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第一章 聖剣の名のもとに
※人名です
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『マ〇コがどうかしたんですか?』
ベアリス大分マイペースだな。
「いや……ダメでしょ。そういう、マン……とか大声で言っちゃあさあ」
『私から言わせると人の名前を勝手に伏字にする方がよっぽどダメだと思いますけどね。マ〇コさんに失礼ですよね。マ〇コに謝ってください』
謝りはしねえよ。
魔王マン……魔王はこちらを睨みつけて不敵な笑みを見せている。自信マンマンな態度だ。
「傅け、愚かな人間共よ。魔王様に対して不敬であるぞ」
魔王の隣に立っていた牛の頭の巨人、ミノタウロスが低く深い声でそう言った。奴は残りの四天王か何かだろうか。
「貴様……」
しかし頭を下げようとしない俺達に腹を立てたのか、怒りの表情を見せる。
「マ〇コを舐めているなッ!!」
「ひぇッ!?」
思わず変な声が出てしまった。なんて発言しやがるんだこの牛野郎。怖いもの知らずか。
「この地に彗星の如く皇帝現れてよりの破竹の快進撃、小僧は知らんと見える」
知らねーよ。昨日来たばっかなんだから。
「もはやこの地に暮らす男はみなマ〇コを崇拝しておるのだ」
だろうね。俺もそうだよ。
「なんの秩序もなく無軌道に暮らし、人間共に虐げられていた我らを魔王様は導いてくれた。法を作り、秩序を与え、文化を生み出したのだ。
全てのものはマ〇コから生まれたのだ」
知ってるよ。俺もそうだよ。
「マ〇コをおかすべからず。神聖な存在なのだ」
もう黙れお前。こいつをこれ以上喋らせたらまずい気がしてきた。どんどん歯止めがきかなくなるぞ。
「っていうかもう分かってて言ってるだろお前。なんで途中からマ〇コ呼び捨てにしてんだよ。それこそ不敬だろ」
「む、敬称をつけて呼ばねばならんという事か?」
当たり前だろ、いまさら何言いだすんだよこのアニマルが。そういう文化だとしてもちょっとわざとらしいぞ。
「では言い直そう。オマ〇コ……」
「いい加減にしろやァてめえぇぇぇぇ!!」
俺の怒りが爆発した。
もう許さん。これ以上好き勝手やらせたらBANされる。俺は聖剣のチン先を魔王に向けて構える。
「チャンスです、勇者様。魔王が自分の方からのこのこ姿を現したんなら願ってもない」
イリスウーフが俺に耳打ちする。
そうだ。これはチャンスなんだ。ここでこいつをぶっ倒して魔王軍を退ければこの世界のミッションはクリアだ。聖剣の錆にしてやる。
「さあ勇者様、ち〇こをマ〇コに突っ込んでください!!」
「オオイイイィィィィ!!」
「ひっ!? なんです!?」
なんてこった。敵は前だけにいるものじゃなかった。こっちもかよ。
「何を戸惑っているんです勇者様、初めてだからよく分からないんですか? 入れるところ分かりますか?
その硬くて太いち〇こをマ〇コの奥深くに挿入するんです!!」
「お前ホント黙れやああぁぁ!!」
入れるところもへったくれもあるかボケ!!
マジでこいつら全部分かってて言ってんじゃねえの? これ全部どっきりで後から笑いものにされるんじゃねえだろうな?
『頑張ってくださいケンジさん、マ〇コは目の前ですよ!!』
ベアリスも黙れ! 恥じらいをもって!!
くそ、こいつら絶対分かっててやってるぞ。そんなに俺を馬鹿にして楽しいか!
「イーリヤ、あのね? そういうエロい……発言はね? あんまり人のいるところじゃさあ……」
「えっ? エロいって……」
途端にイーリヤはもじもじしだす。こういうリアクションは可愛いんだけど何言いだすか分かんなくて怖いんだよなコイツ。
「そ、そういう事ですか……その、私の……通貨発行権を……もし魔王を倒せたなら」
通貨発行権?
「私の通貨発行権を、勇者様に差し上げても!!」
ダメだこりゃ。
いらねーよ、通貨発行権なんて。
「ベアリス、チェンジ」
『ちょ、ちょっとぉ!!』
んだよ。なんか文句あんのかコラ。
『いいですか、ケンジさん。マ〇コが目の前にあるんですよ?』
そういうとこだぞ。
『目の前の魔王を倒すことで、この世界の人々は救われ、そしてケンジさんは未来永劫英雄として語り継がれるんです』
へえ、そりゃご立派なこって。
『ケンジのち〇こに貫かれて、マ〇コは果てた、と』
ホントそういうとこだぞ。
『この意味が解りますか?』
下ネタだろ?
『あと一歩のところまで来たっていうのに、そのチャンスを放り投げるって言うんですか? 世界を救うことができれば、愛しのイーリヤさんとこの世界で結ばれることもできるんですよ?』
俺はちらりとイーリヤの方を見る。
身長は俺よりも少し高いが、胸は大きいし、美しい金髪に整った顔立ち。俺の視線に気づくと、ポッと頬を染めて恥ずかしそうにはにかむ。
でもポンコツなんだよなあ、こいつ。
こいつの通貨発行権を、ねえ……
まあ、俺だって道理の分からない男じゃない。
ここで魔王を倒すってことの意味は分かっている。この世界に平和が訪れ、そして多くの人達が死なずに済むっていう事だ。
天秤にかけるまでもない。
多くの人達の命、生活と、俺個人が恥ずかしい思いをするという事実。
どちらを取るべきかは俺にもよく分かる。
その上で、俺は決断を下す。
目を閉じ、大きな声で宣言した。
「チェーンジッ!!」
ベアリス大分マイペースだな。
「いや……ダメでしょ。そういう、マン……とか大声で言っちゃあさあ」
『私から言わせると人の名前を勝手に伏字にする方がよっぽどダメだと思いますけどね。マ〇コさんに失礼ですよね。マ〇コに謝ってください』
謝りはしねえよ。
魔王マン……魔王はこちらを睨みつけて不敵な笑みを見せている。自信マンマンな態度だ。
「傅け、愚かな人間共よ。魔王様に対して不敬であるぞ」
魔王の隣に立っていた牛の頭の巨人、ミノタウロスが低く深い声でそう言った。奴は残りの四天王か何かだろうか。
「貴様……」
しかし頭を下げようとしない俺達に腹を立てたのか、怒りの表情を見せる。
「マ〇コを舐めているなッ!!」
「ひぇッ!?」
思わず変な声が出てしまった。なんて発言しやがるんだこの牛野郎。怖いもの知らずか。
「この地に彗星の如く皇帝現れてよりの破竹の快進撃、小僧は知らんと見える」
知らねーよ。昨日来たばっかなんだから。
「もはやこの地に暮らす男はみなマ〇コを崇拝しておるのだ」
だろうね。俺もそうだよ。
「なんの秩序もなく無軌道に暮らし、人間共に虐げられていた我らを魔王様は導いてくれた。法を作り、秩序を与え、文化を生み出したのだ。
全てのものはマ〇コから生まれたのだ」
知ってるよ。俺もそうだよ。
「マ〇コをおかすべからず。神聖な存在なのだ」
もう黙れお前。こいつをこれ以上喋らせたらまずい気がしてきた。どんどん歯止めがきかなくなるぞ。
「っていうかもう分かってて言ってるだろお前。なんで途中からマ〇コ呼び捨てにしてんだよ。それこそ不敬だろ」
「む、敬称をつけて呼ばねばならんという事か?」
当たり前だろ、いまさら何言いだすんだよこのアニマルが。そういう文化だとしてもちょっとわざとらしいぞ。
「では言い直そう。オマ〇コ……」
「いい加減にしろやァてめえぇぇぇぇ!!」
俺の怒りが爆発した。
もう許さん。これ以上好き勝手やらせたらBANされる。俺は聖剣のチン先を魔王に向けて構える。
「チャンスです、勇者様。魔王が自分の方からのこのこ姿を現したんなら願ってもない」
イリスウーフが俺に耳打ちする。
そうだ。これはチャンスなんだ。ここでこいつをぶっ倒して魔王軍を退ければこの世界のミッションはクリアだ。聖剣の錆にしてやる。
「さあ勇者様、ち〇こをマ〇コに突っ込んでください!!」
「オオイイイィィィィ!!」
「ひっ!? なんです!?」
なんてこった。敵は前だけにいるものじゃなかった。こっちもかよ。
「何を戸惑っているんです勇者様、初めてだからよく分からないんですか? 入れるところ分かりますか?
その硬くて太いち〇こをマ〇コの奥深くに挿入するんです!!」
「お前ホント黙れやああぁぁ!!」
入れるところもへったくれもあるかボケ!!
マジでこいつら全部分かってて言ってんじゃねえの? これ全部どっきりで後から笑いものにされるんじゃねえだろうな?
『頑張ってくださいケンジさん、マ〇コは目の前ですよ!!』
ベアリスも黙れ! 恥じらいをもって!!
くそ、こいつら絶対分かっててやってるぞ。そんなに俺を馬鹿にして楽しいか!
「イーリヤ、あのね? そういうエロい……発言はね? あんまり人のいるところじゃさあ……」
「えっ? エロいって……」
途端にイーリヤはもじもじしだす。こういうリアクションは可愛いんだけど何言いだすか分かんなくて怖いんだよなコイツ。
「そ、そういう事ですか……その、私の……通貨発行権を……もし魔王を倒せたなら」
通貨発行権?
「私の通貨発行権を、勇者様に差し上げても!!」
ダメだこりゃ。
いらねーよ、通貨発行権なんて。
「ベアリス、チェンジ」
『ちょ、ちょっとぉ!!』
んだよ。なんか文句あんのかコラ。
『いいですか、ケンジさん。マ〇コが目の前にあるんですよ?』
そういうとこだぞ。
『目の前の魔王を倒すことで、この世界の人々は救われ、そしてケンジさんは未来永劫英雄として語り継がれるんです』
へえ、そりゃご立派なこって。
『ケンジのち〇こに貫かれて、マ〇コは果てた、と』
ホントそういうとこだぞ。
『この意味が解りますか?』
下ネタだろ?
『あと一歩のところまで来たっていうのに、そのチャンスを放り投げるって言うんですか? 世界を救うことができれば、愛しのイーリヤさんとこの世界で結ばれることもできるんですよ?』
俺はちらりとイーリヤの方を見る。
身長は俺よりも少し高いが、胸は大きいし、美しい金髪に整った顔立ち。俺の視線に気づくと、ポッと頬を染めて恥ずかしそうにはにかむ。
でもポンコツなんだよなあ、こいつ。
こいつの通貨発行権を、ねえ……
まあ、俺だって道理の分からない男じゃない。
ここで魔王を倒すってことの意味は分かっている。この世界に平和が訪れ、そして多くの人達が死なずに済むっていう事だ。
天秤にかけるまでもない。
多くの人達の命、生活と、俺個人が恥ずかしい思いをするという事実。
どちらを取るべきかは俺にもよく分かる。
その上で、俺は決断を下す。
目を閉じ、大きな声で宣言した。
「チェーンジッ!!」
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