153 / 211
さよならターニー
しおりを挟む
「ご……ごめんなさい、クラリス様……命令を、守らなくって……」
今にも消え入りそうなか細い声でそう呟くターニー。
その差し出された震える手をクラリスは両手で抱きしめ、頬ずりをするように感触を確かめた。
「結局……クオスさんを取り戻すこともできずに……」
「い、いいの、もういいの、ターニー。あ、あなたはもう十分にやった。クオスもきっと分かってくれる……」
ターニーの体は下半身が粉々に粉砕し、上半身もぼろぼろで顔にまで大きな亀裂が走っている。右目はどこかに落としたのかただの暗いくぼみがのぞくのみであり、もはや息も絶え絶えの状態であることは誰の想像にも難くない。
事実、既に人間の体を模したターニーの循環器系は停止しており、人造脳の機能もそう間をおかずして失われるであろう。
「ごめんなさい……僕は最後の最後まで出来損ないでした……
あれほど言われたのに、命令を無視して……」
「ち、違う……違うの!!」
クラリスはターニーの手を放し、彼の顔の横に立って話しかける。もはや視力も失われようとしている彼にもよく見えるように。
「あ、あなたは誰よりも人間らしかった。私の自慢の息子よ!」
そう言ってクラリスは顔をくしゃくしゃに歪め、ターニーの顔を抱きしめる。
「謝らなければいけないのは私の方。私は、自分のプライドが邪魔をして、本音を言えていなかった。だからあなたを止められなかった……」
ターニーの瞳を見つめて話すクラリス。悲しそうな表情をしているが、しかし涙は流れない。人形の体の彼女に、涙を流すことなどできない。
「わ、私は、あなたに『命令』するんじゃなく、『お願い』すればよかったのに……
あなたを愛しているから、失いたくないから行かないで、って……」
その瞬間、ターニーの瞳から涙が溢れ出た。涙など流すはずのない自動人形の瞳から。
それはひょっとすると涙ではなかったかもしれない。うっすら黄ばんだ色をしていたから、どこかの潤滑液か何かが衝撃を受けて瞳から漏れ出したものだったのかもしれない。
しかしそれでも、二人はそれがターニーが人間である証だと思ったし、それを否定する者などここにはいない。
「ありがとう……クラリスさま……あなたのおそばで生きられて……うれしかった、です」
それがターニーの最期の言葉であった。
それきり彼は完全に機能停止し、二度と動くことはなかった。
クラリスはいつまでもいつまでもターニーの顔を抱きしめていた。まるで我が子の死が受け止められないでいる母親の様に。
「三百年前の記憶なのでいまいちあやふやなところがありますが……」
鼻にかかる様な独特な声。
「ターニー君って、クラリスさんの亡くなった弟さんでしたカ……?」
クラリスの後ろから声をかけたのはアルテグラである。
元々転生法はクラリスとアルテグラが共同で研究して生み出した秘術。その研究の直接の発端になったのはクラリスの弟の死であった。
前段階として竜の魔石の特性が見つかる前に作られた自動人形、それが現在のターニーである。
「あの時の私の技術では既に亡くなっていたターニー君をリブートすることは出来ませんでしたガ……」
アルテグラはそこまで喋ってからしゃがみこみ、そしてクラリスに視線を合わせようとする。しかしクラリスの方は相変わらずターニーを抱きしめており、二人の視線が交錯することはない。
「ですが、今なら話は別です。もしよろしけれバ、循環器系の停止により記憶装置に甚大な被害を受けている彼から、記憶を取り出してリブートすることにチャレンジいたしましょうカ?」
その言葉に、クラリスはゆっくりと振り向き、顔を上げてやっとアルテグラと視線を合わせた。
「そんなことが……本当に?」
彼女の反応に気を良くしたのかアルテグラは立ち上がって胸を反らせる。
「ええもちろん! 私の記憶複製技術もあのころから格段の進歩をしていますからね。断片的な記憶からの複次線形予測と周辺金属の電磁波記録からほぼ100%の一致率の完全なレプリカントを作り出すことができますヨ」
しばらく驚愕の意思表示で以て彼女を見つめていたクラリスであったが、しかしやがてゆっくりと俯き、そしてまた動かなくなったターニーの方を見つめた。
「いや……いいわ」
「え? なぜです?」
クラリスはゆっくりと、ターニーの頭を撫でる。まるで母親が子供にそうするように。
「この子がレプリカントクオスの復活にこだわった理由……い、今なら分かるの」
アルテグラは「はて、どういうことか」という表情だ。全く彼女には想像がつかないようである。
「復活しようがしまいが、この子はこの子。私の弟のターニーでもないし、ましてやリブートしたオートマタとも違う。
わ、私がこの子にしてあげられることは、ふ、復活させることじゃない。この子の死を受け入れてあげること」
「よくわからないデスけど……そうですカ」
いまいち納得がいっていないような返答ではあるが、しかしアルテグラは意外なほどにあっさりと引き下がった。
「アルテグラ……」
「なんです?」
「わ、私……し、七聖鍵を、抜けるわ……」
アルテグラは両手を広げて「ええっ!?」とオーバーに驚いたリアクションをする。
「ガスタルデッロにもよろしく言っておいて。メッツァトルのところにも戻らない。ひ、一人で……考え事をしたいの。この子の死と、正面から向き合うために」
「そうですカ……残念です。あなたとは仲良くやれていると思っていたので……」
アルテグラは残念そうに肩を落として、しかし引き留めるようなことはせず、クラリスに「さようなら」と告げると、その場を去っていった。
クラリスは動かない。
ただ愛おしそうにターニーの頭を撫でていた。
「もしも、メッツァトルに会っていなければ、こんな風には思わなかったかもしれない。
もしも、アルグスがクオスを復活させる選択をしていたら、こんな道は選ばなかったかもしれない。
あの時、初めて『羨ましい』と心の奥底で思ったんだ。短い時の中で生き、命と向き合う人間の姿を」
今にも消え入りそうなか細い声でそう呟くターニー。
その差し出された震える手をクラリスは両手で抱きしめ、頬ずりをするように感触を確かめた。
「結局……クオスさんを取り戻すこともできずに……」
「い、いいの、もういいの、ターニー。あ、あなたはもう十分にやった。クオスもきっと分かってくれる……」
ターニーの体は下半身が粉々に粉砕し、上半身もぼろぼろで顔にまで大きな亀裂が走っている。右目はどこかに落としたのかただの暗いくぼみがのぞくのみであり、もはや息も絶え絶えの状態であることは誰の想像にも難くない。
事実、既に人間の体を模したターニーの循環器系は停止しており、人造脳の機能もそう間をおかずして失われるであろう。
「ごめんなさい……僕は最後の最後まで出来損ないでした……
あれほど言われたのに、命令を無視して……」
「ち、違う……違うの!!」
クラリスはターニーの手を放し、彼の顔の横に立って話しかける。もはや視力も失われようとしている彼にもよく見えるように。
「あ、あなたは誰よりも人間らしかった。私の自慢の息子よ!」
そう言ってクラリスは顔をくしゃくしゃに歪め、ターニーの顔を抱きしめる。
「謝らなければいけないのは私の方。私は、自分のプライドが邪魔をして、本音を言えていなかった。だからあなたを止められなかった……」
ターニーの瞳を見つめて話すクラリス。悲しそうな表情をしているが、しかし涙は流れない。人形の体の彼女に、涙を流すことなどできない。
「わ、私は、あなたに『命令』するんじゃなく、『お願い』すればよかったのに……
あなたを愛しているから、失いたくないから行かないで、って……」
その瞬間、ターニーの瞳から涙が溢れ出た。涙など流すはずのない自動人形の瞳から。
それはひょっとすると涙ではなかったかもしれない。うっすら黄ばんだ色をしていたから、どこかの潤滑液か何かが衝撃を受けて瞳から漏れ出したものだったのかもしれない。
しかしそれでも、二人はそれがターニーが人間である証だと思ったし、それを否定する者などここにはいない。
「ありがとう……クラリスさま……あなたのおそばで生きられて……うれしかった、です」
それがターニーの最期の言葉であった。
それきり彼は完全に機能停止し、二度と動くことはなかった。
クラリスはいつまでもいつまでもターニーの顔を抱きしめていた。まるで我が子の死が受け止められないでいる母親の様に。
「三百年前の記憶なのでいまいちあやふやなところがありますが……」
鼻にかかる様な独特な声。
「ターニー君って、クラリスさんの亡くなった弟さんでしたカ……?」
クラリスの後ろから声をかけたのはアルテグラである。
元々転生法はクラリスとアルテグラが共同で研究して生み出した秘術。その研究の直接の発端になったのはクラリスの弟の死であった。
前段階として竜の魔石の特性が見つかる前に作られた自動人形、それが現在のターニーである。
「あの時の私の技術では既に亡くなっていたターニー君をリブートすることは出来ませんでしたガ……」
アルテグラはそこまで喋ってからしゃがみこみ、そしてクラリスに視線を合わせようとする。しかしクラリスの方は相変わらずターニーを抱きしめており、二人の視線が交錯することはない。
「ですが、今なら話は別です。もしよろしけれバ、循環器系の停止により記憶装置に甚大な被害を受けている彼から、記憶を取り出してリブートすることにチャレンジいたしましょうカ?」
その言葉に、クラリスはゆっくりと振り向き、顔を上げてやっとアルテグラと視線を合わせた。
「そんなことが……本当に?」
彼女の反応に気を良くしたのかアルテグラは立ち上がって胸を反らせる。
「ええもちろん! 私の記憶複製技術もあのころから格段の進歩をしていますからね。断片的な記憶からの複次線形予測と周辺金属の電磁波記録からほぼ100%の一致率の完全なレプリカントを作り出すことができますヨ」
しばらく驚愕の意思表示で以て彼女を見つめていたクラリスであったが、しかしやがてゆっくりと俯き、そしてまた動かなくなったターニーの方を見つめた。
「いや……いいわ」
「え? なぜです?」
クラリスはゆっくりと、ターニーの頭を撫でる。まるで母親が子供にそうするように。
「この子がレプリカントクオスの復活にこだわった理由……い、今なら分かるの」
アルテグラは「はて、どういうことか」という表情だ。全く彼女には想像がつかないようである。
「復活しようがしまいが、この子はこの子。私の弟のターニーでもないし、ましてやリブートしたオートマタとも違う。
わ、私がこの子にしてあげられることは、ふ、復活させることじゃない。この子の死を受け入れてあげること」
「よくわからないデスけど……そうですカ」
いまいち納得がいっていないような返答ではあるが、しかしアルテグラは意外なほどにあっさりと引き下がった。
「アルテグラ……」
「なんです?」
「わ、私……し、七聖鍵を、抜けるわ……」
アルテグラは両手を広げて「ええっ!?」とオーバーに驚いたリアクションをする。
「ガスタルデッロにもよろしく言っておいて。メッツァトルのところにも戻らない。ひ、一人で……考え事をしたいの。この子の死と、正面から向き合うために」
「そうですカ……残念です。あなたとは仲良くやれていると思っていたので……」
アルテグラは残念そうに肩を落として、しかし引き留めるようなことはせず、クラリスに「さようなら」と告げると、その場を去っていった。
クラリスは動かない。
ただ愛おしそうにターニーの頭を撫でていた。
「もしも、メッツァトルに会っていなければ、こんな風には思わなかったかもしれない。
もしも、アルグスがクオスを復活させる選択をしていたら、こんな道は選ばなかったかもしれない。
あの時、初めて『羨ましい』と心の奥底で思ったんだ。短い時の中で生き、命と向き合う人間の姿を」
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる