2 / 3
中編
しおりを挟む
クロウの執務室へと続く廊下までやってくると、先導してくれていた侍従が立ち止まった。
「ここから先はお一人で…。執務室で殿下がお待ちです。」
「え…?私だけ…?」
「はい」
普通であれば専属でもないメイドを一人で殿下の元へ行かせたりしない。
今回は直接呼び出されているらしいが、それでも侍従や騎士などが付き添って連れて行くのが一般的だ。
どうして呼ばれているのかもわからないのに、一人…?
戸惑って侍従さんを見つめるが彼はまったく動かない。
しばらく戸惑っていたが、お早く、と急かせれて私は仕方なく歩を進めた。
「アンジェリーナ・リーズです。お呼びとお聞きし、伺いました。」
扉を叩いて名前を告げると、クロウ自ら扉を開いて出迎えてくれた。
久しぶりに近くでに見る幼馴染は背がぐんと伸びて体格も良くなり、知らない人のようだ。
「わざわざ悪いね。さぁ、入って」
短く促されて入室する。
人払いをしているようで、中には本来いるはずの事務官や護衛の騎士さえいなかった。
王宮の中とはいえ…
大丈夫なのかしら?
自分で扉を開くのも危ないと思うのだけど…
首をかしげていると、パタンと扉を閉める音が響いた。
振り返れば今度は二人分のお茶の用意がされている応接ソファを手で示される。
…座れということだろう。
メイドが第一王子とお茶するわけにはいかないんですけど…
「いえ、私は…」
「命令だよ。座って」
遠慮しようと口を開くが、命じられてしまえばそれ以上なにも言えない。しぶしぶ席に着く私を見届けて、クロウも向かいに腰かけた。
「とりあえず、飲んで」
「いえ…」
「いいから。命令。」
「……いただきます」
ゆっくりとティーカップを手に取りそっと口をつける。
口に含んだ紅茶は砂糖もミルクもいれていないはずなのに、ほんのり甘く、どこか不思議な味だった。
「…」
「…」
私が紅茶を飲むのを黙って見つめるクロウ。
用件を聞くために一口飲んだ紅茶をテーブルに戻そうとすると、飲んでからでいいと止められてしまった。
しばらく無言のまま紅茶をいただくという謎な時間が過ぎる。
熱い紅茶を飲み終えた後、クロウはようやく口を開いた。
「…彼とは、どういう関係?」
いきなりの問いかけに首をかしげる。
「彼…ですか?」
「うん、裏庭で一緒にいた騎士」
裏庭と言うことはフレッドのことだろう。
最近はフレッド以外の男性と二人っきりになったことなど無い。
…まぁ、現在進行形でクロウと二人きりだが。
とりあえず持ったままだったカップを置こうと視線をそらす。
するとその短い間に、急にクロウが立ち上がり、私のすぐ側に立った。
「殿下……?」
なんだろう。
様子がおかしい。
今更ながらそう感じた。
無言でこちらを見下ろす瞳に言い知れない恐怖を感じ、背筋に冷たいものが伝う。
私の表情が強ばったのをめざとく認めたクロウがクスリと笑った。
「…かわいい。こわいの?」
クロウの掌が、するりと私の頬を撫でる。そのまま耳朶を指ですりすりと擦られた。
まるで愛撫のようなその触れ方にビクりと身体が跳ねる。カッと頬に熱が集まるのを感じ、咄嗟に身を引こうとするがクロウの手は離れない。
私は言い知れない恐怖をぐっとたえつつ、口を開いた。
「お戯れはお辞めください」
強い口調で咎めてもクロウは笑みを崩さず、私に触れる手も離さない。
手をはね除けて立ち去るべきか。それとも声をあげて誰か呼ぶべきか。
…どちらも王族に一介のメイドが取っていい行動ではないけれど、こういう場合は仕方ないわよね…?
考えている間にクロウが動き、唇同士が触れ合った。
しっかりと伝わる柔らかく、少し冷たい唇の感触に目を見開く。
なに……?
何がおこっているの……?
わけがわからなくて呆然とする私の唇を、クロウの舌がぬるりと這った。
僅かに開いた隙間から舌先を挿入されそうになり、私の思考はやっと抵抗しなければという考えにたどりついた。
「ぃやっ……!」
両手で彼の胸を押し返そうとするが、両手首を掴まれ押さえつけられる。
それどころか、声を上げて口を開いた隙に舌が入ってきてしまった。
「っ……んぅっ…」
口腔内を舐め回され、逃げ場のない舌を絡め取られる。くちゅくちゅと濡れた音が耳に届き、カッと体温が上がった。
まるで、味わいつくそうとするような濃厚なキス。
どうして?なんで?
最近は話すことすらなくなっていたのに、いきなりなんでこんなこと……
何より、私には恋人が…フレッドがいるのに
クロウも見ていたなら知ってるはずなのにどうして…!
抵抗しようにも大きな身体で覆い被さられ、手まで拘束されてしまえば私になす術はない。
耐えるようにぎゅっと目を瞑ると、知らないうちに浮かんでいた涙が零れた。
「……はぁ……」
「……ぁ……ふぅ……ぅ…」
どれくらいの間、彼に翻弄されていたのだろう。
最後に思いっきり舌を吸われ、唇が離れた。
熱を帯びた瞳と目が会い、濡れた口許が孤を描くのを、悲しみや怒り…様々な感情が渦巻く中でみつめた。
クロウは笑みを深め、ゆっくりと私の服に手をかける。
「っ……ダメ……っ」
「ダメ? 全然抵抗してないくせに」
「ゃだっ…!」
「本気でやめさせたいなら、もっとちゃんと嫌がらないと駄目だよ」
楽しそうな笑みを浮かべ、あっという間にメイド服が取り去られた。
せめてもの抵抗で見をよじり、身体を手で隠そうとするが、体が思うように動かない。
なんで…!?いや…嫌…!!
私にはフレッドが居るのに…!
どうして思いっきり振りほどけないの…!!
これじゃまるで続きを望んでるみたいじゃない…!
「ああ……凄く可愛いね」
うっとりと噛みしめるように言われてさらに身体が熱くなった。
「見ない、で……っ」
次から次へと涙があふれる。
それを舐め取るように目尻に口付けられて反射的にキュッと目を閉じた。
「大丈夫。大切に、優しくするからね…」
まるで子供をあやすような声音で髪を撫でられながら耳元で告げられた言葉に、恐る恐る目を開く。
近距離で見つめあったクロウの双眸は、柔らかく細められているのに、瞳はどこまでも暗く翳っていた。
「ここから先はお一人で…。執務室で殿下がお待ちです。」
「え…?私だけ…?」
「はい」
普通であれば専属でもないメイドを一人で殿下の元へ行かせたりしない。
今回は直接呼び出されているらしいが、それでも侍従や騎士などが付き添って連れて行くのが一般的だ。
どうして呼ばれているのかもわからないのに、一人…?
戸惑って侍従さんを見つめるが彼はまったく動かない。
しばらく戸惑っていたが、お早く、と急かせれて私は仕方なく歩を進めた。
「アンジェリーナ・リーズです。お呼びとお聞きし、伺いました。」
扉を叩いて名前を告げると、クロウ自ら扉を開いて出迎えてくれた。
久しぶりに近くでに見る幼馴染は背がぐんと伸びて体格も良くなり、知らない人のようだ。
「わざわざ悪いね。さぁ、入って」
短く促されて入室する。
人払いをしているようで、中には本来いるはずの事務官や護衛の騎士さえいなかった。
王宮の中とはいえ…
大丈夫なのかしら?
自分で扉を開くのも危ないと思うのだけど…
首をかしげていると、パタンと扉を閉める音が響いた。
振り返れば今度は二人分のお茶の用意がされている応接ソファを手で示される。
…座れということだろう。
メイドが第一王子とお茶するわけにはいかないんですけど…
「いえ、私は…」
「命令だよ。座って」
遠慮しようと口を開くが、命じられてしまえばそれ以上なにも言えない。しぶしぶ席に着く私を見届けて、クロウも向かいに腰かけた。
「とりあえず、飲んで」
「いえ…」
「いいから。命令。」
「……いただきます」
ゆっくりとティーカップを手に取りそっと口をつける。
口に含んだ紅茶は砂糖もミルクもいれていないはずなのに、ほんのり甘く、どこか不思議な味だった。
「…」
「…」
私が紅茶を飲むのを黙って見つめるクロウ。
用件を聞くために一口飲んだ紅茶をテーブルに戻そうとすると、飲んでからでいいと止められてしまった。
しばらく無言のまま紅茶をいただくという謎な時間が過ぎる。
熱い紅茶を飲み終えた後、クロウはようやく口を開いた。
「…彼とは、どういう関係?」
いきなりの問いかけに首をかしげる。
「彼…ですか?」
「うん、裏庭で一緒にいた騎士」
裏庭と言うことはフレッドのことだろう。
最近はフレッド以外の男性と二人っきりになったことなど無い。
…まぁ、現在進行形でクロウと二人きりだが。
とりあえず持ったままだったカップを置こうと視線をそらす。
するとその短い間に、急にクロウが立ち上がり、私のすぐ側に立った。
「殿下……?」
なんだろう。
様子がおかしい。
今更ながらそう感じた。
無言でこちらを見下ろす瞳に言い知れない恐怖を感じ、背筋に冷たいものが伝う。
私の表情が強ばったのをめざとく認めたクロウがクスリと笑った。
「…かわいい。こわいの?」
クロウの掌が、するりと私の頬を撫でる。そのまま耳朶を指ですりすりと擦られた。
まるで愛撫のようなその触れ方にビクりと身体が跳ねる。カッと頬に熱が集まるのを感じ、咄嗟に身を引こうとするがクロウの手は離れない。
私は言い知れない恐怖をぐっとたえつつ、口を開いた。
「お戯れはお辞めください」
強い口調で咎めてもクロウは笑みを崩さず、私に触れる手も離さない。
手をはね除けて立ち去るべきか。それとも声をあげて誰か呼ぶべきか。
…どちらも王族に一介のメイドが取っていい行動ではないけれど、こういう場合は仕方ないわよね…?
考えている間にクロウが動き、唇同士が触れ合った。
しっかりと伝わる柔らかく、少し冷たい唇の感触に目を見開く。
なに……?
何がおこっているの……?
わけがわからなくて呆然とする私の唇を、クロウの舌がぬるりと這った。
僅かに開いた隙間から舌先を挿入されそうになり、私の思考はやっと抵抗しなければという考えにたどりついた。
「ぃやっ……!」
両手で彼の胸を押し返そうとするが、両手首を掴まれ押さえつけられる。
それどころか、声を上げて口を開いた隙に舌が入ってきてしまった。
「っ……んぅっ…」
口腔内を舐め回され、逃げ場のない舌を絡め取られる。くちゅくちゅと濡れた音が耳に届き、カッと体温が上がった。
まるで、味わいつくそうとするような濃厚なキス。
どうして?なんで?
最近は話すことすらなくなっていたのに、いきなりなんでこんなこと……
何より、私には恋人が…フレッドがいるのに
クロウも見ていたなら知ってるはずなのにどうして…!
抵抗しようにも大きな身体で覆い被さられ、手まで拘束されてしまえば私になす術はない。
耐えるようにぎゅっと目を瞑ると、知らないうちに浮かんでいた涙が零れた。
「……はぁ……」
「……ぁ……ふぅ……ぅ…」
どれくらいの間、彼に翻弄されていたのだろう。
最後に思いっきり舌を吸われ、唇が離れた。
熱を帯びた瞳と目が会い、濡れた口許が孤を描くのを、悲しみや怒り…様々な感情が渦巻く中でみつめた。
クロウは笑みを深め、ゆっくりと私の服に手をかける。
「っ……ダメ……っ」
「ダメ? 全然抵抗してないくせに」
「ゃだっ…!」
「本気でやめさせたいなら、もっとちゃんと嫌がらないと駄目だよ」
楽しそうな笑みを浮かべ、あっという間にメイド服が取り去られた。
せめてもの抵抗で見をよじり、身体を手で隠そうとするが、体が思うように動かない。
なんで…!?いや…嫌…!!
私にはフレッドが居るのに…!
どうして思いっきり振りほどけないの…!!
これじゃまるで続きを望んでるみたいじゃない…!
「ああ……凄く可愛いね」
うっとりと噛みしめるように言われてさらに身体が熱くなった。
「見ない、で……っ」
次から次へと涙があふれる。
それを舐め取るように目尻に口付けられて反射的にキュッと目を閉じた。
「大丈夫。大切に、優しくするからね…」
まるで子供をあやすような声音で髪を撫でられながら耳元で告げられた言葉に、恐る恐る目を開く。
近距離で見つめあったクロウの双眸は、柔らかく細められているのに、瞳はどこまでも暗く翳っていた。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

【完結】ただあなたを守りたかった
冬馬亮
恋愛
ビウンデルム王国の第三王子ベネディクトは、十二歳の時の初めてのお茶会で出会った令嬢のことがずっと忘れられずにいる。
ひと目見て惹かれた。だがその令嬢は、それから間もなく、体調を崩したとかで領地に戻ってしまった。以来、王都には来ていない。
ベネディクトは、出来ることならその令嬢を婚約者にしたいと思う。
両親や兄たちは、ベネディクトは第三王子だから好きな相手を選んでいいと言ってくれた。
その令嬢にとって王族の責務が重圧になるなら、臣籍降下をすればいい。
与える爵位も公爵位から伯爵位までなら選んでいいと。
令嬢は、ライツェンバーグ侯爵家の長女、ティターリエ。
ベネディクトは心を決め、父である国王を通してライツェンバーグ侯爵家に婚約の打診をする。
だが、程なくして衝撃の知らせが王城に届く。
領地にいたティターリエが拐われたというのだ。
どうしてだ。なぜティターリエ嬢が。
婚約はまだ成立しておらず、打診をしただけの状態。
表立って動ける立場にない状況で、ベネディクトは周囲の協力者らの手を借り、密かに調査を進める。
ただティターリエの身を案じて。
そうして明らかになっていく真実とはーーー
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

【完結】真実の愛だと称賛され、二人は別れられなくなりました
紫崎 藍華
恋愛
ヘレンは婚約者のティルソンから、面白みのない女だと言われて婚約解消を告げられた。
ティルソンは幼馴染のカトリーナが本命だったのだ。
ティルソンとカトリーナの愛は真実の愛だと貴族たちは賞賛した。
貴族たちにとって二人が真実の愛を貫くのか、それとも破滅へ向かうのか、面白ければどちらでも良かった。

王太子の愚行
よーこ
恋愛
学園に入学してきたばかりの男爵令嬢がいる。
彼女は何人もの高位貴族子息たちを誑かし、手玉にとっているという。
婚約者を男爵令嬢に奪われた伯爵令嬢から相談を受けた公爵令嬢アリアンヌは、このまま放ってはおけないと自分の婚約者である王太子に男爵令嬢のことを相談することにした。
さて、男爵令嬢をどうするか。
王太子の判断は?

拝啓、大切なあなたへ
茂栖 もす
恋愛
それはある日のこと、絶望の底にいたトゥラウム宛てに一通の手紙が届いた。
差出人はエリア。突然、別れを告げた恋人だった。
そこには、衝撃的な事実が書かれていて───
手紙を受け取った瞬間から、トゥラウムとエリアの終わってしまったはずの恋が再び動き始めた。
これは、一通の手紙から始まる物語。【再会】をテーマにした短編で、5話で完結です。
※以前、別PNで、小説家になろう様に投稿したものですが、今回、アルファポリス様用に加筆修正して投稿しています。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる