61 / 211
引き返そう
しおりを挟む
「どうしました? アンセさん。立ち止まって……」
急に立ち止まって天井を見つめて何か考え事をしているアンセさんに気付いて私は声をかける。どうしたんだろう? 何か敵の気配にでも気づいたのか。
「その……」
どうしたんだろう。何か言い淀んでいるようだ。いつも冷静なアンセさんが……いや、そうでもないか。どっちかというとこの人力押しで脳筋だよな。魔法職なのに。
「どう言ったらいいのか……」
「どうしたんですか? 何か嫌な予感でも……?」
こんなに悩んでいるアンセさんを見るのは初めてかも。いつもは決めたら一直線、って感じで迷いの無い人だから。
「ドラーガとクオスが気になって……」
その言葉に周囲を慎重に警戒していたアルグスさんもこちらに振り向いた。彼が二人の事にかなり後ろ髪を引かれていたのは分かっている。ダンジョンとウコチャヌプコロして動けなくなってしまったクオスさんを一人にするのは不安だし、正直言ってドラーガさんが一人ついていたって物の数にはならない。
(あの二人……まさかとは思うけどなんかえっちな事とかしてないでしょうね……)
眉間にしわを寄せ、腕組みをして悩んでいるアンセさん。いったい何を考えているんだろう。組んだ腕に強調される巨乳も格好いいし、眉間にしわを寄せた真剣な表情も格好いい。いいなあ、美人さんは。私もああなりたかった。
(もし二人がウコチャヌプコロをしていたとしたら……絶対に見逃したくない……)
「どうしたんだ、アンセ」
「そ、その……うまく言語化できないんだけど、いやな予感がして……」
(いや、状況からしてかなりの高確率で二人はウコチャヌプコロしてると見ていいわ。っていうかもう絶対してるわ。なんてこと! そんなことに考えが及ばなかったなんて! このアンセ、一生の不覚!!)
みるみるうちにアンセさんの表情が青ざめていく。状況はそれほどまでに悪いんだろうか。私も不安な気持ちになってきた。ドラーガさんはどうでもいいけどクオスさんの身にもしもの事があったら……
「ごめん、アルグス! 私やっぱり戻るわ。二人を見逃すなんてできない!!」
ん……? 「見過ごす」じゃなくて……? まあいいか。言い間違いかな。
「いや……僕もどうかしてた。いくら依頼があるとはいえ、仲間を置いて先を進むなんて、僕らしくなかった……」
(え? アルグスも二人のウコチャヌプコロに興味があるの? 腐男子ってやつ?)
「誰かが背中を押してくれるのを待っていたのかもしれない……ありがとう、アンセ」
「そ、そう……そういうことなら」
アンセさんは笑みを浮かべて、自分のポーチをごそごそと漁り出した。取り出したのは一冊の古ぼけた薄い本だった。ページの端はボロボロになっていて、相当読み込んだのだろうということが伺える。
「私がこの道にはまったきっかけになった本よ。大丈夫、初心者にも抵抗なく読めるライトな奴だから」
「『君を繋ぎとめるためのただ一つの方法』……? なんだこれ? 小説か……? ドラーガとクオスを助けに戻るって話じゃなかったの?」
「あ! そう! そうよ! 間違えた!! さあ、二人を助けに行きましょう!!」
そう言ってアンセさんは小説をひったくって再びポーチの中に突っ込んだ。何をどう間違えたらそうなるのかよく分からないけど、とりあえず私達はアンセさんを先頭に、来た道を引き返していった。
――――――――――――――――
「近づいているのは三人……ただ者じゃない雰囲気です。うち一人は床石に爪の先が当たる音がします。多分、以前に戦ったヴァンフルフかと」
先ほどまで彼女のちん〇んの刺さっていた壁に耳を当て、クオスがそう言った。それを受けてクラリスが二人に小さい声で話しかける。
「だ、だったら、多分四天王のカルナ=カルアとビルギッタだと思う。格闘術の使い手の魔族と、ダークエルフの魔導士」
どうやら隠し通路を通ってアルグス達をスルーしてこちらに強襲を掛けようというつもりのようだ、と三人は予測する。ドラーガの表情が苦悶に歪む。敵の目的が分からないが、この三人に対抗する有効な手段が思いつかないのだ。
「敵の姿が見えたら私が暗闇の呪文で視界を奪います。黒い霧が出て敵も味方も視界が奪われるので、ドラーガさんは身を伏せてください。あとは私が……」
「何とかする、とでもいうつもりか? 相手のダークエルフってのはお前と同じで視覚以外の感覚が鋭敏なんだろう? それに狼男もいる。視界が奪われれば不利になるのはこっちだぜ」
睨みつけるドラーガにクオスは笑みを見せた。しかしその笑顔が強がりであることは誰の目にも明らかだった。眉根があがり、額には汗が浮かぶ。だがそれでも、彼女は言うのだ。
「大丈夫です。私にはダンジョンで鍛えられたとっておきがありますから! ドラーガさんは自分の身を守ることだけ考えて……」
「チッ……」
ドラーガはいたたまれなくなって彼女から目を逸らした。そして通路の先を見る。クオスが予想した敵の出現予想地点。彼にできることは何もない。土下座による同情を誘う手など、通用する望みの薄い相手だ。
「来ます……!!」
クオスがそう口にした。タイミングと、おおよその場所はなんとなく把握しているものの、しかし詳細な場所までは把握できていない。しかしその時、タイミングよく、なのか悪く、なのかは分からないが、通路の向こう側から近づいてくる人の気配があった。
「ドラーガさん! クオスさん、抜けた……あ、いや、脱出できたんですか!?」
「マッピさん!? 下がって、敵が来る!」
とっさにクオスが叫ぶ。マッピを先頭にアルグスとアンセ。しかし一度通った道だからか、油断しきっている。唐突なクオスの叫び声に三人は硬直して立ち止まったが、その時、両者の間の通路の壁がズズズ、とせり出し、ごとり、と地に倒れた。
中から現れたのは三人。
見覚えのある獣王ヴァンフルフ、すぐ後ろから出てきたのはダークエルフの女と魔族の男。三人ともまだこちらの状況は把握していないが、マッピたちが現れたことで一瞬クオスの対応が遅れた。
「夜の貴公子ユーノスよ。そなたの領域を我に貸し与え給え、ダークネス!!」
クオスの手のひらから黒い霧が勢いよく噴き出す。元々ドラーガの頼りない照明魔法でほのかに明るかったダンジョン内がみるみるうちに暗闇に包まれていくが、しかしその前にヴァンフルフが異変に気付いた。
「あ、あれ!? 違う!! イリスウーフじゃ……」
ヴァンフルフが後ろを向いて仲間に状況を伝えようとする。しかしそれと同時に彼の足元に何かがしがみついた。視線を逸らした一瞬の出来事であった。
「許してくださいいいぃぃぃ! 悪気はなかったんですう!! どうか! どうか! イリスウーフも返しますからああぁぁ!!」
「わっ!? ちょっ、はなせ……」
「おい! 何が……」
隠し通路から飛び出してきた三人の魔族は、突然足にしがみついて泣きじゃくるドラーガに気を取られ、全く周囲の状況を把握することなく暗闇の中に飲まれていった。
急に立ち止まって天井を見つめて何か考え事をしているアンセさんに気付いて私は声をかける。どうしたんだろう? 何か敵の気配にでも気づいたのか。
「その……」
どうしたんだろう。何か言い淀んでいるようだ。いつも冷静なアンセさんが……いや、そうでもないか。どっちかというとこの人力押しで脳筋だよな。魔法職なのに。
「どう言ったらいいのか……」
「どうしたんですか? 何か嫌な予感でも……?」
こんなに悩んでいるアンセさんを見るのは初めてかも。いつもは決めたら一直線、って感じで迷いの無い人だから。
「ドラーガとクオスが気になって……」
その言葉に周囲を慎重に警戒していたアルグスさんもこちらに振り向いた。彼が二人の事にかなり後ろ髪を引かれていたのは分かっている。ダンジョンとウコチャヌプコロして動けなくなってしまったクオスさんを一人にするのは不安だし、正直言ってドラーガさんが一人ついていたって物の数にはならない。
(あの二人……まさかとは思うけどなんかえっちな事とかしてないでしょうね……)
眉間にしわを寄せ、腕組みをして悩んでいるアンセさん。いったい何を考えているんだろう。組んだ腕に強調される巨乳も格好いいし、眉間にしわを寄せた真剣な表情も格好いい。いいなあ、美人さんは。私もああなりたかった。
(もし二人がウコチャヌプコロをしていたとしたら……絶対に見逃したくない……)
「どうしたんだ、アンセ」
「そ、その……うまく言語化できないんだけど、いやな予感がして……」
(いや、状況からしてかなりの高確率で二人はウコチャヌプコロしてると見ていいわ。っていうかもう絶対してるわ。なんてこと! そんなことに考えが及ばなかったなんて! このアンセ、一生の不覚!!)
みるみるうちにアンセさんの表情が青ざめていく。状況はそれほどまでに悪いんだろうか。私も不安な気持ちになってきた。ドラーガさんはどうでもいいけどクオスさんの身にもしもの事があったら……
「ごめん、アルグス! 私やっぱり戻るわ。二人を見逃すなんてできない!!」
ん……? 「見過ごす」じゃなくて……? まあいいか。言い間違いかな。
「いや……僕もどうかしてた。いくら依頼があるとはいえ、仲間を置いて先を進むなんて、僕らしくなかった……」
(え? アルグスも二人のウコチャヌプコロに興味があるの? 腐男子ってやつ?)
「誰かが背中を押してくれるのを待っていたのかもしれない……ありがとう、アンセ」
「そ、そう……そういうことなら」
アンセさんは笑みを浮かべて、自分のポーチをごそごそと漁り出した。取り出したのは一冊の古ぼけた薄い本だった。ページの端はボロボロになっていて、相当読み込んだのだろうということが伺える。
「私がこの道にはまったきっかけになった本よ。大丈夫、初心者にも抵抗なく読めるライトな奴だから」
「『君を繋ぎとめるためのただ一つの方法』……? なんだこれ? 小説か……? ドラーガとクオスを助けに戻るって話じゃなかったの?」
「あ! そう! そうよ! 間違えた!! さあ、二人を助けに行きましょう!!」
そう言ってアンセさんは小説をひったくって再びポーチの中に突っ込んだ。何をどう間違えたらそうなるのかよく分からないけど、とりあえず私達はアンセさんを先頭に、来た道を引き返していった。
――――――――――――――――
「近づいているのは三人……ただ者じゃない雰囲気です。うち一人は床石に爪の先が当たる音がします。多分、以前に戦ったヴァンフルフかと」
先ほどまで彼女のちん〇んの刺さっていた壁に耳を当て、クオスがそう言った。それを受けてクラリスが二人に小さい声で話しかける。
「だ、だったら、多分四天王のカルナ=カルアとビルギッタだと思う。格闘術の使い手の魔族と、ダークエルフの魔導士」
どうやら隠し通路を通ってアルグス達をスルーしてこちらに強襲を掛けようというつもりのようだ、と三人は予測する。ドラーガの表情が苦悶に歪む。敵の目的が分からないが、この三人に対抗する有効な手段が思いつかないのだ。
「敵の姿が見えたら私が暗闇の呪文で視界を奪います。黒い霧が出て敵も味方も視界が奪われるので、ドラーガさんは身を伏せてください。あとは私が……」
「何とかする、とでもいうつもりか? 相手のダークエルフってのはお前と同じで視覚以外の感覚が鋭敏なんだろう? それに狼男もいる。視界が奪われれば不利になるのはこっちだぜ」
睨みつけるドラーガにクオスは笑みを見せた。しかしその笑顔が強がりであることは誰の目にも明らかだった。眉根があがり、額には汗が浮かぶ。だがそれでも、彼女は言うのだ。
「大丈夫です。私にはダンジョンで鍛えられたとっておきがありますから! ドラーガさんは自分の身を守ることだけ考えて……」
「チッ……」
ドラーガはいたたまれなくなって彼女から目を逸らした。そして通路の先を見る。クオスが予想した敵の出現予想地点。彼にできることは何もない。土下座による同情を誘う手など、通用する望みの薄い相手だ。
「来ます……!!」
クオスがそう口にした。タイミングと、おおよその場所はなんとなく把握しているものの、しかし詳細な場所までは把握できていない。しかしその時、タイミングよく、なのか悪く、なのかは分からないが、通路の向こう側から近づいてくる人の気配があった。
「ドラーガさん! クオスさん、抜けた……あ、いや、脱出できたんですか!?」
「マッピさん!? 下がって、敵が来る!」
とっさにクオスが叫ぶ。マッピを先頭にアルグスとアンセ。しかし一度通った道だからか、油断しきっている。唐突なクオスの叫び声に三人は硬直して立ち止まったが、その時、両者の間の通路の壁がズズズ、とせり出し、ごとり、と地に倒れた。
中から現れたのは三人。
見覚えのある獣王ヴァンフルフ、すぐ後ろから出てきたのはダークエルフの女と魔族の男。三人ともまだこちらの状況は把握していないが、マッピたちが現れたことで一瞬クオスの対応が遅れた。
「夜の貴公子ユーノスよ。そなたの領域を我に貸し与え給え、ダークネス!!」
クオスの手のひらから黒い霧が勢いよく噴き出す。元々ドラーガの頼りない照明魔法でほのかに明るかったダンジョン内がみるみるうちに暗闇に包まれていくが、しかしその前にヴァンフルフが異変に気付いた。
「あ、あれ!? 違う!! イリスウーフじゃ……」
ヴァンフルフが後ろを向いて仲間に状況を伝えようとする。しかしそれと同時に彼の足元に何かがしがみついた。視線を逸らした一瞬の出来事であった。
「許してくださいいいぃぃぃ! 悪気はなかったんですう!! どうか! どうか! イリスウーフも返しますからああぁぁ!!」
「わっ!? ちょっ、はなせ……」
「おい! 何が……」
隠し通路から飛び出してきた三人の魔族は、突然足にしがみついて泣きじゃくるドラーガに気を取られ、全く周囲の状況を把握することなく暗闇の中に飲まれていった。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
あなたに何されたって驚かない
こもろう
恋愛
相手の方が爵位が下で、幼馴染で、気心が知れている。
そりゃあ、愛のない結婚相手には申し分ないわよね。
そんな訳で、私ことサラ・リーンシー男爵令嬢はブレンダン・カモローノ伯爵子息の婚約者になった。
【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる