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してるよ
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「はっ!?」
私は冷たい石床の上で目を覚ました。
「はぁ、はぁ……」
荒い息がこだまする。ここはどこか、室内? じんわりと湿気のある、冷たい石床。すぐそばにはイリスウーフさんも気を失っている。
おかしい。
私は、確かガスタルデッロを探して、カルゴシアの町にいたはず。
そうだ、思い出した。探している最中にムカフ島火山が噴火して、私とイリスウーフさんは巨大な噴石の下敷きに……じゃあ、ここはまさか、死後の世界?
私はそう思い至って両頬を挟み込むように手のひらで触れてみる。
少しひんやりするけど、確かに感触がある。別に幽霊になったわけじゃないし、死後の世界だとも思えない。知らんけど。
でも、ここはいったいどこ?
辺りには灰も降り積もっていないし、空気の雰囲気からして室内……というよりは、湿度を考えると洞窟の中だろうか? でもこの床は人工物に見えるし……
まさかいつの間にか、一瞬でここへ移動したとか?
そんな馬鹿な。一瞬で場所を移動するなんて、ファンタジーやメルヘンじゃないんだから、そんなことあるはずがない。じゃあまさか、夢オチ?
いや、違う。つい最近こんなことを経験した気がする。
「よお、お目覚めかい?」
私はその声に思わず振り返る。
聞きなれたその声。ここにいるはずのない「あの人」の声。
「ドラーガさん!!」
私は立ち上がり、駆け寄って彼に抱き着いた。よかった。
やっぱりドラーガさんも来てくれたんだ。私は信じてた。決してドラーガさんは仲間を見殺しにしたりしないって。自分だけ逃げたりはしないって。
知らんけど。
「ドラーガ! 来てくれたんですね!!」
イリスウーフさんもあわてて立ち上がり、私達に抱きついた。ドラーガさんはなんとなく居心地が悪いのか、遠慮がちに私達を押して少し嫌そうに口を開く。
「にしてもおめえら、あれだけ言ったのに逃げなかったんだな」
よく言う。ドラーガさんだって同じだろうに。
「それにしてもここは……?」
イリスウーフさんは辺りを見回して呟くようにそう言った。
石造りなのは床だけじゃない。冷静になってみてみれば壁も天井も石を積んで作った回廊のような作りになっている。壁には小さい窪みが設えてあって、魔法なのか、発光しているため、かろうじて視界が保てている程度には明るい。
「私はなんとなく事情が分かります。多分、ガスタルデッロの竜言語魔法ですね。天文館の時と同じ。また奴に『次元滑り』をさせられたってことですか」
「そうですね。でも、移動させたのはガスタルデッロじゃないですよ、ドラーガです」
「え?」
イリスウーフさんがにっこりと笑ってそう言うとドラーガさんは気まずそうにそっぽを向いた。どういうこと?
「噴石が私達に直撃する寸前、ドラーガが私達を、おそらく転移の魔法陣に押し込んだんです」
えっとつまり、ドラーガさんに助けられたって事?
「まあ、こんな事態にもかかわらずガスタルデッロの野郎はカルゴシアから離れようとしなかったからな。おそらくすぐ近くに魔法陣があるだろうと思って探してたんだ」
どういうこと? 全然分からない。
「ちゃんと説明するから、そんなアホ面すんな」
してませんけど。
「奴は最初から、もし火砕流がここまでくればW軸を移動してやり過ごすつもりだったのさ。今回たまたま俺達の近くに出入り口があったのは幸運だったがな」
ああ、なるほど。
正直私はガスタルデッロがこんな危険な場所にいつまでもいるかどうかはあやしいと思ってたんだけど、奴にとってはこの町も火山も、別に危険でも何でもないってことか。
「奴は多分この町がしっかり全滅したことを確認してから次の場所に移動するつもりなんだろうな」
「陰険な奴ですね」
私がドラーガさんに調子を合わせると、しかしイリスウーフさんがその言葉に否定の意を示した。
「ガスタルデッロはおそらく、この町と、三百年前の事件……そして共に戦ってきた6人の仲間……その全てと決着をつけたいんでしょう。
火砕流に飲まれ、この町の全てが灰になることで、全てを無に帰して、その決着としたいんだと思います」
結局奴は、いったい何を考えてるんだろう。何に絶望して、この世界をどうしたいんだろう。
もういっそのことはっきり言ってくんないかな。
いい歳こいたおっさんが「察してちゃん」なんて気持ち悪いんだよ。もうなんだかんだでやっぱりぶっ殺すのが一番手っ取り早い気がしてきた。
「そして最後の決着を、この私達とつけるためにここに呼んだんでしょう」
ん? 呼んだ? どういうこと?
「マッピさん、ちゃんと説明しますから、そんなアホみたいな顔しないでください」
してませんけど?
「ガスタルデッロはかなり正確な未来予知の能力があるはずです。
その上で『たまたま偶然』私達の近くに転移の魔法陣があった、なんてことがあると思いますか?」
なるほど。
私は石の回廊を見る。
一方はすぐに壁があって突き当り。
一方は少し回廊が続いて、その先に扉がある。
「こちらへ来い」と言わんばかりだ。おそらくはこの通路の先にガスタルデッロがいるということだろう。
「正真正銘のラストダンジョンだ。この先にガスタルデッロの奴がいる」
そうですね。知らんけど。
「ドラーガ」
扉に対し正対する私達。不意にイリスウーフさんがドラーガさんに微笑みを湛えて話しかける。
「もし私達がカルゴシアから避難していたら、ここへは一人で来る気でしたか?」
しかしドラーガさんはその言葉には答えずに「フン」と小さく鼻を鳴らして、通路の先を指差した。
「見ろ、扉まで一本道だ。罠を仕掛けるには絶好のポイントだな」
罠? そんなもの無さそうに見えるけど……
「よおく見てみろ、石畳の隙間に何か生えてるだろう」
「んん?」
おっ、よくよく見てみるとなんか雑草みたいな黒いものが……これはいったい?
「針だな。まきびしみたいに足の裏を攻撃するために仕掛けてある簡易的な罠だ」
セコい……ガスタルデッロ、こんなことする奴だったんだ。
「バカに出来ねえぜ。大規模な罠じゃなく、仕組みも単純だから見落としやすい。そして『足』は生きてる限り常に使い続ける器官だ。ダンジョンの入り口付近で受けた、こういう『嫌がらせ』が後々になってボディーブローみたいに効いてくんのさ」
うわ、なんかドラーガさんが冒険者みたいなこと言ってる。冒険者みたいというか……これはまるで「あの人」みたいな……
「アルグスから教えられた事だ」
なんか……急に覚醒したみたいだ。この人、こんなちゃんとしてる人だったか。
とにかく私達は足元に気を付けながら慎重に回廊を進み、奥の扉の場所まで来た。両開きのドア。鉄か……いや、青錆がついているから真鍮か何かでコーティングされているようだ。
私は扉を開けようと取っ手に手を伸ばしたが、しかしドラーガさんが手首を掴んだ。
「待て、開けるな」
え? 開けるなって、でも他に隠し通路なんてなさそうだし、扉を開けずにどうやって進めと。
「落ち着け、そんなアホみてえなツラしなくていい。ちゃんと説明してやる」
してませんけど?
いやあのさあ。
なんなの? 二人とも。
私そんなアホみたいな顔してます?
私は冷たい石床の上で目を覚ました。
「はぁ、はぁ……」
荒い息がこだまする。ここはどこか、室内? じんわりと湿気のある、冷たい石床。すぐそばにはイリスウーフさんも気を失っている。
おかしい。
私は、確かガスタルデッロを探して、カルゴシアの町にいたはず。
そうだ、思い出した。探している最中にムカフ島火山が噴火して、私とイリスウーフさんは巨大な噴石の下敷きに……じゃあ、ここはまさか、死後の世界?
私はそう思い至って両頬を挟み込むように手のひらで触れてみる。
少しひんやりするけど、確かに感触がある。別に幽霊になったわけじゃないし、死後の世界だとも思えない。知らんけど。
でも、ここはいったいどこ?
辺りには灰も降り積もっていないし、空気の雰囲気からして室内……というよりは、湿度を考えると洞窟の中だろうか? でもこの床は人工物に見えるし……
まさかいつの間にか、一瞬でここへ移動したとか?
そんな馬鹿な。一瞬で場所を移動するなんて、ファンタジーやメルヘンじゃないんだから、そんなことあるはずがない。じゃあまさか、夢オチ?
いや、違う。つい最近こんなことを経験した気がする。
「よお、お目覚めかい?」
私はその声に思わず振り返る。
聞きなれたその声。ここにいるはずのない「あの人」の声。
「ドラーガさん!!」
私は立ち上がり、駆け寄って彼に抱き着いた。よかった。
やっぱりドラーガさんも来てくれたんだ。私は信じてた。決してドラーガさんは仲間を見殺しにしたりしないって。自分だけ逃げたりはしないって。
知らんけど。
「ドラーガ! 来てくれたんですね!!」
イリスウーフさんもあわてて立ち上がり、私達に抱きついた。ドラーガさんはなんとなく居心地が悪いのか、遠慮がちに私達を押して少し嫌そうに口を開く。
「にしてもおめえら、あれだけ言ったのに逃げなかったんだな」
よく言う。ドラーガさんだって同じだろうに。
「それにしてもここは……?」
イリスウーフさんは辺りを見回して呟くようにそう言った。
石造りなのは床だけじゃない。冷静になってみてみれば壁も天井も石を積んで作った回廊のような作りになっている。壁には小さい窪みが設えてあって、魔法なのか、発光しているため、かろうじて視界が保てている程度には明るい。
「私はなんとなく事情が分かります。多分、ガスタルデッロの竜言語魔法ですね。天文館の時と同じ。また奴に『次元滑り』をさせられたってことですか」
「そうですね。でも、移動させたのはガスタルデッロじゃないですよ、ドラーガです」
「え?」
イリスウーフさんがにっこりと笑ってそう言うとドラーガさんは気まずそうにそっぽを向いた。どういうこと?
「噴石が私達に直撃する寸前、ドラーガが私達を、おそらく転移の魔法陣に押し込んだんです」
えっとつまり、ドラーガさんに助けられたって事?
「まあ、こんな事態にもかかわらずガスタルデッロの野郎はカルゴシアから離れようとしなかったからな。おそらくすぐ近くに魔法陣があるだろうと思って探してたんだ」
どういうこと? 全然分からない。
「ちゃんと説明するから、そんなアホ面すんな」
してませんけど。
「奴は最初から、もし火砕流がここまでくればW軸を移動してやり過ごすつもりだったのさ。今回たまたま俺達の近くに出入り口があったのは幸運だったがな」
ああ、なるほど。
正直私はガスタルデッロがこんな危険な場所にいつまでもいるかどうかはあやしいと思ってたんだけど、奴にとってはこの町も火山も、別に危険でも何でもないってことか。
「奴は多分この町がしっかり全滅したことを確認してから次の場所に移動するつもりなんだろうな」
「陰険な奴ですね」
私がドラーガさんに調子を合わせると、しかしイリスウーフさんがその言葉に否定の意を示した。
「ガスタルデッロはおそらく、この町と、三百年前の事件……そして共に戦ってきた6人の仲間……その全てと決着をつけたいんでしょう。
火砕流に飲まれ、この町の全てが灰になることで、全てを無に帰して、その決着としたいんだと思います」
結局奴は、いったい何を考えてるんだろう。何に絶望して、この世界をどうしたいんだろう。
もういっそのことはっきり言ってくんないかな。
いい歳こいたおっさんが「察してちゃん」なんて気持ち悪いんだよ。もうなんだかんだでやっぱりぶっ殺すのが一番手っ取り早い気がしてきた。
「そして最後の決着を、この私達とつけるためにここに呼んだんでしょう」
ん? 呼んだ? どういうこと?
「マッピさん、ちゃんと説明しますから、そんなアホみたいな顔しないでください」
してませんけど?
「ガスタルデッロはかなり正確な未来予知の能力があるはずです。
その上で『たまたま偶然』私達の近くに転移の魔法陣があった、なんてことがあると思いますか?」
なるほど。
私は石の回廊を見る。
一方はすぐに壁があって突き当り。
一方は少し回廊が続いて、その先に扉がある。
「こちらへ来い」と言わんばかりだ。おそらくはこの通路の先にガスタルデッロがいるということだろう。
「正真正銘のラストダンジョンだ。この先にガスタルデッロの奴がいる」
そうですね。知らんけど。
「ドラーガ」
扉に対し正対する私達。不意にイリスウーフさんがドラーガさんに微笑みを湛えて話しかける。
「もし私達がカルゴシアから避難していたら、ここへは一人で来る気でしたか?」
しかしドラーガさんはその言葉には答えずに「フン」と小さく鼻を鳴らして、通路の先を指差した。
「見ろ、扉まで一本道だ。罠を仕掛けるには絶好のポイントだな」
罠? そんなもの無さそうに見えるけど……
「よおく見てみろ、石畳の隙間に何か生えてるだろう」
「んん?」
おっ、よくよく見てみるとなんか雑草みたいな黒いものが……これはいったい?
「針だな。まきびしみたいに足の裏を攻撃するために仕掛けてある簡易的な罠だ」
セコい……ガスタルデッロ、こんなことする奴だったんだ。
「バカに出来ねえぜ。大規模な罠じゃなく、仕組みも単純だから見落としやすい。そして『足』は生きてる限り常に使い続ける器官だ。ダンジョンの入り口付近で受けた、こういう『嫌がらせ』が後々になってボディーブローみたいに効いてくんのさ」
うわ、なんかドラーガさんが冒険者みたいなこと言ってる。冒険者みたいというか……これはまるで「あの人」みたいな……
「アルグスから教えられた事だ」
なんか……急に覚醒したみたいだ。この人、こんなちゃんとしてる人だったか。
とにかく私達は足元に気を付けながら慎重に回廊を進み、奥の扉の場所まで来た。両開きのドア。鉄か……いや、青錆がついているから真鍮か何かでコーティングされているようだ。
私は扉を開けようと取っ手に手を伸ばしたが、しかしドラーガさんが手首を掴んだ。
「待て、開けるな」
え? 開けるなって、でも他に隠し通路なんてなさそうだし、扉を開けずにどうやって進めと。
「落ち着け、そんなアホみてえなツラしなくていい。ちゃんと説明してやる」
してませんけど?
いやあのさあ。
なんなの? 二人とも。
私そんなアホみたいな顔してます?
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