121 / 211
お店選び
しおりを挟む
「んんんん~ッ!! あんのクソ野郎めッ!!」
執務机を蹴り飛ばし、椅子を振り上げ、床に叩きつけて破壊する。
「下手に出て居ればいい気になりおって!!」
本棚を引き倒し、調度品の壺を拳で叩き割り、壁を蹴破る。
「おおおおおお!!」
三人ほどが十分に座れるソファーを持ち上げ、スイングし、部屋の中のあらゆるものを薙ぎ倒し、そして最後には窓に投げつけ。建物の外にそれは吹き飛んでいった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
天文館にも近いカルゴシアの町の一等地。七聖鍵、“聖金貨の”デュラエスが今回の一連の作戦のために一時的に借り上げた建物の一室。
デュラエスは大いに荒れていた。
「随分と派手にやられたそうだな……」
いつの間にか半開きのドアの外に大男の影。ガスタルデッロが薄い微笑みを浮かべて立っていた。
深く影を落とす眼窩、類人猿のように丸まった背中、乱れたざんばら髪、暴れた際に上着はところどころに引っ掛けて敗れた跡があり、肩で大きく息をしているデュラエス。
彼はガスタルデッロの声を聞くと、ゆっくりと深呼吸をし、両手で顔を覆ってから水気をふき取るかのように手をずらしてゆく。
「もう大丈夫だ。落ち着いた」
ヒグマが暴れたかのような部屋。壁も一部が消し飛び、窓ガラスは割れ、家具や書類が散乱して本人もボロボロの服装になっているものの、そこにいるデュラエスの表情は既にいつもの冷静な鉄仮面であった。
「ただの腕の立つ冒険者だと思い込んでいたが……まさかあれほどまでに頭の切れる奴らだとはな……」
「少し考えを改めねばならんな」
デュラエスは倒れた本棚に腰かけてゆっくりと呟き、ガスタルデッロは落ち着いた表情、笑顔でそう答えた。
「奴らのせいでクラリスと、ゾラがやられた。こちらも、各個撃破によって奴らを切り崩さねばなるまい」
決意した者の険しい表情であった。今までとは違う。デュラエスもとうとう彼らを自分達に比肩する敵として認めたのである。
――――――――――――――――
「食事会?」
「そ、そう。食事会」
久しぶりに全員が揃ったメッツァトルのアジト。リビングのテーブルに集まり、全員が戻ってきたイリスウーフさんの無事を祝い、食事をしながら今回の事を振り返って、まあ……雑談をして盛り上がっていたのだが。
ターニー君と共にどこかへ姿を消していたクラリスさん。
彼女が戻ってくるなり、テーブルの上に乗ってそう告げたのだった。私達を食事会に招待したい。そう七聖鍵からの言伝を受け取って。
アルグスさんは訝しげな表情をし、顎をさすって考え込む。
「内容に……よるが……」
「その通りだな」
ドラーガさんも彼の言葉に同意を示した。正直言えば私としてはどんな内容だろうと拒否したいけど。だって十中八九間違いなく罠だと思う。処刑場でのデュラエスの怒り狂った様は凄まじいものだった。もはや彼らも「手段は問わない」事態にまで来ているんじゃないかと思うくらいに。
とはいえ、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉もある。七聖鍵にはまだまだ謎が多いし、イチェマルクさんに頼まれたティアグラの件もある。
どこで、どれだけの人数が集まって、ドレスコードは。その内容は重要な要素になる。罠に嵌めようとするなら、その条件から分かるかもしれないからだ。「内容による」とは、まさにそういう事だろう。
「一人当たり大銀貨一枚に相当しないようなしょぼい内容の食事なら受けるつもりはないぜ」
黙れドラーガそういう話じゃねーわ。
「クラリス先生、向こうは一体誰が出席するんですか? それに、場所は……できれば個人の邸宅とかじゃなくてお店の方がいいです」
そう! クオスさんの言う通り。まさにそういう事よ、私が言いたかったのは。私も彼女の言葉に補足して言葉を繋ぐ。
「それとドレスコードも。正装が必要な場所だと武器を持てなくなりますから」
「しかし、ドレスコードの必要ない場所となると、値段ががくんと落ちるな……」
だからそれはどーでもいーだろーが!! なんであんたはこれを機に「高いもんいっぱい食ってやる」ってことしか考えてないのよ!! 意地汚い!!
前回のイリスウーフさんへの弁護でかなり見直したっていうのにがっかりだよ!
「あ、相手側は、アルテグラだけが出席するらしい。場所は特に指定が無かったからこちらの希望を出せば通るかも……」
「アルテグラ……?」
アンセさんがそう呟いて小首を傾げる。何度か接触しているデュラエスとガスタルデッロ、それにイチェマルクから話を聞いているティアグラと違ってアルテグラはこちらからすると完全に謎の人物だ。
確か、魔族四天王のブラックモアと同一人物で……それ以上は全く分からない。魔族を上手くコントロールしてたらしいから多分どちらかと言うと頭を使う方が得意な人物なんだろうけど。
「あ、アルテグラが出てくるという事は、多分荒事にはならない」
う~ん、でも、そう油断させて一気に……なんてことにはならないのかな? 食事会には参加してないけど、実はガスタルデッロ達が控えてて暗殺する、とか。
「アルテグラがその場に居れば、それだけで余計なことをして足を引っ張ることになるから、もし荒事にする気なら……あ、アルテグラは呼ばないと、思う」
なるほど、七聖鍵にもドラーガさんみたいなやつがいるっていう事か。
「正直言って後手に回るのはあんまり性には合わないんだけどな……」
アルグスさんが不満そうな顔でそう呟く。言われてみればそうか。アルグスさんはダンジョン探索の時でさえ相手が思いもつかないような波状攻撃を仕掛け、テューマさん達や魔族に準備する時間を十分に与えないように行動していた。
それが今回アルテグラの誘いに乗る、という事になれば「相手に先手を譲る」ことになる。
「でもさ、七聖鍵が敵対的とは限らないんじゃない?」
アンセさんがそう言った。どういう意味だろう?
「つまりね? 今回デュラエスの策を私達が真正面から叩き潰したわけじゃない」
私達が、というかドラーガさんが、ですけどね。
「そろそろ向こうもこちらと和解するチャンスを狙ってる可能性もあるんじゃないのかな? 向こうも二人も七聖鍵をやられちゃって相当な痛手だと思うのよね」
アンセさんの言うことも分からないでもないけど、和解かぁ……正直言って七聖鍵と私達の間に落としどころはあるんだろうか。そういう所も話し合いをしてみないと分からないかもしれないけれど。
そこも考えて、この話には乗った方がいいのは分かる。
……ドラーガさんはどういう意見なんだろう? 彼の意見が聞きたい。
「これを見てくれ。俺がちょっと前に調べた情報だ」
そう言ってドラーガさんは手帳に記された地図のようなものに情報がいっぱい書き込まれたメモを見せた。
……これは、もしかしてこの町の地図? ドラーガさんは地図を指さしながら説明する。
「まず市の中心部にある『ウコン・ワカナ』ここはカルゴシアでも文句なしのトップだがドレスコードが必須だな。その次になると『クマス亭』か、ここは郷土料理の酒ずしとかが出て、美味いんだが、値段は大分落ちるんだよなぁ……」
皆が真面目に話してるときに何この人は「いつか行きたかったお店リスト」をだして詳細な解説なんかしてるの。
「私はやっぱり質だけでなく量も求めたいですね……」
イリスウーフさんも乗らないでもらえます?
執務机を蹴り飛ばし、椅子を振り上げ、床に叩きつけて破壊する。
「下手に出て居ればいい気になりおって!!」
本棚を引き倒し、調度品の壺を拳で叩き割り、壁を蹴破る。
「おおおおおお!!」
三人ほどが十分に座れるソファーを持ち上げ、スイングし、部屋の中のあらゆるものを薙ぎ倒し、そして最後には窓に投げつけ。建物の外にそれは吹き飛んでいった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
天文館にも近いカルゴシアの町の一等地。七聖鍵、“聖金貨の”デュラエスが今回の一連の作戦のために一時的に借り上げた建物の一室。
デュラエスは大いに荒れていた。
「随分と派手にやられたそうだな……」
いつの間にか半開きのドアの外に大男の影。ガスタルデッロが薄い微笑みを浮かべて立っていた。
深く影を落とす眼窩、類人猿のように丸まった背中、乱れたざんばら髪、暴れた際に上着はところどころに引っ掛けて敗れた跡があり、肩で大きく息をしているデュラエス。
彼はガスタルデッロの声を聞くと、ゆっくりと深呼吸をし、両手で顔を覆ってから水気をふき取るかのように手をずらしてゆく。
「もう大丈夫だ。落ち着いた」
ヒグマが暴れたかのような部屋。壁も一部が消し飛び、窓ガラスは割れ、家具や書類が散乱して本人もボロボロの服装になっているものの、そこにいるデュラエスの表情は既にいつもの冷静な鉄仮面であった。
「ただの腕の立つ冒険者だと思い込んでいたが……まさかあれほどまでに頭の切れる奴らだとはな……」
「少し考えを改めねばならんな」
デュラエスは倒れた本棚に腰かけてゆっくりと呟き、ガスタルデッロは落ち着いた表情、笑顔でそう答えた。
「奴らのせいでクラリスと、ゾラがやられた。こちらも、各個撃破によって奴らを切り崩さねばなるまい」
決意した者の険しい表情であった。今までとは違う。デュラエスもとうとう彼らを自分達に比肩する敵として認めたのである。
――――――――――――――――
「食事会?」
「そ、そう。食事会」
久しぶりに全員が揃ったメッツァトルのアジト。リビングのテーブルに集まり、全員が戻ってきたイリスウーフさんの無事を祝い、食事をしながら今回の事を振り返って、まあ……雑談をして盛り上がっていたのだが。
ターニー君と共にどこかへ姿を消していたクラリスさん。
彼女が戻ってくるなり、テーブルの上に乗ってそう告げたのだった。私達を食事会に招待したい。そう七聖鍵からの言伝を受け取って。
アルグスさんは訝しげな表情をし、顎をさすって考え込む。
「内容に……よるが……」
「その通りだな」
ドラーガさんも彼の言葉に同意を示した。正直言えば私としてはどんな内容だろうと拒否したいけど。だって十中八九間違いなく罠だと思う。処刑場でのデュラエスの怒り狂った様は凄まじいものだった。もはや彼らも「手段は問わない」事態にまで来ているんじゃないかと思うくらいに。
とはいえ、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉もある。七聖鍵にはまだまだ謎が多いし、イチェマルクさんに頼まれたティアグラの件もある。
どこで、どれだけの人数が集まって、ドレスコードは。その内容は重要な要素になる。罠に嵌めようとするなら、その条件から分かるかもしれないからだ。「内容による」とは、まさにそういう事だろう。
「一人当たり大銀貨一枚に相当しないようなしょぼい内容の食事なら受けるつもりはないぜ」
黙れドラーガそういう話じゃねーわ。
「クラリス先生、向こうは一体誰が出席するんですか? それに、場所は……できれば個人の邸宅とかじゃなくてお店の方がいいです」
そう! クオスさんの言う通り。まさにそういう事よ、私が言いたかったのは。私も彼女の言葉に補足して言葉を繋ぐ。
「それとドレスコードも。正装が必要な場所だと武器を持てなくなりますから」
「しかし、ドレスコードの必要ない場所となると、値段ががくんと落ちるな……」
だからそれはどーでもいーだろーが!! なんであんたはこれを機に「高いもんいっぱい食ってやる」ってことしか考えてないのよ!! 意地汚い!!
前回のイリスウーフさんへの弁護でかなり見直したっていうのにがっかりだよ!
「あ、相手側は、アルテグラだけが出席するらしい。場所は特に指定が無かったからこちらの希望を出せば通るかも……」
「アルテグラ……?」
アンセさんがそう呟いて小首を傾げる。何度か接触しているデュラエスとガスタルデッロ、それにイチェマルクから話を聞いているティアグラと違ってアルテグラはこちらからすると完全に謎の人物だ。
確か、魔族四天王のブラックモアと同一人物で……それ以上は全く分からない。魔族を上手くコントロールしてたらしいから多分どちらかと言うと頭を使う方が得意な人物なんだろうけど。
「あ、アルテグラが出てくるという事は、多分荒事にはならない」
う~ん、でも、そう油断させて一気に……なんてことにはならないのかな? 食事会には参加してないけど、実はガスタルデッロ達が控えてて暗殺する、とか。
「アルテグラがその場に居れば、それだけで余計なことをして足を引っ張ることになるから、もし荒事にする気なら……あ、アルテグラは呼ばないと、思う」
なるほど、七聖鍵にもドラーガさんみたいなやつがいるっていう事か。
「正直言って後手に回るのはあんまり性には合わないんだけどな……」
アルグスさんが不満そうな顔でそう呟く。言われてみればそうか。アルグスさんはダンジョン探索の時でさえ相手が思いもつかないような波状攻撃を仕掛け、テューマさん達や魔族に準備する時間を十分に与えないように行動していた。
それが今回アルテグラの誘いに乗る、という事になれば「相手に先手を譲る」ことになる。
「でもさ、七聖鍵が敵対的とは限らないんじゃない?」
アンセさんがそう言った。どういう意味だろう?
「つまりね? 今回デュラエスの策を私達が真正面から叩き潰したわけじゃない」
私達が、というかドラーガさんが、ですけどね。
「そろそろ向こうもこちらと和解するチャンスを狙ってる可能性もあるんじゃないのかな? 向こうも二人も七聖鍵をやられちゃって相当な痛手だと思うのよね」
アンセさんの言うことも分からないでもないけど、和解かぁ……正直言って七聖鍵と私達の間に落としどころはあるんだろうか。そういう所も話し合いをしてみないと分からないかもしれないけれど。
そこも考えて、この話には乗った方がいいのは分かる。
……ドラーガさんはどういう意見なんだろう? 彼の意見が聞きたい。
「これを見てくれ。俺がちょっと前に調べた情報だ」
そう言ってドラーガさんは手帳に記された地図のようなものに情報がいっぱい書き込まれたメモを見せた。
……これは、もしかしてこの町の地図? ドラーガさんは地図を指さしながら説明する。
「まず市の中心部にある『ウコン・ワカナ』ここはカルゴシアでも文句なしのトップだがドレスコードが必須だな。その次になると『クマス亭』か、ここは郷土料理の酒ずしとかが出て、美味いんだが、値段は大分落ちるんだよなぁ……」
皆が真面目に話してるときに何この人は「いつか行きたかったお店リスト」をだして詳細な解説なんかしてるの。
「私はやっぱり質だけでなく量も求めたいですね……」
イリスウーフさんも乗らないでもらえます?
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
はずれのわたしで、ごめんなさい。
ふまさ
恋愛
姉のベティは、学園でも有名になるほど綺麗で聡明な当たりのマイヤー伯爵令嬢。妹のアリシアは、ガリで陰気なはずれのマイヤー伯爵令嬢。そう学園のみなが陰であだ名していることは、アリシアも承知していた。傷付きはするが、もう慣れた。いちいち泣いてもいられない。
婚約者のマイクも、アリシアのことを幽霊のようだの暗いだのと陰口をたたいている。マイクは伯爵家の令息だが、家は没落の危機だと聞く。嫁の貰い手がないと家の名に傷がつくという理由で、アリシアの父親は持参金を多めに出すという条件でマイクとの婚約を成立させた。いわば政略結婚だ。
こんなわたしと結婚なんて、気の毒に。と、逆にマイクに同情するアリシア。
そんな諦めにも似たアリシアの日常を壊し、救ってくれたのは──。
奪われたものは、もう返さなくていいです
gacchi
恋愛
幼い頃、母親が公爵の後妻となったことで公爵令嬢となったクラリス。正式な養女とはいえ、先妻の娘である義姉のジュディットとは立場が違うことは理解していた。そのため、言われるがままにジュディットのわがままを叶えていたが、学園に入学するようになって本当にこれが正しいのか悩み始めていた。そして、その頃、双子である第一王子アレクシスと第二王子ラファエルの妃選びが始まる。どちらが王太子になるかは、その妃次第と言われていたが……
神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました
土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。
小説家になろうでも公開しています。
2025年1月18日、内容を一部修正しました。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる