134 / 211
横たわるのは全裸のメイド、かき立てるのは不信感
しおりを挟む
デデンデンデデン
デデンデンデデン
夕暮れの光も消え入るころ、ティアグラの屋敷の中には霧が立ち込め、やがてそれは人の形をとった。
片手をつき、しゃがんだ姿勢で現れた全裸の男。一糸まとわぬその姿は均整の取れた筋肉質な見事なものである。
ゆっくりと立ち上がり、そして首を振って周辺の確認をする。
「へ、変態―ッ!!」
振り向くと、おそらく水くみに来ていたのか、桶を持ったメイドがこちらを指さして叫んでいる。
「むっ、いきなり見つかってしまった!!」
しかしそこは流石の七聖鍵、一瞬でメイドとの距離を詰め、しなるように腕を振り、目視出来ないほどの速度の拳でメイドの顎先を捉える。一瞬の時間差の後、メイドはどさりとその場に崩れ落ちた。
「見覚えがある……この子も『孤児院』の『卒業生』か……」
侵入した全裸の男性は七聖鍵の一人、“霞の”イチェマルク。忍びとしての技を極め、たとえキツツキの空けた穴からだろうと忍び込めるという潜入のプロフェッショナルである。たった今ド素人に見つかったばかりのような気がしないでもないが。
イチェマルクは気を失ったメイドの上半身を抱きかかえて怪我がないかを確認する。全裸で。
「ひっ……」
「むっ?」
声のした方に振り向く。なんとまたもや見つかってしまった。別のメイドが青い顔をしてこちらを見て、震えている。
「レ、レイプ……」
「とうっ!!」
しかし大声を上げる前にまたも顎先に打撃を加えて昏倒させる。
「まずいな、この格好は目立ちすぎる」
そう。夕暮れ時の暗い時間とはいえ色白の肌に白髪のイチェマルクは目立つ。何か服を着なければならない。それもできれば屋敷の中にいても目立たない服を。
イチェマルクはそう考えて、目の前の昏倒しているメイドを見た。
なんと!
おあつらえ向きではないか。
イチェマルクはいそいそとメイドの服を脱がし始める。全裸で。
これはまずい。さすがに危険である。
しかししばらく思案したのち、最終的にはパンツとブラも含めて彼女の衣服を全て剥ぎ取り、自分の体に着用した。
「神は細部に宿る」と謂う。細かい部分までこだわり抜くことで全体の完成度が向上するという事である。すなわち服を着てしまえば隠れるはずの下着までも着用することで、この屋敷のメイドに擬態し尽くすという事である。
「これでよし」
メイド服を着こんでスッと立ち上がる。日も落ちた薄暗がりの中、大きく息を吸い込んで深呼吸をすると、何か、新しい扉が開いたような感覚があった。
「い……イチェマルク様……?」
いったい何回見つかれば気が済むのか。こいつ忍者向いてないんじゃないのか。
イチェマルクはすぐさま声のした方向に間合いを詰めようとしたが、しかし声の主を見て動きが止まった。
「レタッサ……」
なんと、ご都合主義のような気がしないでもないが、イチェマルクに声をかけたのは目当ての人物、レタッサであった。
「イチェマルク様……こんなところで、一体何を……」
「こんなところでいったい何を」と発言したものの、しかし彼女が質問したいことはそれだけではない。
まず、「そんな恰好でいったい何を」……レタッサの前に仁王立ちのイチェマルク。その服装はメイド服であり、ご丁寧にヘッドドレスまでも着けている。
……なぜ女装を? 当然ながらその疑問が沸き上がる。
そしてもう一つ。
イチェマルクの足元には下着すらつけていない全裸の女性が横たわっている。
いったい何があったのか。
常識的に考えて。いや、少なくとも彼女の頭の中では「敵地に潜入して」「目立たないために」の後に続く文として「女装する」というセンテンスは浮かばないのだ。
しかも仮に変装するためにメイドの服を奪ったとしても、何故女が下着までつけていないのか。この説明が彼女の中ではつかない。
「レタッサ……君を助けに来た」
と、言われても。
不信感がぬぐえない。
彼女は確かにこの屋敷から出ることができず、実質上の軟禁に近い形であった。そこに救出に来た、というのは分かるのだが。
さすがにこの間の様にミニスカートにはなっていないものの、ぴちぴちのメイド服。スカートから覗く筋肉質な足、真剣な表情の上に鎮座するヘッドドレス。そして足元に転がる全裸の女性。
その全てが不信感をかき立てるには十分な要素であった。
彼女は一度はドラーガの説得によりティアグラを裏切る決断をしていたが、しかしここ数日のティアグラからのマインドコントロールによって、ティアグラとイチェマルクのどちらについていくのか大いに揺れている状態であった。
であったのだが、この意味不明なイチェマルクの登場によって大きくティアグラの方に傾いてしまったのだ。
「そ……その、いいですか? 落ち着いてくださいね」
「落ち着いている」
両手を前に出してイチェマルクと距離をとろうとするレタッサ。自分はあんな風になりたくない。具体的に言うとイチェマルクの足元に転がっている女性の様にレイプされたくない。
彼女がどうやら自分と距離を置きたがっているようだ、という事にさすがのイチェマルクも気付いてすぐさま本題に入るべく声をかける。
「ティアグラは君を次の転生先にするつもりだ」
唐突だ……レタッサの戸惑いはさらに加速する。
このロリコンを信じていいのか……しかもこいつは成人女性もいけるという事が分かった(と、レタッサは思い込んでいる)。
何故そんな話になったのかが分からない。七聖鍵が「転生法」によって体を移り、渡ることは知っているが、しかしまだ若い体のティアグラが急に自分の体を欲しているという事が理解できない。
自分は特段目を見張る美人というわけでもないし、ティアグラに気に入られる理由が分からない。しかもここに囲われている間、彼女からそれを匂わせるような発言もなかった。ただひたすらに自分の身を案じてくれていただけだった。申し訳ないほどに。
「それが分かったから、俺は君を救助に来たんだ」
潜入は得意ではあるが、しかし独特な行動原理と自分が目立つことを理解していないため往々にしてすぐに発見されてしまうイチェマルク。それゆえ彼は焦っていた。また誰か他の使用人か警備兵に見つかってしまうのではないかと。
さらに言うならイチェマルクの立場からすると、この屋敷に詰めている人間とは戦えない。守るべき対象なのである。使用人ならともかく、警備兵に囲まれれば自分は攻撃できず、一方的に不利な状況に陥ってしまう。
それゆえ結論を急ぎ過ぎている。説明足らずなのだ。
本来ならその情報の入手先を先に明かして彼女の信頼を得るべきであった。しかし「彼女は身内だ」という思い込みと、焦りから必要な手順を怠ってしまっていた。レタッサを次の転生先にしようとしている。それはアルテグラから得た情報だったのだが、それを先に明かすべきであった。
しかもレタッサが自分に不信感を抱いているという事にも気づいていない。
というか普通大真面目な顔でぴちぴちのメイドコスプレしている男は信用されないのだ。読者の方々もメイド服を着るときは注意してほしい。
「それと、この屋敷にクオスが囚われているらしいのだが、見ていないか?」
挙句の果てにはその不安定な状態で次の要求を突きつける始末。
「クオスさんって、この間会った……エルフの女性……」
これもレタッサにとっては唐突な言葉である。そんな女は見ていない。そもそも今のクオスはエルフの姿をしていないのだが、その事実は両者とも知らない事である。
とにかく、レタッサはイチェマルクの話の展開の仕方に全くついていけなかった。そして、ある決断を下す。
彼女はすぅっと、大きく息を吸い込んだ。何か有用な情報を教えてくれるのか、とイチェマルクは少し表情が明るくなったが、爆発したのは彼女の不信感であった。
「誰かーーーッ!! 不審者ですッ!!」
デデンデンデデン
夕暮れの光も消え入るころ、ティアグラの屋敷の中には霧が立ち込め、やがてそれは人の形をとった。
片手をつき、しゃがんだ姿勢で現れた全裸の男。一糸まとわぬその姿は均整の取れた筋肉質な見事なものである。
ゆっくりと立ち上がり、そして首を振って周辺の確認をする。
「へ、変態―ッ!!」
振り向くと、おそらく水くみに来ていたのか、桶を持ったメイドがこちらを指さして叫んでいる。
「むっ、いきなり見つかってしまった!!」
しかしそこは流石の七聖鍵、一瞬でメイドとの距離を詰め、しなるように腕を振り、目視出来ないほどの速度の拳でメイドの顎先を捉える。一瞬の時間差の後、メイドはどさりとその場に崩れ落ちた。
「見覚えがある……この子も『孤児院』の『卒業生』か……」
侵入した全裸の男性は七聖鍵の一人、“霞の”イチェマルク。忍びとしての技を極め、たとえキツツキの空けた穴からだろうと忍び込めるという潜入のプロフェッショナルである。たった今ド素人に見つかったばかりのような気がしないでもないが。
イチェマルクは気を失ったメイドの上半身を抱きかかえて怪我がないかを確認する。全裸で。
「ひっ……」
「むっ?」
声のした方に振り向く。なんとまたもや見つかってしまった。別のメイドが青い顔をしてこちらを見て、震えている。
「レ、レイプ……」
「とうっ!!」
しかし大声を上げる前にまたも顎先に打撃を加えて昏倒させる。
「まずいな、この格好は目立ちすぎる」
そう。夕暮れ時の暗い時間とはいえ色白の肌に白髪のイチェマルクは目立つ。何か服を着なければならない。それもできれば屋敷の中にいても目立たない服を。
イチェマルクはそう考えて、目の前の昏倒しているメイドを見た。
なんと!
おあつらえ向きではないか。
イチェマルクはいそいそとメイドの服を脱がし始める。全裸で。
これはまずい。さすがに危険である。
しかししばらく思案したのち、最終的にはパンツとブラも含めて彼女の衣服を全て剥ぎ取り、自分の体に着用した。
「神は細部に宿る」と謂う。細かい部分までこだわり抜くことで全体の完成度が向上するという事である。すなわち服を着てしまえば隠れるはずの下着までも着用することで、この屋敷のメイドに擬態し尽くすという事である。
「これでよし」
メイド服を着こんでスッと立ち上がる。日も落ちた薄暗がりの中、大きく息を吸い込んで深呼吸をすると、何か、新しい扉が開いたような感覚があった。
「い……イチェマルク様……?」
いったい何回見つかれば気が済むのか。こいつ忍者向いてないんじゃないのか。
イチェマルクはすぐさま声のした方向に間合いを詰めようとしたが、しかし声の主を見て動きが止まった。
「レタッサ……」
なんと、ご都合主義のような気がしないでもないが、イチェマルクに声をかけたのは目当ての人物、レタッサであった。
「イチェマルク様……こんなところで、一体何を……」
「こんなところでいったい何を」と発言したものの、しかし彼女が質問したいことはそれだけではない。
まず、「そんな恰好でいったい何を」……レタッサの前に仁王立ちのイチェマルク。その服装はメイド服であり、ご丁寧にヘッドドレスまでも着けている。
……なぜ女装を? 当然ながらその疑問が沸き上がる。
そしてもう一つ。
イチェマルクの足元には下着すらつけていない全裸の女性が横たわっている。
いったい何があったのか。
常識的に考えて。いや、少なくとも彼女の頭の中では「敵地に潜入して」「目立たないために」の後に続く文として「女装する」というセンテンスは浮かばないのだ。
しかも仮に変装するためにメイドの服を奪ったとしても、何故女が下着までつけていないのか。この説明が彼女の中ではつかない。
「レタッサ……君を助けに来た」
と、言われても。
不信感がぬぐえない。
彼女は確かにこの屋敷から出ることができず、実質上の軟禁に近い形であった。そこに救出に来た、というのは分かるのだが。
さすがにこの間の様にミニスカートにはなっていないものの、ぴちぴちのメイド服。スカートから覗く筋肉質な足、真剣な表情の上に鎮座するヘッドドレス。そして足元に転がる全裸の女性。
その全てが不信感をかき立てるには十分な要素であった。
彼女は一度はドラーガの説得によりティアグラを裏切る決断をしていたが、しかしここ数日のティアグラからのマインドコントロールによって、ティアグラとイチェマルクのどちらについていくのか大いに揺れている状態であった。
であったのだが、この意味不明なイチェマルクの登場によって大きくティアグラの方に傾いてしまったのだ。
「そ……その、いいですか? 落ち着いてくださいね」
「落ち着いている」
両手を前に出してイチェマルクと距離をとろうとするレタッサ。自分はあんな風になりたくない。具体的に言うとイチェマルクの足元に転がっている女性の様にレイプされたくない。
彼女がどうやら自分と距離を置きたがっているようだ、という事にさすがのイチェマルクも気付いてすぐさま本題に入るべく声をかける。
「ティアグラは君を次の転生先にするつもりだ」
唐突だ……レタッサの戸惑いはさらに加速する。
このロリコンを信じていいのか……しかもこいつは成人女性もいけるという事が分かった(と、レタッサは思い込んでいる)。
何故そんな話になったのかが分からない。七聖鍵が「転生法」によって体を移り、渡ることは知っているが、しかしまだ若い体のティアグラが急に自分の体を欲しているという事が理解できない。
自分は特段目を見張る美人というわけでもないし、ティアグラに気に入られる理由が分からない。しかもここに囲われている間、彼女からそれを匂わせるような発言もなかった。ただひたすらに自分の身を案じてくれていただけだった。申し訳ないほどに。
「それが分かったから、俺は君を救助に来たんだ」
潜入は得意ではあるが、しかし独特な行動原理と自分が目立つことを理解していないため往々にしてすぐに発見されてしまうイチェマルク。それゆえ彼は焦っていた。また誰か他の使用人か警備兵に見つかってしまうのではないかと。
さらに言うならイチェマルクの立場からすると、この屋敷に詰めている人間とは戦えない。守るべき対象なのである。使用人ならともかく、警備兵に囲まれれば自分は攻撃できず、一方的に不利な状況に陥ってしまう。
それゆえ結論を急ぎ過ぎている。説明足らずなのだ。
本来ならその情報の入手先を先に明かして彼女の信頼を得るべきであった。しかし「彼女は身内だ」という思い込みと、焦りから必要な手順を怠ってしまっていた。レタッサを次の転生先にしようとしている。それはアルテグラから得た情報だったのだが、それを先に明かすべきであった。
しかもレタッサが自分に不信感を抱いているという事にも気づいていない。
というか普通大真面目な顔でぴちぴちのメイドコスプレしている男は信用されないのだ。読者の方々もメイド服を着るときは注意してほしい。
「それと、この屋敷にクオスが囚われているらしいのだが、見ていないか?」
挙句の果てにはその不安定な状態で次の要求を突きつける始末。
「クオスさんって、この間会った……エルフの女性……」
これもレタッサにとっては唐突な言葉である。そんな女は見ていない。そもそも今のクオスはエルフの姿をしていないのだが、その事実は両者とも知らない事である。
とにかく、レタッサはイチェマルクの話の展開の仕方に全くついていけなかった。そして、ある決断を下す。
彼女はすぅっと、大きく息を吸い込んだ。何か有用な情報を教えてくれるのか、とイチェマルクは少し表情が明るくなったが、爆発したのは彼女の不信感であった。
「誰かーーーッ!! 不審者ですッ!!」
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説

現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた
立風館幻夢/夜野一海
ファンタジー
世界を研究する「普通」の女子大学院生、「猪飼瑠璃(いかいるり)」、彼女は異世界人と友達になることを夢見て、日々研究に勤しんでいた。
ある日、いつものように大学院に向かっている最中、大地震に巻き込まれる。
……揺れが収まり、辺りを見ると、得体のしれないモンスターと猫獣人が現れた!?
あたふたしているうちに、瑠璃はダンジョンの中へと迷い込んでしまう。
その中で、エルフの少女、吸血鬼の少女、サキュバスの女性、ドワーフの男性と出会い、彼らとパーティを組むことになり……。
※男性キャラも数人登場しますが、主人公及びヒロインに恋愛感情はありません。
※小説家になろう、カクヨムでも更新中

【完結】聖女が性格良いと誰が決めたの?
仲村 嘉高
ファンタジー
子供の頃から、出来の良い姉と可愛い妹ばかりを優遇していた両親。
そしてそれを当たり前だと、主人公を蔑んでいた姉と妹。
「出来の悪い妹で恥ずかしい」
「姉だと知られたくないから、外では声を掛けないで」
そう言ってましたよね?
ある日、聖王国に神のお告げがあった。
この世界のどこかに聖女が誕生していたと。
「うちの娘のどちらかに違いない」
喜ぶ両親と姉妹。
しかし教会へ行くと、両親や姉妹の予想と違い、聖女だと選ばれたのは「出来損ない」の次女で……。
因果応報なお話(笑)
今回は、一人称です。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
最弱職の初級魔術師 初級魔法を極めたらいつの間にか「千の魔術師」と呼ばれていました。
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された「霧崎ルノ」彼を召還したのはバルトロス帝国の33代目の皇帝だった。現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が帝国領土に出現し、数多くの人々に被害を与えていた。そのために皇帝は魔王軍に対抗するため、帝国に古から伝わる召喚魔法を利用して異世界から「勇者」の素質を持つ人間を呼び出す。しかし、どういう事なのか召喚されたルノはこの帝国では「最弱職」として扱われる職業の人間だと発覚する。
彼の「初級魔術師」の職業とは普通の魔術師が覚えられる砲撃魔法と呼ばれる魔法を覚えられない職業であり、彼の職業は帝国では「最弱職」と呼ばれている職業だった。王国の人間は自分達が召喚したにも関わらずに身勝手にも彼を城外に追い出す。
だが、追い出されたルノには「成長」と呼ばれる能力が存在し、この能力は常人の数十倍の速度でレベルが上昇するスキルであり、彼は瞬く間にレベルを上げて最弱の魔法と言われた「初級魔法」を現実世界の知恵で工夫を重ねて威力を上昇させ、他の職業の魔術師にも真似できない「形態魔法」を生み出す――
※リメイク版です。付与魔術師や支援魔術師とは違う職業です。前半は「最強の職業は付与魔術師かもしれない」と「最弱職と追い出されたけど、スキル無双で生き残ります」に投稿していた話が多いですが、後半からは大きく変わります。
(旧題:最弱職の初級魔術師ですが、初級魔法を極めたら何時の間にか「千の魔術師」と呼ばれていました。)
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる