36 / 211
チェスト2
しおりを挟む
外見はただのネクラな少女ではあるが……当然ながら普通の少女のはずはないとは思っていた。しかしこのゴーレムの数は、予想の範疇をはるかに超えている。
私達は三十体ほどのゴーレムを前に一塊に集まる。狙いを絞られて危険なのかもしれないが、それ以上にこの多勢に無勢の状態で散開などできるはずがない。五人のうち、ゴーレムに対して有効な攻撃を放てるのはアルグスさんとアンセさん、それにクオスさんの三人だけなのだから。
「ねえ、しょ、正直に言っちゃいなよ。イリスウーフをどこにやったの……? 魔石はあげてもいいけど、イリスウーフはあげられないのよ」
「なんであいつにそこまで固執するんだ? 冥途の土産に聞かせてくれよ」
ドラーガさんが尋ねる。本当に冥途の土産と思っているのか、それともまだ助かる手があるけど、あわよくばで情報を集めようとしているのか。
「だ、だめだめ。ガスタルデッロにきつく言われてるんだから。誰が相手でも情報出しちゃだめって。
あ、あなた達面白いからここで殺したくないなぁ……妥協してよ。イリスウーフなんてあなた達には関係ないでしょう?」
「なるべく話を引き延ばして時間稼ぎして」
小声でアンセさんがそう呟いた。もしかしてさっき闇の幻影を一撃でたおしたみたいに強力な魔法を使うための魔力を練るんだろうか。何か、何か話をして引き延ばさないと。
「お……おいくつなんですか、あなたは……?」
やっちまった。
我ながらなんてどうでもいい質問をしてしまったんだ。これじゃドラーガさんを笑えない。でも、核心に迫るような内容は話してくれないし、じゃあどんな話題がいいのかって言ったら……思いつかなかったんだもん!
「……い、いくつにみえる?」
乗ってきた。
マジかこの女。
この話題に乗るのか。でもまあ、正直言うと年齢も少し気になる。随分若く見えるけれど、確か七聖鍵って私が子供の頃から有名な冒険者パーティーだ。その歴史ある冒険者のパーティーになぜこんなうら若い少女がいるんだろう、とは気になっていた。
「じゅ、十五歳くらい……ですか?」
「いや~ん♡」
私が年齢予測をすると、クラリスは顔を真っ赤にして袖の中の手で顔を覆って恥ずかしそうに顔を振った。なんなんだこのリアクション。
「み、見えちゃう? そんなに若く見えちゃう?」
若く見られたのが相当嬉しかったようだ。場末のキャバクラかここは。
「わ、私ね? これでも三百歳越えてるのよ?」
「ええっ!?」
まさかの三百歳越え。エルフは五百年以上生きるって聞いたことあるけど、それでも三百歳と言ったらもう中年の域をはるかに超えているはず。見た目が少女なのにその年齢って、ちょっと聞いたことのない種族だ。
「嘘でしょう!? その外見で三百越えって!?」
この言葉に一番驚いたのはアンセさんだった。
「うふふ……ほ、ホントよ? 私、不老不死の術を使ってるから……」
「ふ、不老不死!? 不死だけじゃなくて不老も? 本当に? どんな技術で!?」
アンセさんアンセさん、魔法はどうなったんですかアンセさん。今アンセさんのために時間稼ぎしてるんですけど?
「んふふ~、それは言えなぁい♡ あっ、そうだ。わ、私達の仲間になるなら、ふ、不老不死にしてあげてもいいわよ?」
「マジで!?」
どんだけ年齢気にしてるんですかアンセさん。魔女って不老長命じゃないんですか。
「ま……マジか……不老不死……不老……マジで、不老不死に……? 若返りとかは……」
「若返りも当然できるわよ♡」
「本気ッ!?」
このパーティーもうダメかもしんない。
普通パーティーの中で魔導士っていうのは頭脳担当でもある。熱くなったパーティーの中でもただ一人冷静に状況判断をしなければならない。魔法というのは環境の影響を強く受けるせいでもある。火の魔法は風向きを考えたり、ダンジョン内のガスなどにも気を払う必要があるし、風は状況によっては全く無意味になる。
そう言った周囲の判断と共に運用しなければいけない関係上、魔導士は斥候と並んでパーティーの頭脳と呼ばれるんだけど、アンセさんって、なんかこう……いざとなると力押しで物事を切り抜けるきらいがある気がする。
「おい」
そう考えているとドラーガさんが呆れ顔でアンセさんに話しかけた。さすが空気を読まない男。
「お前が時間稼ぎしろって言ったんだろうが。会話に参加してどうすんだ」
言うなバカ!
「じ、時間稼ぎ? いひひ、会話に夢中になってる間に魔力でも練るつもりだったの……?」
まあ、その魔力を練る人が一番会話に夢中だったんですけどね。
「しょ、しょうがないなあ……せっかく助け舟を出してあげたのに……もう面倒くさい、殺してイリスウーフを探すことにするわ」
クラリスはそう言ってバックステップすると、右手を上げる。それと同時に私達を囲んでいたゴーレム達が一斉に動き出す。アンセさんは必死で魔力を集中させ始める。もう遅いよ。
「出来るだけ時間を稼ぐ。頼むぞ、アンセ」
アルグスさんが一歩前に出て、同時にクオスさんも弓矢を構える。私はいつでも回復呪文を使えるように準備をし、ドラーガさんは指のささくれを弄り始める。
「トルトゥーガ!!」
アルグスさんの盾の縁に刃が現れ、回転を始める。ほぼ時を同じくしてゴーレムたちが襲い掛かってくるが、やはりアルグスさんの方が何枚も上手。激烈な回転と共に周囲を縦横無尽にトルトゥーガが奔り、周囲のゴーレムを土くれに変える。
一体、また一体と、ではない。一度のストロークで複数のゴーレムを破壊し、その勢いを殺さずに連続して攻撃を繰り出す様はさながら強力な結界のよう。アルグスさんのオールディレクション攻撃にゴーレム達は次々と破壊され、打ち漏らしはクオスさんのヴァルショットで破壊し、それでもまだ諦めずに覆いかぶさろうとしてくるゴーレムは私がメイスで叩く。
先ほどは精緻な動きを見せたゴーレムだったが、しかし今度は数が多すぎる。味方の身体が邪魔をしてまともな動きが取れず、結果質量攻撃で圧し潰そうとするのだが疾走するトルトゥーガに為す術もなく破壊されていく。しかしそれでもゴーレムは次々と襲い掛かり、しかもそれだけではない。ゴーレムの輪の外で、クラリスが次々とゴーレムを補充していくのだ。
辺りは破壊されたゴーレムによる土煙が充満し、私達はゴーレムをそれでも破壊し続ける。しかしやはり物量が違いすぎる。これ以上はもう無理ではないか、そんな弱気に私が襲われた時だった。
「おおおおおおお!!」
こめかみに血管の走ったアンセさんが雄叫びを上げる。間に合った! きっと彼女の魔法でゴーレムを一掃してくれるはずだ。風の魔法『チェスト』なのか、それともまだ見ぬ未知の炎の魔法か。
「チェストオオオオオオ!!」
極大の炎の渦が、ゴーレムごとクラリスを巻き込んで辺り一帯を消し炭に変えた。
私達は三十体ほどのゴーレムを前に一塊に集まる。狙いを絞られて危険なのかもしれないが、それ以上にこの多勢に無勢の状態で散開などできるはずがない。五人のうち、ゴーレムに対して有効な攻撃を放てるのはアルグスさんとアンセさん、それにクオスさんの三人だけなのだから。
「ねえ、しょ、正直に言っちゃいなよ。イリスウーフをどこにやったの……? 魔石はあげてもいいけど、イリスウーフはあげられないのよ」
「なんであいつにそこまで固執するんだ? 冥途の土産に聞かせてくれよ」
ドラーガさんが尋ねる。本当に冥途の土産と思っているのか、それともまだ助かる手があるけど、あわよくばで情報を集めようとしているのか。
「だ、だめだめ。ガスタルデッロにきつく言われてるんだから。誰が相手でも情報出しちゃだめって。
あ、あなた達面白いからここで殺したくないなぁ……妥協してよ。イリスウーフなんてあなた達には関係ないでしょう?」
「なるべく話を引き延ばして時間稼ぎして」
小声でアンセさんがそう呟いた。もしかしてさっき闇の幻影を一撃でたおしたみたいに強力な魔法を使うための魔力を練るんだろうか。何か、何か話をして引き延ばさないと。
「お……おいくつなんですか、あなたは……?」
やっちまった。
我ながらなんてどうでもいい質問をしてしまったんだ。これじゃドラーガさんを笑えない。でも、核心に迫るような内容は話してくれないし、じゃあどんな話題がいいのかって言ったら……思いつかなかったんだもん!
「……い、いくつにみえる?」
乗ってきた。
マジかこの女。
この話題に乗るのか。でもまあ、正直言うと年齢も少し気になる。随分若く見えるけれど、確か七聖鍵って私が子供の頃から有名な冒険者パーティーだ。その歴史ある冒険者のパーティーになぜこんなうら若い少女がいるんだろう、とは気になっていた。
「じゅ、十五歳くらい……ですか?」
「いや~ん♡」
私が年齢予測をすると、クラリスは顔を真っ赤にして袖の中の手で顔を覆って恥ずかしそうに顔を振った。なんなんだこのリアクション。
「み、見えちゃう? そんなに若く見えちゃう?」
若く見られたのが相当嬉しかったようだ。場末のキャバクラかここは。
「わ、私ね? これでも三百歳越えてるのよ?」
「ええっ!?」
まさかの三百歳越え。エルフは五百年以上生きるって聞いたことあるけど、それでも三百歳と言ったらもう中年の域をはるかに超えているはず。見た目が少女なのにその年齢って、ちょっと聞いたことのない種族だ。
「嘘でしょう!? その外見で三百越えって!?」
この言葉に一番驚いたのはアンセさんだった。
「うふふ……ほ、ホントよ? 私、不老不死の術を使ってるから……」
「ふ、不老不死!? 不死だけじゃなくて不老も? 本当に? どんな技術で!?」
アンセさんアンセさん、魔法はどうなったんですかアンセさん。今アンセさんのために時間稼ぎしてるんですけど?
「んふふ~、それは言えなぁい♡ あっ、そうだ。わ、私達の仲間になるなら、ふ、不老不死にしてあげてもいいわよ?」
「マジで!?」
どんだけ年齢気にしてるんですかアンセさん。魔女って不老長命じゃないんですか。
「ま……マジか……不老不死……不老……マジで、不老不死に……? 若返りとかは……」
「若返りも当然できるわよ♡」
「本気ッ!?」
このパーティーもうダメかもしんない。
普通パーティーの中で魔導士っていうのは頭脳担当でもある。熱くなったパーティーの中でもただ一人冷静に状況判断をしなければならない。魔法というのは環境の影響を強く受けるせいでもある。火の魔法は風向きを考えたり、ダンジョン内のガスなどにも気を払う必要があるし、風は状況によっては全く無意味になる。
そう言った周囲の判断と共に運用しなければいけない関係上、魔導士は斥候と並んでパーティーの頭脳と呼ばれるんだけど、アンセさんって、なんかこう……いざとなると力押しで物事を切り抜けるきらいがある気がする。
「おい」
そう考えているとドラーガさんが呆れ顔でアンセさんに話しかけた。さすが空気を読まない男。
「お前が時間稼ぎしろって言ったんだろうが。会話に参加してどうすんだ」
言うなバカ!
「じ、時間稼ぎ? いひひ、会話に夢中になってる間に魔力でも練るつもりだったの……?」
まあ、その魔力を練る人が一番会話に夢中だったんですけどね。
「しょ、しょうがないなあ……せっかく助け舟を出してあげたのに……もう面倒くさい、殺してイリスウーフを探すことにするわ」
クラリスはそう言ってバックステップすると、右手を上げる。それと同時に私達を囲んでいたゴーレム達が一斉に動き出す。アンセさんは必死で魔力を集中させ始める。もう遅いよ。
「出来るだけ時間を稼ぐ。頼むぞ、アンセ」
アルグスさんが一歩前に出て、同時にクオスさんも弓矢を構える。私はいつでも回復呪文を使えるように準備をし、ドラーガさんは指のささくれを弄り始める。
「トルトゥーガ!!」
アルグスさんの盾の縁に刃が現れ、回転を始める。ほぼ時を同じくしてゴーレムたちが襲い掛かってくるが、やはりアルグスさんの方が何枚も上手。激烈な回転と共に周囲を縦横無尽にトルトゥーガが奔り、周囲のゴーレムを土くれに変える。
一体、また一体と、ではない。一度のストロークで複数のゴーレムを破壊し、その勢いを殺さずに連続して攻撃を繰り出す様はさながら強力な結界のよう。アルグスさんのオールディレクション攻撃にゴーレム達は次々と破壊され、打ち漏らしはクオスさんのヴァルショットで破壊し、それでもまだ諦めずに覆いかぶさろうとしてくるゴーレムは私がメイスで叩く。
先ほどは精緻な動きを見せたゴーレムだったが、しかし今度は数が多すぎる。味方の身体が邪魔をしてまともな動きが取れず、結果質量攻撃で圧し潰そうとするのだが疾走するトルトゥーガに為す術もなく破壊されていく。しかしそれでもゴーレムは次々と襲い掛かり、しかもそれだけではない。ゴーレムの輪の外で、クラリスが次々とゴーレムを補充していくのだ。
辺りは破壊されたゴーレムによる土煙が充満し、私達はゴーレムをそれでも破壊し続ける。しかしやはり物量が違いすぎる。これ以上はもう無理ではないか、そんな弱気に私が襲われた時だった。
「おおおおおおお!!」
こめかみに血管の走ったアンセさんが雄叫びを上げる。間に合った! きっと彼女の魔法でゴーレムを一掃してくれるはずだ。風の魔法『チェスト』なのか、それともまだ見ぬ未知の炎の魔法か。
「チェストオオオオオオ!!」
極大の炎の渦が、ゴーレムごとクラリスを巻き込んで辺り一帯を消し炭に変えた。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
夫の心がわからない
キムラましゅろう
恋愛
マリー・ルゥにはわからない。
夫の心がわからない。
初夜で意識を失い、当日の記憶も失っている自分を、体調がまだ万全ではないからと別邸に押しとどめる夫の心がわからない。
本邸には昔から側に置く女性と住んでいるらしいのに、マリー・ルゥに愛を告げる夫の心がサッパリわからない。
というかまず、昼夜逆転してしまっている自分の自堕落な(翻訳業のせいだけど)生活リズムを改善したいマリー・ルゥ18歳の春。
※性描写はありませんが、ヒロインが職業柄とポンコツさ故にエチィワードを口にします。
下品が苦手な方はそっ閉じを推奨いたします。
いつもながらのご都合主義、誤字脱字パラダイスでございます。
(許してチョンマゲ←)
小説家になろうさんにも時差投稿します。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
私から婚約破棄して良いかしら? もう損な役なんてやめて勝手にさせてもらいます
うちはとはつん
ファンタジー
ソルナイン侯爵家のユリエラは、命をもてあそび悪逆の限りを尽くしていた。
そんな令嬢に転生してしまった霧島ゆり。
ゆりは自身の転生した、ユリエラ・ソルナインの数々の悪行を知り、罪悪感に圧し潰されていく。
そんな追い詰められる彼女を助けてくれたのは、街の人たちの優しさ。
そして従者である彼の眼差しだった。
ゆりは悪役令嬢として生きながらもみんなの優しさに支えられ、凶悪な生活習慣を少しずつ改善して、自分の道を切り開いていく。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる