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主人公の過去を聞いたらすげえ普通だった
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聞かなきゃよかった。
ドラーガさんの過去話を聞いて私の心に浮かんだ率直な感想はまさにそれだった。
なんやねんホンマこいつ。
なんかこう……違うんだよなぁ。
なんだろうなぁ……こう、もっと……実は選ばれし血族だったとかさあ、悲しき過去とかさあ、あるじゃん? 今目の前にいるのは三百年前の因縁を持った、すでに滅びてしまったドラゴニュートの姫なわけじゃんねえ? どうせならその姫と前世でなんかあったとかさあ、こう……過去にスペシャル感がまるでないのよね。
家族との確執とか、伝説の冒険者との邂逅があったとか、血のにじむような努力をしたとか……あ、そうだ。一つ聞き忘れてたことがあった。
「その、ドラーガさんは伝説的な賢者としての力が使えるわけじゃないですか」
そうそう、思い出したよ。魔力は弱いとはいえ常人にはとてもできない技術を持ってるじゃん、この人。それはどうやって手に入れた力なのか。何か特別な血を受け継いでる賢者の生まれ変わりとか。
「いったい、そんな力をどこで手に入れたんですか?」
「え? これのこと?」
そう言ってドラーガさんは右手の指先に数種類の魔法を同時に発現させた。うん、これこれ。この力はいったいどうやって手に入れたの?
「なっ、複数の属性を同時に制御してる! それも片手で!! こんなの私でも見たことないです……いったいどうやって……?」
イリスウーフさんも驚いてる。やっぱり三百年前のドラゴニュートのイリスウーフさんから見てもこれは凄まじい技術なんだ! 彼は何故こんな力が使えるんだろう。
「どうもこうもないよね。まあ才能だよ」
なんだと。
「いやまあ実際ダメな奴ってのは何やってもダメだし、俺様みたいな天才には逆立ちしたってかなわないと思うよ? 出来ちゃうんだから仕方ないよね? 『なんで出来るの』って言われても、地を這うアリには天高く舞う鷹の気持ちは分からないっていうかさあ。『なんで空を飛べるの』って聞かれても答えられないっていうかさあ」
マジで聞かなきゃよかった。
豆腐の角に頭ぶつけて死なないかなこいつ。
魔力激よわのくせに。
「でもまあ、俺みたいな最悪の家庭環境の人間でも努力と頭の使い方によってはいくらでも逆転できるのが冒険者ってわけさ」
言うほどそうか?
「あんな最低の親父と、その親父に付き従うしか能のない母親の間に生まれた俺が今、こうやって人類の命運を左右する戦いの場に立っている」
いや、そんな酷い親だった?
普通じゃね?
「同情なんかいらないぜ」
しねえよ。同情する要素どこだよ。学校まで行かせて貰って。むしろこんなクソガキ育てなきゃならなかった両親に同情するよ。
「ドラーガさんも……辛い過去を乗り越えて、ここまで来たんですね……」
イリスウーフさん今の話ちゃんと聞いてました? 雰囲気だけで喋ってません?
「ま、そんなところだ。俺の過去はな」
回廊には沈黙が流れる。
なんだろうな……いろいろ突っ込んでやろうと思ってたんだけど。あまりにもひどすぎてほとんど口に出せなかったわ。
「感想は?」
感想聞いてくるかこのおっさん。
しかしまあ、自分から聞いておいてノーコメントなのもアレなので、私は仕方なく口を開く。
「あの……普通ッスね」
「普通?」
だって普通なんだもん。
マジで時間の無駄だったわ。
「いやこう……あるだろ? そんな辛い過去を持ってたんだなあ、とか、そんな数奇な運命を持った人間がここに集まったことへの感動とか……さあ」
ねえよ。
何も浮かばねえよ。
私は口に出す言葉が本当に何も浮かばなかった。
ふと石床を見ると小さな蟻がドラーガさんが落としたと思われるクラッカーのカスを運んでいる。
「あるだろ?」
だからねえんだって。
「まあ……」
私は仕方なくせっつかれて嘘偽りない言葉を口に出すことにした。床を這いまわる蟻を見ながら。
「ぶっちゃけて言って、ドラーガさんの過去話聞いてるくらいだったら、アリの巣の観察でもしてた方がよっぽどドラマチックですね」
回廊には再び沈黙が流れる。
蟻はクラッカーのカスを回廊の壁にまで運んでいく。途中列を作った仲間と激しく触覚をこすり合わせながら。
壁に積まれている石には隙間があるので、その向こうにきっと巣があるんだろう。
異次元世界にもアリっているんだなあ。まあ当然っちゃあ当然だけれども。このアリもガスタルデッロが召喚魔法とかで呼び寄せたとかじゃないもんね。さっきのレイスとかリビングメイルみたいに。
当然だけど、どこの世界にも生きてる人はいて、私達の人生とは無関係にそれぞれの人生を生きてるんだろうなあ。
さっきのリビングメイルも家に帰るとメスのリビングメイルの奥さんがいて、子供の小さいリビングメイルが居たりするんだろうか。
リビングメイルって成長とかすんのかな? 鎧が大きくなってくのか、それともザリガニみたいに脱皮するんだろうか。もしかしたらヤドカリみたいに成長すると新しい鎧に乗り換えたりするのかもしれないなあ。
「なんだよそれ。教えてくれって言うからせっかく話したってのによう……」
しょうがないじゃん。あんたの話つまんないんだもん。
「じゃあよ、イリスウーフ」
あ、今度はイリスウーフさんのターンか。
「お前の本当の名前を教えてくれよ」
あ、そう言えばデュラエスが来た時にそんな話をしてたっけ。イリスウーフさんの名前はイリスウーフじゃない、って。ドラーガさんはなんでそれに気づいたんだろう。
「イリスはあやめ。ウーフはオオカミの事だ。三百年前人々は野風の笛の音をオオカミの遠吠えのようだと感じ、あやめ色の髪のお前をイリスウーフと呼んだ。違うか? それは本当の名前じゃないだろう」
「そうですね……」
イリスウーフさんは柔らかい笑みを見せた。彼女の深く暗い色の黒髪は光の当たり方によっては濃い紫色に見える。
「私の本当の名は、ノイトゥーリと言います」
ドラーガさんもその言葉に穏やかな笑みを見せた。
「『夜の風』という意味です。今この世界で、私達三人だけが知っている名前です。
……決して、忘れないで下さい」
ドラーガさんの過去話を聞いて私の心に浮かんだ率直な感想はまさにそれだった。
なんやねんホンマこいつ。
なんかこう……違うんだよなぁ。
なんだろうなぁ……こう、もっと……実は選ばれし血族だったとかさあ、悲しき過去とかさあ、あるじゃん? 今目の前にいるのは三百年前の因縁を持った、すでに滅びてしまったドラゴニュートの姫なわけじゃんねえ? どうせならその姫と前世でなんかあったとかさあ、こう……過去にスペシャル感がまるでないのよね。
家族との確執とか、伝説の冒険者との邂逅があったとか、血のにじむような努力をしたとか……あ、そうだ。一つ聞き忘れてたことがあった。
「その、ドラーガさんは伝説的な賢者としての力が使えるわけじゃないですか」
そうそう、思い出したよ。魔力は弱いとはいえ常人にはとてもできない技術を持ってるじゃん、この人。それはどうやって手に入れた力なのか。何か特別な血を受け継いでる賢者の生まれ変わりとか。
「いったい、そんな力をどこで手に入れたんですか?」
「え? これのこと?」
そう言ってドラーガさんは右手の指先に数種類の魔法を同時に発現させた。うん、これこれ。この力はいったいどうやって手に入れたの?
「なっ、複数の属性を同時に制御してる! それも片手で!! こんなの私でも見たことないです……いったいどうやって……?」
イリスウーフさんも驚いてる。やっぱり三百年前のドラゴニュートのイリスウーフさんから見てもこれは凄まじい技術なんだ! 彼は何故こんな力が使えるんだろう。
「どうもこうもないよね。まあ才能だよ」
なんだと。
「いやまあ実際ダメな奴ってのは何やってもダメだし、俺様みたいな天才には逆立ちしたってかなわないと思うよ? 出来ちゃうんだから仕方ないよね? 『なんで出来るの』って言われても、地を這うアリには天高く舞う鷹の気持ちは分からないっていうかさあ。『なんで空を飛べるの』って聞かれても答えられないっていうかさあ」
マジで聞かなきゃよかった。
豆腐の角に頭ぶつけて死なないかなこいつ。
魔力激よわのくせに。
「でもまあ、俺みたいな最悪の家庭環境の人間でも努力と頭の使い方によってはいくらでも逆転できるのが冒険者ってわけさ」
言うほどそうか?
「あんな最低の親父と、その親父に付き従うしか能のない母親の間に生まれた俺が今、こうやって人類の命運を左右する戦いの場に立っている」
いや、そんな酷い親だった?
普通じゃね?
「同情なんかいらないぜ」
しねえよ。同情する要素どこだよ。学校まで行かせて貰って。むしろこんなクソガキ育てなきゃならなかった両親に同情するよ。
「ドラーガさんも……辛い過去を乗り越えて、ここまで来たんですね……」
イリスウーフさん今の話ちゃんと聞いてました? 雰囲気だけで喋ってません?
「ま、そんなところだ。俺の過去はな」
回廊には沈黙が流れる。
なんだろうな……いろいろ突っ込んでやろうと思ってたんだけど。あまりにもひどすぎてほとんど口に出せなかったわ。
「感想は?」
感想聞いてくるかこのおっさん。
しかしまあ、自分から聞いておいてノーコメントなのもアレなので、私は仕方なく口を開く。
「あの……普通ッスね」
「普通?」
だって普通なんだもん。
マジで時間の無駄だったわ。
「いやこう……あるだろ? そんな辛い過去を持ってたんだなあ、とか、そんな数奇な運命を持った人間がここに集まったことへの感動とか……さあ」
ねえよ。
何も浮かばねえよ。
私は口に出す言葉が本当に何も浮かばなかった。
ふと石床を見ると小さな蟻がドラーガさんが落としたと思われるクラッカーのカスを運んでいる。
「あるだろ?」
だからねえんだって。
「まあ……」
私は仕方なくせっつかれて嘘偽りない言葉を口に出すことにした。床を這いまわる蟻を見ながら。
「ぶっちゃけて言って、ドラーガさんの過去話聞いてるくらいだったら、アリの巣の観察でもしてた方がよっぽどドラマチックですね」
回廊には再び沈黙が流れる。
蟻はクラッカーのカスを回廊の壁にまで運んでいく。途中列を作った仲間と激しく触覚をこすり合わせながら。
壁に積まれている石には隙間があるので、その向こうにきっと巣があるんだろう。
異次元世界にもアリっているんだなあ。まあ当然っちゃあ当然だけれども。このアリもガスタルデッロが召喚魔法とかで呼び寄せたとかじゃないもんね。さっきのレイスとかリビングメイルみたいに。
当然だけど、どこの世界にも生きてる人はいて、私達の人生とは無関係にそれぞれの人生を生きてるんだろうなあ。
さっきのリビングメイルも家に帰るとメスのリビングメイルの奥さんがいて、子供の小さいリビングメイルが居たりするんだろうか。
リビングメイルって成長とかすんのかな? 鎧が大きくなってくのか、それともザリガニみたいに脱皮するんだろうか。もしかしたらヤドカリみたいに成長すると新しい鎧に乗り換えたりするのかもしれないなあ。
「なんだよそれ。教えてくれって言うからせっかく話したってのによう……」
しょうがないじゃん。あんたの話つまんないんだもん。
「じゃあよ、イリスウーフ」
あ、今度はイリスウーフさんのターンか。
「お前の本当の名前を教えてくれよ」
あ、そう言えばデュラエスが来た時にそんな話をしてたっけ。イリスウーフさんの名前はイリスウーフじゃない、って。ドラーガさんはなんでそれに気づいたんだろう。
「イリスはあやめ。ウーフはオオカミの事だ。三百年前人々は野風の笛の音をオオカミの遠吠えのようだと感じ、あやめ色の髪のお前をイリスウーフと呼んだ。違うか? それは本当の名前じゃないだろう」
「そうですね……」
イリスウーフさんは柔らかい笑みを見せた。彼女の深く暗い色の黒髪は光の当たり方によっては濃い紫色に見える。
「私の本当の名は、ノイトゥーリと言います」
ドラーガさんもその言葉に穏やかな笑みを見せた。
「『夜の風』という意味です。今この世界で、私達三人だけが知っている名前です。
……決して、忘れないで下さい」
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