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違う世界からやってくる〝アリス〟
〝アリス〟は世界のすべてから無条件に愛される
それがこの国の当たり前であり常識
・・・何故?
何故〝アリス〟は愛されるのだろうか?
それもすべてからなんて・・・
誰もおかしいとは思わないの?
神ですら宗教が違えば嫌われるのに…
どうして〝アリス〟は嫌われない?
この疑問をこの世界で口にすれば、すべての人からバカにされるだろう
何を当たり前の事を、と
もしかすると頭のおかしなやつとして幽閉されてしまうかもしれない
私が間違っているの?
当然の疑問だと思うのだけど・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
王座に座って読書中
トランプ兵の見習いの子供達が駆け込んできた
「女王様ー!アリスが落ちてきたってー!」
「きたってー!」
「・・・そうなの」
「城にはいつ来るかなー!?」
「かなー!?」
「さぁ、いつかしらね・・・
まぁ近いうちに来るのではない?」
「迎えに行っていいー?」
「いいー?」
「おやめなさいな
今日は白ウサギの所でしょうから、下手に邪魔するとややこしくなるわ」
「「えー…」」
「ほら、我侭言わない
そろそろお茶の時間ではなくて?早く行かないと遅れるわよ」
「「はーい!
お菓子ー!!」」
慌ただしくやってきて、慌ただしく去っていった子供たちの背を見送り、窓の外に視線をやる
「とうとう来てしまったのね
〝アリス〟…」
呟きは誰にも聞こえず空気に溶けていった
〝アリス〟は世界のすべてから無条件に愛される
それがこの国の当たり前であり常識
・・・何故?
何故〝アリス〟は愛されるのだろうか?
それもすべてからなんて・・・
誰もおかしいとは思わないの?
神ですら宗教が違えば嫌われるのに…
どうして〝アリス〟は嫌われない?
この疑問をこの世界で口にすれば、すべての人からバカにされるだろう
何を当たり前の事を、と
もしかすると頭のおかしなやつとして幽閉されてしまうかもしれない
私が間違っているの?
当然の疑問だと思うのだけど・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
王座に座って読書中
トランプ兵の見習いの子供達が駆け込んできた
「女王様ー!アリスが落ちてきたってー!」
「きたってー!」
「・・・そうなの」
「城にはいつ来るかなー!?」
「かなー!?」
「さぁ、いつかしらね・・・
まぁ近いうちに来るのではない?」
「迎えに行っていいー?」
「いいー?」
「おやめなさいな
今日は白ウサギの所でしょうから、下手に邪魔するとややこしくなるわ」
「「えー…」」
「ほら、我侭言わない
そろそろお茶の時間ではなくて?早く行かないと遅れるわよ」
「「はーい!
お菓子ー!!」」
慌ただしくやってきて、慌ただしく去っていった子供たちの背を見送り、窓の外に視線をやる
「とうとう来てしまったのね
〝アリス〟…」
呟きは誰にも聞こえず空気に溶けていった
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