
「私、処刑場にドラーガが来てくれた時、本当に嬉しかったんです……いつか機会があれば、きっとこの恩を返そうって……」
「何を言ってんだ!」
「ドラーガのいるこの町を守るためなら、どんなことでもしよう、って」
「おい!!」
とうとうドラーガは彼女の両肩を掴んで、そして互いに顔を見つめる。
彼女の瞳からは涙が流れていた。
「ありがとう、本当にありがとう、ドラーガ」
ドラーガは黙して語らず、じっと彼女のその双眸を見つめる。
「この笛は、まだ未完成なんです。だからきっと、死を呼び寄せてしまうんです」
「その笛が未完成でも、お前には関係のねえ話だ」
「そういうわけにはいかないんです。間近で何度も笛の音を聞いて分かりました。兄様は寂しがっているんだと。私を呼んでいたんだと。
だから火山からも私を守ってくれた……私の行くべき場所はそこじゃなかったから」
「関係ねえ!!」
「これはきっと、運命なんです。町を助けることができて、寂しがっていた兄様の元へも行ける。この笛が完成するための、最後のピースが、私だったんです」
「ノイトゥーリ!」
彼女は愛おしそうに笛を見つめていたが、名前を呼ばれてびくりと震えてドラーガに目を合わせた。
陽が落ちて暗くなり始めた山の中。覆いかぶさるように二人の影が重なる。
ゆっくりと。
静かに日は落ちてゆく。
やがて、重なり合った二つの影は、分かれ、また二つに戻る。
二人は唇を離し、今度は落ち着いた様子で見つめ合う。
「本当は、三百年前に死んでいた命なんです」
「お前が選んだ道なら、止めるつもりはない」
「ただ……」
ドラーガの胸に飛び込むように再び影が重なる。
「私が消えてしまうその時まで、見失わないように、こうしていてくれますか」
「私の名前……きっと、忘れないで下さいね」
暗くなり始めた山肌に、すすり泣くような悲し気な笛の音が響く。
まるで灰を洗い流すように。
そう言うとドラーガさんはガスタルデッロの十字剣を引き抜いて肩に担いだ。
「本当に……行っちゃうんですか」
私は涙を流しそうになるのを必死にこらえながら訊ねる。
「しょうがねえだろ。ここで笛を吹いたら結局市民が巻き添えになる。それにムカフ島に近い方が効果もあるだろうしな」
「でも……」
ああ、我慢してたけど、とうとう瞳から涙が零れてしまった。
こいつに弱みを見せるのは癪に障るけど……
でも、いやだ。もう誰とも離れたくない。
「心配すんな。俺は危ねえと思ったら一人でも逃げるぜ? よく分かってんだろうが」
分かってる。分かってるけど……もう涙が止められない。
「ドラーガさん……ッ!!」
私は自分を止められず、ノイトゥーリさんも見ているというのに思わず彼に抱き着いて、その胸に顔をうずめてしまった。
だって……不安で、恐ろしくて。
大丈夫だとは、大丈夫だとは思うけど。
でも絶対じゃない。
絶対に死ぬことなんてないと思っていたアルグスさんは、ガスタルデッロに敗れて死んでしまった。
ここでドラーガさんを信じて送り出すことは、果たして「仲間を信じている」ことになるんだろうか? 無責任なだけなんじゃないのか。それとも仲間を信じられない私が弱いんだろうか。
でも、いやだ。
もう、誰も失いたくない。
「絶対に……絶対に帰ってきてください」
私がそう呟くと。ドラーガさんはあいている左手でぽんぽんと私の頭を軽く叩いた。
「湯でも沸かして待っててくれ。灰だらけで気持ちわりいからよ」
そう言うと、ドラーガさんは背中を見せ、ムカフ島に、ノイトゥーリさんを連れて歩いていく。彼は巨大な剣を。彼女は黒い笛を持って。
――――――――――――――――
「本当に……良かったんですか?」
「あ? 何がだよ」
問いかけるノイトゥーリにドラーガは不機嫌そうな表情で返す。
「本当に危険はないと思っているんなら、別にマッピさんを連れてきても良かったんじゃないですか?」
「バカかてめえ。そんなことしたらあいつが野風の影響を受けるだろうが」
「ドラーガは大丈夫なんですか?」
「へっ、そんな笛ごときが俺に効くかよ」
ドラーガの応えにノイトゥーリは小さく笑みを浮かべた。
本当に不思議な人間だ。三百年前には、会った事のないタイプの人間だった。すでに死んでいたつもりの自分が、いったいなぜ、どういった星の巡り合わせでこんな人間と出会うことになったのか。奇妙な運命に笑みを浮かべずにはいられなかったのだ。
「笛、吹いてみろよ、俺はまだ一度も聞いてねえんだ」
歩きながらドラーガはそう語りかけた。
こんな至近距離で、いや距離など関係なく笛の音を聞かせても大丈夫なものなのだろうかとノイトゥーリは少し心配になったが、しかしこの男なら案外本当に大丈夫なのかもしれない、と思い直し、ほんの数小節だけ音色を彼に聞かせた。
唄口から注ぎ込まれた空気が、朝露のように景色に染み入る。
悲しげではあるが、本当に美しい音色だ。山の向こうに、少しずつ夕焼けの光が溶け消えていく。そんなほんの少し寂しさを感じさせる時間帯。目に入る景色と笛の音色が混ざり合う。
ドラーガは歩きながら、耳を塞ぐこともなく少しの間目をつぶってその音を聞いていた。
吹くのをやめても、しばらく彼はそのまま目をつぶって、ゆっくりと歩き続けていた。ほんの少し、彼女の脳裏に不安がよぎる。
「いい音色だ」
しかしドラーガは何事もなかったかのように目を開けた。
「……平気なんですか」
尋ねると、彼はふっ、と笑う。
「現実を正しく認識できないから、理想との乖離に苦しむ。
俺にとってその笛の音は、ただの美しい音色だ」
「……本当に、不思議な人です」
「正しく見、正しく聞き、正しく想い、正しく行動すれば自分を失うことは決してない」
その目は、まっすぐ前を向いていた。
独覚というものか。
ノイトゥーリは聞いたことがあった。誰に師事することもなく、己の力で悟りを開き、衆生を救わぬ聖者。なぜかこの俗っぽい男に、その姿を重ね見た。
「さて、この辺でいいか」
いつの間にかムカフ島のふもとまで来ていた。今の火山の状態ではこれ以上は登ることは出来ない。
ノイトゥーリは少し寂しい気分になった。
もう、これで終わりなのかと。
辛いことも、悲しいことも、たくさんあった。しかしそれ以上に、この目覚めてからの数ヶ月は、本当に楽しい時間だった。
その旅も、ここが終着点なのだ。
ドラーガがざくりと剣を土に刺し、そして柄に手をかける。ノイトゥーリは手ごろな木に背中を預けて彼に向き合う。
「私の冒険も、ここでおしまいです。
ドラーガ、今まで本当に、ありがとう」
「これが終わればまたどこにでも冒険にいけるさ。ムカフ島だけがダンジョンじゃねえ」
しかしノイトゥーリは困ったような表情で小さく首を横に振る。
「私、思ったんです……ドラーガとマッピさんって、とってもお似合いだな、って。こう……自然体な感じで、もうお二人が付き合ったらいいんじゃないかな? って」
「笑えねえ冗談だな」
「時々、クオスさんやアンセさんにも会いに行ってあげてくださいね。きっとドラーガが尋ねてくれば喜びますから」
「おい、何の話をしてるんだ」
いつの間にか瞳に涙を溜めて話しているノイトゥーリにドラーガが詰め寄る。しかしそれでも彼女は話すのをやめない。
「私、処刑場にドラーガが来てくれた時、本当に嬉しかったんです……いつか機会があれば、きっとこの恩を返そうって……」
「何を言ってんだ!」
「ドラーガのいるこの町を守るためなら、どんなことでもしよう、って」
「おい!!」
とうとうドラーガは彼女の両肩を掴んで、そして互いに顔を見つめる。
彼女の瞳からは涙が流れていた。
「ありがとう、本当にありがとう、ドラーガ」
ドラーガは黙して語らず、じっと彼女のその双眸を見つめる。
「この笛は、まだ未完成なんです。だからきっと、死を呼び寄せてしまうんです」
「その笛が未完成でも、お前には関係のねえ話だ」
「そういうわけにはいかないんです。間近で何度も笛の音を聞いて分かりました。兄様は寂しがっているんだと。私を呼んでいたんだと。
だから火山からも私を守ってくれた……私の行くべき場所はそこじゃなかったから」
「関係ねえ!!」
「これはきっと、運命なんです。町を助けることができて、寂しがっていた兄様の元へも行ける。この笛が完成するための、最後のピースが、私だったんです」
「ノイトゥーリ!」
彼女は愛おしそうに笛を見つめていたが、名前を呼ばれてびくりと震えてドラーガに目を合わせた。
陽が落ちて暗くなり始めた山の中。覆いかぶさるように二人の影が重なる。
ゆっくりと。
静かに日は落ちてゆく。
やがて、重なり合った二つの影は、分かれ、また二つに戻る。
二人は唇を離し、今度は落ち着いた様子で見つめ合う。
「本当は、三百年前に死んでいた命なんです」
「お前が選んだ道なら、止めるつもりはない」
「ただ……」
ドラーガの胸に飛び込むように再び影が重なる。
「私が消えてしまうその時まで、見失わないように、こうしていてくれますか」
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