25 / 29
出発の前日
しおりを挟む
あれから、ガルダとエマはお互い100000Bellずつを目標に二人で採取クエストのみを受け、少しずつお金を貯めていった。
ベァクドルドと死闘から早一か月が過ぎた頃、今回の採取クエストの報酬でやっと目標金額に到達。
あとは準備をして旅立つだけだった。
中心街 食事処 「ペコペコマン」で二人は目標金額達成を祝い、祝杯をあげていた。
「「かんぱーい!!」」
キンキンに冷えた鉄グラスがぶつかり合いカンッと音を鳴らし、中の淡紫色の液体が卓上に溢れる。
「くぁぁぁぁ!!うめぇぇぇ!!」
「ふぅっ」
普段はお金を貯めるまで質素な食事をしていたが、今日だけは目の前に豪華な食事が卓上一杯に並んでいた。
「うっひょ~!!どれから食べようっかなっ」
ガルダはどれから食べようと迷い、各品をランダムに見る。
「どれから食べても一緒よっ」
「たくっ。お前は何でそーゆーこと言うかねぇ。折角の祝い事なんだから、たまには乗ってこいよ」
ガルダはそう言うとランダムに御馳走を手掴みで口に放り込んだ。
それに比べ、エマはナイフとフォークを使い丁寧な食事をしていた。
「うっさいわね…てか食べ方汚いのよあんたっ」
「だってお嬢様みたいに食事の作法とか習ってないですもーん。これがタカハシ家流なんだよっ」
「親の顔が見て見たいわ…」
その言葉にガルダはハッとする。
「あっ!そういえば。先ず旅に出る前に親父にMLC薬の聞こうと思ってさ。もしかしたら聞いた事くらいあるかもしんないし。だから明日ちょっと下町に戻るから俺」
「え?そうなの?そしたら私も着いていこうかしら」
「何で?」
「私も下町の防具専門店に用事があるのよ。そのついでに」
「いやいやいやいやいやいやいやいや。ついでに人の家をカフェみたいに立ち寄るなよ」
「いいじゃない。貴方の親父さんてあの手榴弾作ったタカハシ・リュウジでしょ? 今ではハンターの必須品になっているすごい品を作った人がどんな人か見てみたいじゃない」
「こなくていい!こなくていい!ただの変なオッさんだから!!」
俺は必死に全力で阻止した。
女なんて連れて帰った時には騒ぎまくって何を仕出かすかわかりやしない。
次の日ーー
あれだけ「来るな」と行ったにもかかわらず、エマは俺の影を踏みながら着いてきていた。
「何で着いてきてんだよ…」
「あんたもしつこいわね…。そんな事より、昨日しょーもない話で終わったから何処にいくか決めてないじゃない。どうすんのよ」
「しつこいのどっちだよ…。まぁ行くとしたら…お前の故郷ローランド国だな。姉さんのパーティーを知っている人が居るかもしれない。受付の人とかなら見た事ぐらいあるだろ」
「だ…だよねぇ…」
エマは眉間を寄らして少し嫌そうにしていた。
まぁ自分の家族が住む街なのだから、バッタリ合わないかとか気にしているんだろう。
しかし、一番手がかりがありそうなのもローランド国なんだから避けては通れない。
ましてやそんな恐ろしい薬の情報を無闇矢鱈に聞けば、俺達だって怪しまれる可能性がある。追放者も探し回っているネズミが居ると知れば排除するに決まっている。
何事も土台から固めて行かないといけない。焦ったらダメなんだ。土台が無い物は積み上げてもすぐに崩れる。幾ら推測を立てようが答えまで辿り着く事が出来ない。結果にはそこに至るまでの契機が必ずあるのだから。
まずは薬では無く。エマの姉に何があったかその真実を調べる必要があるのだ。
話をしているうちに飽きるほど見てきた街並みの片隅に「タカハシ調合店」と書かれた看板を構える小さな家が見えて来る。
看板の下にある木材で作られた横長のカウンターから熱苦しい顔を覗かせているオッさん。
店の前には人気は無くガラリとしており、中に居るオッさんは暇そうにカウンターに肘を付き手の平に顎をのせ、絶妙なバランスを保ちながら左手で鼻を穿っている。
今日も繁盛してない様子だ。
「なんて…間抜け面してんだよ…」
「あれが、あんたの家?」
「そうだよ…」
「ふふっ。暇そうにしているねっ」
恥ずかしい…。
店の前に立つが親父は上を見上げていて此方に気づいていない。
「あー。今日もー。いいー天気だなぁー」
「おい!!」
俺の声にビックリし、カウンターに付いていた肘が落ちる。
「どわっ!?いっ!いらっしゃいませ!!」
「俺だよっ」
「ガッ…ガルダじゃねぇか!?なっ…ななななななななっ!!そこの隣にいるのは!?」
俺の横にいる金髪の美女に目を移つし動転している親父にこいつは同期で訳あって今はパーティーを組んでいると説明した。
すると自己紹介後、エマは深々と頭を下げ突然謝り出した。
「息子さんの左腕を私のせいで…失わせてしまいました。本当にすいません!!」
「何ッ!? ガルダ見せてみろ」
俺は言われるがまま親父に見えるよう左腕をあげた。もしかしたら怒られるんじゃないかと覚悟する。
しかし、親父は俺の腕を確認するとエマに頭を上げさせ、肩を掴み「腕一本で嬢ちゃんが助かったなら。親としては本望だ」と言った。
思わぬ言葉に拍子抜けするエマ。
「俺はてっきり一カ月も帰ってこないから死んだのかと思ったぜ。でもあれだな!あと三回助けたら蓑虫になっちまうなガルダよ。なっはっはっはっ!」
爆笑する親父をみて俺はこいつは本当に親なのかと疑った。
「少しは労われよ…」
「まぁ立ち話もなんだ。中に入れ入れ!」
「いや私は、少し挨拶に立ち寄っただけでして大丈夫です。これから防具屋に行こうと思いましてっ」
しかし、エマの声が親父には聞こえていなかった。
ずかずかと家の中へ入っていき「母さん!!ガルダが!!あのガルダが!!ガールズフレンドを連れて来たんだ!!どうしよどうしよ…何出したらいいと思う??」と外まで聞こえる独り言を叫んでいる。
「えぇー……」
そんな親父の奇行ぶりにエマは困惑していた。
「だから言ったろ。変なオッさんだって」
エマは何かを準備している親父に悪いと思い、しょうがなく俺の後に続いて家の中へ入って来た。
二人はテーブルの椅子に腰を掛ける。
ガルダだけは嫌な予感を感じていた。
遅れて皿を持ちやって来る親父。
その皿の上に乗っていたのは、ツナーフィッシュの干物。
俺は恥ずかしくて、すかさず干物を掴み親父の口中へ放り込んだ。
「何で人を招くのに酒のつまみなんだよ!!」
「だぁ…べ…ごれじが…ながっだん…うぐ…」
「お茶する為に顔を出したんじゃねぇから、何も出さなくていいって。それより話を聞きに来たんだよ」
「ぞーな…のが?。ゴホッゴホッーー」
咀嚼しながら咽せる親父に早速本題を話す。
MLC薬という人をモンスターに変える薬が存在し、それを飲んだエマの姉さんが行方を晦ました事。それについて、知っている事や聞いた事が無いかを聞いた。
「そんな薬も、嬢ちゃんの姉の事も知らねぇな」
「まぁだよな…期待はして無かったよ」
「でも。そんな薬作れるとしたら、相当この世界の医学に詳しく無いと無理な話だ」
「親父でも原理はわらないのか…」
「あ、いやまてよ…昔、フェルト国に凄い調合師がいると耳にした気がするな…」
「何!?その話、詳しく聞かせてくれ!」
「いや聞いた事があるだけだ」
と、ドヤ顔で言う親父。
「何だよっ!!」
だが…それだけでも有力な情報だ。
親父が言うように普通の一般人にそんな薬が作れるとは到底思えない。
可能性としてはゼロでは無い。ローランド国もフェルト国も両方調べる必要があるな…。
それから少し話した後、もう話す事は無くなり「んじゃっ」と言って立ち上がるガルダ。冷たい息子に「何だもう行くのか。親不孝者めっ」と嫌味たらしく放つその父親。
エマはそんな二人の光景を見て羨ましく思った。
そして帰り際、家を出る前にガルダはトイレに行った為、残されたエマは先に出ていようと玄関に歩き出す。
「嬢ちゃん。あんな奴だがどうか宜しく頼むよ。俺と同じく筋力がねぇから役に立つ事あんまりねぇと思うけど、一端の根性と勇気だけはあっからよ」
背後から投げかけられたその言葉に振り返る。
すると、彼の父親は心配そうな表情していた。
平気なふりをしてても心配なんだ。
そりゃ親だもんね…。
エマは笑顔で受け応えた。
「はいっ。勿論ですっ!!任させて下さい!!」
そしてガルダの父に見送られ、エマは防具屋に向かい、ガルダは中心街へ一足先に戻って行った。
ベァクドルドと死闘から早一か月が過ぎた頃、今回の採取クエストの報酬でやっと目標金額に到達。
あとは準備をして旅立つだけだった。
中心街 食事処 「ペコペコマン」で二人は目標金額達成を祝い、祝杯をあげていた。
「「かんぱーい!!」」
キンキンに冷えた鉄グラスがぶつかり合いカンッと音を鳴らし、中の淡紫色の液体が卓上に溢れる。
「くぁぁぁぁ!!うめぇぇぇ!!」
「ふぅっ」
普段はお金を貯めるまで質素な食事をしていたが、今日だけは目の前に豪華な食事が卓上一杯に並んでいた。
「うっひょ~!!どれから食べようっかなっ」
ガルダはどれから食べようと迷い、各品をランダムに見る。
「どれから食べても一緒よっ」
「たくっ。お前は何でそーゆーこと言うかねぇ。折角の祝い事なんだから、たまには乗ってこいよ」
ガルダはそう言うとランダムに御馳走を手掴みで口に放り込んだ。
それに比べ、エマはナイフとフォークを使い丁寧な食事をしていた。
「うっさいわね…てか食べ方汚いのよあんたっ」
「だってお嬢様みたいに食事の作法とか習ってないですもーん。これがタカハシ家流なんだよっ」
「親の顔が見て見たいわ…」
その言葉にガルダはハッとする。
「あっ!そういえば。先ず旅に出る前に親父にMLC薬の聞こうと思ってさ。もしかしたら聞いた事くらいあるかもしんないし。だから明日ちょっと下町に戻るから俺」
「え?そうなの?そしたら私も着いていこうかしら」
「何で?」
「私も下町の防具専門店に用事があるのよ。そのついでに」
「いやいやいやいやいやいやいやいや。ついでに人の家をカフェみたいに立ち寄るなよ」
「いいじゃない。貴方の親父さんてあの手榴弾作ったタカハシ・リュウジでしょ? 今ではハンターの必須品になっているすごい品を作った人がどんな人か見てみたいじゃない」
「こなくていい!こなくていい!ただの変なオッさんだから!!」
俺は必死に全力で阻止した。
女なんて連れて帰った時には騒ぎまくって何を仕出かすかわかりやしない。
次の日ーー
あれだけ「来るな」と行ったにもかかわらず、エマは俺の影を踏みながら着いてきていた。
「何で着いてきてんだよ…」
「あんたもしつこいわね…。そんな事より、昨日しょーもない話で終わったから何処にいくか決めてないじゃない。どうすんのよ」
「しつこいのどっちだよ…。まぁ行くとしたら…お前の故郷ローランド国だな。姉さんのパーティーを知っている人が居るかもしれない。受付の人とかなら見た事ぐらいあるだろ」
「だ…だよねぇ…」
エマは眉間を寄らして少し嫌そうにしていた。
まぁ自分の家族が住む街なのだから、バッタリ合わないかとか気にしているんだろう。
しかし、一番手がかりがありそうなのもローランド国なんだから避けては通れない。
ましてやそんな恐ろしい薬の情報を無闇矢鱈に聞けば、俺達だって怪しまれる可能性がある。追放者も探し回っているネズミが居ると知れば排除するに決まっている。
何事も土台から固めて行かないといけない。焦ったらダメなんだ。土台が無い物は積み上げてもすぐに崩れる。幾ら推測を立てようが答えまで辿り着く事が出来ない。結果にはそこに至るまでの契機が必ずあるのだから。
まずは薬では無く。エマの姉に何があったかその真実を調べる必要があるのだ。
話をしているうちに飽きるほど見てきた街並みの片隅に「タカハシ調合店」と書かれた看板を構える小さな家が見えて来る。
看板の下にある木材で作られた横長のカウンターから熱苦しい顔を覗かせているオッさん。
店の前には人気は無くガラリとしており、中に居るオッさんは暇そうにカウンターに肘を付き手の平に顎をのせ、絶妙なバランスを保ちながら左手で鼻を穿っている。
今日も繁盛してない様子だ。
「なんて…間抜け面してんだよ…」
「あれが、あんたの家?」
「そうだよ…」
「ふふっ。暇そうにしているねっ」
恥ずかしい…。
店の前に立つが親父は上を見上げていて此方に気づいていない。
「あー。今日もー。いいー天気だなぁー」
「おい!!」
俺の声にビックリし、カウンターに付いていた肘が落ちる。
「どわっ!?いっ!いらっしゃいませ!!」
「俺だよっ」
「ガッ…ガルダじゃねぇか!?なっ…ななななななななっ!!そこの隣にいるのは!?」
俺の横にいる金髪の美女に目を移つし動転している親父にこいつは同期で訳あって今はパーティーを組んでいると説明した。
すると自己紹介後、エマは深々と頭を下げ突然謝り出した。
「息子さんの左腕を私のせいで…失わせてしまいました。本当にすいません!!」
「何ッ!? ガルダ見せてみろ」
俺は言われるがまま親父に見えるよう左腕をあげた。もしかしたら怒られるんじゃないかと覚悟する。
しかし、親父は俺の腕を確認するとエマに頭を上げさせ、肩を掴み「腕一本で嬢ちゃんが助かったなら。親としては本望だ」と言った。
思わぬ言葉に拍子抜けするエマ。
「俺はてっきり一カ月も帰ってこないから死んだのかと思ったぜ。でもあれだな!あと三回助けたら蓑虫になっちまうなガルダよ。なっはっはっはっ!」
爆笑する親父をみて俺はこいつは本当に親なのかと疑った。
「少しは労われよ…」
「まぁ立ち話もなんだ。中に入れ入れ!」
「いや私は、少し挨拶に立ち寄っただけでして大丈夫です。これから防具屋に行こうと思いましてっ」
しかし、エマの声が親父には聞こえていなかった。
ずかずかと家の中へ入っていき「母さん!!ガルダが!!あのガルダが!!ガールズフレンドを連れて来たんだ!!どうしよどうしよ…何出したらいいと思う??」と外まで聞こえる独り言を叫んでいる。
「えぇー……」
そんな親父の奇行ぶりにエマは困惑していた。
「だから言ったろ。変なオッさんだって」
エマは何かを準備している親父に悪いと思い、しょうがなく俺の後に続いて家の中へ入って来た。
二人はテーブルの椅子に腰を掛ける。
ガルダだけは嫌な予感を感じていた。
遅れて皿を持ちやって来る親父。
その皿の上に乗っていたのは、ツナーフィッシュの干物。
俺は恥ずかしくて、すかさず干物を掴み親父の口中へ放り込んだ。
「何で人を招くのに酒のつまみなんだよ!!」
「だぁ…べ…ごれじが…ながっだん…うぐ…」
「お茶する為に顔を出したんじゃねぇから、何も出さなくていいって。それより話を聞きに来たんだよ」
「ぞーな…のが?。ゴホッゴホッーー」
咀嚼しながら咽せる親父に早速本題を話す。
MLC薬という人をモンスターに変える薬が存在し、それを飲んだエマの姉さんが行方を晦ました事。それについて、知っている事や聞いた事が無いかを聞いた。
「そんな薬も、嬢ちゃんの姉の事も知らねぇな」
「まぁだよな…期待はして無かったよ」
「でも。そんな薬作れるとしたら、相当この世界の医学に詳しく無いと無理な話だ」
「親父でも原理はわらないのか…」
「あ、いやまてよ…昔、フェルト国に凄い調合師がいると耳にした気がするな…」
「何!?その話、詳しく聞かせてくれ!」
「いや聞いた事があるだけだ」
と、ドヤ顔で言う親父。
「何だよっ!!」
だが…それだけでも有力な情報だ。
親父が言うように普通の一般人にそんな薬が作れるとは到底思えない。
可能性としてはゼロでは無い。ローランド国もフェルト国も両方調べる必要があるな…。
それから少し話した後、もう話す事は無くなり「んじゃっ」と言って立ち上がるガルダ。冷たい息子に「何だもう行くのか。親不孝者めっ」と嫌味たらしく放つその父親。
エマはそんな二人の光景を見て羨ましく思った。
そして帰り際、家を出る前にガルダはトイレに行った為、残されたエマは先に出ていようと玄関に歩き出す。
「嬢ちゃん。あんな奴だがどうか宜しく頼むよ。俺と同じく筋力がねぇから役に立つ事あんまりねぇと思うけど、一端の根性と勇気だけはあっからよ」
背後から投げかけられたその言葉に振り返る。
すると、彼の父親は心配そうな表情していた。
平気なふりをしてても心配なんだ。
そりゃ親だもんね…。
エマは笑顔で受け応えた。
「はいっ。勿論ですっ!!任させて下さい!!」
そしてガルダの父に見送られ、エマは防具屋に向かい、ガルダは中心街へ一足先に戻って行った。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)
屯神 焔
ファンタジー
魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』
この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。
そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。
それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。
しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。
正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。
そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。
スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。
迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。
父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。
一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。
そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。
毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。
そんなある日。
『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』
「・・・・・・え?」
祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。
「祠が消えた?」
彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。
「ま、いっか。」
この日から、彼の生活は一変する。


Link's
黒砂糖デニーロ
ファンタジー
この世界には二つの存在がいる。
人類に仇なす不死の生物、"魔属”
そして魔属を殺せる唯一の異能者、"勇者”
人類と魔族の戦いはすでに千年もの間、続いている――
アオイ・イリスは人類の脅威と戦う勇者である。幼馴染のレン・シュミットはそんな彼女を聖剣鍛冶師として支える。
ある日、勇者連続失踪の調査を依頼されたアオイたち。ただの調査のはずが、都市存亡の戦いと、その影に蠢く陰謀に巻き込まれることに。
やがてそれは、世界の命運を分かつ事態に――
猪突猛進型少女の勇者と、気苦労耐えない幼馴染が繰り広げる怒涛のバトルアクション!
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる