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1章 出会いの町キャルト
STORY1 真なる支配者VS魔族アリムル
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カツーン、カツーン、カツーン……
ここはシークレット・パレス。その存在すら知る者はほとんどいない隠された宮殿。大理石を敷き詰めた床を歩く音が薄暗い廊下に響く。足音の主は魔族の女アリムル。
(…寒いな……)
アリムルは悪寒を感じていた。冷気を帯びた空気が肌にまとわりついているが、原因はそればかりではない。向かう先に待ち受けている《奴》のことを考えると恐怖で背すじが凍りつく。
それでも、魔族が世界の覇権を掌握するためには《奴》に会う必要があった。
「ここ、か」
アリムルは、たどり着いた巨大な扉の前で立ち止まる。閉ざされている扉の向こうから感じる《奴》の気配がいやが応にも緊張を高めた。
ゴゴゴゴゴゴゴ……
手もかけていないというのに、重々しい音とともに巨大な扉が開かれる。まるで歓迎しているかのように思われた。奥は真っ暗で何も見えない。
「ここまで来ては戻れぬな」
意を決して中へ入る。
久しく感じていなかった胸の高鳴りが最高潮の緊張を伝えていた。
アリムルは立ち止まる。闇に慣れてきた視線の先には玉座に腰掛けた青年がいた。《奴》だ。
「やあ、よく来たね」
青年は屈託のない笑顔でアリムルを迎える。それから、パチンと指を鳴らすとフロアが明るくなった。
「おまえが真なる支配者だな?」
アリムルは眩しさに目を細めながらも緊張と恐怖を悟られまいと努めて平静を装う。
「ああ、そうだ。真なる支配者……裏ボスといったところかな」
真なる支配者はアリムルの質問を肯定で返した。
「ウラボス……。あたしは魔族アリムル。真なる支配者ウラボスよ、手合わせ願おう!」
アリムルは言い終わると同時に襲いかかる。両手の爪で怒涛の如く連続攻撃を繰り出す。
「ちぃっ!」
全ての攻撃をあっさりとかわされたアリムルは、ウラボスとの距離をとるために素早く後退する。だが、目をはなしていないはずが、そこに既に真なる支配者の姿はなかった。
(どこに消えた!?)
真なる支配者の姿を見失って焦るアリムル。
「いきなりだな。ひどいじゃないか。それと、ウラボスじゃなくて裏ボスなんだけど……まっ、どっちでもいいや」
背後から聞こえた真なる支配者の声に肝を冷やす。弾かれたように飛び退く。
「大業火魔術!!」
肉弾戦では勝てないとみて、即座に得意の魔術を射つ。練り上げられた魔力は渦巻く火炎となって真なる支配者を直撃した。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
フロアに絶叫が響き渡る。
(いける! このまま魔術で押し切ってやる!!)
「大爆発魔術!!」
勝機を見出だしたアリムルは爆発魔術で追撃する。だが、まだ安心することはできない。なにせ相手は世界最強、真なる支配者と呼ばれる存在なのだ。この程度で倒せるとは到底考えられなかった。
「まだまだ! 火炎渦魔術!!」
たちまち発生した業火の大渦が、大爆発魔術を受けて倒れている真なる支配者を焼き払う。
「とどめだ! 氷柱豪雨魔術!!」
無数の巨大な氷柱が真なる支配者に降り注ぐ。
(殺ったか!?)
アリムルは期待のこもった眼差しで様子を見守る。これで最大の脅威は取り除かれたことになるかもしれなかった。
「やった、やったぞ!!」
魔力によって作り出された氷柱が消え去ったあと、床に倒れている真なる支配者の姿を確認してアリムルが歓喜の声をあげた。
「うぅ……」
真なる支配者はよろよろと立ち上がる。
「ちっ、しぶとい!」
アリムルは矢のような速さで真なる支配者の元までやってくると爪で攻撃する。
(もらった!!)
アリムルは勝利を確信した。が、その直後に表情は凍りつく。真なる支配者に対して止めの一撃となるはずだった攻撃は手応えがなく、空を裂くのみだった。
(まさか、ダメージを受けていないというのか!?)
この時、アリムルは悟った。大業火魔術を受けた時の絶叫すらも奴の演技であり、今の己の実力では勝てるはずもない相手なのだ、と。
◎
真なる支配者はニッコリと笑む。
「なぁ、俺の演技はどうだった?」
真なる支配者の無邪気な笑顔がアリムルに更なる戦慄を覚えさせる。真なる支配者の力は予想を遥かに凌駕していた。得意とする攻撃魔術を叩き込むことができれば大ダメージを与えるか、あわよくば倒すことが可能だと考えていた。ノーダメージなどあり得ないはずだったのだ。
「まさか、真なる支配者がこんなに強いなんてね。完敗だわ。どうだい、あたしと手を組まないかい?」
実力で敵わないことがはっきりとした。ならば、なんとしても仲間に引き入れなければならない。それが生き残るための唯一の可能性である。
「俺と君が手を組むだって?」
「そうさ。あんたがあたしたち魔族の味方になってくれるなら、あたしの身も心も全てを捧げようじゃないか」
アリムルは豊満な胸を見せつけ、瞳を潤ませる。
「それ、要らない」
「なっ!?」
絶対的な自信があった色仕掛けすらもあっさりと拒否され、アリムルは固まってしまう。そして、強いショックは怒りに変わる。
「なにさ! ちょっとばかし強いからっていい気になってんじゃないよ! だいたい、それだけの力が持っているってのに、どうして何もしようと思わないのさ!?」
怒りにまかせてぶつけられた質問に、真なる支配者は顎に手を当てて考える。
「なぜ、か……。そういえば、考えたこともなかったな。覇権とか、そういうのに興味がないんだよなぁ。やりたいことがないから何もしないってところか?」
真なる支配者が思考の末に導きだした答えにアリムルは目を見開いた。この世界では、人間、魔族、妖精族など様々な種族がしのぎを削っている。
それなのに、目の前にいるこの男は、真なる支配者と呼ばれ、最も強大な力を持ちながら覇権に興味がないと言ってのけた。
まるで、自分たちの命を懸けた戦いが茶番劇を演じているかのように思え、腹立たしくなってくる。
「ならば、いっそのこと真なる支配者など辞めてしまえ!!」
言ってから、アリムルは我に返った。
(しまった! 刺激し過ぎたか!?)
真なる支配者の怒りを買ってしまえば交渉は不可能だ。その場合、自らの死を意味している。
「……それも悪くない考えだな。よし、辞めてしまおう!」
真なる支配者は右手の拳を左手の掌の上にポンと置く。
「な、なんだと!?」
アリムルは面食らって動揺する。そんな魔族をよそに真なる支配者は魔力によって足下に魔法陣を描く。
「ま、待て! どこへ行く!?」
急展開に慌てるアリムル。
「なーんに決めてない。気の向くまま自由にするさ。じゃあな!」
真なる支配者は瞬間移動魔術を発動させる。
あとに残されたアリムルは静寂の中で呆然と立ち尽くしていた。
ここはシークレット・パレス。その存在すら知る者はほとんどいない隠された宮殿。大理石を敷き詰めた床を歩く音が薄暗い廊下に響く。足音の主は魔族の女アリムル。
(…寒いな……)
アリムルは悪寒を感じていた。冷気を帯びた空気が肌にまとわりついているが、原因はそればかりではない。向かう先に待ち受けている《奴》のことを考えると恐怖で背すじが凍りつく。
それでも、魔族が世界の覇権を掌握するためには《奴》に会う必要があった。
「ここ、か」
アリムルは、たどり着いた巨大な扉の前で立ち止まる。閉ざされている扉の向こうから感じる《奴》の気配がいやが応にも緊張を高めた。
ゴゴゴゴゴゴゴ……
手もかけていないというのに、重々しい音とともに巨大な扉が開かれる。まるで歓迎しているかのように思われた。奥は真っ暗で何も見えない。
「ここまで来ては戻れぬな」
意を決して中へ入る。
久しく感じていなかった胸の高鳴りが最高潮の緊張を伝えていた。
アリムルは立ち止まる。闇に慣れてきた視線の先には玉座に腰掛けた青年がいた。《奴》だ。
「やあ、よく来たね」
青年は屈託のない笑顔でアリムルを迎える。それから、パチンと指を鳴らすとフロアが明るくなった。
「おまえが真なる支配者だな?」
アリムルは眩しさに目を細めながらも緊張と恐怖を悟られまいと努めて平静を装う。
「ああ、そうだ。真なる支配者……裏ボスといったところかな」
真なる支配者はアリムルの質問を肯定で返した。
「ウラボス……。あたしは魔族アリムル。真なる支配者ウラボスよ、手合わせ願おう!」
アリムルは言い終わると同時に襲いかかる。両手の爪で怒涛の如く連続攻撃を繰り出す。
「ちぃっ!」
全ての攻撃をあっさりとかわされたアリムルは、ウラボスとの距離をとるために素早く後退する。だが、目をはなしていないはずが、そこに既に真なる支配者の姿はなかった。
(どこに消えた!?)
真なる支配者の姿を見失って焦るアリムル。
「いきなりだな。ひどいじゃないか。それと、ウラボスじゃなくて裏ボスなんだけど……まっ、どっちでもいいや」
背後から聞こえた真なる支配者の声に肝を冷やす。弾かれたように飛び退く。
「大業火魔術!!」
肉弾戦では勝てないとみて、即座に得意の魔術を射つ。練り上げられた魔力は渦巻く火炎となって真なる支配者を直撃した。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
フロアに絶叫が響き渡る。
(いける! このまま魔術で押し切ってやる!!)
「大爆発魔術!!」
勝機を見出だしたアリムルは爆発魔術で追撃する。だが、まだ安心することはできない。なにせ相手は世界最強、真なる支配者と呼ばれる存在なのだ。この程度で倒せるとは到底考えられなかった。
「まだまだ! 火炎渦魔術!!」
たちまち発生した業火の大渦が、大爆発魔術を受けて倒れている真なる支配者を焼き払う。
「とどめだ! 氷柱豪雨魔術!!」
無数の巨大な氷柱が真なる支配者に降り注ぐ。
(殺ったか!?)
アリムルは期待のこもった眼差しで様子を見守る。これで最大の脅威は取り除かれたことになるかもしれなかった。
「やった、やったぞ!!」
魔力によって作り出された氷柱が消え去ったあと、床に倒れている真なる支配者の姿を確認してアリムルが歓喜の声をあげた。
「うぅ……」
真なる支配者はよろよろと立ち上がる。
「ちっ、しぶとい!」
アリムルは矢のような速さで真なる支配者の元までやってくると爪で攻撃する。
(もらった!!)
アリムルは勝利を確信した。が、その直後に表情は凍りつく。真なる支配者に対して止めの一撃となるはずだった攻撃は手応えがなく、空を裂くのみだった。
(まさか、ダメージを受けていないというのか!?)
この時、アリムルは悟った。大業火魔術を受けた時の絶叫すらも奴の演技であり、今の己の実力では勝てるはずもない相手なのだ、と。
◎
真なる支配者はニッコリと笑む。
「なぁ、俺の演技はどうだった?」
真なる支配者の無邪気な笑顔がアリムルに更なる戦慄を覚えさせる。真なる支配者の力は予想を遥かに凌駕していた。得意とする攻撃魔術を叩き込むことができれば大ダメージを与えるか、あわよくば倒すことが可能だと考えていた。ノーダメージなどあり得ないはずだったのだ。
「まさか、真なる支配者がこんなに強いなんてね。完敗だわ。どうだい、あたしと手を組まないかい?」
実力で敵わないことがはっきりとした。ならば、なんとしても仲間に引き入れなければならない。それが生き残るための唯一の可能性である。
「俺と君が手を組むだって?」
「そうさ。あんたがあたしたち魔族の味方になってくれるなら、あたしの身も心も全てを捧げようじゃないか」
アリムルは豊満な胸を見せつけ、瞳を潤ませる。
「それ、要らない」
「なっ!?」
絶対的な自信があった色仕掛けすらもあっさりと拒否され、アリムルは固まってしまう。そして、強いショックは怒りに変わる。
「なにさ! ちょっとばかし強いからっていい気になってんじゃないよ! だいたい、それだけの力が持っているってのに、どうして何もしようと思わないのさ!?」
怒りにまかせてぶつけられた質問に、真なる支配者は顎に手を当てて考える。
「なぜ、か……。そういえば、考えたこともなかったな。覇権とか、そういうのに興味がないんだよなぁ。やりたいことがないから何もしないってところか?」
真なる支配者が思考の末に導きだした答えにアリムルは目を見開いた。この世界では、人間、魔族、妖精族など様々な種族がしのぎを削っている。
それなのに、目の前にいるこの男は、真なる支配者と呼ばれ、最も強大な力を持ちながら覇権に興味がないと言ってのけた。
まるで、自分たちの命を懸けた戦いが茶番劇を演じているかのように思え、腹立たしくなってくる。
「ならば、いっそのこと真なる支配者など辞めてしまえ!!」
言ってから、アリムルは我に返った。
(しまった! 刺激し過ぎたか!?)
真なる支配者の怒りを買ってしまえば交渉は不可能だ。その場合、自らの死を意味している。
「……それも悪くない考えだな。よし、辞めてしまおう!」
真なる支配者は右手の拳を左手の掌の上にポンと置く。
「な、なんだと!?」
アリムルは面食らって動揺する。そんな魔族をよそに真なる支配者は魔力によって足下に魔法陣を描く。
「ま、待て! どこへ行く!?」
急展開に慌てるアリムル。
「なーんに決めてない。気の向くまま自由にするさ。じゃあな!」
真なる支配者は瞬間移動魔術を発動させる。
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